長時間のフライトで座りっぱなしだとお腹が空いたり、口さみしくなったりする時もありますよね。
そんな時、飛行機内にお弁当やお菓子等の食べ物を持っていきたいところですが、
「機内に食べ物を持ち込んでいいの?機内で食べちゃってもいいの?」
「どんなものが持ち込みできるの?できない食べ物って何?」
と様々な疑問が湧いてきます。
また、国内線と国際線とで違いがあるのでしょうか?
今回はそんな食べ物の持ち込みに関する疑問にお答えしていこうと思います!
機内への食べ物の持ち込みできる?できない?
楽しい空の旅でお弁当やお菓子を食べながら過ごすのも良い思い出になりそうですが、そもそも機内への食べ物の持ち込みはできるのでしょうか?
その答えは「国内線」と「国際線」で異なります。
●食べ物の持ち込みルール【国内線・国際線】●
路線 | 持ち込み手荷物 | 預け荷物 |
---|---|---|
国内線 | OK | OK |
国際線 | △ ※液体状の物は制限あり | OK |
表を見る限り、国内線は持ち込みOK、国際線は持ち込めるが一部例外あり、といったところですね。
また、LCC(格安航空会社)の中には独自のルールで機内への食べ物の持ち込みを禁止しているケースもあります。
利用の際は事前に持ち込み可能か確認しておきましょう。
それでは国内線、国際線の食べ物持ち込みルールを詳しく解説していきましょう!
国内線の食べ物持ち込みルール
国際線に比べて飛行時間が短い国内線。2~3時間なら何も食べずに過ごすこともできますが、お菓子や軽食を持ち込みたい時もありますよね。
では国内線にはどのような持ち込みのルールがあるのでしょうか。
- 基本的に食べ物の持ち込みは自由
- 手荷物として機内(客室)持ち込みOK
- 預け荷物の中に入れてもOK
国内線は食べ物の持ち込みの規制が緩く、特に気にすることなく持ち込みができます。
ただし国内線、国際線に関係なく飛行機に乗るうえで気を付けて頂きたいポイントが一つあります。
加熱式弁当はNG
気を付けて頂きたいこと、それは加熱式弁当(紐を引っ張ることで加熱されるお弁当)は持ち込まないということです。
お弁当の容器から出ている紐を引っ張ることで化学反応が起き熱い蒸気が発生します。
これによりお弁当を瞬時に温かくしてくれます。
引用:株式会社シンギ公式サイト
なぜ加熱式弁当が持ち込みできないかというと、容器の中に入っている生石灰が危険物に該当するため機内への持ち込み及び預け入れともに禁止されているからです。
最近では市販の弁当容器やランチボックスでも加熱式のものが販売されているので、普段よく使用する方は持ち込まないよう注意して下さいね!
引用:楽天市場公式サイト
その他の注意すべきこと
海産物や漬物などの水が漏れてしまう可能性がある食べ物に関しては、充分に梱包したうえで持ち込みは可能です。
その場合は手荷物として機内に持ち込み、座席上の収納棚ではなく足元に置くようにして下さい。
また、預け入れる荷物に食べ物を入れることもできますが、荷物の積み下ろしの際に容器が破損してしまう可能性もあります。
一度開封した容器はきちんと蓋をして密封したり中身がこぼれないよう気を付けてくださいね。
- 瞬間冷却剤や瞬間冷却パックは危険物に該当する薬剤が使われているため持ち込みNG
- ドライアイスに関しては一人当たり2.5kgまでは持ち込みOKだが、超える場合は持ち込みNG
国際線の食べ物持ち込みルール
はじめての海外旅行等で国際線を利用する場合、長時間の飛行になる為食べ物の持ち込みができるか否か気になる所ですよね。
比較的持ち込み自由な国内線と国際線とではどのような違いがあるのか見てみましょう!
- 食べ物を持ち込むことは可能
- 持ち込む食べ物が「液体物」に該当する場合には制限がある
基本的に持ち込みはOKですが、物によっては制限がかかり持ち込みできないということになります。
なぜなら国際線では液体物の機内持ち込みに制限があり、100ml(100g)以下の容器に入ったものでなければ保安検査を通過できないことになっているからです。
「液体」に該当する食べ物
液体に該当する食べ物を知らずに持ち込んで没収されてしまったら旅行の楽しみも半減しちゃいますよね。
普段あまり気にしませんが、液状・ペースト状の食べ物って身近に意外と多く存在します。
ではどのような食べ物が「液体」に該当するのか、リストから一部抜粋したこちらをご覧ください。
- レトルト食品類
⇒レトルトカレー/レトルトシチュー/雑炊/おかゆ…等 - デザート類
⇒ゼリー/ヨーグルト/アイスクリーム/プリン/ぜんざい…等 - 調味料類
⇒醤油/味噌/ドレッシング/ソース/ケチャップ/ジャム/ガムシロップ…等
缶詰・ビン詰めの物は基本的に持ち込みが禁止です。
レトルトパックのパッケージはアルミ素材なのでX線検査で引っ掛かります。
事前に自分で判断する基準として「容器に入れないと形が保てない物」を意識しながら準備するといいかもしれませんね。
飛行機の液体持ち込みに関して詳しくはコチラをご覧ください↓
クリーンエリアでGET
「じゃあ機内で飲み物も飲めないの?長時間我慢するのはツライよ~!」
と思ったそこのあなた!安心してください。飲めますよ!
先ほど紹介した対象となる液体物は保安検査前の段階で持ち込みの制限がかかります。
つまり保安検査後の搭乗待合エリア(クリーンエリア)にて購入した飲食物であれば液状であっても量に制限なく機内に持ち込むことができるのです!
ただし、海外で乗り継ぐ場合は注意が必要です!
乗り継ぎ先の空港で再度保安検査を行いますので、その際は海外のルールに従い没収される可能性があります。
特にLCC(格安航空会社)では最初にお伝えした通り独自の持ち込みルールがあるので気を付けて下さい。
離乳食は持ち込みできる?
飛行機に乗る時、特に小さな赤ちゃんはいつお腹が空いて泣き出すか分かりません。
そんな時にベビー用のミルクや離乳食があれば安心ですが、液体物の対象となりますよね。
でも実は持ち込みに制限がかかる液体物であっても、前もって申告をすると持ち込み可能になる液体物があるんです。
- 赤ちゃん用のベビーミルクや離乳食など
- 医薬品
離乳食や粉ミルクを調乳する為のお湯やミネラルウォーター等、赤ちゃんの食事に必要不可欠な液体物が持ち込みできると助かりますよね!
その為には申告が必要と同時に、保安検査場を必ず赤ちゃんと同伴で通ることが条件になります。
持病をお持ちの方など、薬を持参される場合は保安検査時に申告すれば持ち込み可能です。
申告の際に診断書などがあればスムーズに行えますのでお持ちください。
機内で食べたい!おすすめな食べ物
機内に持ち込めない食べ物はどんなものかが分かりましたね!
では実際に飛行機に乗る時、問題なく持ち込めて食べれる物はどんな物が良いのでしょうか。
おすすめな食べ物
機内という特殊な環境の中で周りに配慮しながら自分の食べたい物を持ち込む時に気を付けたいのが「におい」です。
では持ち込みやすく機内で食べやすいおすすめな食べ物とはどんな物なのでしょうか。
- お弁当
- おにぎり
- パンやサンドイッチ
- ドライフルーツ
- お菓子
ではひとつずつ解説しましょう!
お弁当
引用:ANA公式サイト
空港では機内や待合室で気軽に食べれるお弁当、いわゆる「空弁」が販売されています。
においが強くない食材で調製されていたり、機内に持ち込んでいいよう配慮されているものが多いのでおすすめです!
また、自宅で調理した手作りのお弁当も持ち込み可能です。
その場合はなるべく水気の少ないおかずを入れるようにしましょう。
おにぎり
引用:セブンイレブン公式サイト
種類も豊富で機内で食べやすいおにぎりもおすすめです!
空港内にコンビニがあれば、搭乗する前に手軽に手に入りますよね。
中身の具材によってにおいが強い物もあったりするので、選ぶ際はお気を付けください。
パンやサンドイッチ
引用:ANA公式サイト
おにぎり同様、コンビニで手軽に買えて機内でも食べやすいのがパンやサンドイッチですよね!
ただし具材がペースト状だったり、あんぱんやクリームパン等は液体物の対象となりますので注意が必要です。
カツサンドやメロンパン等がおすすめです!
ドライフルーツ
ドライフルーツは果物から水分のみを取り除いたものなので、機内にも当然持ち込める食べ物です。
ローカロリーだけど栄養価が高く、よく噛んで食べるので満腹感も得られます。
生の果物より長く保存できて持ち運びもしやすく、コンビニでも手軽に手に入るのでおすすめです!
お菓子
引用:セブンイレブン公式サイト
お菓子にも色々ありますが、クッキーやキャンディは食べる際音も気にならないのでおすすめです!
また、機内はとても空気が乾燥しているので、喉を潤すのにキャンディは最適ですよね。
お菓子の機内持ち込みに関して詳しく知りたい方はこちらをクリック↓
機内食もおすすめ!
「国際線の持ち込みって制限があって色々と面倒くさいな…」
と思っている方もいるかもしれませんね。
でも長時間飛行機に乗る場合、何も持たずに行くのはやっぱり不安です。
そんな方は「機内食」を試してみるのはいかがでしょうか?
引用:JAL公式サイト
引用:ANA公式サイト
引用:AirAsia公式サイト
各航空会社がそれぞれ個性豊かな機内食を販売しています。
特にLCC(格安航空会社)は独自のルールで食べ物の持ち込みを禁止しているところがあり、そういった所は機内食が充実しています。
またANAの場合、お子さんや赤ちゃん、更にはお年寄りや宗教に対応した機内食があり、窓口で申し込みをすれば利用できます。(受付期限あり)
渡航先によって注意が必要な食べ物
日本から海外へ出発する際に持ち出せたとしても、渡航先では持ち込みが禁止されている食べ物もあります。
- 肉製品や卵製品
- 野菜や果物
これらはたとえ日本で無事検査が通ったとしても、渡航先の国や地域によっては制限がかかり注意が必要です。
お弁当に入っているお肉や卵だったり、ビーフジャーキーやチーズ等どれも日本では制限がかかりませんよね。
それらが持ち込み禁止されている国や地域もあるので入国・出国の際は、事前に確認しておきましょう。
野菜や果物に関してもこのように制限があります↓
日本から海外に野菜や果物を持ち出す場合、持ち込み先の国や地域の法律に従う必要があります。
持ち込み先の国や地域・野菜や果物の種類によっては持ち込みが禁止または制限されている場合があります。
また、あらかじめ、日本を出国する前に植物防疫所で検査が必要な野菜、果物があります。
引用:植物防疫所公式サイト
日本国内でも持ち出し制限がある食べ物があります。
例えば
- 生のサツマイモや紅イモ等
- タンカンやシークヮーサー等
これらは農作物に被害を与える病害虫を蔓延させない為、沖縄・奄美大島・小笠原諸島・トカラ列島から出発する便では本土へ持ち出しするのに規制があります。
まとめ
- 国内線は基本的に食べ物の持ち込みOK
- 国際線は液体物に該当する食べ物に制限がある
- 国内線・国際線ともに加熱式弁当の持ち込みは禁止
- ベビーミルクや離乳食、医薬品は前もって申告すれば持ち込みOK
- 渡航先によって食べ物の持ち込み・持ち出しに制限がある
日常生活において飛行機に乗る機会はそう多くはないと思いますが、いざ旅行などで利用する際に意外と悩む問題ですよね。
機内で快適に過ごすためにも食べ物の持ち込みは多かれ少なかれ必須だと思います。
事前にきちんと確認をして、楽しい空の旅を満喫してくださいね♪
飛行機の持ち込みに関する記事はこちらをクリック↓
機内食もいいけど自分の好きな食べ物を持ち込めたらもっと良いですよね♪
ここでは食べ物の持ち込みに関するルールを解説していきます!