飛行機にペットボトルを何本まで持ち込めるのか。国内線には本数の決まりがありません。実際に上限を決めているのは液体のルールではなく、機内へ持ち込める手荷物の重さです。航空8社の公式ページを調べました。大手と中堅の5社は10kgで、LCC3社は7kgです。500mlのペットボトルに置き換えると20本と14本になります。
国際線は話が変わります。保安検査を通る前は100mlを超える容器を持ち込めないので、500mlのペットボトルは1本も通りません。検査を通ったあとの売店で買えば本数の決まりはありません。
まとめて調べる
111品目の持ち込み可否を一覧にしました
国土交通省の一覧と航空会社17社の公式ページから、機内持ち込みと預け入れの可否・上限・注意点をまとめています。国内線と国際線の切り替えもできます。
飛行機にペットボトルは何本持ち込めるか
結論から書きます。国内線は本数の決まりがありません。国土交通省は国内線について次のように書いています。
国内線では、今回の液体物の制限は行われません。なお、液体物検査装置による検査など、通常の保安検査は実施されますのでご協力いただきますようお願いいたします。
つまり何本という数え方の決まりが元からありません。代わりに効いてくるのが手荷物の重さです。ペットボトルは1本で約500gあるので、本数を増やすと重さの上限に先に当たります。
航空8社の重さの上限から本数を数えた
各社の公式ページから機内持ち込み手荷物の重さの上限を取りました。8社ぶんです。中身500mlを500gとして割った本数も並べます。
航空8社の機内持ち込みの重さと、500mlペットボトルの本数
重さの上限は各社の公式ページから取った。本数はこちらで割った目安。
| 航空会社 | 持ち込みの上限 | 単純に割った本数 | 荷物2kgを引いた本数 |
|---|---|---|---|
| ANA | 10kg | 20本 | 16本 |
| JAL | 10kg | 20本 | 16本 |
| スカイマーク | 10kg | 20本 | 16本 |
| ソラシドエア | 10kg | 20本 | 16本 |
| スターフライヤー | 10kg | 20本 | 16本 |
| Peach | 7kg | 14本 | 10本 |
| ジェットスター | 7kg | 14本 | 10本 |
| ZIPAIR | 7kg | 14本 | 10本 |
中身500mlを500gとして数えた(国土交通省は1g=1mlと読み替えるとしている)。容器の重さは入れていない。荷物2kgを引いた列は、着替えなどを入れたバッグを想定した目安。
出どころ:各社公式ページ(飛行機の神様調べ・2026年9月10日時点)
持ち込みの重さの上限(500mlペットボトル換算)
バッグそのものの重さを入れずに、中身500mlを500gとして割った本数。
出どころ:各社公式ページ(飛行機の神様調べ・2026年9月10日時点)
10kgの会社はANA・JAL・スカイマーク・ソラシドエア・スターフライヤーの5社。7kgの会社はPeach・ジェットスター・ZIPAIRの3社です。10kgなら20本、7kgなら14本という計算になります。ただしバッグそのものや着替えの重さも同じ上限に入るので、実際に入る本数はもっと少なくなります。
国土交通省は液体の量を数えるときに次のようにしています。
密度の違いはありますが、1g=1mlと読み替えることとしています。
だから中身500mlは500gとして数えられます。容器の重さは別に乗ります。
公式でペットボトルを名指ししているのは1社だけ
国内と海外の17社の公式ページを読みました。ふつうの飲料の持ち込み可否を書いていたのは3社です。ペットボトルという言葉で書いていたのはスターフライヤーの1社だけでした。
公式ページで飲料の持ち込み可否を書いている会社
国内と海外の17社の公式ページを読んで、ふつうの飲料に触れている会社を抜き出した。
| 航空会社 | 書きぶり | 公式の文 |
|---|---|---|
| スターフライヤー | ペットボトルを名指し | 国内線では、お茶や水など(缶、瓶、ペットボトル、水筒などの容器に入ったもの)の飲料は機内にお… |
| Peach | 飲料と書いている | 国内線 お茶などの飲料:機内持ち込み可能… |
| JAL | 飲料と書いている | 飲み物、お酒 … 機内持ち込み、お預かりどちらも可能ですが、瓶に入ったお酒や飲料は壊れやすい… |
ANA・スカイマーク・ソラシドエア・AIRDOはアルコール飲料の条件だけを書いていて、ふつうの飲料の可否は書いていない。
出どころ:各社公式ページ(飛行機の神様調べ・2026年9月10日時点)
スターフライヤーの文はこうです。
国内線では、お茶や水など(缶、瓶、ペットボトル、水筒などの容器に入ったもの)の飲料は機内にお持ち込みいただけます。
出典: スターフライヤー「機内持ち込み・お預けに制限のあるもの」
残りの会社はアルコール飲料の度数の条件だけを書いていて、お茶や水の可否には触れていません。書いていないから駄目という意味ではありません。国内線には液体の制限が無いので、わざわざ書く理由が無いだけです。調べても答えが見つからないのはこのためです。
場面ごとのペットボトルの扱い
液体の決まりは路線と場面で切り替わる。国内線と預け荷物には量の制限がかからない。
| 場面 | 本数の決まり | 500mlを持ち込めるか |
|---|---|---|
| 国内線の機内 | 無し | 持ち込める |
| 国際線の機内(保安検査の前) | 100ml以下の容器だけ | 持ち込めない |
| 国際線の機内(保安検査のあと) | 無し | 売店で買ったものは持ち込める |
| 預け荷物(国内線と国際線) | 無し | 入れられる |
出どころ:国土交通省の資料をもとに整理(飛行機の神様調べ・2026年9月10日時点)
国際線は500mlのペットボトルを持ち込めない
国際線は国内線と別の決まりが動きます。国土交通省の説明はこうです。
すべての液体物は、100ミリリットル以下の容器に入れます。(100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っていてもいけません。)それらの容器をジッパー付の容量1リットル以下の透明プラスチック製の袋に余裕をもって入れます。旅客1人当たりの袋の数は1つのみとします。
出典: 国土交通省「国際線の客室内への液体物持込制限について」
500mlのペットボトルは容器そのものが100mlを超えます。中身が残り少なくても通りません。空にしても容器の大きさで判断されるので、保安検査の前に中身を捨てても持ち込めないことがあります。
飲み物そのものが禁止されているわけではありません。国土交通省の一覧では、お茶やコーヒーや水は清涼飲料として液体物に数えられているだけです。
清涼飲料 … コーラ、ラムネ、サイダー、ジンジャーエール、ノンアルコールビール、ソーダ、コーヒー、ココア、紅茶、日本茶、中国茶、水、炭酸水、スポーツドリンク、栄養ドリンク、ビネガードリンク、スポーツ用ゼリー飲料
保安検査を通ったあとなら本数の決まりは無い
国際線でも、保安検査を通ったあとの売店で買ったものは持ち込めます。
量的制限の対象となる液体物等であっても、保安検査後の搭乗待合いエリア(クリーンエリア)で購入したものは、客室内への持ち込みが可能です。ただし、海外で乗り継ぐ場合は、再検査の際に、海外のルールに従い没収される可能性がありますので、事前に搭乗する航空会社に確認をお願いします。
だから国際線で飲み物が欲しいときは、家から持っていくのではなく検査の先で買うのが確実です。このとき本数の決まりはありません。重さの上限だけが残ります。
保安検査でペットボトルはどう調べられるか
国内線に液体の制限は無いものの、検査そのものは行われます。国土交通省は液体物検査装置による検査などの通常の保安検査は実施すると書いています。
検査の場では、かばんから出してトレーに載せるよう言われることがあります。未開封のまま出せば装置で中身を調べられます。手間を減らしたいなら、かばんの上のほうに入れておくと出しやすくなります。
大手5社が10kgでそろっているのはなぜか
10kgという数字は各社が別々に決めたものではありません。ANAの公式ページには次の断り書きがあります。
身の回り品のサイズならびに収納場所は、国土交通省航空局からの事務連絡を受け定期航空協会にて策定された、機内持ち込み手荷物に関する業界統一ガイドラインに基づく
出典: ANA「機内に持ち込める手荷物のサイズとルール(国内線)」
JALとスカイマークも同じ表に「出典:定期航空協会」と書いている。だから国内線を飛ぶ大手と中堅は数字がそろっています。乗る会社を変えても持てる本数は変わりません。
LCC3社の7kgはどのくらい効くか
Peach・ジェットスター・ZIPAIRの3社は7kgです。500mlのペットボトルなら14本ぶんで、10kgの会社より6本ぶん少なくなります。荷物2kgを引くと10本まで下がります。
ただし2社は追加でお金を払うと増やせます。ジェットスターはプラス7kgのオプションを買うと合計14kgまで。ZIPAIRは出発24時間前までに追加料金を払うと合計15kgまで持ち込めます。
出典: ジェットスター「機内持込手荷物」 / ZIPAIR「手荷物」
未開封と飲みかけで扱いは変わるか
国内線では、未開封でも飲みかけでも持ち込めます。国土交通省の決まりは容器の大きさと本数を問うていません。国際線では、どちらも100mlを超える容器なら通りません。
違いが出るのは機内での置き方です。ジェットスターは開封ずみのものを名指しで注意しています。
水筒や開封済みのペットボトルなど水漏れの恐れがあるものは(頭上のロッカーに)収納しないでください。
出典: ジェットスター「機内持込手荷物」
機内での置き方に気をつける
頭上の棚は離着陸のたびに揺れます。キャップを閉めていないペットボトルを入れると中身がこぼれます。チャイナエアラインも同じことを書いています。
ペットボトルや水筒などのキャップは、液漏れや落下しないようしっかりと閉めて適切に収納してください。
飲みかけは前の座席の下へ置くほうが安全です。手が届くので、飲みたいときにベルトを外さずに済みます。
預け荷物に入れるとどうなるか
預け荷物には液体の制限がかかりません。国土交通省も国際線の制限について、受託手荷物には適用されないと書いています。
出典: 国土交通省「国際線の客室内への液体物持込制限について」
ただし荷物室は気圧が下がるので、キャップの隙間から中身が押し出されることがあります。スーツケースへ入れるときの詰め方は飛行機でペットボトルをスーツケースに入れるときのルールにまとめてあります。
海外で乗り継ぐと取り上げられることがある
検査を通ったあとに買ったものでも、海外での乗り継ぎでは取り上げられることがあります。国土交通省の断り書きがそこに触れています。
量的制限の対象となる液体物等であっても、保安検査後の搭乗待合いエリア(クリーンエリア)で購入したものは、客室内への持ち込みが可能です。ただし、海外で乗り継ぐ場合は、再検査の際に、海外のルールに従い没収される可能性がありますので、事前に搭乗する航空会社に確認をお願いします。
乗り継ぎの空港でもう一度検査を受けるなら、そこで買い直すほうが確実です。
よくある質問
Q. 飛行機にペットボトルは何本まで持ち込めますか。
A. 国内線に本数の決まりはありません。手荷物の重さの上限で決まります。大手と中堅の5社は10kgで500mlなら約20本ぶん、LCC3社は7kgで約14本ぶんです。バッグそのものの重さも入るので実際はこれより少なくなります。
Q. 国際線でペットボトルは持ち込めますか。
A. 保安検査を通る前は持ち込めません。液体は100ml以下の容器に限られるので、500mlのペットボトルは容器の大きさで弾かれます。検査を通ったあとの売店で買ったものは持ち込めます。
Q. 飲みかけのペットボトルは国内線で持ち込めますか。
A. 持ち込めます。国内線には液体の量の制限がないので、500mlでも飲みかけでも通ります。手荷物の重さの上限だけがかかります。ただし頭上の棚へ入れると中身がこぼれることがあるので、前の座席の下へ置くほうが安全です。
Q. 保安検査でペットボトルは出しますか。
A. 出すように言われることがあります。国内線に100mlのような量の制限はないものの、液体物検査装置による検査は国土交通省の決まりどおり行われます。未開封のままかばんの上のほうへ入れておくと出しやすくなります。
Q. ペットボトルを預け荷物に入れてもいいですか。
A. 入れられます。100mlの制限は機内へ持ち込む手荷物だけの決まりなので、預け荷物には500mlでも1.5リットルでも入ります。ただし荷物室は気圧が下がるためキャップの隙間から中身が出ることがあります。袋に入れてから詰めると被害が広がりません。
Q. 空のペットボトルは国際線に持ち込めますか。
A. 中身が入っていなければ液体ではないので容器として持ち込めます。100mlの決まりは中に入っている液体にかかるものだからです。検査を通ったあとに給水機で入れれば買わずに済みます。中身が少しでも残っていると容器の大きさで弾かれるので、検査の前に飲み切るか捨てます。
Q. 航空会社によって持ち込める本数は変わりますか。
A. 変わります。重さの上限が違うためです。ANA・JAL・スカイマーク・ソラシドエア・スターフライヤーは10kgで約20本ぶん。Peach・ジェットスター・ZIPAIRは7kgで約14本ぶんです。同じ500mlでも6本ぶんの差が出ます。
液体を入れる透明の袋(国際線の保安検査用)
まとめ:本数でなく重さで決まる
国内線に本数の決まりはありません。上限を決めているのは手荷物の重さです。大手と中堅の5社が10kgでLCC3社が7kgでした。500mlに置き換えると20本と14本になります。
国際線は保安検査の前だと1本も通りません。検査を通ったあとの売店で買えば本数の決まりはありません。海外で乗り継ぐときは、その先でもう一度買い直すほうが確実です。
この記事が見た公式ページ
国土交通省とスターフライヤーと全日本空輸とジェットスターなど6本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1国土交通省国土交通省「よくある質問(液体物の持込制限)」
- 2スターフライヤースターフライヤー「機内持ち込み・お預けに制限のあるもの」
- 3国土交通省国土交通省「国際線の客室内への液体物持込制限について」
- 4国土交通省国土交通省「量的制限の対象となる液体物のリスト」
- 5全日本空輸ANA「機内に持ち込める手荷物のサイズとルール(国内線)」
- 6ジェットスタージェットスター「機内持込手荷物」
最終確認 2026年9月14日






