ずっとお腹の中で育ててきた我が子が誕生し、ホッとしたのもつかぬま。
里帰り出産などの様々な理由で、赤ちゃんと移動する機会が増えてきます。
生まれて間もない赤ちゃんを飛行機に乗せるのは、なかなか不安ですよね?
「赤ちゃんっていつから飛行機に乗れるの?」
「機内は赤ちゃんに影響はないの?」
その他にも授乳やオムツ替え、グズってしまったら?など疑問がたくさんあると思います。
初めての子育てならなおさら分からないことだらけですよね。
今回はそんな不安が吹き飛ぶように、赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるのか?赤ちゃんへの影響や注意点などについて徹底解説していきます。
赤ちゃんはいつから飛行機に乗ってもいいの?
赤ちゃんって何歳までが赤ちゃんか知っていますか?
生後28日未満は新生児で、生後28日以降〜1歳未満を乳児と呼びますね。
つまり生まれてから、よちよち歩き出すくらい(1歳)までを、赤ちゃんと呼べる年齢だと思います。
飛行機には、国内線、国際線ともに生後8日から飛行機に乗ることができます。
この理由としては、WHO(世界保健機関)の「生後48時間以内の新生児は航空機旅行には適さず、生後7日以内は控えるべき」という基準に基づいているからです。
ただし、未熟児や疾患のあるお子さんは、心配事もそれぞれあると思いますので、医師と相談をしてから搭乗するようにしましょう。
では、赤ちゃんと飛行機に乗るための基本的な情報を見ていきます。
赤ちゃんの飛行機の料金は?
飛行機は赤ちゃんを乗せるための料金は、国内線と国際線で変わってきます。
航空会社のよって異なりますが、2歳未満の赤ちゃんの運賃は座席を使用するか、しないかで異なります。
- 大人の膝の上で座る場合→航空券不要
- 大人と別の席で乗る場合→航空券必要(生後8日〜1歳までの赤ちゃんはシートベルトサイン点灯中は大人の膝の上)
- チャイルドシートを利用する場合→航空券必要
また、小児運賃が適応される会社と、大人運賃になってしまう会社と分かれます。
電車やバスは、子供料金の設定がありますが、飛行機には子供料金の設定がない会社もあるんですね。
【小児運賃適応の航空会社】ANA・JAL・スカイマーク
路線 | 座席なし | 座席あり・チャイルドシート利用 |
---|---|---|
国内線 | 無料 | 大人の約50% |
国際線 | 大人の10% | 大人の75% |
【小児運賃なしの航空会社】ピーチ・ジェットスター・その他LCC
路線 | 座席なし | 座席あり |
---|---|---|
国内線 | 無料または幼児料金 | 無料または幼児料金 |
国際線 | 大人運賃 | 大人運賃 |
ピーチは2歳までのお子さんで、膝の上なら無料となっています。
ジェットスターなどその他LCC(格安航空会社)は、座席を使わない場合でも、幼児料金として1,500円〜料金がかかります。
また、国際線に乗る際は、赤ちゃんもパスポートが必要になりますので準備をお忘れなく(^ ^)
マイルを使っての搭乗もできます。
しかしマイルには小児の区分はないため大人と同じマイル数が必要になります。
子供が2人いる場合は?
大人1人に対して、幼児が2人いる場合は、1人は膝の上、もう1人はチャイルドシートに乗せます。
航空会社によっては大人1人に対し、幼児1人までとなっているところもありますのでしっかりと確認しましょう。
年子の子・双子ちゃんは、両親そろって抱っこしてくれていると子供が安心します。
また、トイレなどに行く際も交代で行けるので、パパとママで搭乗されることが望ましいですね。
年齢別の子供料金についてはこちらから↓
予約の方法は?
赤ちゃんの座席の利用がある場合も、ない場合も、座席の予約の際はインターネットではなく、電話での予約が確実です。
その理由としては、1つの機体に搭乗できる乳幼児の人数に決まりがあるからです。
座席の指定をする際に、指定できない座席があります。
- 非常口座席
- 他の乳児連れと同じ列の座席(酸素マスクの関係上)
- ファーストクラス
酸素マスクの関係で、乳児連れが同じ列に並んじゃいけないってことだったんだね!
また、赤ちゃん連れにおすすめしたいのが、隣をブロックする方法です。
満席だと厳しいのですが、座席が3-3-3で大人1人、赤ちゃん1人の場合は、両脇に他のお客さんが来ないようにすることができます。
ひと席分、スペースができるので赤ちゃんのお世話も少し楽になると思います。
ぜひ、事前の電話か、チェックインの時にでも聞いてみてください。
お子さんの座席選びに迷ったらこちらの記事もどうぞ↓
飛行機は赤ちゃんに悪影響はない?
飛行機に乗ると、大人でも離着陸の時に、耳が詰まる感覚がありますよね。
赤ちゃんはへの影響はどうなのでしょうか?
健康面への影響はないのですが、その耳がつまる感じが赤ちゃんにも不快なようで、離着陸の時に泣き出してしまうことがあります。
その際は、授乳や水分補給で、アゴを動かしてあげると楽になります。
- 離陸から水平飛行に入るまでの間約30分
- 目的地が近づき、飛行機が高度を下げはじめてから着陸するまでの約30分間
シートベルト点灯中など授乳が出来ない場合は、おしゃぶりも効果的ですね。
おすすめのおしゃぶりはこちら↓
こちらは消毒できるケースがついているのでお出かけの時も汚れることなく使うことが出来ます!
赤ちゃんはよくものを落とします。
機内でおしゃぶりを落とさないためにこちらもセットで買うのをオススメします↓
その他にもウイルス感染が心配ではないでしょうか?
免疫力の少ない赤ちゃんは病気にかからないか不安になると思います。
生後6ヶ月までは、お母さんの免疫に守られているのですが、それ以降は免疫が下がってくるため、予防接種などは必ず受けておきましょう。
乾燥する冬の季節はインフルエンザが流行りますね。
ウイルスは乾燥していると活発になるため、ウイルスが体内に入りやすくなってしまいます。
しかし、機内は常に新鮮な空気を機外から取り入れていて、全ての空気が入れ替わるようになっていますので安心してください。
咳をしている人などの隣に座らない限りは、それほど感染症のリスクは高くないです。
機内は乾燥をしやすい環境になるので、こまめに水分補給をしたり、赤ちゃんのそばに濡れタオルなどを置いて加湿してあげることが大切になります。
機内での乾燥の対処法はこちらから↓
航空会社の赤ちゃん連れ向けのサポートとは?
航空会社大手のANAやJALの他にも赤ちゃんへのサポートをしてくれる航空会社もあります。
いつ泣き出すか、他の人に迷惑にならないか、色々と考えてしまいますよね。
慣れない赤ちゃんとの旅行で、他人のサポートはとても心強いんです♪
機内でのサービスはもちろんのこと、空港内でのサポートを行なっているところもありますので1つづつ見ていきましょう。
ANA赤ちゃん連れ向けサポート
空港にてのサポートとしては、以下2つあります。
- ベビーカー貸出
- 事前改札サービス
ベビーカー貸出
ベビーカーの貸出は、お客様カウンターにて行なっています。
空港内から搭乗口まで利用できます。
ベビーカーを持ち込む際は、折りたたんだサイズが機内持ち込みサイズをクリアしていれば、専用のケースに入れて持ち込むことは可能です。
しかし、ベビーカーは手荷物扱いになるので、その他に身の回り品(ハンドバック等)しか持ち込めません。
事前改札サービス
事前改札サービスとは、2歳以下のお子さん連れの方を、優先して先に機内に搭乗させてもらえるサービスです。
早めに搭乗して、荷物の整理や、赤ちゃんが機内に慣れさせておくのもいいですね!
機内でのサービスは国内線と国際線で少し違いがあります。
各サービス | 国内線 | 国際線 |
---|---|---|
オムツ交換台付き化粧室 | ○ | ○ |
ベビーベット | ○ | ○ |
ベビーベット用ブランケット | × | ○ |
ミルク作りのお湯 | ○ | ○ |
粉ミルク | × | ○ |
紙おむつ | ○ | ○ |
お子様用グッツ(ANA限定品) | ○ | ○ |
ベビーベットの貸し出し(体重10kgまで)・赤ちゃん向けの食事は、事前予約が必要になりますので、注意してください。
JAL赤ちゃん連れ向けサポート
空港にてのサポートは以下3つです。
- チャイルドシート貸し出し
- ベビーカー貸し出し
- 事前改札サービス
JALのチャイルドシートは、3歳未満のお子さんに無料で貸し出しとなっています。
3日前までに要予約でスマイルサポートデスクに連絡します。
もしチャイルドシートを持ち込む場合は、こちらの記載があることを確認してください。
引用:JAL公式サイト
また、横幅は42cm以内で、シートベルトのバックルを通せることが条件になります。
ベビーカー貸し出し・事前サービスの内容はANAと同様になります。
JALも機内サービスは、国内線と国際線では違う点があります。
各サポート | 国内線 | 国際線 |
---|---|---|
お湯・りんごジュースなどの提供 | ○ | − |
オムツ交換台行き化粧室 | ○ | ○ |
ベビーバシネット | × | ○ |
赤ちゃん用毛布貸し出し | ○ | − |
紙オムツ | × | ○ |
赤ちゃん向けの食事 | × | ○ |
JALオリジナルグッツ | ○ | ○ |
Wi-Fiビデオプログラム | ○ | × |
楽しむ旅BOOK | ○ | × |
国内線でもらえる”楽しむ旅BOOK“は、とても可愛くて旅が楽しくなりそうですよ!
機内に設置できるベビーベットです。
その他、格航空会社の赤ちゃん向けサポート
- 事前改札サービス
- ベビーカー貸し出し
- 紙オムツ
- ミルク作りのお手伝い
- 優先搭乗
- 絵本・ぬりえセット貸し出し
- オムツ交換台付き化粧室
- 授乳カーテン付き席
- 優先搭乗
- ブランケット貸し出し
- ミルク作りのお手伝い
- オムツ交換台付き化粧室
- 絵本貸し出し
- ベビーカー貸し出し
フジドリームエアラインはあまり知らない人もいると思いますが、サービス水準がとても好評なんです!
シート幅も広く、LCCより遥かに乗り心地が良く、機内サービスに関しては、大手航空会社並みか、もしくはそれ以上です。機内ではドリンクサービスにお菓子、ウェットティッシュまで配られます。
空いている空港がメインなのですが、利用する便があれば、搭乗時のストレスもなく搭乗することができます。ただし小型ジェット機なので、ANAやJALに比べると、揺れが気になる方もいるようです。
気になる方は、ぜひご利用ください(o^^o)
赤ちゃんと飛行機に乗るためのコツ
初めての赤ちゃんとのフライトを乗り切るコツはたくさんあります!
少しでもポイントをおさえて、快適な空の旅にしていきましょう。
年齢・搭乗前・機内でなど、いろいろな視点から紹介していきます(^ ^)
生後1ヶ月~3ヶ月(首座り前)頃のコツ
首座り前の赤ちゃんは、横抱きが多くなります。お母さんへの負担も多くなるので、荷物はなるべくコンパクトにしましょう。
この頃の赤ちゃんは、寝たり起きたりを繰り返しますが、基本的には授乳すれば寝てくれることが多いです。機内でもいつもと変わらないお世話の仕方で大丈夫です。
ミルクの吐き戻しや、ウンチを漏らしてしまう可能性があるので、ビニール袋・着替えは多めに持ちましょう。
おすすめのビニール袋はこちらです↓
ウンチの嫌な匂いも、このビニール袋なら防臭効果があるので機内でも安心です。
- 横抱きで両手がふさがるので手荷物はコンパクト
- 着替えやビニール袋は多めに
- いつもと変わらないお世話を
生後4ヶ月~1才前後のコツ
首すわりから歩き出しくらいの頃は、グズることが多くなってきます。
抱っこ紐が使えるようになってくる年齢ですので、抱っこ紐で寝てくれると搭乗がスムーズに行くでしょう。
また、音の出ないおもちゃや、おやつは、グズってきた時に役立ちますので機内に必ず持ち込みます。何をしても泣き止まないときは、機内後方に空きスペースがあることが多いので、そこであやしてあげてください。
おすすめの音の出ないおもちゃはこちらです↓
赤ちゃんは歯が生えてくる頃、歯がムズムズするので、よくおもちゃを噛んだりします。
赤ちゃんにこれを渡しておくと、ずっとカミカミ・ナメナメしています。
喉の奥に突き刺さらないような設計なので1つあると重宝しますよ!
- 抱っこ紐をどんどん活用する
- おもちゃやおやつを機内に持ち込んでおく
- 泣き止まないときは機内後方へ
子供の暇つぶしについての記事はこちらから↓
1才(歩き出し以降)のコツ
歩き出すと、一瞬のうちにどこかへ行ってしまうことがありますよね。
迷子になってしまう可能性もあるので、名札をつけておいたり、迷子紐付きリュックを持っておくといいです。
迷子紐付きリュックはこのようなものです↓
搭乗前は、空港内にキッズスペースがある場合はたくさん遊ばせておきましょう。
色んな飛行機を見せて沢山歩かせてもいいですね♪
DVDプレイヤーを持ち込むとがさばるので、お気に入りの動画などがあれば、スマホにダウンロードしておくとぐずった時に便利です。
意外と1歳すぎくらいが、一番手が掛かるかもしれませんね。
- 歩き出したら迷子にならないように名札か迷子紐リュックを利用する
- とにかく搭乗前はたくさん遊ばせておく
- お気に入りの動画をスマホに入れていおく
おやつの持ち込みに関してはこちらから↓
搭乗前のコツ
搭乗前の過ごし方も、赤ちゃんが機内で快適に過ごすために重要になってきます。
- ベビーバシネットを利用する場合は事前に航空会社に予約を入れておく
- 離着陸時の衝撃が少ないのと、サービスが手厚いので大きな機体を選んでおく(ANAやJAL)
- 機内で授乳する可能性がある場合は、授乳ケープは準備しておく
- 100ml以上のミルクを持ち込む場合は、粉だけ持っていき、機内サービスを利用する
- ストローマグは気圧の変化により、中身が吹き出す可能性があるので、紙パックの麦茶などを持ち込む
- たくさん遊ばせておく
液体の持ち込みについてはこちらから↓
機内でのコツ
機内では寝てくれれば、安心ですが、なかなかうまくいかないこともありますね。
機内では、お母さんも他のお客さんも過ごしやすくしていきましょう。
- オムツの交換台の場所を把握し、オムツ交換は化粧室で交換する
- 座席の周りの人には、一言かけておく
- 泣きぐずってどうしようもないときは、機内後方の空きスペースへ
- 無理はせずに困ったときはCAさんに頼る
国際線の食事の際に、ヒンドゥー教の特別ミールを頼んでおきます。
するとかなりの確率でカレーが出ます。
赤ちゃんをだっこしながら片手で食事ができるのでおすすめです。
飛行機の中で赤ちゃんがぐずっていると・・・
周囲の目が気になっていたたまれなくなるようなシチュエーションで、客室乗務員のナイスアシストが話題となっています。
サバンナ・ブルームさんは1歳7カ月の娘ブリタンと一緒に、アメリカ・サウスウエスト航空のオースティン発ネバダ行きの飛行機に搭乗していました。
ブリタンがぐずり始めると、客室乗務員のジェシカは「おいで」と言いながらブリタンを抱き上げ、そのまま仕事をすることを申し出たそうです。
ジェシカが抱き上げると、ブリタンはすぐに大人しくなり、荷物室の扉を閉めるなど出発準備をするジェシカの腕の中から旅行客に投げキッスを贈り始めました。旅行客たちも手を振って応える様子がうかがえます。
https://www.facebook.com/544500174/videos/10161527621440175/?t=0
引用:HAFFPOST
まとめ
- 飛行機には、国内線・国際線ともに、生後8日から乗ることができる
- 料金は、国内膝の上なら無料、国際線は大人の10%と違いがある
- 予約は早めに電話での方が確実
- 飛行機は赤ちゃんに悪影響はないが、耳抜きやウイルス感染には注意
- 各航空会社で、赤ちゃん連れ向けにサービスが手厚いところがある(特にANAとJAL)
- 赤ちゃんとの飛行機に乗るコツは、いつも通りのママで、困ったらCAさんに助けてもらう
赤ちゃんとができると母は強くなります!
でも、他人に頼れるところは、どんどん甘えていいんですからね♪
ましてや、初めての赤ちゃんとの飛行機はとても不安になりますよね。
いつものママでいることが、何よりも赤ちゃんは安心します!
素敵な初フライトができるよう祈っております(^^)/
その他、気になる記事がありましたらこちらから↓
赤ちゃんと飛行機に乗るのは不安だと思いますが、事前に情報を知っていれば安全に飛ぶことができます。
私たちCAもサポートしますので、初めての思い出を一緒に作っていきましょう!