飛行機に乗るときペットボトルの中身をチェックをされたり、持ち込めなくて残念な思いをしたという話はよく聞きますよね。
「液体の持ち込み制限があるけどペットボトルって何本持っていけるの?」
「普段飲み慣れた水を旅行先でも飲みたいけど、ペットボトルで持っていっても大丈夫?」
そんなふうに不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
特に何本持ち込めるのか分からないですよね。
国内線や国際線でルールが違ったり持ち込みや預け入れでルールがあったりするので、わかりやすく紹介していきます!
飛行機にペットボトル何本持ち込めるの?
いっけん複雑そうなルールですが、ペットボトルを飛行機に載せることに関していえばシンプルなルールになっています。
国内線機内持ち込み | 国際線機内持ち込み | 国内線国際線機内預け入れ |
---|---|---|
持ち込み範囲内なら何本でも可 | 液体容器100ml以下のためペットボトルは0本 | 預け入れ範囲内なら何本でも可 |
ルールを守れば国際線の機内持ち込み以外は可能です。
国内線は10kg以内であれば持ち込むことが可能です。
500mlのペットボトルは、約500g(0.5kg)です。
10kgまで持ち込みが可能なので、10kg÷0.5kg=20
500mlのペットボトルならば20本持ち込めることになります。
これは、あくまでペットボトルのみの重量なので、他の荷物の重量も考えて持ち込むようにしましょう。
機内持ち込みルール
まず機内に持ち込める荷物には重さやサイズなど制限があります。
重量 | サイズ | 個数 |
---|---|---|
10kg | 100席以上の場合 3辺の和が115cm以内 100席未満の場合 3辺の和が100cm以内 3辺の和が | 手荷物1個と身の回りの品1個 |
一般航空会社ではこのようになります。
LCCは重さが7kgまでとなっていたりルールが一部違うのでホームページなどで確認してください。
ではペットボトルの持ち込みは実際はどのようなルールがあるのでしょうか?
国際線の方が厳しいルールで国内線と国際線でルールが違います。
【国内線】機内持ち込みルール
国内線の機内持ち込みできるノンアルコール飲料やアルコール度数が24%以下の液体の量は制限はありません。
ですので、ペットボトルの持ち込みは機内持ち込みの制限の範囲内なら何本でも持ち込むことができます。
アルコール度数が24%以上の液体は制限があるので注意が必要です。
アルコール度数 | 持ち込み制限 |
---|---|
24%超え70%以下の場合 | 1人あたり5ℓまで 小売販売されてる容器に収納 |
70%以上 | 不可 |
アルコール度数が高いものが持ち込めない理由は発火、引火しやすいものは持ち込めないためです。
また、機内にペットボトルを持ち込む場合は水漏れの危険があるため上の棚ではなく足元に置くようにしなければいけません。
- 荷物からペットボトルを出しておく
- 未開封のものはX線検査のみのためスムーズ
- 開封済みの場合は追加で検査がある
【国際線】機内持ち込みルール
国際線は国内線に比べて制限がかなり厳しくなります。
- 100ml(g)を超える容器に入った液体の持ち込み禁止
- 100ml以下の容器に入った液体物で、容量1ℓ以下のジッパーのついた再封可能な透明プラスチック袋に入れる(透明袋に入ってない場合は持ち込み不可)
- 使用できる袋の目安は縦20cm以下×横20cm以下
引用:成田空港公式ホームページ
- 袋は自分で用意する
- 袋は1人1袋のみ
持ち込み制限となる液体物には以下のようなものも含まれます。
引用:成田空港公式ホームページ
保安検査後に免税店などで購入したペットボトルなどは機内に100ml以上でも持ち込み可能です。
出国手続き後に免税店などで購入した場合は持ち込みが可能です
航空機の安全な運航を保証するため、航空機に乗り込む前に、すべてのお客様に「保安検査」をお願いしております。
「保安検査」後のエリアを私たちは安全が保証された「クリーンエリア」と呼んでいます。
クリーンエリアは、全てのお客様の持ち物がチェックされた後のエリアになりますので、航空機機内と同じ安全が保たれたエリアになります。このため、航空機の中にいるのと同じ扱いになりますので、購入が可能となります。
引用:成田空港公式ホームページ
↑↑色々と売られててよく分からないという方は機内持ち込み専用のものがあるのでこれなら安心です。
液体ルールが適用されない例外がある!
人道的な理由で手荷物持ち込みが可能な液体があります。
- 液体の医薬品
- ベビーミルク
- ベビーフード
処方箋の写し、医師の診断書が必要な場合があります。
持ち込みは乳幼児と一緒に搭乗する場合に限ります。
預け入れ荷物のルール
普段飲み慣れたペットボトルを持っていきたい場合、スーツケースなどに入れて預け入れの荷物で預かってもらう場合はどうなるのでしょうか?
これは国際線、国内線ともに預け入れる荷物の範囲内であれば可能です。
預け入れできる荷物
基準の一例を表にまとめました。
JAL 国内線 | JAL 国際線 | ANA 国内線 | ANA 国際線 | ピーチ 国内線 | ピーチ 国際線 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
重量 | 20kg | 23kg | 20kg | 23kg | 20kg | 20kg |
サイズ (3辺の和) | 50cm×60cm×120cm以内 | 203cm | 203cm | 158cm | 203cm | 203cm |
個数 | 個数制限なし | 2個 | 個数の制限なし | 2個 | 5個(有料) | 5個(有料) |
JAL、ANAは無料で預け入れできる範囲です。
追加料金を払えば追加で預けることも可能です。
ピーチのようなLCCは預け入れは1個から有料のことが多いです。
LCCについては事前に調べておくことをおすすめします。
しかし、アルコールに関しては機内持ち込みと同様制限があるので注意してください。
アルコール度数 | 持ち込み制限 |
---|---|
24%超え70%以下の場合 | 1人あたり5ℓまで 小売販売されてる容器に収納 |
70%以上 | 不可 |
お酒の持ち込みルールについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください↓↓
ペットボトルを預け入れ荷物に入れる注意点
預け入れ荷物に預けておいたら膨張して中身が出てしまったり、輸送の際に破損してしまったりということがあるかもしれません。
そうならないように注意しておく点がありますので紹介します。
- 開封済みのペットボトルや中身を移し換えたものは密閉可能なビニールの袋に入れる
- 破損の可能性があるものは袋や洋服で包み、スーツケースの真ん中に入れる
ペットボトルは封を開けずにそのまま持っていけば気圧の変化による破裂を防ぐことができます。
特に国際線では荷物を乱暴に扱われる可能性があるので厳重に梱包しておきましょう。
なぜ液体の持ち込みルールがあるのか?
そもそもなぜ飛行機には液体の持ち込みルールがあるのでしょうか?
その理由はテロ防止です。
2006年に起きた航空機爆破テロ未遂事件がありました。
この計画では液体の爆発物の上に検査で飲まされてもいいようにスポーツ飲料を仕込んでおいて、機内に持ち込み使い捨てカメラのフラッシュで爆発する予定でした。
事件は未遂に終わりましたが、この事件をきっかけに2007年から全世界の国際線で液体物の持ち込み制限ルールが定められました。
安全のためにルールは守らなきゃね!
まとめ
- 国内線では機内持ち込みのルールの範囲内ならペットボトルの制限はなし
- 国際線は容器は100ml以下のためペットボトルは持ち込めない
- 保安検査後に購入したものは持ち込める
- 預け入れ荷物には制限の範囲内であればペットボトルの預け入れは可能
- 機内持ち込み、預け入れの荷物共にアルコールは24〜70%は5ℓ、70%以上は持ち込み禁止
- 国際線の液体に機内持ち込み制限があるのはテロ対策のため
国際線と国内線が混同して国内線でも厳しいルールがありそうですが、国内線ではそれほど気を使わなくても良さそうですね。
国際線では厳しいルールがあるのでせっかく買ったのに手放さなくてはならなくなってしまったということがないように気をつけましょう。
しっかりルールを守って良い旅になるように祈っています。
他にも手荷物に関しての記事があるのでよかったら参考にしてみてください↓↓
ペットボトルのルールっていろいろありますよね!
安心して持ち込めるように解説していきますね!