目薬は国内線なら本数に上限がない
国内線なら目薬の本数に上限はない。国交省の基準では化粧品・医薬品は1容器0.5リットル(0.5kg)以下で1人あたり合計2リットル(2kg)まで持ち込める。市販の目薬は容器が小さいためこの上限に届くことはまずない。
国際線では1容器100ml以下で透明な袋に入れる。ただし目薬は医薬品にあたるため申告すれば透明袋の対象外にできる。預け入れは国内線も国際線もOKだ。
この記事でわかること
- 国内線と国際線で目薬の扱いがどう変わるか
- 17社の公式ページで確認できる化粧品・医薬品の持ち込みルール
- 保安検査で目薬を止められずに通す方法
- 海外(米国TSA・EU)の目薬ルール
17社の目薬持ち込みルールを飛行機の神様が調べた
飛行機の神様の持ち込み早見表では111品目を17社で調べている。そのうち「薬・衛生」のグループは13品目ある。目薬もこのグループに入る。
17社のすべてに独自の注記があり合計114件のルールが書かれている。ただし化粧品・医薬品の持ち込みに関しては国交省の基準がベースになっていて各社の数字はほぼ同じだった。
国内線と国際線で目薬の条件がどう変わるかを表にまとめた。
| 条件 | 国内線 | 国際線 |
|---|---|---|
| 1容器の上限 | 0.5リットル(0.5kg) | 100ml |
| 1人あたりの上限 | 2リットル(2kg) | 透明袋1袋に入るだけ |
| 透明袋 | 不要 | 必要(1リットル以下) |
| 医薬品の別枠 | 制限がゆるいため不要 | あり(袋の対象外) |
| 預け入れ | ○ | ○ |
出典: 国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」、スターフライヤー・スカイマーク・ソラシドエアの公式ページ(2026年9月時点)
持ち込み早見表には国内の8社と国際線を飛ばす14社を載せている。目薬の持ち込みルールは品目別に持ち込み早見表(品目111件×航空会社17社)で全部見られる。
国内線と国際線で目薬の扱いが変わるのはなぜか
国内線には液体物の100ml制限がない。国交省が定めている液体物の持ち込み制限は国際線だけに適用されるルールだ。だから国内線では目薬を透明袋に入れる必要がない。
国際線の液体物制限は国際民間航空機関(ICAO)の決まりに基づいている。きっかけは2006年にロンドンのヒースロー空港で起きた手製爆発物によるテロ未遂事件だ。これを受けてEUが液体物の持ち込みを制限する追加ルールを導入した。
出典: European Commission「Liquids, aerosols and gels」
日本でもこのICAOの基準に従い国際線で液体物の持ち込みを制限している。ルールの中身はこうだ。1つの容器は100ml以下にする。それをジッパー付きの1リットル以下の透明な袋に入れて1人1袋まで持ち込める。
出典: 国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」
ただし国交省は医薬品とベビーミルク・ベビーフード・特別な制限食は対象外と定めている。目薬は医薬品にあたるため透明袋に入れなくても持ち込める。ANAの公式ページでも「お使いの医薬品は機内にお持ち込みいただけます」と書かれている。
100mlルールの仕組みと医薬品として別枠で通す方法は「飛行機に目薬は液体扱い?100mlルールと別枠で通せる条件」でくわしく読める。この記事では100mlルールの仕組みよりも「何本まで持ち込めるか」と「航空会社ごとの違い」に絞って書いていく。

国内線と国際線で目薬の条件はここが違う
国内線では化粧品・医薬品として1容器0.5リットル(0.5kg)以下で持ち込める。スターフライヤーの公式ページには「1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で、お一人様当たり2kgまたは2リットルまでお持ち込みが可能です」と書かれている。
出典: スターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」
目薬の容器は0.5リットルよりはるかに小さい。つまり国内線では何本持ち込んでも合計2リットルを超えることはまずない。透明袋に入れる必要もないため手荷物カバンにそのまま入れておけばよい。
国際線では1容器100ml以下の透明袋ルールが適用される。ただし目薬は医薬品のため透明袋の対象外にできる。ANAは「医薬品の情報がわかるもの(お薬手帳、薬品のラベル、処方箋の写し、医師の診断書等)を携帯されることをおすすめしております」と書いている。
処方薬の目薬は処方箋やお薬手帳を見せれば医薬品として申告しやすい。市販の目薬でも箱や外装のラベルが残っていれば薬品であることが伝わる。どちらの場合も容器が100ml以下なら透明袋に入れておいても通る。
預け入れは国内線でも国際線でも問題ない。スカイマークの公式ページでは化粧品・医薬品の預け入れは「○」と書かれている。
ANAの公式ページには「医療機器、医薬品類はお預かり手荷物とは別に、無料でお預けいただけます」とも書かれている。目薬を多めに持っていく場合でも通常の預け荷物の重量枠とは別に扱ってもらえる。機内で使う分だけ手荷物に入れて残りは預けるという分け方もできる。
航空会社ごとに目薬の決まりが変わる
各社の公式ページに書かれている化粧品・医薬品のルールを比べた。基本の数字は国交省の基準に沿っている。
| 航空会社 | 化粧品・医薬品の扱い | 出どころ |
|---|---|---|
| ANA | 医薬品は機内に持ち込みOK | 医薬品ページ |
| ジェットスター | 100ml以下・医薬品は適用除外 | 液体物ページ |
| スターフライヤー | 0.5L以下・2Lまで | 液体物ページ |
| スカイマーク | 0.5L/0.5kg・2L/2kgまで | 手荷物ページ |
| ソラシドエア | 0.5L以下・2Lまで | 制限品ページ |
各社の公式ページから飛行機の神様編集部が確認(2026年9月時点)
ジェットスターは国際線ルールとして「医薬品、ベビーミルク/ベビーフード、特別な制限食等については、適用除外となります」と明記している。また透明袋のサイズは「横と縦の長さの合計は80cm以内」と指定されている。
出典: ジェットスター「液体、エアゾール、ジェル類および粉末の持ち込みについて」
ジェットスターは透明袋のサイズ例として「20×20cm、15×25cm」を挙げている。目薬以外の化粧水やクリームも同じ袋に入れるため大きさは事前に確かめておくとよい。お子様や介助が必要な方の分を持つ場合は本人の分と別にもう1袋持ち込めるとも書かれている。家族の分の目薬をまとめて持ち込むときは袋の枠が増えるため余裕ができる。
スターフライヤーとスカイマークとソラシドエアは国内線のルールとして同じ数字を掲載している。1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で1人あたり2kgまたは2リットルまでだ。
スカイマークの公式ページでは化粧品・医薬品だけでなくスプレーの種類ごとにも持ち込み可否を分けている。目薬と同じ「化粧品・医薬品」の分類に入るスプレーは持ち込みOKだが日用品スプレーは持ち込めない。
スプレーの種類による違いをスカイマークの公式ページから整理した。
| 種類 | 持ち込み | 預け入れ |
|---|---|---|
| 化粧品類(整髪・制汗スプレーなど) | ○ | ○ |
| 医薬品類(殺菌・消毒スプレーなど) | ○ | ○ |
| 日用品類(潤滑油・塗料・防塵用など) | × | × |
| スポーツ用品類(ワックスなど) | × | × |
出典: スカイマーク「お問い合わせの多いもの」(2026年9月時点)
化粧品類と医薬品類は1容器あたり0.5リットル(0.5kg)以下で1人あたり2リットル(2kg)まで。目薬はこの「医薬品類」に入るため持ち込みも預け入れもできる。

保安検査で目薬はどう扱われるか
国内線の保安検査で目薬が問題になることはまずない。そもそも国内線には液体物の100ml制限がないからだ。カバンに入れたまま通せる。
国際線でも市販の目薬は容器が100ml以下のため容器の大きさで止められることはない。透明袋に入れていればそのまま通る。入れ忘れた場合でも医薬品として申告すれば対象外になる。
ソラシドエアの公式ページでは化粧品・医薬品(消毒液や消毒スプレー含む)について「1容器当たり0.5kgまたは0.5リットル以下のもの」で「2kgまたは2リットル」まで持ち込み・預けともに可としている。
国交省が制限のある品目として挙げているのは227品目ある。そのうち機内にも預けにもできるのは57品目で化粧品・医薬品はここに含まれる。
227品目の内訳を見ると目薬の立ち位置がわかる。
| 分類 | 品目数 |
|---|---|
| 機内も預けもできる | 57 |
| 機内はだめで預けはできる | 107 |
| 機内はできて預けはだめ | 3 |
| どちらもだめ | 39 |
| 条件で変わる | 21 |
| 合計 | 227 |
出典: 国土交通省「航空機での輸送に制限があるもの(危険物)について」の制限品一覧から飛行機の神様編集部が集計
目薬は「機内も預けもできる」57品目の側に入る。107品目ある「機内はだめで預けはできる」のほうには刃物やゴルフクラブなどが入っている。「どちらもだめ」の39品目にはガスボンベや花火などの危険物が入る。
目薬を没収されずに通すにはこの3つを確かめる
- 容器が100ml以下であることを確認する:出発前に目薬の容器に書かれている容量を見ておく。市販の目薬で100mlを超えるものはほぼないが念のため確認しておくと安心だ。
- 国際線なら透明袋に入れる:ジッパー付きの1リットル以下の透明袋に入れる。ジェットスターは袋の縦横の合計を80cm以内と指定している。他の化粧品や液体と一緒に入れてよい。
- お薬手帳か処方箋を持っておく:医薬品として申告すれば透明袋の対象外にできる。ANAは「医薬品の情報がわかるもの(お薬手帳、薬品のラベル、処方箋の写し、医師の診断書等)を携帯されることをおすすめしております」と書いている。市販の目薬でも箱や外装を残しておけば薬品であることが伝わりやすい。
この3つを確かめておけば保安検査で止められることはまずない。国内線ならそもそも100ml制限がないため透明袋も不要だ。

目薬を没収されたらその場でどうするか
目薬が没収されるのは国際線で透明袋に入れ忘れたまま医薬品の申告もしなかった場合に限られる。そもそも市販の目薬は容器が100ml以下のため透明袋に入れ直すよう求められるだけで終わることが多い。
それでも手放すことになった場合は2つの方法がある。1つはその場で破棄すること。もう1つは保安検査の手前に戻ってチェックインカウンターで預け荷物に切り替えることだ。預け入れには制限がないため目薬を預ければ確実に運べる。
目薬は預け入れもOKなので没収されること自体がまずない。国交省の制限品一覧でも化粧品・医薬品は「機内も預けもできる」57品目に入っている。
機内で目薬がないときに使える手がある
目薬を持ち込めなかった場合は保安検査を通ったあとの売店で買えることがある。空港の売店には市販の目薬を置いている店がある。
保安検査を通ったあとに買った液体物は機内に持ち込める。国交省のルールでも「保安検査を通ったあとに免税店で買ったお酒などは持ち込める」と書かれている。目薬も同じ扱いになる。
出発前に空港で買っておけば液体物ルールを気にする必要がない。制限エリア内で手に入れたものはそのまま機内に持ち込める。
機内では薬の保管や冷蔵はできない。ANAの公式ページでも「機内では薬剤のお預かりや冷蔵はできません。ご自身で保冷容器等のご用意をお願いします」と案内している。冷蔵が要る目薬を持ち込む場合は保冷バッグを自分で用意する。
ANAの公式ページでは国際線で保冷が必要な薬を持ち込むときについて「外装で薬品保冷用と分かるもの、もしくは、薬剤が保冷を必要とする旨記載された医療機関からの証明書(英語)をお持ちいただくことをおすすめします」とも書いている。冷蔵が要る特殊な目薬を持ち込む場合は英語の証明書を準備しておくとよい。
海外で目薬を持ち込むときはここが違う
日本以外の国でも液体物の持ち込みルールの基本は同じだ。100ml以下の容器を透明袋に入れる。ただし医薬品の扱いに細かい違いがある。
米国のTSA(運輸保安庁)は目薬を「Carry On Bags: Yes」としている。持ち込みの上限は3.4oz(100ml)以下だ。預け入れも「Checked Bags: Yes」で制限はない。
出典: TSA「Eye Drops」
TSAのページには「The final decision rests with the TSA officer on whether an item is allowed through the checkpoint」とも書かれている。最終的にはチェックポイントのTSA職員が判断する。医薬品として別枠にできるとは明記されていない。
EUは「旅行中に医療目的で使う液体は対象外」と定めている。EUのルールでは「liquids which are to be used during the trip for medical purposes or special dietary requirements, including baby food」が免除の対象だ。目薬は医療目的にあたるため透明袋に入れなくてもよいと読める。
出典: European Commission「Liquids, aerosols and gels」
3つの当局の目薬ルールを比べると基本の数字は同じだが医薬品の別枠に違いがある。
| 当局 | 持ち込みの上限 | 医薬品の別枠 | 預け入れ |
|---|---|---|---|
| 日本(国交省) | 100ml以下 | あり(対象外) | ○ |
| 米国(TSA) | 3.4oz(100ml)以下 | 明記なし | ○ |
| EU | 100ml以下 | あり(医療目的) | ○ |
各当局の公式ページから飛行機の神様編集部が確認(2026年9月時点)
どの国でも共通しているのは100ml以下の容器で透明袋に入れれば持ち込めること。市販の目薬は100ml以下のためこの基準を超えることはまずない。日本とEUでは医薬品として別枠にもできるがTSAでは明記されていないため透明袋に入れておくほうが確実だ。
海外に処方薬の目薬を持ち込む場合は渡航先の薬の輸出入基準にも注意がいる。ANAの公式ページには「渡航先の国により薬剤の輸出入基準が異なりますので、お客様ご自身で各国大使館へお問い合わせください」と書かれている。市販の目薬ではまず問題にならないが処方薬を海外に持っていく場合は出発前に渡航先の基準を調べておくとよい。麻薬成分を含む薬は厚生労働省への手続きが要ることもある。
目薬の持ち込みでよく聞かれることに答える
Q. 飛行機に目薬は何本まで持ち込める?
A. 国内線は1容器0.5リットル以下で合計2リットルまで持ち込める。市販の目薬は容器が小さいため本数で引っかかることはまずない。国際線は1容器100ml以下で透明袋に入れる。
Q. 目薬は国際線の透明袋に入れなければならない?
A. 原則は入れる。ただし国交省の基準で医薬品は透明袋の対象外になる。お薬手帳や処方箋があると保安検査で通りやすい。
Q. 目薬をスーツケースに入れて預けられる?
A. 預けられる。スカイマークやソラシドエアの公式ページでも化粧品・医薬品の預け入れは○と書かれている。機内で使うなら手荷物に入れておくほうが便利だ。
Q. コンタクト用の目薬も同じルールで持ち込める?
A. 同じルール。化粧品・医薬品の分類で国内線は1容器0.5リットル以下で持ち込める。国際線は100ml以下の容器で透明袋に入れる。
Q. 海外の空港で目薬を持ち込むときのルールは違う?
A. 基本は同じ。米国のTSAは100ml(3.4oz)以下で持ち込みOKとしている。EUも100ml以下で医療目的の液体は対象外と定めている。
Q. 目薬が保安検査で没収されることはある?
A. 市販の目薬は容量が100ml以下のため没収されることはまずない。国際線で透明袋に入れ忘れても医薬品として申告すれば通る。
まとめ:目薬は国内線も国際線も持ち込める
目薬は国内線なら本数に上限がない。1容器0.5リットル以下で合計2リットルまで。市販の目薬でこの上限に届くことはまずない。
国際線でも1容器100ml以下で透明袋に入れれば持ち込める。医薬品として申告すれば透明袋の対象外にもなる。お薬手帳か処方箋を持っておくと安心だ。
預け入れは国内線でも国際線でもOK。目薬が「飛行機に持ち込めない」と心配する必要はない。17社の品目別ルールは持ち込み早見表(品目111件×航空会社17社)で確認できる。
この記事が見た公式ページ
国土交通省と全日本空輸とスターフライヤーとスカイマークなど8本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1国土交通省国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」
- 2全日本空輸ANA「医薬品の持ち込みが必要なお客様」
- 3スターフライヤースターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」
- 4スカイマークスカイマーク「お問い合わせの多いもの」
- 5ジェットスタージェットスター「液体、エアゾール、ジェル類および粉末の持ち込みについて」
- 6ソラシドエアソラシドエア「制限のあるお手荷物について」
- 7国土交通省国土交通省「航空機での輸送に制限があるもの(危険物)について」
- 8アメリカ運輸保安庁TSA「Eye Drops」
最終確認 2026年9月19日
