- ロストバゲージの届出期限は航空会社で3日から7日まで開く
- 航空会社5社のロストバゲージの届出期限を公式ページで調べた
- 届出期限が会社で違うのは運送約款が根拠になっている
- 国内線と国際線でロストバゲージの届出期限はこう変わる
- ロストバゲージの補償上限を航空会社ごとに比べる
- 航空会社が補償しない破損にはこういうものがある
- 荷物を受け取ったらまずここを確かめる
- 荷物が壊れていたら空港でどう動くか
- 荷物が出てこなかったらロストバゲージとして届け出る
- 空港を出たあとにロストバゲージに気づいたらどうするか
- 旅行保険で備える方法はあるか
- ロストバゲージの国際ルールはモントリオール条約で決まっている
- よくある質問に答える
- 届出の期限を知っておくだけで結果が変わる
ロストバゲージの届出期限は航空会社で3日から7日まで開く
預けた荷物が壊れていたとき、航空会社に届け出る期限は会社ごとに違います。いちばん短いのはジェットスターの国内線で受領日後3日以内です。スカイマーク・スターフライヤー・AIRDO・ソラシドエアは受取翌日から7日以内としています。この期限を過ぎると補償の対象外になる場合があります。
この記事でわかること
- 航空会社5社の破損の届出期限を公式ページで1社ずつ調べた結果
- 国内線と国際線で届出期限がどう変わるか
- 補償の上限は国内15万円から国際約31万円まで差がある
- 航空会社が補償しない破損の内容
- モントリオール条約とEUの国際ルール
航空会社5社のロストバゲージの届出期限を公式ページで調べた
荷物の破損に気づいたら何日以内に届け出ればよいか。航空会社5社の公式ページを1社ずつ読んで表にしました。

ジェットスターだけが国内線で3日以内と短く設定されています。ほかの4社は7日以内です。起点の数え方にも違いがあります。
| 航空会社 | 破損の届出期限 | 起点 | 届出先 |
|---|---|---|---|
| ジェットスター | 3日以内 | 受領日後 | ライブチャット |
| スカイマーク | 7日以内 | 搭乗後 | 遺失物専用ダイヤル |
| スターフライヤー | 7日以内 | 受取翌日から | 到着空港または専用フォーム |
| AIRDO | 7日以内 | 受取翌日から | 到着空港 |
| ソラシドエア | 7日以内 | 受取翌日から | 到着空港の窓口 |
各航空会社の公式ページから飛行機の神様編集部が集めた(2026年9月時点)
ジェットスターの国内線は受領日後3日以内と記載されています。出典: ジェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
スカイマークは「搭乗後7日以内」です。出典: スカイマーク「お預けの手荷物」
スターフライヤーは「受け取り日の翌日から7日以内」です。出典: スターフライヤー「破損・紛失について」
AIRDOも「受け取りの翌日から7日以内」で、8日以降は補償の対象外になります。出典: AIRDO「破損・忘れ物」
ソラシドエアも同じく「受け取りの翌日から7日以内」です。出典: ソラシドエア「破損・忘れ物について」
5社のうち4社が7日以内で共通していますが、ジェットスターだけは3日以内と短く設定されています。金曜日に到着して日曜の夜に気づいた場合は期限内でも月曜には動く必要があります。
届出期限が会社で違うのは運送約款が根拠になっている
届出期限の日数は各航空会社が自社の運送約款で定めています。ジェットスターが3日でスカイマークが7日なのは法律で決まっているわけではなく会社の判断です。
国際線では「モントリオール条約」が土台になっています。正式名称は「国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約」で、2003年11月に発効しました。日本は2000年に批准し、2026年9月時点で140か国が批准しています。出典: 国土交通省「モントリオール条約に係る責任限度額の改正について」
この条約が補償の上限額や届出のルールの基準になるため、国際線は各社ともほぼ共通のルールです。一方で国内線は会社ごとの運送約款で決まるため、3日の会社と7日の会社に分かれます。
国内線と国際線でロストバゲージの届出期限はこう変わる
同じ航空会社でも国内線と国際線で届出期限が違います。ジェットスターの公式ページに両方の期限が載っているので比べてみましょう。
ジェットスターは国内線と国際線で破損の届出期限が3日と7日に分かれます。
| 条件 | 破損の届出 | 紛失・遅延の届出 |
|---|---|---|
| ジェットスター国内線(GK便) | 受領日後3日以内 | 21日以内 |
| ジェットスター国際線 | 受領日後7日以内 | 21日以内 |
破損は国内線で3日・国際線で7日ですが、紛失や遅延はどちらも21日以内です。機内持込手荷物の破損・延着・紛失も国内線は3日以内となっています。出典: ジェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
EUの決まりでも破損は7日以内、遅延は荷物を受け取ってから21日以内と定められています。出典: European Commission「Air passenger rights」
国内線で3日以内というのはジェットスターに限った短い期限です。国際線はモントリオール条約に沿って7日以内とする会社が大半です。どちらの便に乗ったかで期限が変わるため到着したらすぐに荷物を確認する習慣をつけておくと安心です。
ロストバゲージの補償上限を航空会社ごとに比べる
届出期限だけでなく補償の上限にも違いがあります。スターフライヤー・AIRDO・ソラシドエアの3社は公式ページに金額を明記しています。
3社とも補償の上限は1人あたり15万円で、それを超える場合は従価料金を払うことで上限を引き上げられます。
| 航空会社 | 補償上限(1人) | 従価料金 |
|---|---|---|
| スターフライヤー | 15万円 | あり |
| AIRDO | 15万円 | 1万円ごとに10円 |
| ソラシドエア | 15万円 | 1万円ごとに10円 |
各航空会社の公式ページから飛行機の神様編集部が集めた(2026年9月時点)
スターフライヤーは「申告価格のない手荷物・身の回り品の補償限度額はお一人様15万円まで」としています。出典: スターフライヤー「破損・紛失について」
AIRDOとソラシドエアはどちらも「賠償限度額はお一人様15万円まで」で、実際の価格が15万円を超える場合は従価料金制度があります。15万円を超える額につき1万円ごとに10円の従価料金を支払うと申告価格が賠償限度額になります。出典: AIRDO「破損・忘れ物」、ソラシドエア「破損・忘れ物について」
高額な荷物を預けるときは出発空港のカウンターで従価料金を申し出てください。申し出ないまま破損した場合は15万円が上限になります。「飛行機が欠航したら何をしてもらえる?航空会社6社の対応を比べた」では欠航時の航空会社ごとの対応もまとめています。
航空会社が補償しない破損にはこういうものがある
届出期限内に届けても補償されない破損があります。5社とも「免責事項」として似た内容を公式ページに載せています。
どの航空会社にも共通して書かれている免責の内容をまとめると、おおむね次のとおりです。
- 軽い傷(擦り傷・切り傷・へこみ・汚れ)
- 着脱式キャスター・ストラップ・フック・名札・ベルトなど突起した付属品の欠損
- 荷物の詰めすぎによる破損
- 古くなったことが原因の取っ手の破損やタイヤの摩耗
- 楽器・スポーツ用品・カメラ・パソコンなど壊れやすいものの固有の性質による損傷
スカイマークは「過重量・過容量による破損、老朽化等の手荷物特有の不具合に起因する破損」を免責としています。出典: スカイマーク「お預けの手荷物」
AIRDOは「TSA(Transport Security Administration)など各国の実施する保安検査等に起因した破損」も免責です。出典: AIRDO「破損・忘れ物」
ジェットスターはこれに加えて「キャリーケースの格納式または固定式ハンドルの損傷」と「適切に収納されていないお手荷物」も免責に挙げています。出典: ジェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
キャスターが取れた場合は「着脱式キャスターの欠損」として免責になる可能性が高いです。壊れやすいものを預ける場合はスーツケースの中で衣類などで保護してください。機内に持ち込めるかどうかは「持ち込み早見表」で品目ごとに確認できます。
荷物を受け取ったらまずここを確かめる

ターンテーブルで荷物を受け取ったら空港を出る前に次の4つを確認します。
- 外観に傷や凹みがないか。スーツケースの上面・底面・側面をひと回り見ます。預ける前に写真を撮っておくと比較しやすいです。
- キャスターが動くか。キャスターは突起部分のため壊れやすい箇所です。引いて歩いてみて引っかかりがないか確かめます。
- 手荷物タグの番号。チェックイン時にもらった手荷物タグと荷物に付いているタグの番号が合っているか見ます。届出や捜索のときにこの番号が必要です。
- 中身が濡れていないか。雨の日は貨物室に水が入ることがあります。その場で開けて確認し、異常があればそのまま手荷物カウンターへ向かいます。
空港を出てから破損に気づくと期限内でも事後の届出になり手間が増えます。出る前にさっと見ておくだけで、万が一のときに動きやすくなります。
荷物が壊れていたら空港でどう動くか

ターンテーブルで荷物の破損に気づいたらその場で動きます。空港を出る前にやるべきことは3つです。
- 壊れた部分の写真を撮る。スマホで壊れた箇所を複数の角度から撮ります。修理の見積もりや補償の判断に使います。
- 手荷物タグを外さない。ジェットスターの公式ページにも「手荷物タグは取り外さないでください」と書いてあります。出典: ジェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
- 手荷物カウンターへ行って申告する。到着ロビーの手荷物カウンターで係員に壊れた荷物を見せます。PIR(手荷物事故報告書)の控えをもらえるまで帰らないでください。この控えが補償請求で必要になります。
スターフライヤーは到着時のご申告について「すみやかに空港係員へお知らせください」としています。出典: スターフライヤー「破損・紛失について」
AIRDOも「すぐに空港係員にご申告ください」と記載しています。空港によってはANAの係員が対応する場合もあります。出典: AIRDO「破損・忘れ物」
補償の対象になった場合は原則として修理のうえ返却されます。破損の程度によっては修理以外の対応になることもあります。
荷物が出てこなかったらロストバゲージとして届け出る
ターンテーブルで荷物が出てこなかった場合は直ちに空港の係員に申告します。手荷物の特徴や中身を口頭や書面で伝える必要があるため色・大きさ・ブランド名を覚えておくと話が早いです。
AIRDOの場合は手荷物が見つかり次第指定の場所へ届けてもらえます。発見に至らなかった場合は到着後または未着の申告から10日目以降で賠償の手続きに入ります。出典: AIRDO「破損・忘れ物」
ソラシドエアも同様に10日目以降で国内旅客運送約款に沿って賠償するとしています。引き取り忘れの保管期限は到着空港へ連絡した場合は1か月間、連絡がなかった場合は搭乗日から7日間です。出典: ソラシドエア「破損・忘れ物について」
荷物の受け取りの手順や出てこないときの動き方は「飛行機で預けた荷物の受け取り方は?出てこないときの動き方」で読めます。この記事では届出の期限と補償に絞って説明しています。
空港を出たあとにロストバゲージに気づいたらどうするか

帰宅してからスーツケースの破損に気づくこともあります。そのときは届出期限内に到着空港へ連絡します。
スターフライヤーの場合は到着空港へ連絡するか、羽田空港と北九州空港は専用フォームから届け出ます。出典: スターフライヤー「破損・紛失について」
AIRDOは到着空港の窓口へ連絡します。受取翌日から8日以降は補償の対象外です。出典: AIRDO「破損・忘れ物」
ジェットスターはライブチャットで申告します。サービスの受付時間は9時から21時です。出典: ジェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
事後に届け出るときは壊れた箇所の写真・手荷物タグ・搭乗券の控えを手元に用意してください。空港で直接見せるときと違って電話やフォームでは状況が伝わりにくいので写真の枚数は多めに撮っておくとスムーズです。
届出期限を整理すると、空港のターンテーブルで気づいた場合はその場で申告するのがいちばん確実です。帰宅後に気づいた場合でも期限内であれば届け出ることができます。期限を過ぎると補償の対象外になる場合があるため早めに連絡してください。
旅行保険で備える方法はあるか
航空会社の補償上限は国内線で15万円です。高額なスーツケースや中身がある場合はそれだけでは足りないことがあります。海外旅行保険や国内旅行保険には手荷物の破損・紛失を補償する特約が付いていることが多いので保険の内容を出発前に確認しておくと安心です。
エアタグなどの忘れ物トラッカーを荷物の中に入れておけば場所を追跡できます。ただし場所が分かっても破損を防ぐことはできません。届出と補償の手続きは別に必要です。トラッカーが役立つのは荷物がどの空港にあるか分からないときの捜索です。
従価料金も選択肢のひとつです。AIRDOとソラシドエアは15万円を超える額につき1万円ごとに10円を出発時に支払えば申告価格が補償の上限になります。保険に入らなくても航空会社の仕組みでカバーできる場合があります。航空券の選び方やサービスの違いは「航空券の比べ方」で確認できます。
ロストバゲージの国際ルールはモントリオール条約で決まっている
国際線で荷物が壊れたり届かなかったりした場合はモントリオール条約が補償の基準になります。
2024年12月28日に改正された補償上限は手荷物(遅延を含む)で1,519SDR(約31万円)です。改正前は1,288SDR(約26万円)でした。1SDRは約201円(令和6年11月27日時点の換算)です。出典: 国土交通省「モントリオール条約に係る責任限度額の改正について」
この条約は5年に1度、物価の変動に合わせて限度額を見直すと定めています。
EUでは手荷物の補償上限が約1,300ユーロとされています。破損の届出は7日以内に書面で行い、遅延の届出は荷物を受け取ってから21日以内です。受託手荷物だけでなく機内持込手荷物の破損も航空会社側に原因がある場合は補償の対象です。出典: European Commission「Air passenger rights」
日本の国内線・国際線(モントリオール条約)・EUの補償ルールを並べると次のようになります。
| 地域 | 補償上限 | 破損の届出 | 紛失の届出 |
|---|---|---|---|
| 日本の国内線(例: AIRDO) | 15万円/人 | 受取翌日から7日以内 | 10日目以降に賠償 |
| 国際線(モントリオール条約) | 1,519SDR(約31万円) | 7日以内 | 21日以内 |
| EU | 約1,300ユーロ | 7日以内(書面) | 21日以内 |
出典: 国土交通省・European Commission・AIRDO公式ページ(2026年9月時点)
国際線と比べると国内線の補償上限は約半分です。ただし国内線は従価料金を使えば上限を引き上げられます。海外の空港で荷物が壊れた場合はモントリオール条約の上限が適用されるため約31万円まで補償される可能性があります。
よくある質問に答える
Q. 荷物が壊れていたら補償はいくらもらえるか
A. スターフライヤー・AIRDO・ソラシドエアは補償上限が1人あたり15万円です。国際線はモントリオール条約で1,519SDR(約31万円)が上限になります。実際の金額は破損の程度で変わります。
Q. 破損の届出期限を過ぎたらどうなるか
A. AIRDOとソラシドエアは受取翌日から8日以降の届出は補償の対象外と明記しています。ジェットスターの国内線は受領日後3日以内と短いため帰宅後すぐに確認してください。
Q. 手荷物タグは取り外してよいか
A. 取り外さないでください。ジェットスターの公式ページにも「手荷物タグは取り外さないでください」と記載されています。タグの番号は届出や捜索で必要です。
Q. エアタグを入れればロストバゲージは防げるか
A. 荷物の場所は分かりますが破損や遅延は防げません。届出の期限は受取から3日から7日と短いので場所を確認できても届出の手続きは別に進めてください。
Q. キャスターが壊れたのは補償してもらえるか
A. 多くの航空会社は着脱式キャスターの欠損を免責としています。スカイマーク・スターフライヤー・AIRDO・ソラシドエアの公式ページに同じ内容が載っています。
Q. 国際線の補償上限はいくらか
A. モントリオール条約の上限は1,519SDR(約31万円)です。2024年12月28日に1,288SDR(約26万円)から引き上げられました。EUでは約1,300ユーロが上限です。
届出の期限を知っておくだけで結果が変わる
ロストバゲージの届出期限は航空会社ごとに3日から7日まで開きます。いちばん短いのはジェットスターの国内線で受領日後3日以内です。スカイマーク・スターフライヤー・AIRDO・ソラシドエアは受取翌日から7日以内です。
補償の上限は国内線で1人あたり15万円が目安です。国際線はモントリオール条約で1,519SDR(約31万円)まで補償される可能性があります。
期限を過ぎると補償を受けられなくなる場合があります。ターンテーブルで荷物を受け取ったらその場で外観を確認し、破損に気づいたら空港を出る前に手荷物カウンターへ向かってください。遅延の多い時期や航空会社は「遅延・欠航データ」で調べられます。
この記事が見た公式ページ
ジェットスターとスカイマークとスターフライヤーとAIRDOなど6本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1ジェットスタージェットスター「お手荷物の破損・延着・紛失」
- 2スカイマークスカイマーク「お預けの手荷物」
- 3スターフライヤースターフライヤー「破損・紛失について」
- 4AIRDOAIRDO「破損・忘れ物」
- 5ソラシドエアソラシドエア「破損・忘れ物について」
- 6国土交通省国土交通省「モントリオール条約に係る責任限度額の改正について」
最終確認 2026年9月18日
