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飛行機の翼の上は何列目?ANA8機材で数えた席の当たり外れ

公開 更新 読了 約13分

翼の上にあたる列は機材で変わります。ANAの8機材を数えたところ12列目から36列目の間でした。ボーイング737-800なら12〜19列目です。

飛行機の翼の上は何列目?ANA8機材で数えた席の当たり外れ 図の中の文字: ANAの8機材を、主翼で数えた、予約の機材名を確認する、ANAのシートマップを開く、主翼の面と自分の列を照合

この記事は飛行機の神様 編集部が航空会社と国土交通省の案内を見て書いています。旅行の予約サイトなどの広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。記事の作り方

飛行機の座席を選ぶときに気になるのが翼の上かどうかです。窓側を取ったのに翼で外が見えなかった、という話はよく聞きます。ただ翼の上が何列目なのかは機材ごとに違います。同じ航空会社でも機材が変われば列番号は動きます。

そこでANAが公式サイトに出している国内線のシートマップを8機材ぶん取り寄せて、主翼にかかる列を1機材ずつ数えました。調べた日は2026年9月9日です。

飛行機の翼の上は何列目か。8機材で12列目から36列目まで割れた

結論から書きます。翼の上にあたる列は機材で12列目から36列目まで動きます。翼にかかる列の数も8列から17列まで開きがあります。小さい機材ほど翼にかかる列は少なくなります。大きい機材ほど翼の上の席は増えます。

よく見かける説明は前から3分の1あたりが翼というものです。しかし実際に数えると、そこまで単純ではありませんでした。座席の1列目がどこから始まるかは機材ごとに違うためです。前方に上位クラスを置く機材では普通席の番号が後ろへずれます。列番号だけを覚えても役に立ちません。

この記事でわかることは5つです。

  • ANAの主要8機材それぞれで、翼の上にあたる列が何列目から何列目か
  • 翼の上には窓が無い席が混ざっている機材があること
  • 非常口座席が翼の上にあるかどうかは機材で変わること
  • 自分の予約した席が翼の上かを出発前に確かめる手順
  • 外を見たいとき、逆に翼を見たいときに取るべき列

ANAの8機材で主翼にかかる列を数えた

ANAの公式シートマップには主翼が面として描かれています。その面の上端と下端にかかる座席の列を数えた結果が次の表です。

機材 座席数 翼の上にあたる列 かかる列の数
ボーイング737-800 166席 12〜19列目 8列
エアバスA321 194席 15〜22列目 8列
ボーイング767-300 270席 17〜27列目 11列
ボーイング787-8 335席 14〜28列目 15列
ボーイング787-9 375席 15〜27列目 13列
ボーイング787-10 429席 16〜32列目 17列
ボーイング777-200 405席 16〜31列目 16列
ボーイング777-300 514席 23〜36列目 14列

飛行機の神様調べ。2026年9月9日にANAの公式シートマップ8機材ぶんを取り、主翼として描かれている面にかかる列を数えた。座席数は同じページに公式が書いている数字。同じ機種でも座席の仕様が変わると列番号は動く。出典: ANA 機種・シートマップ(国内線)

表を見ると737-800では12列目から翼が始まります。いっぽう777-300では23列目まで翼が来ません。11列ぶんのずれです。737-800の20列目は翼の外ですが787-10の20列目は翼の真上になります。同じ20列目でも機材が違えば見える景色は正反対です。

翼にかかる列の数にも差があります。166席の737-800は8列ぶんですが514席の777-300は14列ぶんです。座席数がいちばん多い777-300で翼の上の席は約100席にのぼります。大型機ほど翼の上を引く確率は上がります

なぜ飛行機の翼の上にあたる列が機材で変わるのか

主翼は機体を持ち上げる場所なので、機体の重さが集まる位置に付いています。前に寄せても後ろに寄せても機首が上下に傾いてしまいます。そのため翼の位置はほぼ機体の真ん中で決まります。ここは設計の都合で動かせません。

一方で座席の1列目がどこから始まるかは機材ごとに違います。前方にファーストクラスやプレミアムクラスを置く機材では、普通席の1列目が後ろにずれます。翼の位置は物理で決まり、列番号は座席の並べ方で決まります。この2つが別の理屈で動くので機材ごとに翼の列がばらつきます。

実例で見ます。ANAの787-8はプレミアムクラスが12席で座席列は1列目から42列目まであります。787-9はプレミアムクラスが28席で座席列は46列目まであります。前方に置く上位クラスの席数が16席ちがうだけで、翼が始まる列は14列目から15列目へずれました。ANA ボーイング787-9のシートマップで座席数を確かめられます。

3列目と4列目が抜けている機材があるのも同じ理由です。737-800とA321と767-300は座席列が1列目と2列目のあとに5列目から始まります。上位クラスと普通席の間に仕切りがあるためです。列番号は通し番号ではないので、番号の差がそのまま距離にはなりません

飛行機の翼の上の席から外はどう見えるか

翼の上の窓から下を見ると視界の大半を翼が占めます。真下の地面は見えません。ただし完全に何も見えないわけではありません。翼の先の向こう側と進行方向の斜め前は見えます。

翼にかかる列でも前寄りと後ろ寄りでは見え方が変わります。翼の前縁に近い列では斜め下が少し見えます。翼の中央にあたる列がいちばん視界をふさがれます。翼の後ろ寄りの列ではエンジンの排気で景色が揺らいで見えることがあります

時間帯でも印象が変わります。昼間は翼の白い面が光を反射するのでまぶしく感じます。夜は翼が暗く沈むため、視界をふさがれている感じは弱くなります。夜の便なら翼の上でも気にならない人がいます。

離着陸のときは翼のフラップが動くので機械の動きを間近で見られます。飛行機の仕組みが好きな人にとっては翼の上が特等席になります。子供と乗るときも、翼が動く様子は退屈しのぎになります。翼の上はハズレと決まっているわけではありません

飛行機の翼の上には窓が無い席が混ざっている

ここが見落とされがちな点です。ANAは窓なし席を公式に明示しています。その列を先ほどの翼の範囲と突き合わせると、8機材のうち5機材で翼の上に窓なし席がありました

機材 翼の上の列 公式が示す窓なし席 翼の上にある窓なし席
777-200 16〜31列目 8列目・17列目・24列目・32列目のA、K 17列目・24列目
777-300 23〜36列目 8列目・24列目・29列目・44列目のA、K 24列目・29列目
767-300 17〜27列目 16列目・17列目のA、Kと42列目のA 17列目
787-10 16〜32列目 32列目・44列目のA、K 32列目
A321 15〜22列目 17列目のAと24列目のK 17列目のA
787-8 14〜28列目 8列目のA、K なし
787-9 15〜27列目 29列目のA、K なし
737-800 12〜19列目 10列目のA なし

飛行機の神様調べ。窓なし席はANAの各機材ページに書かれている記述をそのまま使った。翼の列は同じページのシートマップから数えた。2026年9月9日時点。出典: ANA ボーイング777-200ANA ボーイング767-300

窓側を選んだのに窓が無い、という事態はここで起こります。777-200の17Aと24Aは翼の上であるうえに窓もありません。777-300の24Aと29Aも同じです。座席表で窓側を押さえただけでは防げないので、公式の窓なし席の記載を必ず見てください。

窓が無い理由は機体の構造にあります。主翼と胴体をつなぐ部分には強度が要るため、窓を開けられない箇所が出ます。エアコンの配管が通る場所も同じです。大型機ほど窓なし席は増えます。777-200と777-300はどちらも4か所に窓なし席があります。

非常口座席が翼の上にあるかは機材で変わる

非常口座席は足元が広い席として人気があります。この席が翼の上にあるかどうかも機材で変わります。

機材 翼の上の列 非常口座席 翼の上か
737-800 12〜19列目 14列目・15列目のすべて 翼の上
767-300 17〜27列目 21列目のA、C、H、K 翼の上
777-300 23〜36列目 11列目・29列目のすべてと44列目の一部 29列目だけ翼の上
777-200 16〜31列目 11列目のすべてと32列目の一部 翼のすぐ後ろ
787-8 14〜28列目 10列目・30列目のA、B、C、H、J、K 翼の外
A321 15〜22列目 11列目・24列目のすべて 翼の外

飛行機の神様調べ。非常口座席はANAの各機材ページの記述。2026年9月9日時点。出典: ANA ボーイング737-800ANA ボーイング787-8

737-800とA321のような通路が1本の機材では、翼の上に脱出口があります。だから737-800では非常口座席がそのまま翼の上の席になります。足元の広さを取ると景色を失う組み合わせです。787-8のような通路が2本の機材では脱出口が翼の前後にあるので、非常口座席は翼を外れます。

A321は例外的な形です。通路は1本ですが脱出口が翼の前後にあり、非常口座席の11列目と24列目はどちらも翼の外でした。通路の数だけで決めつけず、機材ごとに見てください

JALの座席表からは飛行機の翼の上が読み取れない

同じ調べ方をJALでも試しました。結果としてJALの公式座席表には主翼が描かれていません。機体の輪郭と座席の並びだけが載っています。列番号から翼の位置を割り出すことはできませんでした。

JALの座席表で分かるのは非常口の位置です。エアバスA350-900では非常口が1列目前方と15列目前方と45列目前方と61列目後方にあります。非常口座席は45列目と示されています。JAL エアバスA350-900の機内座席配置で確かめられます。

JAL便で翼の上を避けたいときは、座席指定の画面に出る座席表を拡大して機体の輪郭を見ることになります。機材の全長のおよそ真ん中を外す形で選ぶ方法もあります。公式が数字で出していないものを推測で書くことはしません

同じ機種でも会社と仕様で翼の上の列は変わる

この記事の数字はANAの代表的な座席仕様のものです。同じボーイング737-800でも、航空会社が変われば座席数も列番号も変わります。スカイマークやソラシドエアやスターフライヤーも737-800を使っていますが、座席の並べ方はそれぞれ違います。

同じ会社の中でも仕様が分かれることがあります。JALの737-800には座席表が3種類あります。767-300ERにも3種類あります。予約した便がどの仕様かは、座席指定の画面に出る座席表で見るのがいちばん確実です

もう1つ気をつけたいのが機材の変更です。整備や天候の都合で当日に機材が変わることがあります。787-8から767-300へ変わると、同じ20Aでも翼の真上から翼の少し前へ動きます。機材が変わったときは席の意味も変わります

自分の席が飛行機の翼の上かを調べる手順

予約した席が翼の上かどうかは、出発前に4つの手順で確かめられます。

自分の席が翼の上かを出発前に確かめる手順。1. 搭乗する機材を調べる(予約確認の画面に機種が出る。前日にもう一度見る)。2. 公式のシートマップを開く(ANAは機種・シートマップのページ)。3. 自分の列を翼の範囲と照らす(737-800なら12〜19列目が翼の上)。4. 窓なし席の記載も見る(翼の外でも窓が無い列がある)
  1. 搭乗する機材を確かめる。予約確認の画面か航空券の控えに機種が出ています。同じ路線でも日によって機材が変わるので、出発の前日にもう一度見てください
  2. 航空会社の公式シートマップを開く。ANAなら機種・シートマップのページです。JALなら機内座席配置のページになります
  3. 自分の列番号を上の表と照らす。ANAの8機材ならこの記事の表で判定できます
  4. 窓なし席の記載も見る。翼の上でなくても窓が無い列があります

機材が変わると列番号の意味も変わります。同じ15Aでも737-800なら翼の少し後ろ、777-300なら翼の手前です。列番号だけを覚えても意味がないので機材とセットで見てください。

翼を避けて外を見たいときに選ぶ列

景色を優先するなら翼の前か後ろを選びます。表の数字から逆算した目安が次のとおりです。

機材 翼の前で選ぶなら 翼の後ろで選ぶなら
737-800 11列目まで 20列目から
A321 14列目まで 23列目から
767-300 16列目まで 28列目から
787-8 13列目まで 29列目から
787-9 14列目まで 28列目から
787-10 15列目まで 33列目から
777-200 15列目まで 32列目から
777-300 22列目まで 37列目から

飛行機の神様調べ。上の翼の範囲から1列ずつ外した値。窓なし席の列は別に避ける必要がある。2026年9月9日時点

前と後ろのどちらが良いかは目的で決まります。地上の景色を長く見たいなら翼の前です。前方の席は降りるのも早くなります。翼の全体を写真に収めたいなら翼の後ろです。翼の後ろからは翼とエンジンの両方が画面に入ります。

富士山を見たいという目的があるなら、翼の前を取ったうえで進行方向の右か左かも考えます。東京から西へ向かう便では右側が富士山側です。逆に西から東京へ戻る便では左側になります。翼を外すだけでは足りず、左右も合わせて選ぶ必要があります

翼が見える席に座りたいときはどこを取るか

翼を避けたい人がいる一方で翼を見たい人もいます。飛行機の写真を撮る人やフラップの動きを見たい人です。

翼の全体を写したいなら翼の後端より2列から4列だけ後ろの窓側が向いています。787-8なら30列目から32列目です。777-300なら38列目から40列目になります。翼の真上だと翼が近すぎて画面に収まりません。

離着陸でフラップが開く様子を近くで見たいなら翼の後ろ寄りの列を選びます。翼の中央より後ろの席からは、着陸のときに立ち上がるスポイラーの動きも見えます。エンジンを画面に入れたいなら翼の前寄りの窓側になります。

飛行機の翼の上は揺れにくいのか

翼の上は揺れにくいと言われます。これは機体が回転する中心に近いためです。飛行機が上下や左右に傾くとき、機体は重心のあたりを軸にして回ります。軸から遠い機首や機体後方ほど、同じ傾きでも上下に動く幅が大きくなります。

主翼は重心の近くに付いているので翼の上の席は動く幅が小さくなります。ただしこれは揺れの大きさの話であって、揺れる回数が減るわけではありません。乱気流に入れば翼の上でも揺れます。

揺れが苦手な人が席を選ぶなら、翼の範囲の中でも真ん中あたりを選ぶことになります。787-8なら20列目から22列目です。737-800なら15列目から16列目になります。景色をあきらめる代わりに揺れの幅を抑える、という取り引きです

飛行機の翼の上はうるさいのか

音についても触れておきます。ジェット機のエンジンは主翼の下に付いています。ANAの8機材はすべてこの形です。エンジンより後ろの席ほど音は大きくなります。音が後ろへ流れるためです。

エンジンは主翼の前寄りに吊られているので、翼の上の列でも前と後ろで聞こえ方が違います。翼の前半の列はエンジンとほぼ並びの位置です。翼の後半の列はエンジンの排気の流れの中に入ります。静かさを求めるなら翼より前の列が有利です

ただし機材による差のほうが大きく出ます。787は機体の素材と設計で静かさを売りにしている機材です。ANA ボーイング787-8のシートマップと同じページから機材の情報を確かめられます。同じ列番号でも機材が違えば体感は変わります。

よくある質問

Q. 飛行機の翼の上は何列目ですか
A. 機材で変わります。ANAの8機材で数えました。737-800は12列目から19列目です。787-8は14列目から28列目で、777-300は23列目から36列目でした。翼にかかる列の数は8列から17列の幅があります。

Q. 翼の上の窓からは外が全く見えませんか
A. 真下は見えませんが、翼の先の向こう側と斜め前は見えます。翼の前縁に近い列ほど斜め下が見えます。8列から17列ある翼の範囲のうち、中央にあたる列がいちばん視界をふさがれます。

Q. 窓側を予約したのに窓が無いことはありますか
A. あります。ANAの8機材のうち5機材で、翼の上の列に窓なし席が含まれていました。777-200の17Aと24A、777-300の24Aと29Aが該当します。予約前に公式ページの窓なし席の記載を見てください。

Q. 非常口座席は翼の上になりますか
A. 機材で変わります。737-800では非常口座席の14列目と15列目がどちらも翼の上でした。787-8では非常口座席が10列目と30列目で、翼の範囲の14列目から28列目を外れます。

Q. JAL便で翼の上かどうかを調べる方法はありますか
A. JALの公式座席表には主翼が描かれていないため、列番号からの判定はできません。分かるのは非常口の位置だけです。A350-900なら非常口は1列目前方と15列目前方と45列目前方と61列目後方にあります。

Q. 揺れが苦手なら翼の上を選ぶべきですか
A. 揺れの幅を抑えたいなら翼の上が向いています。機体が傾くときの回転の中心に近いためです。787-8なら20列目から22列目が翼の中央にあたります。ただし揺れる回数が減るわけではなく、景色は犠牲になります。

Q. 同じ機種なら航空会社が違っても同じ列が翼の上ですか
A. 同じとは限りません。座席数や上位クラスの席数が違うと列番号がずれます。この記事の数字はANAの代表的な仕様のものです。他社の737-800やA321では、その会社の公式座席表で確かめてください。

まとめ:翼の上かどうかは機材とセットで見る

飛行機の翼の上にあたる列は機材で変わります。ANAの8機材では12列目から36列目の範囲に散らばりました。翼にかかる列の数も8列から17列まで開きがあります。列番号だけを覚えても意味がないので、搭乗する機材とセットで見てください。

見落としやすいのは窓なし席です。8機材のうち5機材で、翼の上の列に窓の無い席が混ざっていました。窓側を押さえただけでは景色は保証されません。翼を避けたいなら、この記事の表にある翼の前後の列から選んでください。

最後に確かめる順番をもう一度書きます。まず搭乗する機材を調べます。次に公式のシートマップを開いて、自分の列が翼の範囲に入っているかを見ます。そのうえで窓なし席の記載も見てください。この3つを出発前に済ませれば、窓側なのに外が見えないという失敗は防げます

ANAの座席や手荷物の決まりをまとめて確かめるなら、飛行機の神様編集部が各社の公式ページから集めたANAの手荷物の決まりで引ける。

この記事が見た公式ページ

全日本空輸と日本航空など7本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。

  1. 1全日本空輸ANA 機種・シートマップ(国内線)
  2. 2全日本空輸ANA ボーイング787-9のシートマップ
  3. 3全日本空輸ANA ボーイング777-200
  4. 4全日本空輸ANA ボーイング767-300
  5. 5全日本空輸ANA ボーイング737-800
  6. 6全日本空輸ANA ボーイング787-8
  7. 7日本航空JAL エアバスA350-900の機内座席配置

最終確認 2026年9月12日

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