「機内は乾燥するって聞いているけれどどれくらいなの?」
「乾燥対策するにはどんなことをすればいいの?」
飛行機の機内はかなり乾燥しています。湿度を見ると、なんと砂漠と同じくらいなんです!
そんな環境に何時間もいると体調も心配ですよね。
機内でできる乾燥対策にはいろいろな方法があります。
機内はどれくらい乾燥しているの?
機内湿度は、客室に取り入れている外気の湿度が極めて低いことから、長時間飛行の場合、20%以下まで低下します。
機内の乾燥で、体内の水分が足りなくなったり、目の乾き、のどや鼻の痛みを感じることがあります。
引用:ANA公式サイト
機内の湿度は10~20%になります。湿度20%以下というと、自然界にないほど湿度が低い状態です。
通常快適な湿度は40~60%、日本で乾燥してるなと思う日でも大体40%くらいです。
肌に必要な湿度は65%以上とも言われるので、かなりの乾燥具合ということがわかりますね。
それだけ乾燥している機内では、いろいろな対策が必要になります。
- 水分補給
- 肌・髪の乾燥対策
- 目の乾燥対策
- 喉の乾燥対策
特に長時間のフライトでは乾燥対策をしっかりしておかないと体調を崩してしまうことがあります。
対策をご紹介しますのでご参考にしてくださいね。
機内での乾燥対策【水分補給】
乾燥している機内では水分補給で内側から保湿することも大切です。
水分摂取量の目安は10時間のフライトで1.5L~2Lとも言われています。
水分を補給する上で注意すること
- 一度にたくさん飲まない
- 冷たい水を飲まない
- カフェインが入っているものやアルコールは控える
水を一度にたくさん飲んでも吸収できません。体のためにもこまめに補給するようにしましょう。
冷たい水を飲むと体を冷やしてしまったり血液の循環を悪くしてしまったりするので、常温の水やノンカフェインのハーブティで水分補給するのがおすすめです。
LCCではお湯が有料になることがありますのでご注意ください
カフェインが入っている緑茶・紅茶・コーヒーなどやアルコールは利用作用があるので水分補給には逆効果です。
またいつでも水分補給ができるように、機内にはペットボトルの水を持ち込むことをおすすめします。
国際線でペットボトルを持ち込むときは、手荷物検査後に水を買って持ち込むのがおすすめです。免税店や自動販売機で購入できます。
空港限定お水〜。搭乗口側の自販機で購入したのは持ち込み可能らしい(*´ω`*) pic.twitter.com/2cOJXrtfAx
— sara Alegria@Gaiaのどこか (@sara_alegria14) June 2, 2019
機内に水筒を持ち込むには?
「わざわざペットボトルを買って持ち込むならマイボトルを持っていきたい」
という方もいますよね。
国内線では水筒に水分を入れたものを持って行けますが、国際線では中身が入ったまま100ml以下の液体を持ち込みすることはできません。
持っていくのであれば、空の水筒を持ち込み機内で水やお湯を入れてもらうことになります。
航空会社によって入れてもらえるかは異なりますので、心配な方は事前に問い合わせておくと安心です。
機内に水筒を持ち込む方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでご参考にしてください↓↓
エコノミークラス症候群
水分不足はエコノミークラス症候群になる恐れがあるので注意してください。
【エコノミークラス症候群とは】
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
引用:厚生労働省公式サイト
予防のために水分はとても大切です。
他にもエコノミークラス症候群を予防する方法がありますので、覚えておくと役立ちますよ。
- 軽い体操やストレッチをする
- 水分をしっかりこまめにとる
- アルコールを控える
- ゆったりとした服装
- かかとの上げ下ろし、ふくらはぎをもむ
- 寝るときに足をあげる
どれも機内で対策できますね。
足を動かす方法はこちらの画像が参考になりますよ↓↓
引用:小郡三井医師会公式サイト
ぜひ意識して体を動かしたり水分を摂ったりしてくださいね。
機内での乾燥対策【肌・髪】
砂漠の湿度は15~20%です。機内とほぼ同じですね。
このような湿度の中に数時間いたら肌や髪の乾燥も大変なことになりますよね。
特に女性にとって乾燥は大敵です。
おすすめはメイクを落として保湿してから搭乗することです。
機内でも保湿対策をしたいとき、クリーム系やジェル状のものは持ち込み可能な液体の制限に引っかかってしまうことがあります。
持ち込むのであれば小さいサイズや試供品、全身に使えるものを一つ持っていくのがおすすめです。
国際線での液体制限はこちらの記事をご参考にどうぞ↓↓
乾燥対策1:スチームクリーム
スチームクリームは全身用の保湿クリームです。
国際線では機内に持ち込める液体の制限は100ccですが、こちらは75g入りなので持ち込みできます。
缶のデザインもいろいろあるので、好きなデザインを選ぶ楽しさもあります。
これ一つあれば顔、全身、髪の保湿ができるので、荷物もかさばらなくてコストパフォーマンスもいいですよね。
顔になじませてパックとしても使用できるので乾燥しすぎる機内での対策がしっかりできますよ。
乾燥対策2:シートマスク
シートマスクは時間をかけて顔に保湿するので、化粧水を塗るよりもしっかり保湿されます。
特に機内で使用するのにおすすめしたいのはこちらの商品です↓↓
ミノンアミノモイスト ぷるぷるしっとり肌マスク
とろみがあるので、機内で使っても液だれしにくいのがポイントです。
保湿成分がしっかり入っているので乾燥する機内にはちょうどいいですね。
シートマスクは使用時間を守らないと逆に乾燥してしまいます。
こちらは10~15分ですので、それ以上使わないようにしてください。
またパック使用後にはクリームなどを上から塗っておくとより乾燥対策になりますよ。
乾燥対策3:オイル
乾燥がひどい方はクリームよりオイルがおすすめです。
オイルは顔以外にも髪や全身に使えるものを選ぶと便利ですよ。
一度にたくさん使わなくても保湿できるので、小さいサイズ1つで済むのも嬉しいですよね。
おすすめオイルをご紹介します↓↓
kisoアルガンオイル
オーガニックで肌に優しいオイルです。高保湿で髪にも使えます。
サイズは50mlなので、機内に持ち込むのにピッタリのサイズですよね。
マッサージオイルとしても使えるので、機内でむくみが気になるときにも使えます。
またオイルは酸化すると品質が落ちるので、小さいサイズはおすすめですよ。
髪の乾燥にヘアオイルを使いたいとき、ニオイの強いもを使うときは周りのお客さんに迷惑が掛かってしまいます。できるだけ搭乗前に塗っておきましょう。
乾燥対策4:リップクリーム
リップクリームはジェルタイプのものだと液体の扱いになるので制限の対象になりますが、スティックタイプは固形になるので制限対象になりません。
液体になると透明のジップロックなどに入れないといけませんが、スティックタイプならバッグに入れたままでOKなので持ち込みも楽ですよね。
持っていくならスティックタイプがおすすめです。
リップクリームは機内販売で購入してもいいですね↓↓
https://twitter.com/kalmin3/status/1177201875327700992?s=20
化粧なしで飛行機に乗るのに抵抗がある方へ
乾燥対策として、ファンデーションにオイルを混ぜてから塗るという方法があります。
https://twitter.com/kiikooopi/status/1225797554429784066?s=20
または肌に優しく24時間つけていられるファンデーションを使う方法もあります↓↓
ミネラルモイストファンデーション
こちらはつけたまま眠れるほど肌に優しいファンデーションで、ミネラル100%のパウダーにオイルが溶け込んでいるので乾燥対策にピッタリです。
乾燥でダメージを受けやすい肌には負担が軽く済むファンデーションを使った方がいいですよね。
クレンジング不要なので落としたいときも洗顔するだけで落ちます。
また拭くだけで落とせるシートタイプのものを一緒に持っていくと落とすのも簡単で便利ですよ↓↓
ふくだけ洗顔水シート
洗顔シートを持って行けば座席に座ったまま拭けるので楽ですね。
洗顔シートは液体制限の対象外になるので、そのまま機内に持ち込めます。
機内に化粧品を持ち込むルールについて、こちらの記事でも詳しくご紹介しています↓↓
機内での乾燥対策【目】
乾燥していると映画を見たりするのにも目が疲れてしまいます。
コンタクトを付けている方は、機内では眼鏡をするのがおすすめです。
定期的に目薬をさして乾燥対策をしましょう。
コンタクトレンズや目薬は“医薬品”となるので液体品の規定適用外です。しかし医薬品は手荷物検査の時に申し出しなければなりません。
ご搭乗される便でご使用になる分量は、透明プラスチック袋に入れなくても持ち込み可能です。(これらの液体物が機内において必要であることを示さなければならない場合があります。
具体的には、液体の医薬品の場合、処方箋の写し、病名等がわかる医師の診断書等です。
引用:JAL公式サイト
市販の目薬を持っていく場合は取り扱い説明書、病院で出されてる目薬は処方箋を持って行った方が安心です。
機内での乾燥対策【喉】
上の画像のように、乾燥しているとウイルスも活性化します。
粘膜を保護すだけでなく、ウイルス感染を防ぐためにも喉の乾燥対策は大切です。
乾燥対策1:マスク
マスクはとても手軽にできる喉の乾燥対策ですよね。
また滞在先のホテルが乾燥しているときにも使えます。海外ではマスクが売っていないこともあるので持っていくのがおすすめです。
マスクに濡れたガーゼやティッシュを入れると乾燥対策になります。
また濡れマスクを持っていく方法もあります。
のどぬーるぬれマスク
呼吸をするたびに喉がうるおうので簡単に乾燥対策ができます。
呼吸が楽になるように作られているので、機内で寝るときにも付けられますよ。
濡れマスクはもちろん機内持ち込みOKです。
乾燥対策2:飴
飴をなめることで唾液が出るので喉の乾燥を防げます。
酸っぱい飴の方が唾液がたくさん出るのでおすすめですよ!
VC-3000のど飴
こちらののど飴は1袋に3000mgのビタミンCが入っています。
ビタミンCも摂れて喉の乾燥対策ができるのでおすすめです!
ビタミンCはとても大切な栄養素なんですよ。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
肌にハリを持たせたり、シミを予防する美容効果や、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きをもちます。
ビタミンCは水溶性で摂りすぎによる過剰症の心配もないため、積極的に摂りたいビタミンです。
引用:わかさ生活公式サイト
乾燥対策3:おしぼりや濡れタオル
「しまった!マスクを忘れてしまった!!」
というときも対策方法はあります。
おしぼりや濡れタオルをテーブルに広げておくだけで乾燥対策になるのです。
簡単に身の回りの湿度を上げることができます。
加湿器は持ち込める?
携帯用の加湿器は持ち込むことができます。
しかし注意事項があります。
【国内・国際線】加湿器を機内で使用してよいですか。
水蒸気が出るタイプの加湿器は、以下の理由によりご利用をお断りしております。
・水蒸気が煙のようにみえて誤認識に繋がる恐れがある。
・他のお客様に対して不安感・不快感をお掛けする恐れがある。
・機内のディスプレイやコンセントに直接水蒸気があたることでショートに繋がる。
また、同様の理由により、水蒸気が出る携帯ミストのご利用も禁止とさせていただいております。
なお、水蒸気が出ないペーパー式タイプは機内でご使用いただけます。
引用:ANA公式サイト
加湿器を持っていくのなら、ペーパータイプの加湿器を持っていきましょう。
このようなタイプの加湿器なら持ち運びも簡単にできます。
水を入れるだけなので機内でも簡単に使えますね。
機内が乾燥していて寒い理由
気温:エアコンにより摂氏24度前後で一定に保たれます。
湿度:飛行時間が長くなると機内湿度は低下し、長時間のフライトでは湿度は20%以下となります。
引用:JAL公式サイト
飛行機は上空10,000メートルのところを飛んでいて、外気温はマイナス50度にもなります。
それだけ寒い中、飛行機の機内はエンジンの熱を使って暖房をつけて室温を調整しています。
外と機内の温度差は70℃以上になり、そのままだと機内に結露が発生してしまいます。
飛行機は機械なので、結露や水滴がつくと壊れてしまいますよね。そのため湿度を下げて機内を乾燥させているんです。
湿度が低いと体感温度も低く感じるので、乾燥対策と同時に寒さ対策も大切になります。
機内での寒さ対策
機内での寒さ対策ですが、ブランケットを借りるという方法があります。
航空会社別にブランケットの貸し出しをしているか調べてみました。
航空会社 | 貸出 (〇=無料 ×=有料) |
---|---|
ANA | 〇 |
JAL | 〇 |
スカイマーク | 〇 |
スターフライヤー | 〇 |
ジェットスター | × |
春秋航空 | × |
peach | × |
エアアジア | × |
LCCなどは貸出が有料になる場合があります。
毛布は使いまわしていることもありますので、潔癖症の方は自分で持っていくのがおすすめです。
- ストールを持っていく
- 羽織ものを持っていく
- 靴下を持っていく
など寒さ対策もしっかりしておきましょう。
特に靴下は着圧のものを持っていくとむくみ対策にもなりますよ。
↓このようなタイプのソックスは機内でも履くのが簡単で便利です。
ひざ下タイプなら機内でもさっと履くことができますね。
ふくらはぎの血行を促進するのでエコノミークラス症候群の予防にもなります。
機内へのカイロの持ち込み
Q:使い捨てカイロは機内に持ち込めますか。A:お持ち込み、お預けともに可能です。
引用:JAL公式サイト
貼るカイロを使いたい場合は保安検査後に貼るようにしましょう。
充電式カイロ
充電式カイロの持ち込みは可能ですが、注意が必要です。
- 乾電池タイプ・・・持ち込み可能
- リチウムイオン電池タイプ・・・ワット時定格量による
ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V)
リチウムイオン電池のカイロの場合は160wh以下のものは持ち込み可能です。
カイロを持ち込みするなら使い捨てや乾電池タイプなら制限なし、充電タイプは持ち込み不可のものもあると覚えておきましょう。
モバイルバッテリーについて解説しているこちらの記事もぜひどうぞ↓↓
機内は乾燥していますが、できる対策方法もいろいろありますね。
どれも難しい方法ではないので、ぜひ長時間のフライトの際にはこの記事でご紹介した乾燥対策をしてみてくださいね。
まとめ
- 飛行機の機内は湿度が10%~20%になっている。
- 機内は乾燥しているので、水分補給は大切。なるべくこまめに補給する。
- 肌や髪の乾燥対策はクリームやオイルを塗る。女性はメイクを落として保湿をしっかりしてから搭乗するのがおすすめ。
- 目の乾燥対策にはコンタクトを外して眼鏡にするのがおすすめ。適宜目薬をさす。
- 喉の乾燥対策には、マスクをしたり飴をなめたり濡れタオルで身の回りの湿度を上げたりするとよい。
- 機内は乾燥していて寒いので、乾燥対策と寒さ対策をしっかりする。
機内はかなり乾燥していると事前にわかっていれば、いろいろな対策をすることができますね。
持っていくと乾燥や寒さ対策に便利なものがたくさんあります。
機内に持ち込む際には制限がありますが、乾燥対策できるものはどれも持ち込み方法が難しくありません。
長時間のフライトで具合が悪くなってしまわないように、乾燥対策をしっかりして快適に過ごしましょう。
機内の過ごし方や持ち物を持ち込む際のルールについてはこちらの記事もどうぞ↓↓
機内の乾燥については私たちCAもかなり気をつかっていろいろな対策をしているんですよ。
おすすめの乾燥対策について紹介するので、ぜひご参考にしてくださいね(*^^*)