なかなか終わりが見えないコロナウイルス。早く旅行がしたくてうずうずしている人も多いかと思います。
これが終わったら温泉、海水浴、海外旅行…考えるだけでわくわくしますね!
「何度も飛行機を使っているけど毎回不安になる…」
「そもそも液体物ってどんなものがあるの?」
せっかくの旅行、色々持っていきたいですよね。
今回は飛行機での最も多い疑問・不安の一つである「持ち込み制限品」についてお話しします。
内容物制限のルール
カウンターでのチェックイン。グランドスタッフがお決まりのセリフ「中に危険物や壊れ物、貴重品は入っていませんか?」と聞きますよね。
早く手続きを済ませたいからとよく確認せずに「大丈夫です」と言っていませんか?
あれは職員がマニュアルのように聞いているように見えて、実はとっても重要な質問を繰り返しているんですよ。
航空法では爆発のおそれがあるもの、燃えやすいもの、その他人に危害を与え、または他の物件を損傷するおそれのあるものを「危険物」とし、航空機による輸送及び航空機内への持ち込みを禁止しています。
「危険物」と聞くと、見るからに危ないナイフやハサミを思い浮かべます。
しかし制限品はそれだけではありません。
グランドスタッフから聞いた話だと、1便あたり400人の乗客の内、3-4人は預け荷物の内容確認のためにゲートで止めらているそうです。
多い日は10人を超えることも。
よく引っ掛かる代表的なアイテムをご紹介します。
預け荷物(チェックインカウンターで預けるもの)
- ライター
- モバイルバッテリー
- 電子タバコ
- 花火
- 殺虫剤
上の3つは本当によくお客様のカバンの中から見つかります。
本人は出したつもりでも、うっかりされていることが多いです。
3つとも機内に持ち込めるので移動させておきましょう。(ただしライターは一人2つまで)
残りの2つは預け荷物にも持ち込み手荷物にも入れることができないので、泣く泣く捨てることにならないよう、注意しましょう。
持ち込み手荷物(機内に持ち込むもの)
- ハサミ
- 万能ナイフ
- 100ml以上の液体物
いわゆる人に危害を加えかねない、刃物、武器類です。
これらは手荷物検査場で引っかかることが多いので、場合によっては預け荷物がもうカウンターから流れていて、自分のカバンに入れられないことがあります。
その際は破棄することになるので気をつけましょう。
引っかからないが盗難のリスクがある
- 現金
- 宝石、高価なアクセサリー
- ノートパソコン
セキュリティースキャナーで止められることはないですが、盗まれた際は自己責任となります。
実際に以前、海外から帰国されたお客様で、現地で受け取ったカバンから金目のものが全て抜き取られていたという方がいらっしゃいました。
悲しいですが、海外では荷物担当やセキュリティー職員が盗むケースも少なくありません。必ず貴重品は機内持ち込みに!
高価品 | 現金、宝石類、貴金属、有価証券、証券、美術骨董品など |
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貴重品 | 書類、電子データ、旅券など旅行に必要な身分を証明する文書、見本、カード類、金券、通帳、小切手、定期券、鍵、パソコンおよび周辺機器類、携帯電話、カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、薬、絵画、時計、形見など |
国線の機内持ち込み制限品
それではここからは、機内持ち込み手荷物について詳しく見ていきたいと思います!
日本国内の旅行だと、海外旅行と比べて比較的荷物は少ないですよね。
身軽に行けるからこそ手荷物の制限品について見落としがちです。
もちろん国際線よりは制限の数は多くありません。
刃物類および危険物(国内・国際共通)
初めにお話ししたように、機内持ち込みでは刃物類、花火やクラッカーなどの爆発する危険があるものは禁じられています。
例外として、
- T字のカミソリ(刃の長さ4㎝未満)
- つめ切り
- 小型ソーイングセット
- 電気シェーバー
が挙げられます。これ以外の刃物を持っていきたい場合は預け荷物に入れておきましょう。
液体物
国内線では液体の持ち込みの上限は、国際線ほど厳しくはありません。
- 1つの容器につき500mlまで
- 1人当たり2Lまで持ち込み可
女性で化粧品や化粧水などをお持ちの方でも、余裕の量ですね。
しかしコンビニで買った500ml以上の飲み物などには注意が必要です。
国際線の制限品
続いて国際線です。国内線と大きく違うところは液体物の容量ですね。
なぜ液体物がここまで厳しくなったのか?
2001年に起きたアメリカ同時多発テロをはじめ、飛行機内に爆発物を持ち込んだテロリストにより多くの命が犠牲となりました。
一目で分かるような爆弾ではなく、彼らは私達では思いつかないような巧妙な手口で犯行を計画します。その代表となる爆発物が「液体」でした。
それ以降、国際線ではより厳格に液体物に対して検査をしているのです。
液体物
そもそも「液体」とはどのような物でしょうか?飲料ペットボトルやシャンプー、日焼け止め、化粧水や香水を思い浮かべる方が多いかもしれません。
ここでまず、国際線の液体物の持ち込み上限を確認しましょう。
- 1つの容器につき100mlまで
- 1人当たり1Lまで持ち込み可
国内線と比べてかなり制限がありますね。
注意したいのが、液体物の種類です。空港のセキュリティー検査場で引っ掛かる液体物を見ていきましょう。
中には「これも液体物?」というようなものもあるかもしれません。
さらさらとした液体だけではなく、ヨーグルトのようにドロッとしたもの、ワックスのように粘り気のあるもの、豆腐やウェットティッシュのように水分を多く含んだものも全て対象となります。
しかし例外もあります。
- コンタクトの洗浄液
- 液体の処方薬
- 乳児用のミルクや母乳、離乳食
使用をやむを得ない場合は、検査場で係員に申告しましょう。
場合によっては証明するための医者からの診断書や処方箋が求められることもあるので、あらかじめ準備しておくと安心ですね。
乗り継ぎがある場合
海外旅行では直行便では行けない国、乗り継ぐことで料金を抑えられる、など様々な理由で経由便を利用しますよね。
機内持ち込みの保安検査は、出発地だけで行われるわけではなく、国のボーダーを通過するごとに実施され、基準も異なります。
例)アメリカを出発し、成田空港を経由、最終目的地韓国へ向かう場合
このように、国ごとに検査はリセットされた状態で行われます。
アメリカで出国審査後の免税店で購入したお酒を、経由地の成田空港で保安検査を受ける際に引っかかってしまう、ということが起きてしまうのです。
ただし、以下の制度を利用することで、容量に関係なく検査をクリアすることができます。
STEBs Security Temper Evident Bags 不正開封防止袋
これは、近年世界中の多くの空港で導入されている、免税店などで購入した液体物に対し、国際的に認められたプラスチック袋です。
特殊なジッパーが施されていて、購入後に開封した場合には、二度と閉めることができない仕組みになっています。
そのため、1Lのお酒などを購入しても、この袋に入っていれば、乗り継ぎ地の保安検査でも問題なく通過が可能となります。
まさかこんなものも…?
液体物の制限は実は国によって異なることがあるんです!
基本的には共通の認識でいいのですが、日本から海外の空港に降り立ち、さらに乗り継ぎがある場合は、一部の国ではルールが違うので気をつけましょう。
アメリカとオーストラリアでは、液体物ではなく、粉末の量が350mlとされている。
中国では、一切のアルコール飲料の持ち込みが禁止されている。
インドでは、要領に関わらず液体が持ち込めず、購入(機内販売)もできない。
乗り継ぎがある際は、その国について事前に航空会社に聞いておくなどしたいですね。
まとめ
- 機内に持ち込めないものは預け荷物へ
- 持ち込み手荷物に刃物は禁止(例外あり)
- 液体物の制限は国内線と国際線で異なる
- 液体物は様々なものが含まれる
- 海外で乗り継ぎがある場合は国によってルールが違う
旅行を何度しても、毎回のように気になってしまう持ち込み制限品。
コロナウイルスで旅行が制限されていますが、またかつてのように空の旅ができるようになったときは、準備万端で楽しみたいですね!
知らないことだらけの内容ですが、とても分かりやすいし勉強になる!
新型コロナが収束して再び飛行機に乗れる日まで、何度も読み返したいですね☆
次回のアップも楽しみにしてます!!
コメントありがとうございます!
お褒めのお言葉大変うれしく思います(^^)
もっと良い情報をお届けできるよう、がんばって参りますので、またどうぞよろしくお願いいたします!