飛行機の機内は本当に3密空間なの!?機内の3密対策を徹底解説!

 

最近、新型コロナウイルスによる感染症の対策が始まって3密という言葉をよく聞くようになりましたね。

 

飛行機の中ってまさに3密なのでは?」

航空会社の3密をさけるための対策は?」

 

活動自粛が求められている中、どうしても飛行機に乗って移動しないといけないとなったら不安ですよね。

ゆか(CA)
こんにちは!現役CAのゆかです♪

今回は飛行機が本当に3密空間なのかについてお話していきたいと思います。

 

そもそも3密とは?機内は本当に3密?

引用:厚生労働省

最近テレビなどでよく耳にする3密とは以下の3つを指した言葉です。

  • 換気の悪い“密”閉空間
  • 多数が集まる“密”集場所
  • 間近で会話や発声をする“密”接場面

日本における新型コロナウイルスの集団感染が起こった場所の共通点を探した際に、この3つの密が共通となっているということが分かりました。

そのため、コロナウイルス感染症を避けるためにこの3密を控えるようにすることを社会的に求められています。

ライブ会場、スポーツジム、カラオケ店など多くの人が集まったり、人と人との距離が近い様々な施設に休業要請が出ていますよね。

「飛行機は窓が開けられないので換気できないし、人が多いし、他のお客さんとの距離も近いし、まさに3密全て揃った空間なのでは?」

と思われる方も多いと思います。

確かに、限られたスペースであるため、密集・密接が起こりやすい空間ではあります。

しかし、高度な換気システムや、密集・密接を避ける座席の使い方など、機内には3密空間を作らない様々な工夫が凝らされています。

また、IATA(国際航空運送協会)も「航空機内での感染リスクが低い」と発表しており、皆さんが想像しているより感染リスクに対して安全な乗り物なのです。

IATA(国際航空運送協会)とは

世界の航空運輸関連企業の団体でInternational Air Transport Associationの頭文字の略です。
定期国際線を運航する航空会社の多くが加盟しています。

航空運賃の発券・運用ルールの決定や、航空会社間の連帯運送の協定、運送業務に必要な事項の決定、航空運送の安全・能率的な活動の推進などが主な業務です。

【密閉対策】高度な機内換気システム

まず、1つ目の密である密閉空間を防いでくれているのが、機内の高度な換気システムです。

なんと機内は3分に1回、空気が総入れ替えされています!

密閉空間に思える機内ですが、どのように換気を行っているのでしょうか?

引用:ANA公式サイト

機内の換気システム
  1. きれいな外気を取り込む
  2. その後機外へ排出。一部は感染症医療施設の換気システムにも使用されている高性能フィルターで浄化して循環
  3. 約3分間で機内の空気の全空気は入れ替わる

 

引用:ANA公式サイト

再利用される空気は高性能な微粒子フィルター(HEPAフィルター)を通して極めて清潔な状態に保たれています。

HEPAフィルターは0.3ミクロンもの細かい粒子をとらえ、空気中の99.97%以上の不純物等をろ過する機能を持っています。

メーカーの見解でも、このフィルターで新型コロナの飛沫を吸着できるとしています。

このように機内の空気は常に循環しており、ウィルスが滞留する心配はありません(^^)

また、電車のように対面したシートではなく、全員が前を向いているということも感染のリスクが低い要因の一つです。

より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

飛行機の換気システムはどうなっているの?たった○分で総入れ替え!?

【密集対策】座席予約の制限

ソーシャルディスタンス 大切に思うからこそ、今は離れよう。引用:Rakuten

では次に、密接を回避し、ソーシャルディスタンスを保つ対策について解説していきます。

くしゃみや咳によって他者へウィルスを感染させてしまうので、人と人との距離を2メートル以上とること=ソーシャルディスタンスを保つことが推奨されています。

くしゃみで3メートル、咳で2メートル飛沫するといわれています!

飛行機での隣の人との距離ってそれよりもずっと近いですよね(^^;

ソーシャルディスタンスを保つため、JALでは一部の座席を指定できないようになっています。(現時点では国内線・国際線ともに6月30日まで)

機内ではできる限りお客さま同士の空間を広くとっていただけるよう、当面の期間、一部のお座席を指定対象外とさせていただきます。

そのため、既にご指定いただいている座席番号の変更、およびこれからお座席をご指定いただく際に各配列の中央のお座席、ご希望のお席をお選びいただけない場合がございます。

また、空港でご指定済みのお座席の変更をお願いする場合もございます。

引用:JAL公式サイト

下図のように、予約画面で一部の座席が予約ができないシステムになっています。

引用:JAL公式サイト

このように一部の座席を販売不可にしているのは一部の航空会社のみです。ちなみにANAはしていません。

ANAは座席予約の際に他の方の着席状況を確認して予約できます、という記載でした。

また、IATAも義務化は支持しないと表明しています。

その理由としては1席あけたところで、必要なソーシャルディスタンスは保てないからです。

みずき
なかなか全員が2mの距離を保つのは難しいかもしれないけど、隣に人がいるのはこのご時世ちょっと嫌だよね…。
ゆか(CA)
航空会社によってシステムは違いますが、皆さんが他のお客さんとの距離を意識して予約を取るようにすると良いですね。

もし、乗った時に近くに人がいて不安だなと思たらCAに相談してください。

可能な範囲にはなりますが、座席移動もご提案できると思います♪

飛行機は安全飛行のため、重さのバランスが考えられています。

座席の移動ができない場合もあるので、座席を移動する場合はCAさんに一言言うようにしましょう(^^)

飛行機の座席移動に関しての注意点はこちらの記事をご覧ください↓

飛行機の座席移動は自由にできる?移動する際の注意点とポイント

【密接対策】機内サービスの簡素化

元ファーストクラスCAに聞く「機内で噂される一流の乗客」の共通点 ...

引用:Forbes Japan

普段であれば国内線ではドリンク、国際線ではお食事も提供されますよね。

「お飲み物何にしますか?」「お食事はどちらになさいますか?」などお客さんとCAさんが接触する場面が多々あります。

そのような密接なやり取りをなくすため、サービスの簡素化や乗務員のマスクの着用などの対策が取られています。

機内での密接な接触をなくす対策
  • 乗務員のマスク・手袋着用(防護服、ゴーグルの着用を義務化している会社もあり)
  • 乗客へのマスク着用の協力要請(会社によっては義務化)
  • 飲み物の種類を限定し、紙パックで提供する
  • コース料理の提供を1度に行う
  • おしぼりを個包装の使い捨て紙おしぼりにする
  • ブランケット・枕の貸し出しの中止
  • 機内誌の座席ポケットへの提供の中止(必要な方はCAさんに声をかけてください)
  • 新聞・雑誌の提供を中止

航空会社によって内容は様々ですが、濃厚接触を避けるための対策を各会社とっています。

日本国内の航空会社は、乗客のマスク着用は義務ではなく協力要請にとどめている会社が多いですが、自分の身を守るため、相手の身を守るためにもマスクは必ずして乗りましょう!

その他の感染症対策

引用:ANA公式サイト

ここまでご紹介してきた3密対策以外にも、感染症対策として航空会社は様々なことに取り組んでいます。

  • 徹底した機内の消毒
  • 地上係員のマスク・手袋フェイスシールド等の着用
  • 空港ラウンジの閉鎖
  • 機内アナウンスでの感染防止対策の呼びかけ(手洗い、うがい、近距離での会話を避けるなど)
  • 支払い方法をデビットカードやクレジットカードのみにする

航空会社は1日でも早く感染拡大が終息し、以前のように満席のフライトができるよう、様々な対策に取り組んでいます。

お客さんが乗ってくれないと成り立たないですからね…沢山の航空会社が相当苦しんでいます…。

もちろん現状では不要不急の外出は控えることが前提ですが、どうしても飛行機に乗らなきゃいけない!という方に安心して乗ってもらうことが航空会社の使命です。

それに対して各航空会社、全力で取り組んでいます。

ここで、私たち個人としても感染症予防としてできることを少し紹介しておきますね(^^)

個人で取り組める感染症対策
  • 少しでも体調がおかしいと思ったらそもそも飛行機に乗らない
  • 機内で体調が悪くなったらCAに早めに言う(CAは感染防止策も身に付けております!)
  • できる限りチェックインなど有人カウンターを使わない方法をとる
  • ウェットティッシュや手ピカジェルなどでセルフ除菌する
  • お手洗いに行った際は手洗いうがいをしっかりする
  • 汚物を流す際は蓋をする
  • 複数人で密集して話さない
  • 他のお客さんの着席具合をみて自分の座席を予約する
  • やたらと機内を無駄に動き回らない

航空会社の対策と私たち個人の感染予防策が合わされば、感染リスクを下げることは可能になりますね!

みんなで頑張っていきましょう(^^)

自分でできる対策についてより詳しい情報はこちらをご覧ください↓

手ピカジェルは飛行機に持ち込める?機内でのセルフ除菌もご紹介

これまでの感染症事例

ここまで機内での感染リスクは低いというお話をしてきましたが、実際これまでどうだったのでしょうか?

本当に機内に感染者がいた場合でも、周囲に感染はしないのでしょうか?

大丈夫と言われても実例がないと不安ですよね(^^;

実際に感染者が機内にいた場合どれくらいの人が感染したのか、代表的な感染症であるSARSと麻疹の事例をご紹介したいと思います。

SARS(重症急性呼吸器症候群

2002年11月16日に、中国南部の広東省で非定型性肺炎の患者が報告されたのに端を発し、北半球のインド以東のアジアやカナダを中心に感染拡大しました。

同年7月5日に終息宣言が出されるまで、32の地域と国にわたり8,000人を超える症例が報告されました。

感染経路は、飛沫および接触(糞口)感染が主体です。

世界中で40のフライトにSARSに感染した患者さんが搭乗しましたが、他の乗客に感染をさせたのは5つのフライトだけで機内で感染した方の数は37人であることが判明しました。

感染させた患者さんは、いずれも咳などの症状がある方ばかりで、感染した乗客の方は、その殆どが患者さんの前後に着席していました。

麻疹

感染経路は空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染や接触感染です。

麻疹の感染力は非常に強いです!麻疹の免疫がない人たちの中に1人の患者さんがいたとすると、12~14人の人があっという間に感染するほどです (インフルエンザの場合は1~2人)。

しかしながら、2004年に日本からハワイの7時間のフライト(307名搭乗)で麻疹患者が搭乗しましたが、機内感染は1例も起こりませんでした。

しゅん
感染リスク低いって言ってたけど結局感染する場合もあるじゃん…
ゆか(CA)
感染源のお客さんには必ず咳や嘔吐などの症状が出ます。そのため、体調が少しでもおかしいなと思ったらとにかく早くCAに知らせてください。

その方を中心に前後左右2列ずつの方に感染のリスクがあるので、座席移動をしたりマスクを配布したりして感染を防ぐことができます。

感染者の方が使用したお手洗いなどについても、アルコール消毒を行い、その方専用として感染を防ぐことはできます。

一番重要なのは、感染が広まる前に、とにかく早く対策をとることが大切です!

また、SARSの時は空港での体温チェックなどによる検疫強化後は、機内で感染した方は発生していないのでご安心ください(^^)

完全に感染しないというわけではありませんが、機内の感染リスク低いということを知って、安心して乗って頂ければと思います!

検疫とは

伝染病がひろがるのを防ぐため、ある地域に出入りする人や物を検査し、必要な処置をとること。
無害性が確認できるまで移動などを制限または禁止して、無害化のために治療、消毒、廃棄など行う。

現在日本の検疫ではPCR検査が行われています。

1、2日後に結果が出るのでそれまで自宅または国が用意した空港近隣ホテルで待機となります。

この間も3密への配慮がされているようです。

まとめ

  • 機内は高度な換気システム、予約の制限、サービスの簡素化など3密空間を避ける対策がとられている。
  • その他にも機内消毒、空港内のラウンジ閉鎖など様々な感染症対策が取られている。
  • お客さん自身も感染症に対する対策をとる
  • 飛行機の感染リスクは高くない。

 

飛行機の感染リスクは高くないというのは事実ですが、一人一人の意識も非常に大切です。

機内でも手洗いうがいをしっかりする、密集しないなどは各々の責任です!

自分自身を守るためにも、周囲のお客さんを守るためにも、自分ができることはしっかりやりましょう(^^)

1日でも早く以前のように旅行に行ける日が来ると良いですね♪

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