空港コードの謎を解明!タグに書いてある3つのアルファベットとは?

 

飛行機に乗ってどこかに行きたい!

けどコロナウイルスがまだまだ収束しなくてどこにも行けない日々が続いていますね。

さて、みなさんは”空港コード”って何か知っていますか?

 

「荷物を預けると付いてくるタグって何が書いてあるの?」

「アルファベットに意味はあるのかな?」

 

そう疑問に思ったことはありませんか?

飛行機での旅が恋しい方のために今回は、エアラインにまつわる謎をご紹介します!

ゆか(CA)
こんにちは!現役CAのゆかです。

今日は実は知らない方が多い”空港コード”についてお話ししますね!

空港コードとは?

いわゆる「空港コード」と呼ばれるコードは、アルファベット3文字で作られた空港の名称をコード化したものを指します。

国際航空運送協会(IATA)によって空港に割り当てられ、主に旅客の運航や貨物の運送に使われます。

どんなものに使われるの?

皆さんが思い浮かべやすいのは、飛行機に乗る際やチェックインカウンターでグランドスタッフが預け荷物につけるタグではないでしょうか?

スーツケースを2つ預けるのであれば、それぞれにタグが発行されます。

荷物タグには預けた荷物の総個数重さ日付名前荷物の連番航空会社名発行したスタッフのコードバーコードが印字されています。

さらに出発地と最終目的地それぞれの空港コードが書かれています。

例:成田空港→バンコク(経由)→パリの場合

CDG
BKK
NRT

下から順に荷物が目的地へと運ばれていくよう表記されます。

国内線でも同じです。

今度みなさんが飛行機を利用するときにぜひチェックしてみてください!

荷物の預け入れについてはこちらを参考にして下さい↓↓

世界の全ての空港にコードがある

現在、世界には40000以上もの空港が存在します。

国内線のみの空港、国際空港に関係なく、飛行機が飛んでいるすべてに空港コードがついているんです。

膨大な数ですが、驚くことに一つも同じコードはありません。

もしかぶっていれば、間違った場所に荷物が運ばれてしまう可能性がありますよね。

空港コードを日々、目にして扱っている航空業界の人間の中には3つのアルファベットを見ただけで、どこの空港か瞬時にわかる、という人も少なくありません!

ここからは、それぞれのコードの仕組みについて解説していきます!

コードには法則がある

この空港コード、適当にアルファベットが当てはめられているわけではありません。

旅行好きや航空ファンなら、ご存知かもしれません。

国内のHND(羽田空港)や海外のHNL(ホノルル)など比較的わかりやすいコードもあれば、KIX(関西国際空港)やLHR(ロンドン)など一見場所とコードが結びつかないものもあります。

さて、どんな理由でコードがつくられているのでしょうか?

空港の名前に沿ったもの

1つ目は空港の名前から出来たコードです!

空港コード例
NRT→成田国際空港 Narita International Airport
HND→羽田空港 Haneda Airport
LHR→ヒースロー空港(ロンドン) Heathrow Airport(LはLondonから)
DFW→ダラス・フォートワース空港 Dallas Fort Wort Airport
GRU→グアルーリョス空港(サンパウロ) Guarulhos International Airport
FCO→フェウミチーノ空港(ローマ) Leonardo da Vinci Fiumicino Airport

こちらはよくあるパターンですが、見ただけではどの国のどこの地域にある空港か見当がつかないかもしれませんね。

都市の名前に沿ったもの

2つ目は都市や地域の名前から出来たコードです!

空港コード例
NGO→中部国際空港 in Nagoya
ATL→ハーツフィールド空港 in Atlanta
SGN→タンソンニャット空港 in Ho Chi Minh City, Saigon(かつてはサイゴンという都市名だった)
SIN→チャンギ空港 in Singapore
DEL→インディラ・ガンジー空港 in Delhi
SYD→キングス・フォートスミス空港 in Sydney

今度は空港が位置している都市の名前に基づいています。

場所を想像しやすいのはこちらのようですね!

”X”の意味って?

3つ目はやむを得ず”X”を足して出来たコードです!

空港コード例
KIX→関西国際空港 Kansai International Airport
AXT→秋田空港 Akita Airport
PDX→ポートランド空港 Portland International Airport
LAX→ロサンゼルス空港 Los Angeles International Airport
MXP→マルペンサ空港(ミラノ) Malpensa Airport
TXL→テーゲル空港(ベルリン) Berlin Tagel Airport

最初の2つに比べれば少数ですが、Xが入った空港コードがあります。

これは、昔は空港コードは2文字が一般的だったが、時代と共に増える空港数により、より多くの種類のコードを作る必要があったからです。

上記の通り、「LAX」や「PDX」は空港コードが3文字になる20世紀前半までは「LA」「PD」でした。

ドバイにある「DXB(Dubai International Airport)」はもともと、単純に「DUB」を希望していました。

しかし、アイルランドのダブリンにある「Dublin Airport」がすでに使っていたため断念し、真ん中に”X”を入れて3文字にしました。

さらに、「KIX」の愛称で知られる関西国際空港も、最初は「KIA」を希望しましたが、すでにほかの空港が使っていたため、”KI”のあとに”X”を付け加えたのです。

みずき
普段はスーツケースのタグにあまり注目しないけど、よく考えて作られたコードなんだね!

まだまだある!コードの種類

航空業界で使われるコードは、空港コードだけではありません!

空港コードと同じくらい重要なコードをご紹介します。

国コード

世界のそれぞれの国には国コードが存在します。

分かりやすい例だと、”www.”から始まるURLの最後に”.jp”とつくものがありますね。

こちら、国によってコードが変わってきます。

例えばオーストラリアなら「.au」カナダなら「.ca」になるんです。

いくつかの国コードをご紹介します!

[table id=302 /]

エアラインコード

続いては、各航空会社に割り当てられるエアラインコードです。

このコードが確認できるところは、飛行機を利用の際に目にする「フライト番号」です。

例えば、デルタ航空301便なら”DL301”になります。

他の航空会社も見てみましょう!

[table id=301 /]

まとめ

  • 空港コードとは、IATAが定めている空港を識別するためのコード
  • 多くは荷物のタグなどの運送に使われる
  • 世界の全ての空港にコードがある
  • 空港コードには空港もしくは都市の名前に沿ったものがある
  • ”X”は新しいルールによってやむを得ずつけられた
  • 国コードとはURLの最後につくコード
  • 飛行機を利用の際に目にするフライト番号はエアラインコードと呼ばれる

 

これから飛行機で旅行をするときは、ぜひカバンのタグに書いてある空港コードをよくチェックしてみてはいかがでしょうか?

どのように構成されているかを考えるのも楽しいですね!

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