本文へ移動
NEWS

チャイナエアラインの持ち込みはバッテリー2個まで?台湾3社の違い

公開 読了 約23分
チャイナエアラインの持ち込みはバッテリー2個まで?台湾3社の違い 図の中の文字: 1人2個まで、機内で使わない、台湾3社と国交省、違いは容量

チャイナエアラインの持ち込みはバッテリー2個までで機内では使えない

モバイルバッテリーは1人2個まで。機内で使えず預けることもできない。

チャイナエアライン(中華航空)の公式ページには、モバイルバッテリーは「お客様1名につき2個まで」と書かれている。フライト中に使うことも充電することも固く禁じていて、預け荷物にも入れられない。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

日本と台湾を結ぶ便は国際線なので、液体は1つの容器を100ml以下にする決まりもかかる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

台湾へ向かう人は電子たばこと加熱式たばこの器具の扱いにも気をつけたい。台湾は持ち込みそのものを禁じている。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

この記事でわかること

  • チャイナエアライン・スターラックス・国交省のバッテリーの決まりを並べた結果
  • 機内持ち込みと預け荷物で扱いが逆になる物
  • 成田空港の保安検査で液体がどう確かめられるか
  • 台湾へ持って行けない物と日本へ持ち帰れない物

チャイナエアラインの持ち込みをスターラックスと国交省の決まりで並べた

飛行機の神様編集部は、チャイナエアラインとスターラックス航空の公式ページと国土交通省の発表を読み比べた。モバイルバッテリーの扱いを同じ項目にそろえると次の表になる。

容量の上限だけがスターラックスで低く、ほかの項目は3つとも同じ扱いだった。

項目 チャイナエアライン スターラックス 国交省(日本の決まり)
持てる個数 1人2個まで 1人2個まで 2個まで
1個の容量の上限 160Whを超える電池を含む装置は機内に持ち込めない 1個100Wh以下 160Wh以下に限る
機内でバッテリーを使う 禁止 禁止 ほかの機器へ充電しない
機内でバッテリーを充電する 禁止(座席の電源とUSBポートも不可) 禁止 充電しない
預け荷物に入れる できない できない 禁止

出典: チャイナエアライン・チャイナエアライン「危険物情報」・スターラックス航空・国土交通省の公式ページ(2026年9月26日に集めた)

個数・機内で使うこと・機内での充電・預け入れは、3つの出どころで同じ扱いになった。分かれたのは1個あたりの容量の上限で、スターラックスだけが100Wh以下と決めている。

チャイナエアラインは「160Whを超えるリチウム電池を含むすべての装置」の機内持ち込みを禁じている。リチウム電池式の車椅子と移動補助具はこの対象から外れる。出典: チャイナエアライン「危険物情報」

スターラックスは1人2個まで・1個100Wh以下と決めている。預け荷物に入れることも飛行中に使うことも充電することも禁じていて、頭上の収納棚にも入れないよう求めている。出典: スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

国交省は2026年4月24日から、機内に持ち込めるモバイルバッテリーを2個(160Wh以下に限る)までにした。機内でモバイルバッテリーへ充電することと、モバイルバッテリーからほかの電子機器へ充電することもやめるよう求めている。出典: 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」

日本の空港から乗るなら、国交省の決まりとチャイナエアラインの決まりの両方にそろえておくと迷わない。どちらも2個までで160Whが境目になるので、守る中身は同じになる。出典: チャイナエアライン「危険物情報」・国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」

しまう場所にも決まりがある。チャイナエアラインは頭上の収納棚を避けるよう勧めていて、スターラックスは頭上の収納棚に入れないよう求めている。座席の下の荷物か手元のバッグに入れておけば2社どちらの案内にも合う。

チャイナエアラインのバッテリーの決まり。チャイナエアライン。モバイルバッテリー。できる。手荷物に入れて2個まで。一部の機材で座席からスマホ充電。医療用の機器は機内で使える。できない。預け荷物に入れる。飛行中にバッテリーを使う。座席の電源でバッテリーを充電。160Whを超える電池の装置は機内に持ち込めない。飛行機の神様が作ったイラスト図解(1本のできる/できない)

機内でバッテリーを使えなくなったのは発火の事例が増えたから

国交省の発表によると、国内外で機内のモバイルバッテリーから煙や火が出る事例が起きていた。世界中で機内のリチウム電池による火災が増えたため、国際民間航空機関(ICAO)が国際基準の緊急改訂を3月27日(現地時間)に承認した。日本もこれに合わせて4月24日から新しい決まりにした。出典: 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」

預け荷物に入れられないのは今回の改訂より前からの決まりだ。国交省はICAOの国際基準にもとづいて、預け入れの禁止と個数・容量の制限をもともと定めていた。今回の改訂で、2個までという上限と機内での充電の制限が足された。出典: 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」

改訂の流れと日本の航空会社の対応は国内の航空会社の決まりを会社ごとに調べた記事で読める。Whの境目ごとの扱いや機内で充電するほかのやり方もそちらにまとめてある。

チャイナエアラインはバッテリーを預からない理由を「安全な飛行のため」と説明している。ショートや損傷を防ぐため、手荷物に入れて適切に包むよう求めている。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

包み方はタイガーエア台湾の案内が具体的だ。予備の電池は保護ケースに入れる・電極に絶縁テープを貼る・ビニールの保護袋に入れるのどれかで1つずつ守り、ショートしないようにする。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

容量のWhは本体の表示で確かめる。タイガーエア台湾の案内ではWhをmAh÷1000×電圧で出していて、10000mAhで3.7Vのバッテリーなら37Whになる。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

仕様や数値が書かれていないバッテリーは、タイガーエア台湾では機内に持ち込めない。チャイナエアラインで乗るときもWhが読める状態にしておくと、保安検査で聞かれても答えやすい。

チャイナエアラインは機内持ち込みと預け荷物で扱いが逆になる物がある

モバイルバッテリーは機内にしか持ち込めない。液体はその逆で、国際線では100mlを超える容器を機内に持ち込めず預け荷物なら運べる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

チャイナエアラインは充電機能がついていて電源を切れない機器も預からない。Bluetoothイヤホンや充電ケースがこれに当たるので、手荷物に入れて持ち込む。飛行中は充電機能のついた機器を充電しないよう求めている。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

そのバッテリーはチャイナエアラインで運べる?。スーツケースに入れて預けるつもり?。2個以内で1個160Wh以下?。預けは×。手荷物に移してから運ぶ。機内に持ち込める。飛行中は使わず充電もしない。持ち込めない。3個目や大容量は家に置いていく。ただし スターラックスは1個100Wh以下。飛行機の神様が作ったイラスト図解(はい/いいえの判定)

預け荷物に入れる電子機器にも決まりがある。タイガーエア台湾の案内では、腕時計・カメラ・携帯電話・ノートパソコンなどを預けるときは電源を完全に切る。スタンバイやスリープの状態にはできない。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

電池が小さい機器は例外になる。リチウム金属電池ならリチウムの量が0.3グラム以下、リチウムイオン電池なら2.7Wh以下の機器が当てはまる。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

電池を内蔵したスーツケースも扱いが分かれる。タイガーエア台湾の案内では、電池を外せるスーツケースは電池が160Wh以下でなければならない。預けるときは電池を外して機内へ持ち込む。電池を外せない物で2.7Whを超えるものは持ち込みも預けもできない。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

日本の決まりでも同じ分かれ方が見える。国交省の「機内持込み・お預けにあたって制限のあるもの」には227品目が載っていて、飛行機の神様編集部が扱いごとに数えた。

機内に持ち込めない物でも預ければ運べる物のほうが多い。

国交省の一覧での扱い 品目数
機内はだめで預けはできる 107品目
機内も預けもできる 57品目
どちらもだめ 39品目
条件で変わる 21品目
機内はできて預けはだめ 3品目

出典: 国土交通省「機内持込み・お預けにあたって制限のあるもの」(PDF)を飛行機の神様編集部が数えた(2026年9月26日)

いちばん多いのは機内はだめで預けはできる107品目で、次が機内も預けもできる57品目になる。どちらもだめな物は39品目あり、条件で扱いが変わる物が21品目ある。出典: 国土交通省「機内持込み・お預けにあたって制限のあるもの」(PDF)

品目ごとの扱いは持ち込み早見表で調べられる。111品目を航空会社17社ぶん並べていて、会社ごとの独自の決まりも載せている。

国内線と国際線でも決まりが変わる。日本と台湾を結ぶチャイナエアラインの便は国際線なので、液体は1つの容器が100ml以下で1人1袋までになる。国交省は医薬品とベビーミルク・ベビーフード・特別な制限食をこの決まりの対象外にしている。出典: 国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」

子ども連れと医療機器を使う人は条件が変わる

医療用の機器には例外がある。チャイナエアラインは医療用の携帯電子機器(M-PED)を機内に持ち込んで使えるとしている。会社が使用を許可したM-PED用の予備電池は使用の制限から外れるが、機内の電源で充電することはできない。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

医師の診断で呼吸器や人工呼吸器のような機器を機内で使う人は準備が要る。機内では電源が供給されないので、飛行時間の1.5倍にあたる予備の電池を用意する。出発日の2営業日前までに予約センターへ申請し、週末と祝日はこの日数に数えない。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

生命維持を目的としないCPAPのような医療機器は、座席の電源コンセントやUSBポートにつなげる。機器の大きさと重さは機内持ち込みの手荷物の規定に合わせる。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

台湾のLCCでは乳幼児の手荷物にも決まりがある。タイガーエア台湾では座席を使わない乳幼児は手荷物を機内に持ち込めず、幼児1人につきベビーカー1台を無料で持ち込むか預けられる。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

ベビーミルクや薬は液体の決まりとは別の扱いになる。日本と台湾での扱いの違いは保安検査の章の表にまとめた。

台湾の航空会社3社を並べると容量と表示の決まりに差が出る

台湾の3社の公式ページも並べた。チャイナエアラインのほかに、スターラックス航空とLCCのタイガーエア台湾の案内を見た。

モバイルバッテリーとイヤホンの充電ケースはどの会社も手荷物でしか運べない。

項目 チャイナエアライン スターラックス タイガーエア台湾
機内でバッテリーを使う 禁止 禁止 全便で禁止
バッテリーを預ける できない できない できない
イヤホンの充電ケース 預けられない 手荷物に入れる 手荷物でのみ運べる
電子たばこ 航行中は一切認めない 飛行中は電源を切ったまま 預けられない・台湾へ持ち込めない

出典: チャイナエアライン・スターラックス航空・タイガーエア台湾の公式ページ(2026年9月26日に集めた)

はっきり違うのは容量の上限だ。スターラックスは1個100Wh以下に絞っているので、100Whを超え160Wh以下のバッテリーは持ち込めない。チャイナエアラインで持ち込めたバッテリーでも、スターラックスでは持ち込めないことがある。出典: スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

タイガーエア台湾は全便でモバイルバッテリーの使用を禁じていて、仕様や数値が書かれていないバッテリーの機内持ち込みも禁止している。リチウムイオン電池を内蔵した携帯用の扇風機も手荷物でしか運べない。鉛蓄電池を内蔵した充電式の懐中電灯や電気蚊取りラケットは、持ち込みも預けもできない。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

タイガーエア台湾は手荷物の大きさも細かく決めている。機内持ち込みの荷物は車輪や取っ手を含めて54cm×38cm×23cm以内で、身の回り品と合わせて2個・合計10kgまでになる。空港の係員が大きさや重さを測り、機内持ち込みの荷物に黄色いタグを付ける。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

刃物の一覧もタイガーエア台湾の案内にある。果物ナイフ・はさみ・包丁・折り畳みナイフのような切る道具は機内に持ち込めず、預け荷物に入れる。プラスチックの安全はさみと丸い刃のバターナイフは例外になっている。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

タイガーエア台湾ではカメラの三脚も条件つきだ。パイプの太さが1センチ以上で高さが60センチを超える三脚は機内に持ち込めず、伸び縮みする三脚なら折りたたんだ高さで判断する。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

機内で電子機器を使える場面はチャイナエアラインとスターラックスで書き方が違う

スターラックスは機器の重さで線を引き、チャイナエアラインはポケットに入るかどうかで線を引いている。

項目 チャイナエアライン スターラックス
機内モード ドアが閉まったら機内モードにしてWi-Fiを切る ドアが閉まってから着陸して滑走路を出るまで機内モード
ノートパソコン 10,000フィート未満では頭上か座席の下にしまう 1.0kgを超える機器は地上走行と離着陸のときにしまう
機内Wi-Fi 777・A350・A321neoで使える 全機材で10,000フィート以上から使える
通話 Wi-Fiの音声通信は使えない ドアが閉まってから着陸して滑走路を出るまで禁止

出典: チャイナエアライン・スターラックス航空の公式ページ(2026年9月26日に集めた)

チャイナエアラインでは、ドアが閉まったら携帯電話やタブレットやノートパソコンを機内モードにしてWi-Fiを切る。離着陸のときは服のポケットや座席のポケットに入らない機器を使えず、10,000フィート未満ではノートパソコンなどを頭上か座席の下にしまう。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

機内Wi-Fiは777・A350・A321neoで使える。客室を静かに保つため音声通信と映像の機能は切ってある。738型とA330型はインターネットにつながらず、Fantasy Skyという無線の機内エンターテイメントで音声と映像の番組だけを楽しめる。自分のイヤホンを持って行く。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

スターラックスはスマートフォンやタブレットのような1.0kg以下の小さな機器なら、飛行中ずっと電源を入れておける。Bluetooth機器はどの段階でも使え、補聴器とペースメーカーは制限なく使える。機長が機器の電源を全部切るよう求めることもある。出典: スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

保安検査で液体とバッテリーはこう確かめられる

日本では航空法にもとづき、保安検査を各航空会社が行っている。成田空港の案内には乗り入れている航空会社の代表的なルールが載っていて、会社によって独自の制限があるとも書かれている。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

液体の決まりは成田空港の案内とタイガーエア台湾の案内でほぼ同じ中身になっている。

項目 日本発(成田空港・国交省) タイガーエア台湾の案内
1つの容器 100ml(g)以下 100ml(100g)以下
入れる袋 容量1リットル以下・縦横20cm以下のジッパー付き透明袋 容量1リットル(20cm×20cm)以下の再封できる透明袋
袋の数 1人1つ 1人1つ
医薬品・ベビーミルク 液体の決まりの対象外 保安検査場で係員が確かめて同意があれば持ち込める
免税店で買った液体 出国手続きのあとに買えば持ち込める 国によって制限があるので買う前に販売員に聞く
100mlを超える液体 預け荷物なら運べる 預け荷物として預ける

出典: 成田国際空港・国土交通省・タイガーエア台湾の公式ページ(2026年9月26日に集めた)

成田空港では液体を100ml以下の容器に分けて、容量1リットル以下のジッパー付き透明袋にまとめる。マチのある袋は使えない。100ml以下の容器でも透明な袋に入っていなければ持ち込めない。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

袋の大きさは縦横20cm以下が目安になる。成田空港のよくある質問では、24cm×17cmの袋でも縦と横の和が40cm程度なので問題ないと答えている。絵や文字が入った袋でも中身が目で見えれば使えるが、検査を早く通すには絵や文字が少ない袋のほうがよい。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

液体に数えられる物は飲み物だけではない。味噌・漬物・瓶詰め・缶詰・ヨーグルト・ゼリー・シャンプー・歯磨き粉・ヘアクリームも対象になり、ジェルやスプレーも含まれる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

検査は成田空港だけとは限らない。到着先の空港や帰りに乗る空港でも検査がある場合がある。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

タイガーエア台湾の案内では、液体を入れた袋をほかの手荷物と分けて係員に見せる。袋は別にX線検査を受ける。医療用の薬や乳児用の粉ミルクで決まりに当てはまらない物は、保安検査場で航空警察の係員が確かめて同意すれば持ち込める。処方薬を持ち込むなら身分証明書と医師の診断書を持っておくと安心だ。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

生菓子のような生鮮食品を冷やすためのドライアイスは、機内持ち込みにも預け荷物にも入れられる。成田空港の案内では1人あたり原則2.5kgまでで、航空会社によっては量が違ったり表示が要ったりする。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

チャイナエアラインの手荷物 ○と×。機内持ち込み。モバイルバッテリー。2個まで。イヤホンの充電ケース。預けは×。100ml以下の化粧水。透明の袋に入れる。500mlのペットボトル。出国後に買えば○。唐辛子スプレー。預けも×。ライター燃料。預けも×。液体の袋は1人1つまで。飛行機の神様が作ったイラスト図解(荷物の中身に○×)

チャイナエアラインの持ち込みで止められないように家で荷物を分ける

空港で荷物を詰め直すと時間がかかる。出発前に家で次の順に分けておくと、保安検査で止められにくい。

  1. バッテリーのWhを確かめる。本体の表示を見て、Whが書いていなければmAh÷1000×電圧で出す。160Whを超える物は持って行かない。出典: チャイナエアライン「危険物情報」
  2. バッテリーは2個までにして手荷物に入れる。スーツケースには入れない。イヤホンの充電ケースも手荷物に移す。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」
  3. 液体は100ml以下の容器に分ける。縦横20cm以下のジッパー付き透明袋に入れて1人1袋にまとめる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」
  4. 危険物を抜く。塗料や接着剤・ライター燃料や補充ガス・唐辛子スプレー・水銀の体温計は、チャイナエアラインでは機内にも預け荷物にも入れられない。出典: チャイナエアライン「危険物情報」
  5. 台湾へ電子たばこを持って行かない。電子たばこのオイルと電気加熱式の喫煙器具も台湾への持ち込みが禁止されている。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」
  6. 帰りは肉製品を買わない。ジャーキー・ハム・ソーセージ・肉まんは、輸出国の政府機関の検査証明書が無いと日本に持ち込めない。出典: 動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

4の危険物はほかにもある。チャイナエアラインは爆発物や花火・ケロシンや石油ストーブ・さらし粉のような酸化性物質・殺虫剤のような毒物を、機内持ち込みと預け入れの両方で禁じている。ブルーフレームライターや葉巻用ライターと、安全キャップのない電池式ライターも同じ扱いだ。出典: チャイナエアライン「危険物情報」

電池を外していないホバーボードやセルフバランススクーターも、機内にも預けにも入れられない。国際線で持ち込めない物を広く見たいときは、国際線の禁止・制限品を並べた記事で品目ごとに確かめられる。出典: チャイナエアライン「危険物情報」

保安検査で止められたら預けるか手放すかを選ぶ

100mlを超える液体を手荷物に入れたまま保安検査を受けると、その場で放棄することになる。成田空港の案内にそう書かれていて、事前によく確かめるよう呼びかけている。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

手放したくない物は保安検査の前に預け荷物へ回す。スーツケースに入れてチェックインカウンターで預ければ、100mlを超える液体も運べる。缶ビールも預け荷物なら入れられる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

ペットボトルを預け荷物に入れるときの決まりと注意点は、スーツケースに入れるときのルールをまとめた記事で読める。

預け荷物に回すと料金がかかる会社もある。タイガーエア台湾は大きさ・数・重さの制限を超えた手荷物を有料で預ける決まりで、機内に入らない荷物は搭乗口や機内で預けることになる。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

モバイルバッテリーは預け荷物に回すこともできない。3個目のバッテリーや160Whを超えるバッテリーは、はじめから空港へ持って行かないのがいちばん確かだ。

チェックインの時間も見ておく。タイガーエア台湾は出発時刻の2.5時間前からチェックインを受け付けているので、荷物を詰め直す時間を考えて早めに着く。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

日本に着いてから取り上げられる物もある。動物検疫所は違法に持ち込まれた肉製品などを廃棄する権限を持っていて、その場で放棄しても違法な持ち込みには厳しく対処している。出典: 動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

罰則も重い。肉製品などを違法に持ち込むと300万円以下の罰金か3年以下の拘禁刑になり、法人なら5000万円以下の罰金になる。2020年7月1日の法改正で、それまで最高100万円だった罰金が300万円に上がった。悪質な例は警察に通報され、逮捕された人もいる。出典: 動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

機内でバッテリーを使えないときは座席の電源で充電する

チャイナエアラインの一部の機材では、座席に電源コンセントかUSBポートがある。コンセントは110Vの交流で最大100W、USBポートは5Vの直流で最大500ミリアンペアまで使える。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

使えるのはスマートフォン・タブレット・電子書籍リーダーのような小さな機器と、生命維持を目的としない医療機器だ。上限を超える電力を使うと電源が自動で止まり、隣の席の電源にも影響することがある。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

座席の電源でモバイルバッテリーや予備バッテリーを充電することは禁止されている。すべての便と席で使えるとは限らず、正常に動くとも保証されていない。スマートフォンは出発前に満充電にしておく。

化粧室の電源は電気かみそり専用だ。スマートフォンやバッテリーの充電には使えない。

飲み物は保安検査のあとで買う。成田空港の案内では、国際線は500mlのペットボトルの飲み物を持ち込めない。ただし出国手続きを済ませたあとに店で買った物なら機内へ持ち込める。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

免税店で買ったお酒や化粧品も、出国手続きのあとなら液体の制限にかかわらず持ち込める。成田空港は海外の空港で国際線を乗り継ぐ人も100mlを超える液体を買えるよう、STEBsという仕組みを入れている。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

乗り継ぎ先で免税品が引っかかることもある。タイガーエア台湾は国によって液体の制限条件が違うとして、免税品を買う前に販売員に聞くよう勧めている。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

液体を入れるジッパー付きの透明袋は自分で用意する。コンビニやホームセンターで売っていて、成田空港の中なら「ジッパー付き透明袋販売店」のタグで店を探せる。出典: 成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」

台湾へ行くときは電子たばこと加熱式たばこの器具を持って行かない

タイガーエア台湾の案内には、台湾食品薬品監督管理局と税関の規定で電子たばこ・電子たばこのオイル・電気加熱式の喫煙器具を台湾へ持ち込めないと書かれている。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

チャイナエアラインも航行中の電子たばこを一切認めていない。飛行中に使えない機器として、電子たばこと加熱式たばこと香りの出る加湿器や空気清浄機を挙げている。ヒーター・電気毛布・ヘアドライヤーのような家電も飛行中は使えない。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

台湾の法律は機内の電子機器にも厳しい。チャイナエアラインの案内では、民間航空法に違反すると5年以下の懲役か15万台湾ドル以下の罰金などを受けることがある。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

スターラックスの案内も台湾の民間航空法を挙げていて、最高で5年の懲役か15万台湾ドルの罰金と書いている。重大な結果や死亡につながった場合は無期懲役もありうる。出典: スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

外国の空を飛んでいる間は、その国の航空規則にも従う。現地の規則で求められれば、乗務員の指示で電子機器の電源を切る。チャイナエアラインとスターラックスの両方が同じことを書いている。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」・スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

出発する国の決まりで数が変わる例もある。タイガーエア台湾の案内では、韓国発の便は韓国国土交通部の規定で100Wh以下の予備バッテリーを5個まで持ち込める。100Whを超え160Wh以下のものは2個までで、航空会社の承認が要る。出典: タイガーエア台湾「お手荷物に関するルール」

ただしこれはタイガーエア台湾の韓国発の便についての案内だ。チャイナエアラインは会社の決まりとして1人2個までとしている。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

台湾へ行く前と日本へ帰る前の3つ。Point 1。電子たばこは持って行かない。台湾は加熱式の器具も持ち込み禁止。Point 2。肉製品は持ち帰らない。ジャーキーや肉まんも検査証明書が要る。Point 3。お酒は3本まで免税。1本760mlのものを3本まで。違法な肉製品は300万円以下の罰金。飛行機の神様が作ったイラスト図解(Point①②③の縦積み(各行に絵))

台湾から日本へ帰るときは肉製品とお酒の本数に気をつける

帰りの便で気をつけるのは日本の税関と動物検疫だ。税関の免税の範囲は入国する人1人あたりで決まっていて、個人で使う物だけが対象になる。出典: 税関「海外旅行者の免税範囲」

免税になる量は品目ごとに決まっていて、肉製品は量に関係なく検査証明書が要る。

品目 日本での扱い 補足
酒類 3本まで免税 1本760mlのもの
紙巻たばこ 200本まで免税 紙巻たばこだけの場合
加熱式たばこ 個装等10個まで免税 1箱は紙巻たばこ20本に相当する量
香水 2オンスまで免税 1オンスは約28ml。オーデコロンとオードトワレは含まない
その他の品物 海外市価の合計20万円まで免税 1個で20万円を超える品物は全額に課税
肉製品(ジャーキー・ハム・ソーセージ・肉まんなど) 輸出国の政府機関の検査証明書が無いと持ち込めない 違法な持ち込みは300万円以下の罰金か3年以下の拘禁刑

出典: 税関「海外旅行者の免税範囲」・動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」(2026年9月26日に集めた)

20歳未満は酒類とたばこが免税にならない。6歳未満の子どもは、おもちゃのように明らかに本人が使う物でなければ免税にならない。出典: 税関「海外旅行者の免税範囲」

20万円の枠は品物の海外市価の合計で数える。合計が20万円を超えたときは枠に収まる品物が免税になり、残りの品物に税金がかかる。1品目ごとの海外市価の合計が1万円以下の物は原則として免税で、1個1,000円のチョコレート9個も免税になる。出典: 税関「海外旅行者の免税範囲」

肉製品は加熱調理した加工品も対象になる。牛・豚・羊・鹿・馬・鶏・あひるなどに由来する肉や卵・骨・皮が動物検疫の対象だ。日本に着いたら税関検査場の中の動物検疫カウンターで検査を受け、検査の前に開けた物は持ち込めなくなる。出典: 動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

2019年4月22日からは、海外からの畜産物の違法な持ち込みへの対応が厳しくなった。検査ではパスポートや搭乗券の情報を記録するので時間がかかることがある。税関に出す申告書にも肉製品や動植物を持っているかの質問があるので、正しく答える。出典: 動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」

チャイナエアラインの持ち込みでよく聞かれる8つの質問に答える

Q. チャイナエアラインにモバイルバッテリーは何個まで持ち込める?
A. 1人2個まで。預け荷物には入れられないので手荷物で運ぶ。160Whを超える電池を含む装置は機内に持ち込めず、飛行中はバッテリーを使うことも充電することもできない。

Q. 座席の電源でモバイルバッテリーを充電できる?
A. できない。チャイナエアラインは座席の電源コンセントとUSBポートでモバイルバッテリーや予備バッテリーを充電することを禁じている。スマートフォンやタブレットなら一部の機材で充電できる。

Q. チャイナエアラインで液体はどこまで機内に持ち込める?
A. 日本と台湾を結ぶ便は国際線なので、1つの容器は100ml以下にする。容量1リットル以下で縦横20cm以下のジッパー付き透明袋にまとめ、1人1袋まで。100mlを超える物は預け荷物に入れる。

Q. 500mlのペットボトルは機内に持ち込める?
A. 成田空港の案内では、国際線は500mlのペットボトルの飲み物を持ち込めない。出国手続きを済ませたあとに空港の店で買った飲み物なら機内へ持ち込めるので、飲み物はそこで買う。

Q. 電子たばこや加熱式たばこは持って行ける?
A. チャイナエアラインは飛行中の電子たばこを一切認めていない。タイガーエア台湾の案内では台湾が電子たばこと電気加熱式の喫煙器具の持ち込みを禁じているので、台湾へ行く便には持って行かない。

Q. チャイナエアラインで機内にも預けにも入れられない物は?
A. 花火・ライター燃料や補充ガス・塗料や接着剤・唐辛子スプレー・水銀の体温計などは両方とも禁止。ブルーフレームライターや葉巻用ライターも同じで、160Whを超える電池を含む装置も機内に持ち込めない。

Q. スターラックスとチャイナエアラインでバッテリーの決まりは違う?
A. 個数はどちらも1人2個まで。スターラックスは1個100Wh以下に絞っているので、100Whを超え160Wh以下のバッテリーはスターラックスでは持ち込めない。預け入れと飛行中の使用はどちらも禁止。

Q. 台湾のお土産の肉まんやジャーキーは日本へ持ち帰れる?
A. 輸出国の政府機関が出す検査証明書が無ければ持ち帰れない。加熱調理した加工品も対象で、違法に持ち込むと300万円以下の罰金か3年以下の拘禁刑になる。

チャイナエアラインの持ち込みはバッテリーと液体を先に確かめる

チャイナエアラインのモバイルバッテリーは1人2個まで。預け荷物に入れられず、飛行中は使うことも充電することもできない。出典: チャイナエアライン「機内での安全に関するご案内」

スターラックスは1個100Wh以下で、チャイナエアラインと国交省は160Whが境目になる。液体は国際線の決まりで1つの容器を100ml以下にして、透明の袋に1人1袋でまとめる。出典: スターラックス航空「Regulations on the Use of Electronic Devices」

台湾へは電子たばこと電気加熱式の喫煙器具を持って行かない。日本へ帰るときは検査証明書の無い肉製品を持ち帰らず、お酒は1本760mlのものを3本までが免税になる。出典: 税関「海外旅行者の免税範囲」

この記事が見た公式ページ

成田国際空港と国土交通省と農林水産省と税関など6本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。

  1. 1成田国際空港成田国際空港「国際線での液体物の持ち込み制限について」
  2. 2国土交通省国土交通省
  3. 3国土交通省国土交通省「機内持込み・お預けにあたって制限のあるもの」(PDF)
  4. 4国土交通省国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」
  5. 5農林水産省動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」
  6. 6税関税関「海外旅行者の免税範囲」

最終確認 2026年9月26日

内容の誤りを知らせる

あわせて読みたいRELATED