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飛行機のチケットに表示されたSSSSの意味は?どんな影響がある?

 

空港でチェックインを済ませた時、チケットSSSSの文字を見たことはありますか?

どうやらこの文字、ごく一部のチケットにしか表示されないそうです。

 

「初めて見たけど、SSSSってどういう意味なのかな?」

「もしかして私、怪しまれてる?何をされるんだろう…」

 

他の人のチケットにはない表示を見つけてしまったら、自分だけ?と不安になりますよね。

楽しみにしていた旅行なのに、始まって早々心配事が増えてしまいます。

でも、慌てる必要はありません。

この記事を読んだら、万が一SSSSと書かれたチケットを受け取った場合でも、慌てずスムーズに飛行機に乗ることができますよ!

ゆか(CA)
こんにちは!現役CAのゆかです。

今回は、チケットに書かれたSSSSの謎を解明したいと思います。

少し面倒なこともあるようですが、あらかじめSSSSについて知っていれば、それすらも良い思い出になること間違いなしです♩

 

SSSSとは?

パスポート

SSSSとは、Secondary Security Screening Selectionの略のことで、フォーエスと呼ばれたりします。

英語ではなんだかピンと来ませんね。直訳すると、2次的なセキュリティチェックの対象者。

つまり、このSSSSと書かれたチケットを渡された人は、通常のセキュリティチェックに加えてより厳しいセキュリティチェックをする必要がある人ということです。

悪いことをした覚えがまったくなくても、誰にでもSSSSのチケットを受け取る可能性はあるので、他人事ではありません。ちょっと怖いですよね。

SSSSの対象になってしまった時、具体的にどんな検査をするかは後ほどくわしく解説をしたいと思います。

どんな時に表示されるの?

このSSSSは、世界中のすべてのフライトに反映されているわけではありません。

ある一部の便において取り扱われています。

具体的な路線や、なぜ一部の路線だけに限定されているのか、その理由も見ていきましょう!

アメリカ路線のみ

アメリカ国旗

アメリカを離発着するすべての便が対象です。

なのでもちろん、日本を出発してハワイやグアムに旅行に行く方、仕事でNYやロサンゼルスに行く方、その帰り便なども該当します。

しゅん
でも、なぜアメリカだけなんだろう?
ゆか(CA)
それは、アメリカで起こったある事件が関係しています。

2001年9月11日に起こった、アメリカ同時多発テロ

ハイジャックされた旅客機が、NYの世界貿易センタービルに相次いで衝突。約3000人もの人々が犠牲になりました。

この時ハイジャックされた飛行機は全部で4機で、それぞれ別の航空会社でした。

搭乗客になりすましたテロリストが、計画的に飛行機に搭乗し、離陸後コックピットを占拠したことが大きな原因とされています。

この事件以来、TSA(アメリカ合衆国運輸保安局)というアメリカの空の安全を守る機関が新設され、アメリカに入国する者を規制する動きが強くなったのです。

そのうちの一つがSSSSというわけです。

飛行機をハイジャックする可能性のある人物がいないか、より厳重に検査するという目的です。

対象となる人の特徴

どんな人がSSSSの対象になるのか、一番気になるところですよね。

TSAは、対象者をあくまでも無作為に抽出していると述べています。

しかし、実際のところはいくつか決まりがあり、次のような人物が検査の対象になるようです。

SSSSの対象になりやすい人物
  • チケットを片道だけ購入している
  • チケットを現金で購入している
  • 中東などへの渡航回数が多い
  • 出発の直前にチケットを購入した
  • テロリストや危険人物と同姓同名

ざっと特徴を挙げると、こんな感じです。

たしかに、チケットを片道しか購入していなかったり、現金で購入していたりしたら、自爆テロリストの可能性が高いと判断される理由も納得できます。

もちろん、これらの特徴を持った人々に加えて、本当に無作為に選ばれてしまう人もいます。

検査は少し面倒ですが、めったに経験できることではないので、ラッキー!と捉える人もいるようです。

私がもしこの対象になったら、運が回ってきている!と捉えて宝くじに挑戦するかもしれません(笑)

どんな影響がある?

では、もしSSSSの対象になってしまった時、具体的にどのような影響があるのか解説していきたいと思います。

追加検査のタイミング

追加の検査が行われるタイミングは、場合によって異なります。

保安検査場でみっちり検査されることもあれば、搭乗ゲートを過ぎたところ(飛行機に乗り込む直前)で検査されることもあります。

体験した方々のレビューを見ると、搭乗ゲートを過ぎたところで別室に連れていかれるケースが多いようです。

別室とは言っても、パーテーションで区切られたような空間で、緊迫した密室ではないので安心してくださいね。

逆に、このようなパーテーションでのひらけた空間だと、周りの搭乗客の注目の的になってしまうことが考えられます。

何も悪いことはしていないけれど、やっぱりちょっと気になりますよね。

出発時刻間際になると、ゲートは搭乗客で混雑します。

なるべく早めに搭乗ゲートに向かった方が、スムーズに検査もでき、周囲の視線もあまり気にしなくて良さそうです。

もしSSSSと書かれたチケットを受け取ってしまった時には、なるべく早く搭乗ゲートに向かいましょうね。

追加検査の内容

さて本題の検査内容ですが、主に次のようなことが挙げられます。

検査の内容
  • 靴や上着を脱ぐ
  • ボディスキャナー・ボディタッチで全身を検査
  • 爆発物検知器の専用検査紙で、身体や手荷物を拭き取る
    →拭き取った紙を小型の検知器に通し、異常値が出なければOK
  • 手荷物の中身をすべて出す
  • スマートフォンやタブレットは、カバーを外す
  • 電子機器を一つずつX線検査にかける
  • パソコンは起動するか確認する

手荷物の検査は、保安検査場で行われることも多いです。

これだけ見ると、すごく厳しそうで不安にも感じますが、検査官の指示におとなしく従っていれば問題ありません

「なんで私だけ?」などと反抗してしまうと、かえって怪しまれる可能性があるので気をつけましょうね。

ところで、爆発物検知器って?と思われた方もいると思います。あまり目にすることがないのでイメージしづらいですよね。

爆発物検知器
爆発物検知器

引用:株式会社レックス

意外と小さいもので、こんな形をしています。

爆発物に触れたことがある人や、細かい爆発物が付着しているものを専用の紙で拭き取った場合、異常値を示して爆発物があることを知らせてくれます。

この機械の存在を知らないと、「何やら白い紙で身体中をふき取られた!麻薬の検査かな?」などと少しビックリしてしまいますよね。

爆発物の検査をしているだけなので、慌てなくて大丈夫ですよ!

https://twitter.com/Taro_fukufuku/status/1184352376443957248

こんな感じで、案外あっさり終わった!なんて体験談も聞くので、極端に心配しすぎる必要はないようです。

ただ、冒頭でも述べたように、時と場合によって検査の方法、順序、検査官のさじ加減等が異なります。

時間には余裕をもち、ほんのちょっとだけ心の準備をしておくといいかもしれませんね。

自動チェックインができない

SSSSの対象になってしまっていると、自動チェックイン機では搭乗券を発券できません。

家族旅行の際、ほかの家族は自動チェックインができたのに、ひとりだけチェックインカウンターで手続きをした、なんてケースも。

これも安全面を考慮しての対策なんでしょうね。

有人のチェックインカウンターは長時間並ぶ可能性があるので、時間に余裕を持っていくと安心ですね。

何度もSSSSの対象になったら

まれなケースですが、アメリカに行く度にSSSSの対象になってしまう人がいます。

この場合、何らかのミスで要注意人物のリストに入ってしまっている可能性が高いです。

何も悪いことをしていないのに、危険人物扱いなんて不本意ですよね。それに、毎回面倒な検査を受けさせられるなんてストレスを感じます。

そんな時は、リストに載っている情報の修正を申請することができます。

※要注意人物のリストは、DHS(米国国土安全保障省)の管轄ですが、ANAが申請のサポート(セキュアフライトプログラム)をしているので必要な方は活用してみてください。

アメリカを出入国する際の注意点

TSAロック

アメリカ路線限定の、SSSSについて解説しました。なんとなくお分かりいただけたと思いますが、アメリカはほかの国と比べて入国者への規制が厳しいです。

SSSSのほかにも、アメリカを出入国する際に注意するべき点があるので紹介しますね。

スーツケースなどの預け荷物は、検査官が中身をチェックすることがあるので施錠してはいけません

もし施錠していたら、力ずくで開けられ、手元に戻ってきたスーツケースが壊れているなんて可能性も。

もともと鍵をかけてはいけないルールなので、万が一壊されても、弁償どころか何の文句も言えません。

TSAロックなら施錠してもいい?

TSAロックとは?

TSAロックとは、冒頭から何度か登場しているTSA(アメリカ合衆国運輸保安局)が唯一認めたロック機能のこと。
普通の鍵では壊されてしまうが、TSAロックなら検査官も専用のツール(マスターキーのようなもの)で開錠することができたため、アメリカ路線で認められていた。
スーツケースを壊される心配もなく、物を盗まれる心配もなかったが、現在はTSAロックは無効となっている。

赤いひし形のマークがTSAロックの目印です。TSAロックを採用しているスーツケースは、近年とても増えているのでおなじみかと思います。

以前は、TSAロックであれば施錠しても良いという決まりでしたが、残念ながら現在はTSAロックさえも不可となっています。

これならアメリカに行く時でもスーツケースに鍵をかけられる!と、とても便利なものでしたが、それすらも禁止なんて少し気に入らないですよね。

しかし、空の安全を守るための規則なので従うしかありません。

とは言っても、もしスーツケースを開けられてしまったらどうしよう…と不安ですよね。

そもそもどんな時にスーツケースを開けられてしまうのでしょうか?次の通りです。

  • X線検査で、危険物とみられるものが発見されたとき
  • 危険物の発見はなくとも、運が悪いと抜き打ちで開けられる

抜き打ちで開けられてしまうこともあるので、危険物を入れていないからと言って油断できませんよね。

さらに、残念なことに外国人検査官による窃盗も100%ないとは言い切れません。盗まれて困るようなものは、スーツケースに入れないようにしましょう。

スーツケースを預けるときは

アメリカに出入国する際、スーツケースを預ける場合は、次のことに注意するといいでしょう。

  1. 鍵はかけない
  2. 貴重品はスーツケースに入れない
  3. 万が一中身を見られてもいいように、整理整頓しておく
  4. スーツケースにベルトを付ける

海外の航空会社では、預け荷物の取り扱いが雑なところもあります。

飛行機の貨物室に運ぶ際、今にもスーツケースが壊れてしまうのではないかと心配になる時も。

鍵をかけていないと、スーツケースが開いてしまう恐れがありますよね。それを避けるために便利なのがベルトです。

しっかりとロックできるので、雑に扱われてもスーツケースが開いてしまう心配がありません。

また、もし同じスーツケースを持っている人がいても、ベルトを付けていれば目印にもなりますよね。

スーツケースの取り間違いは、案外頻繁に発生するので、自分だけのベルトを付けることはとても効果的です!

鍵がついたベルトもありますが、間違っても鍵はかけないようにしましょうね。

まとめ

  • SSSSは、アメリカ出入国の時のみ表示される。
  • SSSSの対象者は、危険人物に近い行動をしている傾向がある。
  • ランダムでSSSSに選ばれることもある。
  • SSSSに選ばれると、身体・手荷物ともに細かい追加検査をしなくてはならない。
  • SSSSに選ばれたら、なるべく早く搭乗ゲートに向かう。
  • SSSSに選ばれると、自動チェックインができない。
  • 複数回SSSSに選ばれた場合、情報の修正を申請することができる。

 

普段あまり目にすることのないSSSSについて解説しました。

追加検査は、少し緊張しそうですが、検査官の指示に従えば何の問題もなくクリアできそうですよね。

もし受け取ったチケットにSSSSの文字を見つけた時は、貴重な経験ができてツイてるな〜と前向きに捉えちゃいましょう!

ほかにも、飛行機に関するくわしい記事があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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