結論から書きます。ペットボトルはスーツケースに入れて預けられます。本数の制限もありません。
気圧で破裂するのではと心配する方が多いのですが、飛行中の機内は約0.8気圧です。標高2,000mの山の上と同じで、ペットボトルが壊れる差ではありません。
それより実際に多いのは液漏れです。この記事では何本まで入るのかを重さから計算します。そのうえで漏らさない入れ方までまとめます。
この記事でわかること
- スーツケースにペットボトルを入れて大丈夫な理由(貨物室の気圧は約0.8気圧)
- 無料で預けられる20kgに、500mlのペットボトルが何本入るか
- 破裂より液漏れのほうが起きやすい理由と、漏らさない入れ方
- 国際線で気をつけること(機内持ち込みは100mlまで・お酒は度数で変わる)
まとめて調べる
ペットボトル飲料を含む111品目の持ち込み可否を一覧にしました
国土交通省の一覧と航空会社17社の公式ページから、機内持ち込みと預け入れの可否・上限・注意点をまとめています。国内線と国際線の切り替えもできます。
- スーツケースにペットボトルを入れても大丈夫?結論は問題ない
- 気圧で破裂しない理由|貨物室は約0.8気圧
- 実際に多いのは破裂ではなく液漏れ
- スーツケースにペットボトルは何本まで入る?
- 液漏れを防ぐ入れ方
- 夏の炭酸飲料だけは気をつける
- 国際線でペットボトルを預けるときの注意点
- 機内に持ち込むときのルール|国内線と国際線で違う
- 飲みかけのペットボトルが没収されるのはどんなとき?
- 保安検査でペットボトルはどう扱われるか
- 機内に持ち込むスーツケースのサイズ制限
- ペットボトル以外の容器はどうなる?水筒・缶・紙パック
- なぜ国際線だけ100mlなのか
- お酒はアルコール度数で扱いが変わる
- スーツケースとペットボトルのよくある質問
- まとめ|スーツケースにペットボトルを入れても大丈夫
スーツケースにペットボトルを入れても大丈夫?結論は問題ない

預ける荷物の中のペットボトルには、国内線も国際線も本数の制限がありません。
制限があるのはスーツケースの重さとサイズだけです。ANAの国内線なら20kgまで無料で、3辺の合計が203cm以内なら個数の制限もありません。JALも同じ条件です。
| 重さ | サイズ | ペットボトルの本数 | |
|---|---|---|---|
| JAL・ANA 国内線 | 20kgまで無料 | 3辺の合計203cm以内 | 制限なし |
| JAL・ANA 国際線 | 23kg×2個まで無料 (エコノミー) |
3辺の合計158〜203cm | 制限なし |
| LCC各社 | 預け入れは有料 買った枠の重さまで |
会社ごとに違う | 制限なし |
ANA公式「無料でお預かりする重さ・サイズ・個数(国内線)」ほか各社の公式ページより。LCCの枠は路線と予約プランで変わるので、予約したプランを確認してください。
つまり重さの範囲に収まっていれば何本でも入れられます。液体だからという理由で止められることはありません。
気圧で破裂しない理由|貨物室は約0.8気圧
いちばん多い心配が、上空で気圧が下がって破裂するのではないかというものです。
飛行中の機内の気圧は約0.8気圧です。JALはペット輸送の案内で、標高2,000mの山頂と同じ気圧だと説明しています。
荷物を積む貨物室も、生き物を運べるように空調と与圧がされています。JALはペットを載せる貨物室について、客室と同じ温度と湿度になるよう管理していると書いています。
0.8気圧がどのくらいかというと
- ボトルの中と外の差は0.2気圧しかない
- 標高2,000mの地点と同じ。車で行ける高さ
- 未開封のペットボトルを持って山へ行っても破裂しないのと同じこと
ペットボトルは少し膨らむことがあります。ただ膨らむことと破裂することは別です。開けるときにプシュッと音がするのは、この差が戻るためです。
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実際に多いのは破裂ではなく液漏れ
起きるとすれば漏れです。原因は3つあります。
- 開封済みのボトル。一度開けたキャップは締め方が甘くなりがちです。気圧差で中身が押し出されます。
- 荷物の扱いによる衝撃。預けた荷物はベルトコンベアを流れ、他の荷物と重なります。上に重い荷物が載ればボトルは変形します。
- 温度による内圧の変化。ANAは公式の案内で、貨物室は空調で管理していても外気の影響を受けると書いています。夏は特に暑くなるとあります。
どれも気圧そのものが原因ではありません。だから対策も気圧とは別のところにあります。
スーツケースにペットボトルは何本まで入る?
本数の制限は無いので、答えは重さで決まります。実際に計算しました。
500mlのペットボトル飲料は、中身500gと容器25gでおよそ525gです。2Lなら約2,050gになります。
| 預けられる重さ | 500ml | 2L | スーツケース本体を引くと |
|---|---|---|---|
| 20kg(JAL・ANA国内線) | 38本 | 9本 | 500mlで30本/2Lで7本 |
| 23kg(国際線・1個目) | 43本 | 11本 | 500mlで36本/2Lで9本 |
| 46kg(国際線・2個合計) | 87本 | 22本 | 500mlで72本/2Lで18本 |
500ml=525g、2L=2,050gとして計算。右の欄はスーツケース本体を1個4kgとして差し引いた本数です。中身が水以外の場合や容器の厚みで多少前後します。
ふつうの旅行なら、重さが先に足りなくなります。
お土産に飲み物をまとめて買うときは、500mlを30本ほどが目安です。それ以上入れると超過料金がかかります。
液漏れを防ぐ入れ方
順番に3つやれば、まず漏れません。
- キャップを締め直す。開封済みならしっかり締めます。ラップをキャップに巻いてから締めると、さらに漏れにくくなります。
- 1本ずつ袋に入れる。ジッパー付きの袋に入れて空気を抜いて閉じます。破れても袋の中で止まります。
- 衣類で包んでスーツケースの中央へ。タオルや服で巻き、荷物の真ん中に置きます。端は衝撃を受けやすい場所です。
飲みかけのボトルを持ち帰る予定なら、この手間をかける価値があります。未開封で買ったばかりのものなら、袋に入れるだけで足ります。
夏の炭酸飲料だけは気をつける
炭酸飲料は中に圧力がかかっています。温度が上がるとその圧力も上がります。
ANAが公式に書いているとおり、貨物室は夏に暑くなることがあります。この2つが重なるときだけは注意が要ります。
気になるなら次の2つで避けられます。
- 炭酸は現地で買わず、着いてから買う
- どうしても持ち帰るなら、ジッパー付きの袋を二重にする
お茶や水なら、夏でも気にする必要はありません。
国際線でペットボトルを預けるときの注意点

預ける荷物に入れる分には、国際線でも本数の制限はありません。100mlのルールは機内へ持ち込む荷物だけの話です。
ただし国際線では、預ける荷物に3つの注意点があります。
- 行き先の国の持ち込み制限。国によっては食品や飲料の持ち込みに制限があります。特に乳製品と肉類を含む飲料は止められることがあります。
- お酒は度数で扱いが変わる。次の章で説明します。
- 乗り継ぎがあるときは、乗り継ぎ先の空港でもう一度検査を受ける場合がある。荷物を受け取り直す乗り継ぎでは、その国のルールが適用されます。
機内に持ち込むときのルール|国内線と国際線で違う
ここが国内線と国際線でいちばん違うところです。
| ペットボトルの機内持ち込み | 条件 | |
|---|---|---|
| 国内線 | できる | 開封済みでも可。保安検査で中身の確認を求められることがある |
| 国際線 | できない | 100mlを超える容器は不可。最小の250mlでも超える |
| 国際線(保安検査の後) | できる | 出国手続き後に免税店などで買ったものは持ち込める |
国際線で飲み物が必要なら、保安検査を通ってから買えば解決します。検査の前に買ったものは、そこで捨てることになります。
国内線は開封済みでも持ち込めます。保安検査で液体を出すよう言われたら、トレーに出して検査を受けてください。
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飲みかけのペットボトルが没収されるのはどんなとき?
没収という言い方をされますが、実際に取り上げられるのは保安検査を通れなかったときだけです。預ける荷物に入れている限り、飲みかけでも没収されません。
| 場面 | 飲みかけの扱い | どうなるか |
|---|---|---|
| スーツケースに入れて預ける (国内線・国際線とも) |
問題なし | そのまま運ばれる |
| 国内線の機内へ持ち込む | 持ち込める | 中身の確認を求められることがある。断ると持ち込めない |
| 国際線の機内へ持ち込む | 持ち込めない | 容器が100mlを超えるため検査で処分することになる |
| 国際線・保安検査を通った後に買う | 持ち込める | 免税店などで買ったものはそのまま機内へ |
国内線で確認を求められるのは、色の付いた飲み物やラベルの無い容器です。ひと口飲んで見せるよう言われることもあります。
これを断ると持ち込めません。ただしその場で捨てるか、預ける荷物に入れ直すかは選べます。
没収されないためにやること
- 国際線なら、飲み物は保安検査を通ってから買う
- 飲みかけを持ち帰りたいなら、預ける荷物に入れる
- 国内線で持ち込むなら、ラベルの付いたものを選ぶ
保安検査でペットボトルはどう扱われるか
国内線でスーツケースに入れたまま機内へ持ち込む場合、保安検査で次のように扱われます。
- 飲み物はスーツケースから出してトレーに置く。入れたままだとX線で中身が見えにくく、開けて確認することになります。
- 中身を聞かれることがある。色の付いた飲み物や、ラベルの無い容器では確認されます。
- ひと口飲んで見せるよう求められる場合がある。断ると持ち込めません。
手間を減らすなら、飲み物は手に持つかすぐ出せる場所に入れておいてください。
スーツケースの奥に入れると、検査で開けることになって時間がかかります。
機内に持ち込むスーツケースのサイズ制限
ペットボトルを入れたスーツケースを機内へ持ち込むなら、スーツケース自体のサイズに制限があります。座席の上の棚に収まる大きさまでです。
| 航空会社 | 重さ | サイズ |
|---|---|---|
| JAL・ANA | 10kgまで (身の回り品と合わせて) |
座席100席以上の機材は3辺の合計115cm以内 100席未満は100cm以内 |
| Peach・ジェットスター | 7kgまで (身の回り品と合わせて) |
3辺の合計115cm以内 |
| スカイマーク | 10kgまで | 3辺の合計115cm以内 |
各社の公式ページより。数値は変わることがあるので、乗る前に予約した会社のページで確認してください。
10kgの枠に500mlのペットボトルを入れると、スーツケース本体を除いて10本ほどが上限です。
飲み物をたくさん持って帰るなら、機内持ち込みではなく預ける荷物に入れてください。
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スーツケースを預けられる重さは航空会社で違います。LCCは預け荷物が有料のことが多く、飲み物を詰めるほど重量の追加料金に近づきます。航空券の手数料も会社で差があるので、総額で比べてください。
比較サイトごとの手数料を調べた記事
ペットボトル以外の容器はどうなる?水筒・缶・紙パック
飲み物を運ぶ容器はペットボトルだけではありません。容器によって扱いが変わります。
| 容器 | 預ける | 国内線の持ち込み | 国際線の持ち込み | 気をつけること |
|---|---|---|---|---|
| ペットボトル | できる | できる | できない | 開封済みは漏れやすい |
| 水筒(中身あり) | できる | できる | できない | 中身を確認される。ステンレスはX線で中が見えない |
| 水筒(中身が空) | できる | できる | できる | 空にしておけば国際線でも通る |
| 缶 | できる | できる | できない | 炭酸入りは温度で内圧が上がる |
| 紙パック | できる | できる | できない | 潰れやすい。荷物の中央へ |
| 瓶 | できる | できる | できない | 割れる。緩衝材で包む |
覚えておくと得なのは3行目です。中身が空の水筒は、国際線でも機内へ持ち込めます。液体が入っていなければ100mlのルールにかかりません。
保安検査を通ったあとに給水すれば、飲み物を買わずに済みます。国内の主要な空港には給水機があります。
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なぜ国際線だけ100mlなのか
この制限は2006年に始まりました。液体の爆発物を機内へ持ち込もうとした事件が発端です。
それ以降の国際線では、液体物を100ml以下の容器に入れることになりました。さらに1リットル以下の透明な袋にまとめて1人1袋までと決まっています。
国際線の液体物ルール
- 1つの容器は100ml以下(容器のサイズで判断される。中身が半分でも500mlの容器は不可)
- すべての容器を1リットル以下の透明な袋に入れる
- 袋は1人1つまで
- 保安検査で袋を出して見せる
間違えやすいのは1つ目です。中身の量ではなく容器の大きさで判断されます。500mlのペットボトルに100mlだけ入れても通りません。
国内線にはこの制限がありません。だから同じペットボトルでも、国内線は通って国際線は通らないということが起きます。
お酒はアルコール度数で扱いが変わる

ペットボトルや瓶に入ったお酒は、水やお茶とは扱いが違います。度数で3つに分かれます。
| アルコール度数 | 持ち込み・預け入れ | 上限 |
|---|---|---|
| 24%以下 (ビール・ワイン・日本酒など) |
できる | 制限なし |
| 24%を超え70%以下 (ウイスキー・焼酎など) |
できる | 1人5リットルまで 小売店で売られている容器に入っていること |
| 70%を超える | できない | 持ち込みも預け入れも不可 |
ソラシドエア公式のよくあるご質問より。この区分は航空各社で共通です。一升は約1,800ml、一合は約180mlになります。
5リットルは一升瓶で2本と少しです。お土産に焼酎をまとめて買うときは、この数字が上限になります。
なお機内へ持ち込む場合は、これとは別に100mlのルールも重なります。国際線でお酒を機内へ持ち込むことは実質できません。
スーツケースとペットボトルのよくある質問
Q. 未開封と開封済みで違いはありますか。
A. 預ける場合はどちらも入れられます。ただし開封済みはキャップの締まりが甘くなりやすく、漏れる原因になります。国内線の機内持ち込みは、どちらも可能です。
Q. 何本まで入れられますか。
A. 本数の制限はありません。重さで決まります。20kgの無料枠なら500mlで38本、スーツケース本体を引くとおよそ30本です。
Q. 冷凍したペットボトルは入れられますか。
A. 預ける荷物なら入れられます。ただし溶けたときに外側が結露します。袋に入れてから荷物へ入れてください。
Q. スーツケースの中で凍りますか。
A. ペットを載せる貨物室は客室と同じ温度になるよう空調で管理されています。凍ることは通常ありません。
Q. 検査で中身を聞かれることはありますか。
A. 国内線の機内持ち込みでは、飲み物の中身を確認されることがあります。ひと口飲んで見せるよう求められる場合もあります。
Q. 保安検査の前に買った飲み物はどうなりますか。
A. 国際線では検査を通れません。その場で処分するか、飲みきることになります。国内線なら持ち込めます。
預け荷物に入れるときの条件を国内の航空会社17社で比べた結果は「ペットボトルは預け荷物にできる?17社で違う条件と漏れ対策」にまとめている。
まとめ|スーツケースにペットボトルを入れても大丈夫
- 預ける荷物にペットボトルを入れることに、本数の制限は無い。重さの範囲なら何本でも入る
- 飛行中の機内は約0.8気圧。標高2,000mと同じで、ボトルが破裂する差ではない
- 実際に多いのは液漏れ。開封済み・衝撃・夏の高温の3つが原因になる
- 20kgの無料枠なら500mlで38本、スーツケース本体を引くとおよそ30本
- キャップを締め直してジッパー付きの袋に入れ、衣類で包んで中央に置けば漏れない
- 100mlのルールは機内へ持ち込む荷物だけ。国際線では保安検査を通ってから買えばいい
- お酒は度数で変わる。24%超70%以下は1人5リットルまで
お土産に飲み物を買うときは、本数ではなく重さを気にしてください。
500mlを30本ほどで、無料で預けられる重さに届きます。






