「飛行機に乗るとき、ペットボトルって何本までスーツケースに入れてもいいの?」
「ペットボトルって液体だけど申請など必要があるの?」
飛行機は何かと液体の制限が厳しかったり、ルールが多いですよね。
ペットボトルってスーツケースに入れて飛行機に乗れるのかな。
と不安に思う方も多いと思います。
実はお預け入れと持ち込みでルールが変わってくるのです!
ペットボトルをスーツケースに入れる際のルール
- 旅行先で買ったペットボトル飲料のお土産を持って帰りたい
- 海外の飲み物が口に合わないのでこっちから持っていきたい
そんな方も沢山おられるのではないでしょうか。
特に海外では硬水のお水だったり、炭酸水ばかり売っていたりでなかなか水分が取れないという人もいると思います。
ですが安心してください!
国内であろうが、国外であろうがペットボトルを持って旅行に行くことができるんです。
飛行機でスーツケースにペットボトル飲料を入れて持っていくには2つの方法があります。
- お預け入れ
- 持ち込み
どちらもスーツケースに入れて同じ飛行機に乗せるのにルールが全く違います。
そのルールを見ていきましょう。
お預入れするときのルール
安心してなるべく多くのペットボトルを持って行きたいならお預け入れの方法を!
飛行機に乗る前に手荷物カウンターにて預ける荷物のことを指します。受託手荷物とも呼ばれています。
国内線も国際線もペットボトル飲料を制限されることはありません。
ただしスーツケースのサイズや重量にルールがあります。
国内線
- 大手航空会社2社(ANA、JAL)は重量20kgまで無料
- LCC(格安航空会社)は預け入れが有料になるところが多い
- サイズ、個数制限は航空会社によって異なる
航空会社 | JAL | ANA | ピーチ | ジェットスター | バニラエア | 春秋航空 |
---|---|---|---|---|---|---|
重量 | 20㎏以内 | 20㎏以内 | 20㎏ 以内 | 1個あたりの最大重量は32kg以内 | 1つあたりの最大重量は32kgまで | 重量制限は1個につき30kg |
サイズ | 3辺(縦、横、高さ) 50cm×60cm×120cm以内 | 3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内 | 3辺の和が203cm以内 | 1辺の最大寸法が2.3m以内 | 3辺の和が203cm以内かつ1辺の長さが120cm以内 | 3辺の和が203cm以内 |
個数 | 制限なし | 制限なし | 最大5個まで | 制限なし | 制限なし | 3個まで |
料金 | 無料 | 無料 | 有料 | 有料 | プランによって異なる | 有料 |
大手航空会社では重量は20kgまで無料で預けることができますが、ビジネスクラスなどのランクにより制限が上がります。
もし重量を超えてしまうと有料になってしまうので注意しましょう。
ランクごとの重量や有料料金は航空会社によって異なります。
またLCC(格安航空会社)は低価格な分、預け入れは有料になるところが多いです。
ローコストキャリアの格安航空会社【ピーチ、ジェットスター、バニラエア、春秋航空】
LCCではプランや予約方法によって金額なども変わってきますので、各サイトを確認してください。
国際線
- 大手航空会社(JAL、ANA)は重量は23kgまで無料、サイズは会社によって異なる
- LCCは基本有料。路線やプランによって料金が変わる
航空会社 | JAL | ANA | ピーチ | ジェットスター | バニラエア | 春秋航空 |
---|---|---|---|---|---|---|
重量 | 23kg以下 | 23kg以下 | 20㎏ | 最大重量は32kg | 32kg以下 | 30kg以下 |
サイズ | 3辺の和が203cm以内 | 3辺の和が158cm以内 | 3辺の和が203cmまで | 1辺が1mを超える荷物はサイズが大きな受託手荷物に該当し別料金に当たる | 辺の和が203cm以内 かつ1辺の長さが120cm以内 | 3辺の和が203cm以内 |
料金 | 2個まで無料 | 2個まで無料 | 有料 路線、プランによって異なる | 有料 路線、プランによって異なる | 有料 路線、プランによって異なる | 有料 路線プランによって異なる |
航空会社の国際線で預けれる重量は23kg ですが、こちらもランクによって重量が変わります。
ランク | ANA | JAL |
---|---|---|
エコノミークラス プレミアムエコノミークラス | 2個 | 2個 |
ビジネスクラス | 2個 | 3個 |
ファーストクラス | 3個 | 3個 |
サイズもまちまちなので航空会社のHPなどから確認するようにしましょう。
LCCでは国際線の路線やオプションプランで料金が変わってきます。
航空会社のサイトをチェックするようにしましょう。
ちなみに500mlのペットボトル飲料で500gほどです。
他の荷物と合わせて重くなりすぎないように気を付けてください。
持ち込むときのルール
お預入れは特にペットボトル飲料に制限はありませんでしたが、持ち込みとなると国内線と国際線でルールが異なります。
また持ち込みできるスーツケースにもサイズなどの制限があります。
まずは持ち込みに関するルールから見ていきましょう。
- 【国内線】手荷物検査で問題がなければ持ち込むことができる
- 【国際線】液体物持ち込み制限対象になるため持ち込むことができない
国内線
国内線ではペットボトルの開封関係なく機内へ持ち込むことができます。
ただし保安検査場で検査を受けなければなりません。
搭乗前に自分自身と機内持ち込み手荷物を金属探知機やX線検査装置で検査する場所です。
- 液体物や金属類をスーツケースや鞄から出す
- 用意されたトレーに入れる
- 検査ラインに通す
この検査で特に問題がなければペットボトル飲料をスーツケースに入れたまま持ち込むことができます。
座席上の収納棚に入れるのであまり重くなりすぎないよう気をつけましょう。
お手荷物は、ご自身で収納棚へ収納できる範囲の大きさ、重さでお願いいたします。(ご自身で収納できないお手荷物を持ち込まれることにより、お客さま同士のトラブルやお怪我が発生しております)
引用:JAL公式サイト
国際線
国際線は液体物のルールが厳しく100mlを超える容器に入った液体だと持ち込むことができません。
一番小さいペットボトルのサイズでも250mlでオーバーしてしまいます。
つまり国際線ではペットボトルの持ち込みができません。
でも飛行機を待っている時も喉が渇くのに水分取れないのかなと疑問に思いますよね。
そんな時は出国手続きが終わった後、免税店などで購入すれば大丈夫です!
【国際線】 500mlのペットボトルのジュース、お茶、ミネラルウォーターは、液体物持ち込み制限対象となりますので、お持ち込みいただくことはできません。
ただし、手荷物検査を受けていただき、出国手続きを済ませた後に、免税店等の店舗でご購入いただいたペットボトルのジュース等を航空機機内へ持ち込むことは可能です。
引用:成田空港公式WEBサイト
持ち込みスーツケースのサイズ制限
機内に持ち込めるスーツケースは主に座席の収納棚へ入れるのでサイズが決まっています。
国内の一般的な航空会社で決まっているサイズは以下の通りです。
航空会社 | JAL | ANA | ピーチ | ジェットスター | バニラエア | 春秋航空 |
---|---|---|---|---|---|---|
重量 | 10㎏以内 | 10㎏以内 | 7㎏以内 | 7㎏以内 | 7㎏以内 | 7㎏以内 |
サイズ | 100席以上ある飛行機では3辺の合計が115㎝以内 100席未満の飛行機では3辺の合計が100㎝以内 | 100席以上ある飛行機では3辺の合計が115㎝以内 100席未満の飛行機では3辺の合計が100㎝以内 | 3辺の合計が合計が115cm以内 | キャリーケース高さ56cm×幅36cm×奥行23cm スーツカバー高さ114cm×幅60cm×奥行11cm ハンドル、ポケット、キャスターを含む | 高さ55cm×幅40cm×奥行25cm以内 3辺の合計が合計が115cm以内 | 高さ36cm×幅56cm×奥行23cm以内 3辺の合計が合計が115cm以内 |
個数 | 身の回りの品1個+手荷物1個まで | 身の回りの品1個+手荷物1個まで | 身の回りの品1個+手荷物1個まで | 身の回りの品1個+手荷物1個まで | 身の回りの品1個+手荷物1個まで | 身の回りの品1個+手荷物1個まで |
こちらは国内の航空会社の規定です。
海外では航空会社によって異なるので自分が乗る航空会社を調べてから準備しましょう。
スーツケースにペットボトルを入れる際の注意点
スーツケースにペットボトルを入れる際の注意点が2つあります。
- お酒類を持ち込む際のルール
- 液漏れなど破損の心配
お酒類を持ち込む際のルール
日本ではペットボトルに入ったお酒ってあまり見かけないですよね。
ですが海外では結構あるんです。
お預け入れにしても持ち込みにしてもお酒類は注意しないと持って行けないことがおこるかもしれません。
お酒を飛行機に持ち込む際はアルコールの度数に気をつけましょう。
アルコール度数 | 持ち込み | 預け入れ |
---|---|---|
24%以下 | ○ | ○ |
70%以下 | 5ℓまで | 5ℓまで |
70%以上 | × | × |
とは言ってもビール、酎ハイで3%~6%。
日本の焼酎で25度前後のものが多いです。
あまり気にしすぎなくても大丈夫そうですね。
お酒の持ち込みの詳しいルールについてはこちらをご参考にしてください↓↓
液漏れなど破損の心配
スーツケースに何本かペットボトルを詰めて預ける時に注意するのが液漏れや破損です。
預けたスーツケースは色んな場所を通り飛行機へ運ばれます。
その際あらゆる衝撃や負担がスーツケースにかかるため中の荷物にも影響が出る場合があります。
心配な方は下記の対策をオススメします。
- 開封していないものを入れる
- 衝撃を和らげる梱包をする
開封済みのペットボトルは衝撃に弱いので注意が必要です。
未開封であれば中身まで破損してしまうことは少ないですが、海外旅行は長旅になるのでその分しっかり対策をしましょう。
ペットボトルの液漏れを予防する梱包方法
ペットボトルの液漏れでスーツケースの中がびしゃびしゃに...
なんてことは避けたいですよね。
万が一に備えペットボトルの液漏れを予防するための梱包方法をご紹介します。
- プチプチ(気泡緩衝材)
- タオル
- ジップロック
用意するのはこの3つだけです。
- プチプチでペットボトルを巻く
- タオルでくるむ
- 大きめのジップロックに入れる
プチプチは衝撃を吸収してくれる力があるのでよく梱包材としても使われますよね。
その上からタオルで巻いておくと万が一漏れてしまった時にタオルが吸い取る役割をしてくれます。
ジップロックはしっかり袋を閉じる事ができるので他の物が濡れてしまうのを防いでくれます。
またプチプチやタオルが場所をとるので巻きたくないという方は、ジップロックに入れて衣類など柔らかい素材の物の間に詰めるようにしましょう。
機内へペットボトルを持ち込む際の注意点などはこちらの記事もご参考にどうぞ↓↓
まとめ
- スーツケースの重量さえクリアすれば、ペットボトル飲料を入れて預け入れすることができる。
- 国内線では保安検査場での検査で問題なければスーツケースにいれて機内へ持ち込むことができる。ただしスーツケースのサイズに気をつける。
- 国際線ではペットボトル飲料を持ち込むことができない。が出国手続きが終わった後、免税店などで購入することができる。
- お酒はお預入れ、持ち込みともに規制がある。
- ペットボトル飲料をスーツケースに入れる際は梱包など破損、液漏れの対策をする。
お預入れにするか、持ち込みにするか旅行の準備の際に決めることが大切だと思います。
しっかり計画を立てて当日に慌てることの無いように気を付けてくださいね。
皆さまの飛行機での旅が楽しいものとなりますように。
他の持ち物について知りたい方はこちらをご覧ください。
ペットボトルのお預け入れや持ち込みに関することはお客様からよく質問を受けます!
ここではそんな疑問を解決していきたいと思います(^^)!