飛行機で旅行に行く際、液体をスーツケースの中に入れるのって何だか不安ですよね…
だからといってすべての液体物をハンドバックの中に入れるのも重たいですしね( ;∀;)
「国際線の機内に持ち込む際は液体物の制限があることを何となく知っているけど、預け荷物なら何でも入れて大丈夫かな?」
「スーツケースの中で液漏れしたらどうしよう」
様々な疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?
スーツケースの荷物の中に液体物は持って行ける?制限は?
受託手荷物の液体物には容器の大きさや容量、ビニール袋の指定などは制限はありません。
しかし、受託手荷物としての荷物全体の重量制限と液体物の規則はあります。
受託手荷物は扱いが荒いので、液体の容器が破損して液体が漏れ出す可能性はあります。
その際、液漏れや破損しないようにパッキングすることが重要になってきます。
液体物をスーツケースに入れる際のパッキング方法
液体物は気圧の関係で容器のふたが緩んで、液漏れして周りの荷物に影響が及ぶ恐れがあるので怖いですよね(^^;
以下のことに気を付けてパッキングすれば問題なく、スーツケースの中に液体物を入れて持ち運ぶことができますよ!
- 液漏れ対策として、液体物は基本的にそのまま入れずビニール袋やジップロックに入れる。
- 瓶などは衝撃などから耐えられるよう、タオルや緩衝材でくるむ。
- パッキングする際も衣服やタオルなどで囲み、隙間のないように詰める。
- ポンプ式のものは押し込む部分をガムテープなどで固定し、液漏れしないよう気を付ける。
- 衝撃で空く可能性のある蓋はガムテープなどで必ず固定する。
順番に詳しく説明していきますね!
液体物は袋に必ず入れる
液体物で1番心配なのは液漏れです。
それを防ぐ方法はビニール袋に入れたり、細かいものであればジップロックで密閉したりすることです。
ペットボトルなどのキャップが閉まるものであっても、上空だと気圧の関係で液漏れすることもありうるので必ずビニール袋に入れて、上を結んでおきましょう。
心配な方は2重にするのも良いと思います(^^)
液体を入れるチャック付きの袋に悩んだ場合はこちらをご覧ください。
割れ物の液体物はタオルにくるむ
緩衝材のプチプチなどがあればそれを使うのも良いですが、タオルはそれよりも安心と個人的には思っております(笑)
写真の状態からくるくる巻いてゴムなどで止めるようにしてください。
パッキングする際は衣服などクッションのかわりになるものの間に入れるようにしましょう。
ヘアアイロンのコードの下にあるのがタオルでくるんだ瓶です。
この写真では、タオルでくるんでそのまま入れていますが、これを更にスーパーの袋などに入れるとより安心です(^^)
その他、パッキングのコツはこちらの記事をご覧ください。
ポンプ式のものは固定する
結構液漏れが多いのがシャンプーやボディクリームです。
ポンプ式のものは必ずと言っていいほど、漏れますので、押し込む部分を固定したうえでビニール袋などに入れるようにしましょう!
固定方法は様々ですが、どれも身近なものでできますよ(^^)
- ガムテープでぐるぐる巻きにする
- クリップで止める
- ヘアゴムを巻き付ける
- ストッパーを使う(シャンプーなどを購入した際にスクリュー部分についているもの)
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。写真付きでご紹介しております♪↓
【国内線・国際線】航空法によって定められている液体物の規則
飛行機で荷物を輸送する際には2つの方法があることを確認しておきたいと思います。
- 預け荷物(受託手荷物)…保安検査場を通る前にチェックインカウンターで預ける大きな荷物のこと。
- 機内持ち込み手荷物…小さなかばんや、キャリーケースなど機内に手荷物として持ち込む荷物のこと
預け荷物、機内持ち込み手荷物という言葉が出てきた際には、思い出していただければと思います(^^)
では、飛行機で液体物を輸送する際に航空法で定められている決まりについてご紹介したいと思います。
これらは国内線国際線、預け荷物・機内持ち込み手荷物問わず常に守る必要があるので注意してくださいね。
ちなみに航空法とは、航空機の航行の安全、航空機による運送事業などの秩序の確立を目的とする法律です。
違反すると罰せられる可能性もあるので必ず守るようにしましょう。
- アルコール
- 化粧品
- 医薬品
- スプレー類
それぞれ解説していきます♪
アルコール類
アルコール類は度数を必ず確認するようにしてください。
- 24%未満…制限なし
- 24%~70%…5リットル以下の⼩売容器に⼊ったもので、正味量5リットル以下のもの
- 70%を超えるもの…飛行機での輸送は禁止
70%を超えるものは危険物となり、預け荷物としても、機内持ち込み手荷物としても輸送できないので注意してください!
また、水筒やペットボトルに入れ替えたアルコールは持ち込み禁止です!
自家製の手作りアルコール飲料も持ち込み不可です!
化粧品・医薬品・医薬部外品・スプレー類
具体的にどのような製品が該当するかは以下の通りです。
化粧水、洗顔フォーム、保湿クリーム、日焼け止めクリーム、整髪料、ヘアスプレー、マニキュア、消臭スプレー、除菌スプレーなど
鎮痛剤、虫刺され、かゆみ止め薬、虫よけスプレー、消毒・除菌スプレーなど
※放射性物質が含まれていないこと
これらの製品は1製品当たりの量と総量が制限されています。
- 各製品が500ml(500g)以下の容器に入っている
- 化粧品・医薬品・医薬部外品・スプレー類の総量が2L(2㎏)以下(預け荷物と機内持ち込み合わせて)
スプレー⽸製品の場合は、不測の噴射を防⽌するため、キャップまたは適当な⽅法で噴射弁が押されないような対策をとるようにしてくださいね(^^)
輸送不可能な液体物
引用:日本郵便公式サイト
そもそも飛行機での輸送が認められていない液体物もあります。
- 70度を超えるアルコール
- 硫酸、塩酸などの腐食性液体
- 石油、ベンジンなど引火性液体
- 毒性ガス
これらの製品は発火の可能性があり、飛行機の安全性に重大な危険を及ぼす恐れがあるため、受託・持ち込み共に禁止されています。
その他迷う製品については、国土交通省の公式サイトや航空会社の公式サイトで確認するようにしましょう。
【預け荷物】液体物を輸送する際の注意点
預け荷物に液体物を入れる場合は、先に説明した航空法の液体物の規則を守って頂ければ大丈夫です。
輸送不可のものや、2Lを超える医薬品・医薬部外品・化粧品類・スプレー類を預けなければ特に制限はありません。
追加料金さえ払えば制限なく預けることができます。
国際線の「100ml以内の容器でジップロックにはいるだけ持ち込める」という規則は、機内持ち込み手荷物にのみ適応されるため、預け荷物に入れる液体物に関しては対象外です。
ただパッキングだけは念入りに行うことをおすすめします(^^)
なぜなら自分の目から離れている時間が長く、海外の空港などだと結構雑に扱われてしまうからです。
平気でスーツケース投げてます( ;∀;)私のスーツケースもへこんで出てきたことあります…
オーストラリアから帰国した時の思い出。スーツケースがボコボコにされてた。どうしたらこうなるのか今だに分からない。#スーツケース破損 pic.twitter.com/Ig6XtASGo5
— カプバラ (@Spark758138) November 4, 2018
どんな扱いをされてるかってわからないですよね…
到着地の空港についてからや家に帰ってからスーツケースをあけた際に、悲惨なことになっていないようしっかりパッキングするようにしましょう!
- 液漏れしないよう、袋に入れたり、タオルでくるんだりする。
- 瓶などの割れ物は割れないよう緩衝材やタオルにくるむ。
- 荷物の重さに注意する。(何㎏まで無料か必ず確認する!)
液漏れや割れ物に関しては最初にご説明した通りです♪
荷物の重さに関しては航空会社、予約しているクラスによっても規定が異なります。
重量オーバーすると超過料金がかかるので注意してください。
ちなみに、JALやANAの国内線の普通席は20㎏までです。
LCCの場合は会社や購入しているチケットによって異なるため事前に必ず確認するようにしましょう!
重量がオーバーするとわかったら、当日申請するよりも事前に申請しておいた方が安くなることもあるので、事前に航空会社に連絡や、航空券のオプションとしてネットで購入することをおすすめします(^^)
重量を測る際にはこちらのアイテムが便利ですよ。
紐で吊るして図るはかりが多い中で、この商品はスーツケースの取っ手にひっかけて図るタイプなので負担が少なくすみます!
値段も手ごろながら、正確に測れるのも嬉しいです(^^)
各航空会社の荷物の重さに関しては、こちらの記事にも詳しく書いてあるのでご覧ください♪
貨物室は温度の変化が激しいです。空調設備が私たちが過ごしている機内ほど整っていないので、外気の影響を大きく受けます。大体5~30度程度です。
化粧品類などは品質が低下する恐れがあるので、機内に持ち込めるサイズであれば持ち込むことをおすすめします(^^)
【機内に持ち込む手荷物】液体物を輸送する際の注意点
スーツケースを機内に持ち込む場合、国内線と国際線で共通して注意していただきたいことは以下のとおりです。
- 液漏れに注意する
- 割れ物などは衝撃対策をする
- 荷物の重さ制限に気を付ける
基本的に預け荷物の時と同じですね!
機内持ち込み手荷物はLCCの場合、7キロまでなど預け荷物に比べて軽いので結構すぐに超えてしまいがちです。(重さの制限は会社による)
また、スーツケースのサイズも制限があります。
そこで規定を超えていた場合は、追加料金を頂いて、預け荷物として預けていただきますのでご了承ください。意外と見た目でわかるものなんですよ(笑)
国際線の機内に持ち込む液体物はチャック付きの袋にまとめておく
引用:成田空港公式サイト
国際線の機内持ち込みのスーツケースに液体物を入れる際は特に注意が必要です。
なぜならご存知の方も多いと思いますが、全ての液体物をチャック付きの袋に入れる必要があるからです!
保安検査場でスーツケースを開けて液体物をピックアップするはめになるので、国際線の機内持ち込みのスーツケースには液体物入れないことをおすすめします(^^;
保安検査場でスーツケース広げるのもちょっと嫌ですし、ピックアップするの結構大変ですよ…
- 100ml(g)以下の容器に入った液体物を容量1リットル以下のジッパーの付いた再封可能な透明プラスチック製袋に入れる。
- 持ち込みにご利用できる透明プラスチック製袋のサイズの目安は、縦20㎝以下×横20㎝以下
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ↓
【おまけ】免税範囲にも注意!
旅行で持ち運ぶ液体物といえば、お酒が多いかと思います。
その際調子に乗って買いすぎると免税範囲を超えてしまう恐れがあるので注意してくださいね( ;∀;)
1本あたり760ml×3本まで
※合計2280mlまでOKということです。
日本では20歳以上の方にこの基準が適用されます。
国によって免税範囲や適応年齢が異なるので事前にチェックするようにしましょう(^^)
免税範囲を超えた場合は税関申告書に記載し、税関の係員の方に申告するようにしてください。
まとめ
- そもそも持ち込めない液体物もある。(引火性のある物など)
- 医薬品や化粧品類、スプレー類は合計して2Lまで。1製品は500mlまで。
- 航空法さえ守れば、受託手荷物には液体物の制限はない。パッキングに決まりもない。
- 液体物をスーツケースに入れる際は、液漏れに注意。ビニール袋やチャック付きの袋に入れる。
- 瓶などの割れ物をスーツケースに入れる際は衝撃に対する対策をする。
- ポンプ式のものは特に注意。衝撃で勝手に開いてしまいそうなふたなどは、必ずガムテープなどで止める。
- 国際線に乗る際は、保安検査場で出す必要があるので、スーツケースの中に液体物を入れない方が無難。
液体物って意外と該当するものが多いですし、パッキングの際どのように持っていこうか悩みますよね。
現地で調達するという手段も頭に入れて、パッキングして頂ければと思います!
また現地でお土産を買う際は、ついつい買いすぎてしまいがちですが、帰りの荷物のことも片隅に置いてショッピングを楽しんでくださいね(^^)
その他飛行機に関する記事はこちらからどうぞ↓
今回は液体物をスーツケースに入れる際のポイントと液体物を輸送する際の注意点について解説していきたいと思います(^^)