赤ちゃんと一緒に飛行機に乗るときどうしても気にしてしまうことがありますよね。
「泣かずに静かにしててくれるかな...」
「泣いたとき周りの人に迷惑をかけて怒られないかな...」
そうですよね。赤ちゃんは泣くことが仕事だとみんな分かっているはずなのに、泣き声を聞くと嫌そうな顔をする人が多いです。
親は必死に泣き止むように努力をします。
しかし、そんな時に限って泣き止んでくれないものです。
赤ちゃんが泣くのはどんな時?
赤ちゃんの仕事は「泣くこと」ですよね。そんな赤ちゃんが泣くのには理由があります。
もちろんさまざまな理由が考えられますが、主に次のような理由があります。
- お腹がすいた。
- おむつが汚れて気持ちが悪い。
- 眠い。
- 寂しいなぁ、もっとママに触れていたいなぁ。
赤ちゃんは言葉を話すことができないため、感情は全て「泣く」という方法で知らせているのです。
では、赤ちゃんは生後いつまでをいうのかご存じですか?
母子保健法では出生からの経過期間によって赤ちゃんを次のように定めています。
- 新生児→出生後28日未満の乳児
- 乳児→1歳に満たない子供
つまり、0歳から1歳までを赤ちゃんというのです。
母性並びに乳児や幼児の健康の保持や増進を図るために制定された法律をいいます。
ほとんどの航空会社が赤ちゃんでも生後8日から飛行機に乗れることになっています。
1歳までの赤ちゃんは泣くことが仕事ですが、飛行機に乗る時は人に迷惑をかけないようにしたいですね。
迷惑をかけないためにも泣かないようにする方法を考えてみましょう。
搭乗前にできる赤ちゃんのぐずり対策
飛行機に乗る場合も、普段と同じように授乳やおむつ交換をすることで赤ちゃんの不快の原因を取り除いてあげましょう。
赤ちゃんが泣く理由とその解消方法は次のように考えられます。
機内で赤ちゃんが泣く理由 | 搭乗前にできる解消方法 |
---|---|
お腹がすいた | 授乳を済ませておく |
おむつが汚れて気持ちが悪い | おむつ交換を済ませておく |
眠い | 飛行機に乗ってから寝てもらうため、今は遊んであげる |
寂しい | 遊んであげる |
赤ちゃんが眠そうにしていたら寝かせてあげたいです。しかし、搭乗前に寝てしまうと飛行機の中で寝ることができません。
そのため、搭乗前は寝かすことをせずに一緒に遊んであげましょう。
それでは飛行機に乗る前にできるぐずり対策を解説しますね。
1.授乳を済ませておく
飛行機内での授乳はなるべく避けたいですね。短時間のフライトであれば1度も授乳せずに済む可能性があります。
低月齢の赤ちゃんの場合は授乳回数が多いので、フライト前に授乳を済ませておくといいでしょう。
空港には何ヶ所か授乳室が設けられています。
授乳室はほぼすべてのお手洗いに併設されています。授乳用椅子やおむつ交換台、洗面台を備えているところがほとんどです。
授乳のペースは個人差がありますが、おおよその目安をご紹介します。
月齢 | 授乳間隔(母乳) | 授乳間隔(ミルク) |
---|---|---|
生後1ヵ月まで | 1日12回 1~2時間間隔 | 1日6回 3時間間隔 |
生後2~3ヵ月まで | 1日8~10回 1~3時間間隔 | 1日6回 3時間間隔 |
生後3ヵ月~1年 | 1日6~8回 3~4時間間隔 | 1日5回 4~5時間間隔 |
ママであれば授乳の間隔はもちろん分かっていると思いますが、一緒に飛行機に乗る方にもぜひ知っておいてもらいたいです。
そして、赤ちゃんのお腹を満たしておけば飛行機の中で寝てくれる可能性が高いですよ!
2.おむつ交換を済ませておく
飛行機の中でおむつを交換するにはトイレを利用します。
飛行機の中のトイレはとても狭いので大変です。狭い中でのおむつ交換は赤ちゃんのストレスにもなってしまいます。
飛行機の中でのおむつ交換の回数を減らすためにも空港でおむつ交換をしておきましょう。
空港内にはおむつ替えコーナーはいくつかあります。搭乗の10~30分前にはおむつを新品に替えておくといいでしょう。
引用:青森空港公式サイト
授乳とおむつ替えを搭乗前に同時に済ませておくといいですね!
3.たくさん遊ばせておく
飛行機内で赤ちゃんがすやすや寝るためにも搭乗前の昼寝はやめ、たくさん遊んで疲れさせておくといいでしょう。
そのためにも空港には早めに到着するようにしたいですね、
赤ちゃんは車の中だと寝ていることが多いですよね。空港に着くまでの車の中でぐっすり寝ていては飛行機の中で寝てくれません。
早めに空港に着いて十分に遊ばせましょう。
空港内にはキッズコーナーが完備されているのでたくさん遊ばせてあげてくださいね。
引用:成田空港公式サイト
キッズコーナーを見たら赤ちゃんは大喜びするはずですよ!
搭乗後にできる赤ちゃんのぐずり対策
赤ちゃんと飛行機に乗るとフライト時間によっては、授乳したりおむつを替えなくてはいけません。
しかし、狭い機内で上手に授乳したりおむつを替えたりするのは難しいですね。
機内での授乳やおむつ交換のコツなど、赤ちゃんのぐずり対策を解説していきますね。
1.授乳する(母乳の場合)
フライト時間が3時間を超える場合は赤ちゃんに授乳をしなければなりません。特に母乳の場合は赤ちゃんのお腹は早くすいてしまいます。
「空港に到着するまで我慢させよう。」
と思って赤ちゃんの気がまぎれることをしても、お腹をすかせた赤ちゃんは泣き止んでくれません。
飛行機の中には残念ながら授乳室がありません。母乳をあげる場合は座席であげることになります。
ママは家族以外の人の前で母乳をあげるのは気が引けますね。
そんな時は次のような対策をするといいですよ。
- 授乳ケープを使う。
- ゆったりした服を着ていく
- パパもいる場合はママが窓側にパパが通路側に座り周りから見えないようにする。
- 客室乗務員に人の少ない場所に移動できないか尋ねる。
トイレの中での授乳はマナー違反となるのでやめましょう。
授乳ケープにもいろいろな種類がありますが、こちらはすっぽり被ることができるので360°安心です↓↓
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離陸のタイミングに合わせて授乳をすると自然と耳抜きにもなりますよ。
2.授乳する(粉ミルクの場合)
機内で赤ちゃんに授乳するもう1つの方法はミルクをあげることですね。
哺乳瓶や粉ミルクは自分で用意して持っていきましょう。
1回ずつ使い切れるスティックタイプの粉ミルクやキューブタイプの粉ミルクがあると便利ですよ!
ミルクを作る時に使うお湯は水筒に入れて持って行くか、客室乗務員に声をかけお湯をもらっておくといいですね。
水筒でお湯を持って行く場合ですが、水筒の持ち込みにもルールがあります。
手荷物検査の際に「赤ちゃんの調乳用」ということをしっかり伝えましょう。
スティックタイプの粉ミルクやキューブタイプの粉ミルクをわざわざ買うのは...という方には粉ミルクを小分けして持って行くといいですよ。
ジッパー付きの袋に入れてもいいですし、小分け容器を使うのもいいですね。
こちらは3回分のミルクを小分けできて便利ですよ↓↓
飛行機への水筒の持ち込みについて知りたい方はこちらをどうぞ↓↓
3.おむつを替える
機内の狭いトイレでおむつを替えるのは大変ですね。
交換台は小さく滑りやすいです。もしかしたら飛行機が揺れるかも知れないので、赤ちゃんの機嫌が良いのであれば無理に替える必要はありません。
最近の紙おむつはかなり性能がいいので、おしっこをしてもサラサラで赤ちゃんが不快になりにくいです。
便の場合は臭いが気になるので早めに交換したほうがいいですね。
おむつ交換は必ずトイレで行ってください。
座席が空いているからと言って座席でおむつ交換をするのはマナー違反です。
使用済みのおむつを捨てる際は、捨てても良いかを客室乗務員に確認をするようにしてください。
使用済みおむつを捨てる時は臭い防止のためにも必ずビニール袋に入れて捨てるようにしましょう。
ビニール袋を忘れてしまった時は客室乗務員に話してエチケット袋をもらうようにしてくださいね。
こちらは排泄物の臭いを完全に抑えることができ袋そのものの臭いもしません。200枚入っているのでお得ですよ↓↓
当然おむつ交換もできないので、おむつ替えができるチャンスを逃さないようにしてくださいね。
4、遊んであげる
赤ちゃんは、つまらなかったり寂しい時にもぐずって泣いてしまいます。
飛行機の中はいつもの環境と違うため赤ちゃんにとってストレスとなりかねません。
そのため、普段使っているおもちゃを持って行きましょう。
赤ちゃんをなるべくいつもと同じ環境にしてあげることで赤ちゃんも安心できて笑顔を見せてくれますよ。
また、新しいおもちゃを試してみてもいいですね。初めてのおもちゃに赤ちゃんも興奮して夢中で遊んでくれるかもしれませんよ。
こちらは布絵本なので周りに迷惑はかかりません。開くとキャラクターが飛び出してくる仕掛けになっているので赤ちゃんは大喜びです↓↓
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5、バシネット(ベビーベッド)を使う
赤ちゃんが眠そうにしていたらバシネットを使うのもいいですね。
赤ちゃんは車の中だとよく眠りますね。
ほどよい揺れが気持ちよくて眠ってくれるのです。バシネットで寝かすと気持ちよく眠ってくれるかも知れません。
バシネットを利用するには予約が必要です。
眠さのためぐずる可能性がある場合は予約しておくといいですね。
ベビーベッドをお申し込みのお客様には、専用のブランケットもご用意しております。
やわらかでやさしい肌触りと軽さに加え、保温性、通気性、吸湿・吸水性をバランスよく備えた素材のため、赤ちゃんにも安心してご使用いただけます。また、ブランケットはアトピー協会推薦のUCHINO マシュマロパフガーゼと同じ仕様の生地で作られています。
引用:ANA公式サイト
赤ちゃんにとって快適な時間になるように各航空会社でいろいろと考えてくれているのですね!
アトピーの子でも使えるブランケットを用意してもらえることはとっても嬉しいことだね。
赤ちゃんと一緒に搭乗するときのおすすめ座席
赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る時は座席はどこを予約しようか悩みますね。
まずは、バシネットを設置できる席を選ぶといいでしょう。
バシネットが設置できる席は決まっているので予約の際に確認されることをおすすめします。
下の図はボーイング787のバシネットが設置できる場所です。
引用:JAL公式サイト
そして、次におすすめの座席は通路側の一番後ろです。トイレが近いので何かと便利ですよ。
通路側はすぐに立てるので赤ちゃんが泣き出したときは席を立って迷惑のかからない所に移動できるのがいいですね。
活発な赤ちゃんの場合は前の座席を蹴ってしまう可能性があります。
そんな不安がある方は最前列の座席を選ぶといいでしょう。
最前列は前にスペースがあるので足が伸ばせます。前の方に迷惑をかけないかドキドキする必要がなくなりますよ。
子供の座席の選び方を分かりやすく解説していますよ↓↓
航空会社が行うトラブル回避方法
泣いている赤ちゃんを必死であやしている親を睨みつける人がいます。
周りに迷惑をかけたいと思っている人はいないので、赤ちゃんを泣き止ましている親と目が合うことがあったら、微笑んであげることができるといいですね。
航空会社も赤ちゃんによるトラブルを防止するために対策を考えています。
JALとアメリカの国内線LCC「Jet Blue」が行っている取り組みをご紹介しますね。
JALの取り組み
JALが行っている対策は、3歳未満の子供連れの方がJAL Webサイトで座席の予約をした場合に幼児マークを表示することです。
JAL Webサイトで幼児マークを確認できるので、Webサイトから予約をされる方には幼児連れが搭乗されることをお知らせできる仕組みになっています。
引用:JAL公式サイト
赤ちゃんの泣き声がどうしても苦手だという方は、幼児マークのついた座席から離れた座席を指定するといいですね。
そうすることでお互いに嫌な思いをしないで済みますね。
アメリカの国内線LCC「Jet Blue」の取り組み
泣いている赤ちゃんのことをよく思わないのはアメリカでも同じようです。
そこでJet Blueでは驚きの取り組みをしました。
その取り組みは1日限りのものでしたが「Fly Babies」と呼ばれ、子どもが1人泣くごとに次回の航空券が25%値引きされるというのです。
2人目が泣いたら50%値引き、3人目が泣いたら75%値引き、4人目が泣いたらなんと100%値引き!つまり無料となるのです。
赤ちゃんが近くに来たときにとても嫌そうな顔をしていた乗客も、喜んで拍手をしました。
周りの乗客が笑顔になれば赤ちゃんも自然と笑顔になります。
この取り組みは1日限りでしたが、きっと無料のチケットを手に入れた乗客は次回機内で赤ちゃんに会った時は笑顔で声をかけることができたはずです。
それくらいの心のゆとりが持てると赤ちゃんの泣く回数も減るのかもしれませんね。
この動画は英語なので言っていることは分からない人が多いと思いますが乗客の表情をぜひご覧ください↓↓
まとめ
- 飛行機の中で赤ちゃんが泣かないようにするためには搭乗前から気を配る必要がある。
- 搭乗前に授乳やおむつ替えを済ませ機内で眠れるようにたくさん遊ばせてあげる。
- 搭乗後も赤ちゃんが泣かないように授乳やおむつ替えを行う。
- 赤ちゃんが眠そうにしたらゆっくり寝かせてあげる。
- 乗客に迷惑をかけにくい座席選びをする。
赤ちゃんの泣き声を聞くと嫌そうな顔をする人は多いですが、必死で泣き止ませようと頑張っているママの気持ちも理解していただきたいです。
最後の動画にもあったように、みんなの心にゆとりがあって笑顔でいれば赤ちゃんの笑顔の数も増えていきます。
自分だけでなく相手の気持ちも考えられる心のゆとりを持ちたいものですね。
皆様がいつも笑顔でいられますように。
赤ちゃんや子供と飛行機に乗る時のコツがよく分かりますよ↓↓
泣いている赤ちゃんをあやしているママたちのほうが、今にも泣き出しそうな顔をしています(^^;)
赤ちゃんと一緒に楽しい空の旅にできるようお手伝いさせてくださいね!