国内線でいちばん利用者が多い路線は東京-札幌の1,031万人
国内線で利用者がいちばん多い路線は東京-札幌になる。年間の利用者数は1,031万人で国内線の全路線のなかで最も多い。出典: 国土交通省「航空輸送統計年報」をもとに飛行機の神様編集部が集計
ただし「いちばん席が埋まっている路線」を座席利用率で見ると順位が入れ替わる。座席利用率の1位は成田-那覇の91.2%で東京-札幌ではない。利用者の多さと席の埋まり方は別の指標になる。
「混んでいる路線」を知りたいとき何を基準にするかで答えが変わる。利用者の絶対数を見るのか席の埋まっている割合を見るのかで1位が別の路線になるためだ。この記事では2025年度の国交省データで国内線の路線を利用者数と座席利用率の2つで比べる。
この記事でわかること
- 国内線で利用者が多い路線と席が埋まっている路線はどこか
- 利用者数の1位と座席利用率の1位がなぜ違う路線になるのか
- 幹線とローカル線の定義と旅客数の違い
- 空港ごとの乗降客数から路線がどの空港に集まっているかが分かること
- 席が取りにくい路線で空席を見つける方法
路線ごとの利用者数と座席利用率を飛行機の神様が調べた
国内線の路線を「利用者の多さ」と「席の埋まり方」の2つで見ると1位が別の路線になる。空港ごとの乗降客数もあわせて並べた。
| 指標 | 1位 | 数字 |
|---|---|---|
| 路線の利用者数 | 東京-札幌 | 1,031万人 |
| 路線の座席利用率 | 成田-那覇 | 91.2% |
| 空港の乗降客数(国内線) | 東京国際(羽田) | 6,775万人 |
国土交通省の航空輸送統計(2025年度)をもとに飛行機の神様編集部が集計。2026年9月時点

東京-札幌は利用者数で1位だが席の埋まり方で1位なのは成田-那覇になる。同じ「混んでいる」を調べても何を基準にするかで答えが変わる。旅行の計画で「席が取れるかどうか」を知りたいなら座席利用率を見るほうが実態に近い。
空港の乗降客数では東京国際空港(羽田)が6,775万人で最も多い。出発と到着の両方を合わせた数字で羽田を起点にした路線に利用者が集中していることが読み取れる。
利用者の多さと席の埋まり方がずれるのはなぜか

利用者数と座席利用率の順位がずれる理由は座席の供給量にある。便数が多い路線はそれだけ座席の総数も多くなる。利用者が多くても1便あたりに空席が出る余地がある。
反対に便数が限られている路線は座席の総数が少ない。少ない席に需要が集まるため搭乗率が高くなりやすい。成田-那覇が91.2%の座席利用率で1位になるのは供給される座席の数と利用者の需要のバランスが効いている。
東京-札幌は大手からLCCまで複数の航空会社が飛んでいる路線になる。便数が多いぶん座席の供給量が大きい。利用者の絶対数が最多でも1便あたりの座席が埋まる割合では1位にならない仕組みになっている。
座席利用率が高い路線は需要に対して供給が少ないことを意味する。予約が取りにくい路線を避けたいときは座席利用率の高さを見ると混み具合が分かる。旅行の計画では利用者数よりも座席利用率のほうが席の取りやすさの目安になる。
年間の座席利用率はあくまで12か月の平均になる。旅行シーズンや大型連休には座席利用率が跳ね上がる路線がある。年間の平均では余裕があっても年末年始やお盆の時期には席がほとんど埋まることは珍しくない。反対に旅行シーズンの谷間にあたる1月中旬や2月は同じ路線でも空席が出やすい。年間の数字だけで判断せず旅行する時期に合わせて混み具合を調べておくと計画が立てやすくなる。
国土交通省の路線データは路線ごとに飛んでいる航空会社が違う。そのため路線どうしの単純な比較には適さない面がある。利用者数や座席利用率を比べるときはこの前提を頭に入れておく必要がある。
幹線とローカル線で国内線の路線は2つに分かれる
国土交通省は国内線の路線を「幹線」と「ローカル線」の2つに分けて統計を集計している。幹線とは次の7空港を相互に結ぶ路線を指す。東京-札幌や東京-福岡はここに入る。
幹線を構成する7空港はすべて主要都市の拠点空港になっている。
| 空港名 | 地域 |
|---|---|
| 新千歳 | 北海道 |
| 東京(羽田) | 東京都 |
| 東京(成田) | 千葉県 |
| 大阪(伊丹) | 大阪府 |
| 関西 | 大阪府 |
| 福岡 | 福岡県 |
| 沖縄(那覇) | 沖縄県 |
出典: 国土交通省「航空輸送統計年報(令和7年度分)概要」の注記
この7空港を相互に結ぶ路線が幹線でそれ以外がすべてローカル線になる。たとえば仙台-神戸や茨城-那覇はローカル線の扱いになる。7空港の外を発着する路線は利用者が多くてもローカル線として数えられる。
路線がどちらに分類されるかで統計上の旅客数が変わる。幹線は主要都市間の長距離路線が中心で1路線あたりの利用者が多い。ローカル線は路線の数が多いかわりに1路線あたりの利用者は幹線ほど多くない傾向がある。
旅行先を決めるとき自分が使う路線が幹線かローカル線かで予約の取りやすさが変わることがある。幹線は複数の航空会社が競争しているため便数が多い。朝の始発から夜の最終便まで選択肢があるため出発時間の自由度が高い。運賃も航空会社ごとに違うため比べて安いほうを選べる。一方ローカル線は1日に数便しか飛んでいない路線もある。便数が少ない路線では希望の日時に席が取れないこともあるため早めの予約が必要になる。航空券の運賃を比べるなら航空券の料金を比べる方法と安く買うコツでサイトごとの違いを整理している。
国内線の旅客数は全体で1億1,250万人になった
2025年度の国内定期航空の旅客数を幹線とローカル線に分けると次のとおりになる。
| 区分 | 旅客数 | 前年度比 |
|---|---|---|
| 幹線 | 4,849万人 | 3.4%増 |
| ローカル線 | 6,402万人 | 3.5%増 |
| 全体 | 1億1,250万人 | 3.4%増 |
全体で1億1,250万人の旅客数のうちローカル線が6,402万人で幹線の4,849万人を上回っている。幹線は7空港間の路線に限られるため路線数自体がローカル線より少ないことが背景にある。ローカル線は全国各地の空港を結ぶため路線数が多く利用者の合計も大きくなる。
前年度からの伸びは幹線が3.4%増でローカル線が3.5%増とほぼ同じ水準になった。国内線全体の利用者は幹線とローカル線の両方で前年を上回っている。旅行需要の回復が続いていることが読み取れる。
旅客だけでなく貨物の輸送量もこの統計で公表されている。2025年度の国内定期航空の貨物重量は全体で61万1,585トンだった。前年度比で1.1%の減少になる。幹線が45万3,099トンでローカル線が15万8,486トンと貨物は幹線のほうが多い。旅客ではローカル線が幹線を上回っていたのに対して貨物は逆転している。主要都市間の長距離路線で大量の貨物が運ばれていることが分かる。出典: 国土交通省「航空輸送統計年報(令和7年度分)概要」
あわせて国際航空輸送の旅客数は2,346万人で前年度から10.9%増えた。出典: 国土交通省「航空輸送統計年報(令和7年度分)概要」
国内線の1億1,250万人に対して国際線は2,346万人で国内線のほうが圧倒的に利用者が多い。日本の航空輸送は国内線が主力になっている。
空港ごとの乗降客数で路線の集まり方が分かる
路線の利用者数とは別に空港ごとの乗降客数を見るとどの空港に路線が集中しているかが分かる。2025年度の国内線で乗降客数がいちばん多い空港は東京国際空港(羽田)の6,775万人になる。出典: 国土交通省「空港管理状況調書」をもとに飛行機の神様編集部が集計
乗降客数は出発する人と到着する人の両方を合わせた数字になる。東京国際空港は国内線の発着路線が最も多い空港で全国各地の空港と路線で結ばれている。羽田を発着する路線に利用者が集中していることがこの数字から読み取れる。
新千歳空港の乗降客数は年間2,000万人を超えている。出典: 北海道開発局「新千歳空港」
東京国際空港と新千歳空港を結ぶ路線が利用者数1位の東京-札幌になる。乗降客数が大きい2つの空港を結んでいるため利用者数が最も多い路線になっている。空港の乗降客数が大きいほどその空港を発着する路線の利用者も多くなる関係がある。
旅行や出張で空港を選ぶとき乗降客数が多い空港は路線の選択肢も多い傾向にある。羽田から飛んでいない路線でも新千歳や福岡からは飛んでいることがある。起点の空港を変えることで路線の選択肢が広がる。
空港ごとの乗降客数のデータは国土交通省が「空港管理状況調書」として毎年公表している。各空港の着陸回数や貨物取扱量も同じ調書に載っているため空港の規模を旅客以外の面でも把握できる。乗降客数の多い空港ほど便数が多い傾向にある。便数が多いとダイヤが乱れたときの振替便も見つけやすい。出発地の空港を選べる場合は乗降客数の大きい空港を起点にしておくと万が一のときにも対応しやすくなる。出典: 国土交通省「空港管理状況調書」
新千歳空港には国内線の路線が多く集まっている
新千歳空港は3,000mの滑走路が2本あり離発着数は年間15万回を超える。出典: 北海道開発局「新千歳空港」
新千歳空港に路線が集まる理由は背後に札幌市があるためだ。札幌市の人口は約196万人で北海道全人口の約4割にあたる。北海道へ行く人の大半がこの空港を使うため利用者が集中する仕組みになっている。
新千歳空港は羽田だけでなく福岡や名古屋(中部)や神戸や茨城など国内の複数の空港と路線で結ばれている。北海道の観光需要は夏と冬の両方にピークがあるため年間を通して利用者が多い。
新千歳空港は千歳市と苫小牧市の境に位置している。空港と道内各地を結ぶ高速道路やJRのアクセスも充実しているため到着してからの移動もしやすい。空港周辺には国際拠点港湾の苫小牧港があり貨物の拠点にもなっている。近年は次世代半導体工場が空港の近くに立地するなど旅客だけでなく産業面でも空港の役割が広がっている。出典: 北海道開発局「新千歳空港」
国際線では令和元年に乗降客数387万人の過去最高を記録した。出典: 北海道開発局「新千歳空港」
国際線の利用者はアジア圏からの観光客が中心になっている。国内線と国際線をあわせた利用者の多さが新千歳空港を全国有数の拠点空港にしている。北海道の観光地としての人気がそのまま空港の利用者数に反映されている。
同じ路線でも飛んでいる航空会社は違う
国内線の主要路線には複数の航空会社が飛んでいる。東京-札幌にはJALやANAだけでなくスカイマークやLCCも就航している。路線によって飛んでいる会社の数や顔ぶれが変わる。
大手2社のJALとANAのほかにスカイマークやAIRDOのようなミドルコストキャリアやPeachやジェットスターのようなLCCが同じ路線に参入している場合がある。大手は便数が多くマイルプログラムやラウンジが使える。LCCは運賃が安いかわりに受託手荷物やドリンクが有料になることがある。出発時間と荷物の量と運賃のバランスで自分に合う会社を選ぶのがよい。
具体例としてスカイマークの路線を出発空港ごとに並べると神戸空港を起点にした行き先がいちばん多い。
| 出発空港 | 行き先 |
|---|---|
| 神戸 | 札幌(新千歳)・仙台・茨城・羽田・長崎・鹿児島・那覇・宮古(下地島) |
| 羽田 | 札幌(新千歳)・神戸・福岡・鹿児島・那覇・宮古(下地島) |
| 那覇 | 茨城・羽田・名古屋(中部)・神戸・福岡・宮古(下地島) |
| 福岡 | 札幌(新千歳)・茨城・羽田・那覇・宮古(下地島) |
| 札幌(新千歳) | 茨城・羽田・名古屋(中部)・神戸・福岡 |
| 茨城 | 札幌(新千歳)・神戸・福岡・那覇 |
| 鹿児島 | 羽田・名古屋・神戸・奄美大島 |
| 名古屋(中部) | 札幌(新千歳)・鹿児島・那覇 |
| 宮古(下地島) | 羽田・神戸・福岡・那覇 |
| 仙台 | 神戸 |
| 長崎 | 神戸 |
| 奄美大島 | 鹿児島 |
出典: スカイマーク「運航路線」。2026年9月時点
スカイマーク1社でもこれだけの路線がある。実際にはJAL・ANA・Peach・ジェットスターなど他の航空会社も同じ路線に飛んでいるため選択肢はさらに広がる。同じ路線でも航空会社によって便数や運賃が異なるため比べてから予約するのが得策になる。
路線を選ぶときは運賃だけでなく遅延のしやすさも確認しておきたい。座席利用率が高い路線は需要が集中しているぶん天候が崩れたときに振替便が取りにくくなる。遅延や欠航が起きたとき次の便に空席がなければ翌日まで待つことにもなりうる。あらかじめ飛行機の遅延・欠航データで自分が使う路線や空港の実績を見ておくと当日の判断がしやすくなる。出発が遅れたときにどう動くかを事前に考えておけるためだ。
航空会社ごとの定時運航率や遅延の少なさについては飛行機の遅延が少ない航空会社ランキングで大手10社のデータを比べている。どの会社が時間どおりに飛んでいるか気になるときはそちらを見てほしい。
席が取りにくい路線でも空席は見つけられる
座席利用率が高い路線でも空席を見つける方法はある。成田-那覇が91.2%の座席利用率だとしても残りの席は空いている。次の4つを試すと予約が取りやすくなる。
- 時期をずらす。大型連休や夏休みの期間を外すだけで同じ路線でも席が取りやすくなる。1週間ずらすだけで空席が出ることがある
- 時間帯を選ぶ。早朝の始発便や夜の最終便は昼間の便に比べて搭乗率が低くなりやすい。出発の時間帯に融通がきくなら早い便や遅い便を狙うとよい
- 出発空港を変える。成田-那覇が取れなければ羽田-那覇を探すなど起点の空港を変える方法がある。空港を変えると飛んでいる航空会社も変わるため選択肢が広がる
- 直前の空席を狙う。出発の数日前にキャンセルが出て席が空くことがある。出発日が近づくと空席が現れることがあるため直前まであきらめずに見るとよい
当日に空いた席を安く取る方法については飛行機の当日便を安く買う3つの方法で直前割の仕組みと対象になる路線を取り上げている。
席が取りにくいと感じたときは1つの航空会社だけで探さないことも大切になる。同じ路線に複数の会社が飛んでいれば会社を変えるだけで席が見つかることがある。座席利用率はあくまで路線全体の平均なので便ごとに空き状況は違う。
搭乗前の準備として機内に持ち込めるものと預けるものの決まりも確認しておくと当日あわてずに済む。国内線でも刃物やスプレー類は種類によって持ち込みの可否が分かれる。持ち込み早見表で品目ごとの可否を一覧で確かめられる。出発の前日までに荷物を整理しておけば保安検査で引っかかって時間を取られる心配が減る。
よくある質問
Q. 国内線で利用者がいちばん多い路線はどこですか
A. 2025年度の国交省データで1位は東京-札幌の年間1,031万人になる。国内定期航空の旅客数は全体で1億1,250万人で前年度から3.4%増えている。
Q. 国内線で席がいちばん埋まっている路線はどこですか
A. 座席利用率で見ると2025年度の1位は成田-那覇の91.2%になる。利用者数1位の東京-札幌とは別の路線が1位で便数が少ない路線ほど席が埋まりやすい傾向がある。
Q. 幹線とローカル線はどう分かれていますか
A. 幹線は新千歳・羽田・成田・大阪・関西・福岡・那覇の7空港を相互に結ぶ路線になる。それ以外がローカル線で2025年度の旅客数は幹線4,849万人に対しローカル線6,402万人。
Q. 国内線の旅客数は全体で何人ですか
A. 2025年度の国内定期航空は全体で1億1,250万人で前年度から3.4%増えた。幹線が4,849万人でローカル線が6,402万人になる。
Q. 乗降客数がいちばん多い空港はどこですか
A. 2025年度の国内線で1位は東京国際空港(羽田)の6,775万人になる。新千歳空港は年間2,000万人を超えている。乗降客数は出発と到着の両方を合わせた数字。
Q. 利用者が多い路線と席が埋まっている路線はなぜ違いますか
A. 便数が多い路線は座席の総数も多いため利用者が多くても搭乗率は下がりうる。便数が少ない路線は座席が限られるため搭乗率が高くなりやすい仕組みになっている。
利用者が多い路線と席が埋まっている路線は同じではない
国内線で利用者がいちばん多い路線は東京-札幌の1,031万人になる。一方で座席利用率の1位は成田-那覇の91.2%だ。「混んでいる路線」の答えは何を基準にするかで変わる。
2025年度の国内線旅客数は幹線4,849万人に対してローカル線が6,402万人とローカル線のほうが利用者が多い結果になっている。空港の乗降客数では東京国際空港が6,775万人で1位だ。
旅行や出張で路線を選ぶときは利用者数だけでなく座席利用率も見ると席の取りやすさが分かる。席が取りにくそうな路線でも時期や時間帯をずらせば予約できることが多い。
この記事が見た公式ページ
国土交通省とスカイマークなど4本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1国土交通省国土交通省「航空輸送統計年報」
- 2国土交通省国土交通省「空港管理状況調書」
- 3国土交通省北海道開発局「新千歳空港」
- 4スカイマークスカイマーク「運航路線」
最終確認 2026年9月17日
