飛行機にシャンプーを持ち込める上限は国内線と国際線で変わる
飛行機にシャンプーを持ち込むときの上限は国内線と国際線で大きく違う。国内線は1つの容器が0.5L以下なら透明袋に入れなくても持ち込める。国際線は1つの容器が100ml以下で透明袋に入れないと保安検査で止められる。
変わるのは次の3つ。
- 容器の大きさ(国内線は0.5L以下・国際線は100ml以下)
- 透明袋の要否(国内線は不要・国際線は1L以下の袋に入れる)
- シャンプーの形状(液体は制限あり・固形とシートは制限なし)
この記事では航空会社17社の公式ルールと米国TSA・EUの規則をもとに3つの境目を整理した。
飛行機の神様が17社で調べたシャンプー持ち込みの決まり
飛行機の神様編集部が日本の航空会社17社の公式ページを調べた。会社ごとに液体物の取り扱いで独自の決まりが合計114件あった。シャンプーに関係する持ち込みルールは国内線と国際線で次のように分かれる。
国内線は容器と合計量の上限だけで決まり透明袋は要らない。国際線は容器の大きさ・袋・袋の数の3つが条件になる。
| 国内線 | 国際線 | |
|---|---|---|
| 容器の上限 | 0.5L以下 | 100ml以下 |
| 透明袋 | 不要 | 1L以下の袋に入れる |
| 袋の数 | — | 1人1袋 |
| 合計の上限 | 1人2Lまで | 袋に入る分まで |
出典: Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」、スカイマーク「お問い合わせの多いもの」、ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」(2026年9月時点)
航空会社ごとの容量の上限をさらに詳しく知りたいときは飛行機のシャンプー持ち込みは何mlまで?17社の上限を比べたで17社ぶんの数字を並べている。
なぜ国内線と国際線でシャンプーの上限が違うのか
国際線で液体物の持ち込みが厳しくなったのはICAO(国際民間航空機関)の指示がもとになっている。ANAの公式ページには「国際民間航空機関(ICAO)の指示のもと、航空機内への液体物の持ち込みが制限されています」と書かれている。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
欧州委員会の公式ページによると2006年にロンドン・ヒースロー空港で手製の液体爆発物を使ったテロ未遂が起きた。この事件を受けて欧州委員会が航空保安の追加ルールを導入した。その後ICAOの勧告を経て世界中の国際線に「容器100ml以下・透明袋に入れる」というルールが広がった。
出典: European Commission「Liquids, aerosols and gels」
制限の対象は水やジュースだけではない。ANAの公式ページでは「飲料類、クリーム・ローション・オイル類、香水、スプレー、シャンプー類、シェービングフォーム、防臭剤等のエアゾール類、歯磨き粉等の練り状物、半固形物」とはっきり書かれている。シャンプーは名指しで対象に入っている。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
米国TSAも同じく「liquid, aerosol, gel, cream, paste」のすべてを対象としている。コンディショナーやボディソープも同じ扱いになる。
出典: TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」
ANAの公式ページには「密度の違いはありますが、100ミリリットルは100グラムと読み替えます」とも書かれている。グラム表示のシャンプーも100gが上限になる。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
一方で国内線にはICAOの液体物制限がかからない。国内線のシャンプーは化粧品としての取り扱いだけが適用される。そのため容器の上限が0.5Lと国際線よりずっと大きい。
国内線と国際線でシャンプーの持ち込み条件はどう変わるか
国内線のシャンプー持ち込みルール
国内線ではシャンプーは「化粧品」として扱われる。持ち込みの条件は1つの容器が0.5kgまたは0.5L以下で1人あたり合計2kgまたは2Lまで。
出典: Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」、スターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」
透明袋に入れる決まりはない。ポーチやビニール袋に入れておけば液漏れが起きても安心。容器が0.5L以下なら旅行用のトラベルボトルに移し替えなくてもそのまま持ち込める。
ただし容器の表示が0.5Lを超えているとたとえ中身が少なくても持ち込みを断られることがある。ボトルの表示を出発前に確かめること。
スターフライヤーの公式ページでは「お茶や水など(缶、瓶、ペットボトル、水筒などの容器に入ったもの)の飲料は機内にお持ち込みいただけます」と案内されている。液体の飲み物と同じように化粧品であるシャンプーも容器の上限以内なら持ち込める。
出典: スターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」
国際線のシャンプー持ち込みルール
国際線ではシャンプーは「液体物」として厳しい制限がかかる。1つの容器が100ml以下でないと保安検査を通れない。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
100ml以下の容器に入ったシャンプーを透明な再封可能のプラスチック袋に入れる。袋の容量は1L以下で1人1袋まで。シャンプーだけでなく化粧水やジェルもすべて同じ袋にまとめる。
ANA公式では袋の目安を「正方形の場合:縦20cm以内×横20cm以内」「長方形の場合:縦横の合計が40cm以内」と案内している。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
ここで大事なのは「容器の大きさ」で判定されるということ。ANAの公式ページにも「100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っている場合でも不可」と明記されている。大きいボトルに少しだけ残っていても持ち込めない。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
なお医薬品やベビーミルク・ベビーフード・特別な制限食は透明袋に入れなくても持ち込める。ただしベビーミルク・ベビーフードは乳幼児が一緒に搭乗する場合に限る。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

航空会社ごとにシャンプーの透明袋サイズは違うか
国際線の透明袋のサイズは航空会社によって公式ページの書き方が違う。
| 航空会社 | 袋のサイズ | 袋の数 |
|---|---|---|
| ANA | 縦横の辺の合計40cm以内 | 1人1袋 |
| Peach | 縦20cm以下×横20cm以下 | 1人1袋 |
| ジェットスター | 縦横の合計80cm以内 | 1人1袋 |
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」、Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」、ジェットスター「液体、エアゾール、ジェル類および粉末の持ち込みについて」(2026年9月時点)
ANAは「縦横の辺の合計が40cm以内」で目安として「正方形の場合:縦20cm以内×横20cm以内」を挙げている。Peachも「縦20cm以下×横20cm以下」で同じ大きさ。
ジェットスターは「袋の横と縦の長さの合計は80cm以内」と書いており例として「20×20cm、15×25cm」を挙げている。どの会社でも20cm四方のジッパー付き透明袋を使えば基準に収まる。
容器の上限(100ml)はどの航空会社も共通。袋のサイズの表記が違うだけで実際に使う袋の大きさはほぼ同じになる。迷ったら縦横20cm以内の透明なジッパー袋を用意すればどの会社でも通る。
シャンプー以外の品目ごとの持ち込みルールは持ち込み早見表で111品目×17社ぶんを調べられる。
保安検査でシャンプーはどう扱われるか
国際線では液体物の入った透明袋をほかの手荷物と別にして保安検査員に見せる。ANAの公式ページに「透明プラスチック製袋はその他の手荷物とは別にして手荷物検査場にて検査係員に提示してください」と書かれている。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
検査員が透明袋の中身を確認する。容器が100ml以下で袋が1L以下なら通過できる。中身が少なくても容器の表示が100mlを超えていると止められる。
国内線では液体物を別に出す決まりはない。ただしX線で中身を確認されることがある。シャンプーをポーチにまとめてあるとカバンを開ける手間が省けてスムーズに通れる。
保安検査を通ったあとの免税店で買ったシャンプーは量に関係なく機内に持ち込める。Peachの公式ページにも「保安検査場通過後の免税店等で購入した液体物は機内持ち込み可能」と書かれている。
出典: Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」
ただし乗り継ぎがある場合は注意が必要。ANAの公式ページによると日本(成田空港・羽田空港・関西空港を除く)やベトナム・台湾・マレーシアなどで乗り継ぐ場合は100mlを超える免税品の液体物が没収されることがある。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
乗り継ぎを挟む旅行でシャンプーを免税店で買うときは乗り継ぎ空港のルールを確かめてから買うこと。
シャンプーの没収を防ぐ3つのやり方
保安検査でシャンプーを止められないためにやることは3つ。

- 国際線に乗るなら100ml以下のトラベルボトルに移し替える。元の容器が大きくても移し替えれば通る。判定されるのは中身の量ではなく容器そのものの大きさ。
- トラベルボトルを20cm四方の透明なジッパー袋に入れる。シャンプーだけでなく化粧水・日焼け止め・歯磨き粉なども同じ袋にまとめて1人1袋に収める。
- 保安検査場で透明袋をカバンから出してトレーに載せる。出し忘れるとX線で引っかかりカバンを開けて確認されるので時間がかかる。
国内線は透明袋が不要なので容器が0.5L以下ならそのまま持ち込める。液漏れが心配なときはビニール袋に入れておくこと。
液漏れを防ぐ詳しい入れ方は飛行機にシャンプーはそのまま持ち込める?液漏れと没収を防ぐ入れ方で写真つきでまとめている。
シャンプーが没収されたらどうなるか
保安検査でシャンプーの容器が基準を超えていた場合その場で2つの選択肢がある。
- 容器ごと放棄する(没収される)
- 保安検査を出て預け荷物に入れ直す
放棄したシャンプーは返ってこない。お土産や使いかけのシャンプーを持ち込みたかった場合はそのまま手放すことになる。
預け荷物に入れ直す場合は保安検査エリアを出てチェックインカウンターまで戻る必要がある。出発の時間が迫っていると乗り遅れるおそれがあるので空港には余裕をもって到着すること。
預け荷物に入れるときは国内線・国際線ともに1容器0.5L以下で1人2Lまでの条件が適用される。預け荷物なら透明袋に入れる必要はない。液漏れ対策だけすれば通る。
高価なシャンプーや大きいボトルのシャンプーは最初から預け荷物に入れておくほうが確実。保安検査で止められてから戻る時間と手間を考えると預けたほうが安心。
液体シャンプー以外の持ち込み方を選ぶ
液体のシャンプーを100ml以下のボトルに移し替えるのが面倒なら液体物に該当しない形状のシャンプーを選ぶ方法がある。

シャンプーの形状によって持ち込みルールが変わる。液体物として扱われるのは液体・ジェル・クリーム・ペースト状のものだけ。固形やシートは液体物に該当しない。
| 形状 | 国内線 | 国際線 |
|---|---|---|
| 液体シャンプー | 0.5L以下の容器 | 100ml以下の容器 |
| 固形シャンプー | 液体物の制限なし | 液体物の制限なし |
| シートタイプ | 液体物の制限なし | 液体物の制限なし |
出典: 国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」の液体物の定義から(2026年9月時点)
固形シャンプー(シャンプーバー)は液体でもジェルでもエアゾールでもない。液体物の容量制限がかからず透明袋に入れる必要もない。荷物の重さの制限の範囲で好きな量を持ち込める。泡立ちや洗い心地は液体シャンプーとほぼ同じで旅行向けに作られた製品が増えている。
シートタイプのシャンプー(ドライシャンプーシート)も液体物に該当しない。水がなくても髪の汚れを拭き取れるので短い旅行なら選択肢になる。薄くて軽いため荷物の場所も取らない。
ドライシャンプーのうちスプレー缶のタイプはエアゾールとして扱われる。国内線では化粧品として1容器0.5L以下で1人2Lまで。国際線では100ml以下の容器に入れて透明袋に入れる。缶の表記を確かめてから詰めること。
出典: Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」
海外でシャンプーの持ち込みルールはどう変わるか
日本の国際線ルールはICAOの勧告にもとづいている。米国やEUも同じ勧告に従っているため基本の「100ml以下・透明袋・1人1袋」は共通。ただし表記や一部の条件が国によって違う。
| 日本(国際線) | 米国TSA | EU | |
|---|---|---|---|
| 容器の上限 | 100ml以下 | 3.4オンス(100ml) | 100ml以下 |
| 透明袋の容量 | 1L以下 | クォートサイズ | 1L |
| 袋の数 | 1人1袋 | 1人1袋 | 1人1袋 |
出典: 国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」、TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」、European Commission「Liquids, aerosols and gels」(2026年9月時点)
米国TSAは容量を「3.4オンス(100ml)」と表記している。ミリリットルに読み替えると日本と同じなので日本で100mlルールを守っていれば米国の保安検査もそのまま通れる。
出典: TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」
英国から出発する場合はルールが一部違う。ANAの公式ページによると2L以下の容器であれば保安検査を受けられると案内されている。ただし金属製や二重構造の容器は事前に中身を完全に空にする必要がある。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
ジェットスターによるとオーストラリア発の国際線では粉末にも制限がかかり1人あたり350ml(350g)が上限になっている。シャンプーは粉末ではないがパウダー状のドライシャンプーを使う場合は注意が必要。
出典: ジェットスター「液体、エアゾール、ジェル類および粉末の持ち込みについて」
国によってルールが変わることがあるため出発国の航空会社や空港の公式ページで最新の規則を確かめてから詰めること。予告なしに制限内容が変更される場合もあるとANAの公式ページに書かれている。
出典: ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
シャンプーの持ち込みでよくある質問
Q. 国際線で100mlを超えるシャンプーを手荷物に入れたらどうなる?
A. 保安検査で容器ごと没収されるか預け荷物に入れ直すことになる。100mlを超える容器に少量しか入っていなくても通れない。預け荷物なら1容器0.5L以下で持ち込める。
Q. 固形シャンプーは国際線でも持ち込めるか?
A. 持ち込める。固形シャンプーは液体物に分類されないので容量の制限も透明袋も要らない。荷物の重さの制限の範囲で好きな量を持ち込める。
Q. コンディショナーやボディソープも同じルールか?
A. 同じ。液体・ジェル・クリーム状のものはすべて液体物として扱われる。国際線は100ml以下の容器に入れて透明袋に入れる。国内線は1容器0.5L以下で1人2Lまで。
Q. 詰め替え用のボトルに移したシャンプーは持ち込めるか?
A. 入れ替えた容器が基準以下なら持ち込める。国際線は容器そのものが100ml以下であることが条件で元のボトルの容量は関係ない。国内線は0.5L以下の容器なら通る。
Q. 米国のTSAルールは日本の国際線と同じか?
A. ほぼ同じ。容器は3.4オンス(100ml)以下でクォートサイズの透明袋に入れる。日本で100mlルールを守っていれば米国の保安検査もそのまま通れる。
Q. シャンプーは預け荷物に入れたほうが確実か?
A. 量が多いなら預け荷物が確実。国内線・国際線ともに預け荷物なら1容器0.5L以下で1人2Lまで持ち込める。透明袋に入れる必要もない。液漏れ対策だけすれば通る。
シャンプーは上限を確かめてから詰める
飛行機にシャンプーを持ち込める上限は国内線と国際線で違う。国内線は1容器0.5L以下で1人2Lまで。国際線は1容器100ml以下で1L以下の透明袋に入れて1人1袋まで。
固形シャンプーやシートタイプなら液体物の制限がかからない。国際線で液体のシャンプーを持ち込むなら100ml以下のトラベルボトルに移し替えて透明袋に入れる。
出発前に乗る便が国内線か国際線かを確かめること。それだけでシャンプーの持ち込みで困ることはなくなる。
この記事が見た公式ページ
ピーチ・アビエーションとスカイマークと全日本空輸とアメリカ運輸保安庁など7本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1ピーチ・アビエーションPeach Aviation「機内持ち込み手荷物について」
- 2スカイマークスカイマーク「お問い合わせの多いもの」
- 3全日本空輸ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」
- 4アメリカ運輸保安庁TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」
- 5スターフライヤースターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」
- 6ジェットスタージェットスター「液体、エアゾール、ジェル類および粉末の持ち込みについて」
- 7国土交通省国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」
最終確認 2026年9月15日
