赤ちゃんが生まれてから初めての里帰りなどで飛行機を利用する方も多いと思います。
そんな時気になってくるのが、乳児は飛行機に乗れるのかということですよね。
「飛行機に乳児を乗せて大丈夫なのかな?」
「機内でグズりだしたらどうしよう…オムツを替える場所はある?」
等々…。このような心配事は上げるとキリがないですよね。
でも安心して下さい。同じように不安に感じている方は他にも沢山いますよ。
ここでは、そんな不安を少しでも和らげるための情報とアドバイスをお伝えしていきます!
赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるの?
そもそも生まれたての赤ちゃんは飛行機に乗せて良いのかどうか気になりますよね。
生まれて間もない乳児は首も座っておらず不安定で、気圧の変化にも長時間耐えれるのか心配です。
そこで各航空会社別で、乳児が生後どのくらいの時期から飛行機に乗れるのか表にまとめました。
航空会社 | いつから乗れる? | 同伴者 |
---|---|---|
JAL(国内線) | 生後8日~ | 12歳以上 |
JAL(国際線) | 生後8日~ | 16歳以上 |
ANA(国内線) | 生後8日~ | 12歳以上 |
ANA(国際線) | 生後8日~ | 12歳以上 |
ピーチ、スカイマーク等 | 生後8日~ | 12歳以上 |
ジェットスター | 生後3日~7日以内の場合、 医師の診断(メディカルクリアランス)が必要。 生後48時間以内の新生児は搭乗不可。 | 15歳以上 |
春秋航空日本(国内線) | 生後15日~ | 12歳以上 |
春秋航空日本(国際線) | 生後15日~ | 18歳以上 |
ほとんどの航空会社が生後8日から赤ちゃんの搭乗を受け入れていますね。
LCC(格安航空会社)の中で唯一違っていたのはジェットスターと春秋航空日本。
ジェットスターは、生後48時間以内の新生児は受け入れておらず、また生後3日~7日以内でも受け入れてはいますがその場合「医師の診断」が必要とされています。
春秋航空日本は、他の航空会社が“生後8日~”となっているのに対し、“生後15日~”となっている為、利用する際はご注意下さい。
もちろん必要です。
出生届が受理された後に住民票や戸籍登録に反映されるまでに数日~2週間程度。
そこからパスポート取得申請して約1週間以上、受取までに時間がかかります。
赤ちゃんと一緒に国際線を利用する際はそれを踏まえてご準備下さい。
赤ちゃんでも料金はかかる?
料金についても気になる所ですよね!
実は赤ちゃんを抱っこしたり膝の上に乗せた状態で別の座席を使わない場合と、座席を使う場合とで料金が違ってきます。
また、各航空会社によって「幼児」の定義が微妙に違います。
- 一般航空会社(JAL・ANA)
国内線・・・生後8日~3歳未満
国際線・・・生後8日~2歳未満 - LCC(格安航空会社)
国内線/国際線・・・2歳未満
この「幼児の定義」を踏まえたうえでこちらの料金表をご覧ください。
航空会社 | 座席使用しない | 座席使用する | |
---|---|---|---|
一般航空会社(JAL・ANA) | 国内線 | 無料 | 普通運賃の50% |
国際線 | 普通運賃の10% | 普通運賃の75% | |
LCC | 国内線 | 無料 | 大人と同様の料金 |
国際線 | 無料 | 大人と同様の料金 |
LCCの多くは国内線・国際線関係なく、座席なしは無料、座席ありは大人料金となっていますね。
ただし、LCCの中でもジェットスター・バニラエア・春秋航空日本では座席なしの場合でも1区間1500円~3500円程度の幼児料金が掛かります。
子供料金について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください↓
【航空会社別】色々なサービスを利用しよう!
小さな赤ちゃんを連れての旅行は本当に大変ですよね!
ましてや人が沢山いる空港内や大きな密室空間ともいえる機内では何が起こるか分かりません。
JALやANAではお子様連れに優しく便利なサービスが充実していますよ♪
JALのサービス
まずご紹介するのがJALのサービス。その名も「JALスマイルサポート」です。
機内でのサポートが充実しているのはもちろんのこと、チャイルドシートの貸し出しもJALならではのサービスです!
では具体的にどのようなサービスがあるのか見てみましょう!
- チャイルドシートの貸出及び持ち込み(要予約)
- 空港内でのベビーカー貸出(無料)
- 事前改札サービス
- 機内でのミルク作りのお手伝い
- オムツ替え専用テーブル付き化粧室あり
- オムツの予備あり(M/Lサイズ)
- 赤ちゃん専用毛布貸出
- JALオリジナルグッズ(お子様向け)
- 絵本の貸出
- 【国際線のみ】ベビーバシネット貸し出し(要予約)
- 【国際線のみ】離乳食、幼児食あり(要予約)
ざっと見た限りでも、ありがたいサービスが豊富ですよね!
チャイルドシートは要予約で貸し出しOK!
持ち込みの場合もJALの定める基準(下の表の条件↓)を満たしていれば、座り慣れたチャイルドシートが持ち込めます。
1.日本(装置型式指定基準)の基準を満たし、所定のマークが貼付されていること。
2.欧米(ECE・FMVSS)の基準を満たし、所定のマークが貼付されていること。
3.TSO-C100bの記載がされていること。
引用:JAL公式サイト
ただしチャイルドシートをご自身で装着可能な場合のみです。
また、空港内で利用できるベビーカーも貸し出しOKですので、お気軽にお声掛け下さい。
ご自身のベビーカーを手荷物としてお預け頂く際は無料となっております。
ご搭乗の際に車イスの方や妊婦さん、シニアの方や小さなお子様連れの方を優先的に機内へ案内するサービスです。
希望される方は搭乗口係員までお申し出下さい。
その他のサービスも赤ちゃん連れには嬉しいこと盛り沢山♪
機内でのミルク作りは何かと普段よりやりづらく、お湯等の持ち込みも面倒なのでそのお手伝いをしてくれるとありがたいですよね!
赤ちゃん専用の毛布貸し出しも、機内に持ち込む荷物を減らせるので是非ご活用下さい!
ANAのサービス
次にご紹介するのがANAの“小さなお子様連れのお客様向けサポート”です。
どのような内容なのか早速見ていきましょう!
- ベビーカー貸し出し
- 事前改札サービス
- 機内ベビーベッドの貸し出し(要予約)
- 粉ミルク
- 紙オムツ(M/Lサイズ)
- オムツ交換台付化粧室あり
- お子様用グッズ(ANAオリジナルおもちゃ)
- 機内安心サービス
- 【国際線のみ】赤ちゃん用、お子様用のお食事(要予約)
- 【国際線のみ】エアポートサポート(要予約)
こちらも充実したサービスですね!
ほとんどがJALと同様のサービスとなりますがANAはチャイルドシートのサービスはありません。(持ち込みはOK)
その代わりに国内線でも予約をすればベビーベッドが利用できます。(JALは国際線のみバシネット貸し出しOK)
また、ANAの国際線では条件が当てはまる場合予約をすれば「エアポートサポート」というサービスが受けられます。
- 大人お一人のみで、3歳以下のお子様を1人以上同伴される場合
- 大人お一人のみで、3歳以下のお子様を1人以上同伴され、さらに4歳以上11歳以下のお子様を1人以上同伴される場合
- チェックインカウンターから搭乗ゲートまでのご案内のお手伝い
- 乗り継ぎカウンター、または乗り継ぎ便ゲートまでのご案内のお手伝い
- 到着ロビー(お迎えの方への引継ぎ等)のご案内のお手伝い
【お世話グッズ】すぐ取り出せるよう分けて持とう
赤ちゃんのお世話グッズは例え短い飛行時間でも必須ですよね!
すぐに取り出して使えるように収納棚に入れる荷物とは別で分けておきましょう。
- 紙オムツ・おしり拭き・ビニール袋
- 哺乳瓶・粉ミルク・着替え一式
- おやつ・ベビーフード・おしゃぶり
- 音が出ないおもちゃ・抱っこ紐
紙オムツ・おしり拭き
大手航空会社にはオムツの予備を用意している機材もありますが数に限りがあります。
赤ちゃんの普段使い慣れたオムツの方が安心すると思うので数枚持っていた方がいいでしょう。
また、おしり拭きのウェットティッシュも必需品です。
使用済みのオムツを入れるビニール袋も用意しましょう。
哺乳瓶・粉ミルク・着替え一式
粉ミルクは携帯に便利なスティックタイプがおすすめです。
哺乳瓶に入れて、後は客室乗務員さんに水とお湯をお願いすればミルクを作ってくれます。
しかし長時間のフライトだと回数も多くなりますので哺乳瓶の準備も大変ですよね。
最近では乳児用の液体ミルクがあったり、その容器に直接取り付ける専用の吸い口が販売されてますのでとても便利です。
引用:株式会社明治公式サイト
まだ使ったことがない方も、これを機に試してみてはいかがですか?
また、ミルクを吐き戻したりした場合の着替えが一式あるといいですね!口を拭いたりするタオルやハンカチもお忘れなく!
おやつ・ベビーフード・おしゃぶり
ミルクだけでは物足りない時の為にベビーフードや食べ慣れたおやつ等を持っていると安心です。
国際線では液体の持ち込みが制限されていますが、赤ちゃんの為のミルクや離乳食は持ち込み可能です。
JALやANAでは機内食で離乳食を取り扱っているのでそちらを利用するのも良いですね。その際は予約が必要になります。
引用:ANA公式サイト
赤ちゃんによっては食べ物よりおしゃぶりの方が落ち着く子もいるかもしれません。
また、おしゃぶりは耳抜きにも効果があるようなので持っていって損はなさそうです。
おもちゃ・抱っこ紐
普段遊んでいるお気に入りのおもちゃがあると赤ちゃんも喜ぶと思います。
しかし機内ではなるべく音が出ないおもちゃを選んだ方が良いですね。
抱っこ紐は必要に応じてご準備下さい。
こちらは世界中で人気の高い抱っこ紐の「エルゴ」。肩と腰で支えるので過重を分散させることで長時間楽に抱っこができます。
安全で使いやすく、抱っこする方も抱っこされる方も快適に使うことが出来る優れものです。
赤ちゃんと楽しく快適に飛行機で過ごすコツ
飛行機に乗っている時間を出来る限り快適に過ごしたいですよね!それは赤ちゃんにとってもきっと同じ思いです。
大手航空会社の手厚いサービスも素敵ですが、自分で出来るだけの準備はやはり欠かせないものです。
ここでは赤ちゃんと一緒に楽しく快適に飛行機に乗るコツをご紹介します!
席の選び方
旅行が決まれば早い段階から予約をすることをおすすめします。なぜならその分好きな席を選ぶことが出来るからです。
赤ちゃん連れのフライトは席選びが結構大事なポイントになると思います!
では、どの席を選べば良いのかというと「一番後ろの席」です。
- 赤ちゃんがグズる時に周りへの迷惑が最小限
- トイレが近くおむつ替えも行きやすい
- いざとなったら後ろで立ってあやすことができる
赤ちゃんの行動は予測不能です。慣れない飛行機の中でいつ泣いていつ泣き止むのか分かりません。
そんな時にど真ん中の席だとしたら、前後左右のお客さんに迷惑を掛けてしまう場合があり気を遣います。
また、トイレが近い一番後ろの席だとおむつ替えもスムーズに行えます。
ただトイレに行く人通りももちろん多いので通路側に赤ちゃんの頭が出てぶつからないよう気を付ける必要があります。
ANAではベビーベッドの貸し出しをしていますが、利用する際は座席に限りがあります。
また、お子様用携帯ベッドの持ち込みも可能ですが、図のように指定された範囲があるので予め確認しておきましょう!
引用:ANA公式サイト
フライト前に済ませておくこと
小さな赤ちゃんを連れてのフライトは大変ですよね。
フライト前に済ませておくと楽になる、役立つ情報をご紹介するのでぜひご参考にしてくださいね!
- オムツ替え
- ミルクを熱めに作っておく
- なるべく疲れさせる(寝かさない)
機内でのオムツ替えの回数を最小限にする為にフライト前になるべく済ませておきましょう。
機内にオムツ交換台があるとも限らないので、ない場合はどこでオムツ交換をすれば良いのか、使用済みオムツはどこに処理すべきか客室乗務員に確認しておいた方が良いでしょう。
ミルクを熱めに作っておくのは離陸時にちょうど良い温度で赤ちゃんにミルクを与える為です。
赤ちゃんは自分で耳抜きをすることができません。
気圧の変化が激しい離陸のタイミングでミルクを与えると自動的に耳抜きが行えます。
また、なるべくフライト前に沢山遊んで疲れさせると機内で寝る時間が増えますよね。
同様に少しお腹を空かせておくことも、おやつを食べたりして機嫌良く機内で過ごしてもらうコツになります。
機内での注意点
機内でも気を付けておいた方がいいことがあります。
ポイントをしっかり覚えて赤ちゃんの安全守りましょう!
- 指を挟まないようお気を付け下さい。
- あたたかい飲み物にご注意ください。
- シートベルトサイン中は赤ちゃんをしっかり抱いて下さい。
引用:ANA公式サイト
機内には飛行機特有の設備があります。
ひじ掛けや収納式テーブル、化粧室の扉の開け閉めなどに赤ちゃんが指を挟まないようご注意下さい。
また、あたたかい飲み物をお召し上がりの際はお子さんのやけどにご注意下さい。
シートベルトは閉めたうえで赤ちゃんをしっかり抱いてください。
まとめ
- ほとんどの航空会社で乳児は生後8日から飛行機に乗れる。
- 座席を使うか使わないか、また国内線か国際線かによって料金が大きく変わる。
- JALとANAでは赤ちゃん連れに優しい手厚いサービスがある。
- 赤ちゃんのお世話グッズは一通り持っていた方が安心。
- 赤ちゃん連れの場合一番後ろの席がおすすめ!
- フライト前にオムツ替えを済ませる。なるべく疲れさせたり少しお腹を空かせておく。
LCC(格安航空会社)のお手頃な料金で旅行に行くのも魅力的ですが、赤ちゃんが小さなうちはやはり大手航空会社の方が安心かなと思います。
赤ちゃん連れのお出かけは大変ですが、余裕をもって挑めば楽しい事ばかりですよね!
事前に確認や準備をしっかり行い、時にはCAさんの力も借りて、楽しく快適な空の旅をお楽しみください♪
お子様連れでの飛行機に関する記事はコチラをクリック↓
赤ちゃん連れの旅行は色々と大変ですよね!
でもせっかくの空の旅を楽しんで頂くため、ここでは赤ちゃんと飛行機に乗る際のコツを解説していきます!