この記事は飛行機の神様 編集部が航空会社と国土交通省の案内を見て書いています。旅行の予約サイトなどの広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。記事の作り方
この記事の数字と規定は2026年9月11日に公式ページで確かめたものです。
飛行機の欠航は10月にも起きる
飛行機の欠航は夏だけの話ではない。10月はスポーツの日の3連休があり旅行の需要が高まるが台風シーズンはまだ終わっていない。
気象庁の平年値では10月の台風接近は1.7回で8月・9月の3.3回より減る。しかし年に1〜2回は日本に近づいており3連休と重なると欠航につながる。出典: 気象庁「台風の平年値」
航空会社によって欠航率にも差がある。国交省のデータでは最も低いスプリング・ジャパンの0.0%から最も高い日本航空の2.32%まで開いている。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
この記事では月別のデータと航空会社の対応を比べてスポーツの日の3連休に備える方法を整理した。
この記事でわかること
- 台風の接近数を月別に比べると10月はどの位置にあるか
- 航空会社ごとの欠航率は0%から2.32%まで開いている
- 欠航の原因が天候か会社都合かで補償が変わること
- 3連休の出発前に確認しておく4つのこと
定時運航率と台風のデータで10月の欠航リスクを確かめる
飛行機の神様編集部が国交省と気象庁のデータを並べて月ごとの欠航リスクを整理した。
まず定時運航率から見る。特定本邦航空運送事業者10社の合計では8月が77.2%で最も低い。最も高いのは6月の88.95%になる。8月と6月の間に11ポイント以上の差がある。定時運航率は出発予定時刻から15分以内に出発した便の割合だ。8月の77.2%は年間で最も低い数字になる。10月は8月ほどではないが台風が接近すればその日の定時率は大きく下がる。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
次に台風の接近数を見る。10月は8月・9月の半分ほどだが11月と比べるとまだ3倍以上の接近がある。
7月から11月にかけての台風接近数と上陸数をまとめると以下のとおりになる。
| 月 | 接近数 | 上陸数 |
|---|---|---|
| 7月 | 2.1回 | 0.6回 |
| 8月 | 3.3回 | 0.9回 |
| 9月 | 3.3回 | 1.0回 |
| 10月 | 1.7回 | 0.3回 |
| 11月 | 0.5回 | — |
出典: 気象庁「台風の平年値」(1991〜2020年の30年平均)。接近は2か月にまたがる場合があり各月の合計と年間の数は一致しないことがある。
10月の接近1.7回は8月・9月の3.3回に比べると半分に減る。ただし上陸数も0.3回あり3連休に重なるとその日の便はほぼ欠航になる。飛行機の神様では遅延と欠航のデータを航空会社18社ぶん公開しているので合わせて確認してほしい。
10月に飛行機が欠航しやすい理由は台風と秋雨にある
10月の台風は夏の台風とルートが違う。夏は太平洋高気圧に押されて日本の東を北上することが多いが秋は高気圧が弱まり本州を横断するルートを取ることがある。関東や東海への影響が出やすいのはこのためだ。
年間の台風発生数は平年で25.1個ありそのうち10月は3.4個が発生する。発生した台風すべてが日本に近づくわけではないが接近する1.7回のうち0.3回は上陸にまで至る。出典: 気象庁「台風の平年値」
直近の年ごとの台風接近数を見ると年による差が大きいこともわかる。
| 年 | 10月の接近数 | 年間の接近数 |
|---|---|---|
| 2023年 | 1回 | 9回 |
| 2024年 | 2回 | 11回 |
| 2025年 | 2回 | 13回 |
| 2026年(速報) | — | 9回(9月9日時点) |
出典: 気象庁「全国への接近数」。2026年の値は速報値で今後変わる可能性がある。
2025年も2024年も10月に台風が2回接近しており平年の1.7回を上回っている。2026年は9月9日時点で年間9回に達しておりそのうち8月だけで4回を占める。10月にかけてさらに増える可能性がある。
台風のほかに秋雨前線も10月の欠航に関わる。前線が停滞すると長雨で視界が悪くなり滑走路の状況によっては離着陸が制限される。雨の強さごとの欠航基準はこちらの記事にまとめている。
遅延の原因で最も多いのは「前の便の遅れ」で全体の64%になる
欠航だけでなく遅延も3連休の移動に大きく影響する。国交省が公表した2025年度の特定本邦航空運送事業者10社のデータでは遅延原因の1位は「前の便の遅れ」で全体の64.0%を占めている。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
これは朝の1便が天候で遅れるとその機材を使う後続便がすべて押される連鎖が起きるためだ。10月の3連休のように空港が混み合う時期はこの連鎖が長引きやすい。
乗り継ぎがある場合はとくに注意が要る。最初の便が30分遅れただけでも次の便に間に合わないことがある。余裕を持った乗り継ぎ時間を確保しておくのが大事になる。
3連休は利用者が集中するため空港の混雑も遅延の一因になる。手荷物の処理や搭乗口の案内に時間がかかり出発が数分遅れることがある。その数分が次の便の遅延を引き起こしていく。
遅延が重なるとその日の最終便で帰れなくなるリスクも出てくる。地方空港では便数が少なく代替の選択肢が限られる。早い時間帯の便を選ぶか直行便を取ることで遅延連鎖の影響を減らせる。朝の第1便なら前の便の遅れが存在しないため定時で出発できる可能性が最も高い。
航空会社ごとの欠航率は0%から2.32%まで開いている
欠航率は航空会社によって大きく異なる。国交省が公表した令和8年1月から3月の欠航率では最も低いスプリング・ジャパンが0.0%になっている。最も高いのは日本航空の2.32%だ。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
ただし対象の路線が会社ごとに違うので単純な比較には適さない。大手で路線数が多い会社ほど地方空港を含むため天候の影響を受けやすくなる。路線が限られるLCCは欠航率が低く出ることもある。
欠航率は季節によっても変動する。冬は積雪や凍結の影響で北海道や東北の空港が止まりやすい。夏から秋は台風で九州や沖縄の路線に欠航が出る。10月の3連休に那覇や石垣島へ飛ぶ予定があるなら台風の動きにはとくに注意してほしい。
定時運航率でも差は出る。大手10社の年間定時運航率で見ると1位はスターフライヤーの91.17%で最下位はジェットスター・ジャパンの76.8%になる。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
遅延が少ない航空会社の順位はこちらの記事で18社ぶん比べている。欠航率と合わせて見ると3連休の路線選びの参考になる。
欠航便の51%は天候が原因になっている
欠航の原因は大きく天候と会社都合に分かれる。2025年度のデータで最も欠航便数が多い日本航空では4,316便が欠航している。そのうち天候が原因のものが51%を占める。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
天候が原因の欠航と会社都合の欠航では乗客への対応が変わる。どちらの場合も振替や払い戻しは無料で受けられるが追加でかかる交通費や宿泊費の扱いが違う。天候の場合は自己負担になることが多く会社都合(機材故障など)の場合は航空会社が負担する。
残りの約半分は機材の不具合や整備の遅れなど会社側の理由による欠航だ。機材トラブルの場合は予告なく当日に欠航が決まることもあり空港で初めて知らされるケースがある。空港に向かう前に運航状況を確認する習慣を付けておくと無駄な移動を防げる。
台風で欠航する場合は天候扱いになる。振替や払い戻しは無料だが宿泊費は出ないことを知っておきたい。台風で欠航が決まるタイミングの詳しい流れはこちらの記事で読める。
欠航したときの振替と払い戻しは航空会社で異なる
主要4社の対応を比べると振替の条件や費用負担に違いがある。
| 航空会社 | 振替 | 払い戻し | 追加費用 |
|---|---|---|---|
| ANA | 自社便に1回・前後7日以内 | 手数料なし | 天候は自己負担、会社都合は会社負担 |
| JAL | 自社便に1回手数料なし | 手数料なし | 天候は自己負担、会社都合は会社負担 |
| ジェットスター | 後続のジェットスター便 | カード返金またはバウチャー | 原則負担なし |
| スカイマーク | 自社便に1回。会社都合なら他社便も可 | 手数料なし | 会社都合のみ会社負担 |
各航空会社の公式ページ(2026年9月時点)をもとに飛行機の神様編集部が作成。
ANAは影響が見込まれる対象便なら欠航が決まる前でも手数料なしで変更できる。変更は予約便の前後7日以内の同一区間に限られ1回のみ受け付ける。他社便への振替は機材故障など当社起因の場合のみ対応する。出典: ANA「遅延・欠航時の各種お手続きに関するご案内」
JALも手数料なしで振替と払い戻しを受け付ける。変更は1回のみ手数料なしで2回目以降は運賃規則に従う。出典: JAL「運航状況のご案内(国内線)」
ジェットスターは運送約款に基づいて遅延・欠航に伴う費用は原則として負担しないと定めている。天候が理由の場合はカードへの返金ではなくフライトバウチャーでの払い戻しになることがある。カード返金の場合は反映まで最大2か月かかる。出典: ジェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」
スカイマークは当社都合の欠航なら他社便や地上交通への振替も受け付ける。振替は1回限りで出発予定日から10日以内に手続きが必要になる。航空券の有効期間は満了日の翌日から30日間延長できる。出典: スカイマーク「当社都合事由による欠航時の対応について」
旅行会社を通じて予約した場合はまず旅行会社に連絡する必要がある。航空会社のウェブサイトから直接手続きできないケースもあるため予約元の確認は欠かせない。
3連休の出発前に確認しておくべきことは4つある
スポーツの日の3連休に向けて事前にできる備えを整理した。
- 航空会社の運航状況ページをブックマークする。ANAは「運航状況のご案内」で便ごとの情報を出している。JALは「発着情報検索」から路線や便名で検索できる。出発日が近づいたらこまめにチェックするのが大事だ。
- 天気予報で台風の進路を確認する。出発の1週間前から気象庁の台風情報を見ておく。10月は台風接近が平年1.7回あり3連休と重なる可能性はゼロではない。
- 航空会社のアプリで通知をオンにする。ANAやJALのアプリは欠航や遅延が決まるとプッシュ通知で知らせてくれる。メールより早く気づけるため空港での待ち時間を減らせる。
- 新幹線や高速バスの代替ルートを調べる。欠航になってから慌てて調べると空席がなくなることがある。所要時間と運賃をあらかじめ把握しておくと判断が早くなる。
これらの備えは出発の3日前に1時間あればできる。とくに台風の進路は刻々と変わるので出発日が近づいたら毎日確認するくらいの頻度がちょうどよい。
ANAマイレージクラブの会員は「あんしんダブルサポート」という復路便の欠航・遅延に対する補償サービスを使える。対象期間や条件があるので事前に確認しておくとよい。出典: ANA「悪天候などによる運航への影響・ご旅行のお取り扱いについて」

欠航の通知を受けたら振替か払い戻しかを選ぶ
欠航が決まったら航空会社からメールやアプリで通知が届く。ANAでは影響が見込まれる空港を運航日の2日前18時ごろに公表している。出典: ANA「悪天候などによる運航への影響・ご旅行のお取り扱いについて」
通知を受けたらまず欠航の原因を確認する。天候か会社都合かで補償の範囲が変わるためだ。そのうえで振替便を探すか払い戻しを申し込むかを決める。
ウェブサイトやアプリから手続きできる航空会社がほとんどだ。ANAは予約便の出発時刻までに手続きすれば前後7日以内の便に無料で変更できる。JALもウェブサイトから変更と払い戻しの両方を受け付けている。
電話窓口は欠航が集中すると混み合ってつながりにくくなる。ウェブサイトやアプリから先に手続きするのがよい。手続きの画面がわからないときは各社のチャットサポートも使える。空港のカウンターも選択肢だが3連休の欠航時は長い列ができることがある。
払い戻しの期限にも注意が要る。ANAは旅程の最終搭乗日から4日後までにウェブサイトで手続きする。それを過ぎた場合は発行日から1年と30日以内に電話で申し込める。出典: ANA「遅延・欠航時の各種お手続きに関するご案内」
JALでは欠航・遅延便の検索と証明書の発行がウェブサイトからできる。保険で交通費や宿泊費を請求するときに必要になるので忘れずに取っておきたい。出典: JAL「運航状況のご案内(国内線)」

飛行機が欠航したときは新幹線や高速バスに切り替えられる
振替便を待つ時間がないときは地上交通への切り替えも選べる。ANAとスカイマークは機材故障など会社都合の欠航に限り地上交通への振り替えを認めている。出典: ANA「遅延・欠航時の各種お手続きに関するご案内」
天候が原因の場合は地上交通費は自己負担になる。ただし航空券の払い戻しは受けられるので新幹線や高速バスで目的地に向かい航空券は後から払い戻す流れになる。
地上交通への切り替えを判断する基準は目的地までの距離にある。東京から大阪なら新幹線で約2時間半のため欠航を待つより早いことが多い。一方で東京から札幌のような長距離は振替便を待つほうが合理的な場合もある。レンタカーも選択肢になる。家族連れなら荷物の移動が楽で時間の自由もきく。ただし3連休は高速道路が渋滞しやすいので到着時間には余裕を持つ必要がある。空港のレンタカー窓口は欠航の直後に混み合うためウェブで事前予約しておくのが確実だ。
3連休のように旅行客が集中する時期は新幹線の自由席も混み合う。指定席が取れるうちに早めに手配するのが大事だ。欠航が決まった時点で動くかどうかの判断を素早くすることが3連休を無駄にしないカギになる。代替ルートはあらかじめ調べておいて当日は実行するだけの状態にしておくのがよい。
飛行機の欠航についてよくある質問に答える
Q. 10月の台風は多いのか
A. 気象庁の平年値では10月の台風接近は1.7回で8月・9月の3.3回より少ない。しかし2025年も2024年も10月に2回接近しており年によっては平年を上回る。3連休と重なると欠航に直結する。
Q. 飛行機の欠航はいつ決まるのか
A. 天候による欠航は出発の数時間前に決まることが多い。ANAでは影響が見込まれる空港を運航日の2日前18時ごろに公表していて早めの判断材料になる。
Q. 欠航になったら航空券はどうなるのか
A. 理由を問わず手数料なしで振替か払い戻しを選べる。ANAとJALは後続の自社便に1回無料で変更できる。スカイマークは出発予定日から10日以内に手続きすればよい。
Q. LCCの欠航で宿泊費は出るのか
A. ジェットスターは原則として遅延・欠航に伴う費用を負担しないと運送約款に定めている。ただし機材故障など会社都合の場合は一部費用を補填することもある。
Q. 台風が接近しても欠航にならないことはあるのか
A. 台風の進路が空港から離れていれば欠航にならないこともある。ただし風が残ると遅延が出やすく前の便の遅れが全遅延の64%を占めるので余裕のある計画が大事になる。
Q. 欠航を事前に知る方法はあるのか
A. 航空会社のアプリで通知をオンにするのが早い。ANAは出発2日前の18時ごろに影響が見込まれる空港を公表する。JALはウェブサイトとXの公式アカウントで運航情報を出している。
飛行機の欠航は月と航空会社で大きく変わる
10月は台風シーズンの終盤にあたるが接近数は平年1.7回ありスポーツの日の3連休にも影響する可能性がある。定時運航率は8月が最低の77.2%で夏から秋にかけて欠航や遅延が増える。
航空会社ごとの欠航率は0%から2.32%まで開いている。欠航時の振替や払い戻しの条件も会社で異なるので事前に確認しておくと安心だ。
旅行保険への加入も選択肢のひとつだ。天候による欠航では宿泊費やキャンセル料が自己負担になることが多い。保険があれば延泊の費用が戻ってくるケースもある。クレジットカードに旅行保険が付帯していることもあるので出発前にカードの補償内容を確認しておきたい。
出発前に運航状況をチェックして台風の進路を見ておくだけで当日の動きが変わる。万が一欠航になっても振替や地上交通への切り替えを素早く判断できれば3連休の計画を大きく崩さずに済む。備えがあるかないかで当日の選択肢は大きく変わる。データを知っておくだけでも気持ちの余裕が生まれる。
この記事が見た公式ページ
国土交通省と全日本空輸と日本航空とジェットスターなど6本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1国土交通省国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
- 2全日本空輸ANA「遅延・欠航時の各種お手続きに関するご案内」
- 3日本航空JAL「運航状況のご案内(国内線)」
- 4ジェットスタージェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」
- 5スカイマークスカイマーク「当社都合事由による欠航時の対応について」
- 6全日本空輸ANA「悪天候などによる運航への影響・ご旅行のお取り扱いについて」
最終確認 2026年9月11日
