この記事は飛行機の神様 編集部が航空会社と国土交通省の案内を見て書いています。旅行の予約サイトなどの広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。記事の作り方
この記事の数字と規定は2026年9月11日に公式ページで確かめたものです。
飛行機の欠航は8月がもっとも多い
飛行機がもっとも欠航しやすいのは8月。国土交通省のデータで大手10社の定時運航率を月ごとに比べると、8月は77.2%で年間最低になる。もっとも安定する6月は88.95%でその差は11.75ポイント。
欠航の原因で最大の割合を占めるのは天候。日本航空の場合は全体の51%にのぼる。航空会社ごとの欠航率にも差があり0.0%から2.32%まで開く。
この記事でわかること
- 月ごとの定時運航率から見る欠航が多い時期
- 航空会社ごとの欠航率の違い(0%から2.32%)
- 欠航の原因の内訳と台風の月別接近数
- 欠航が決まったときの振替・払い戻しの選び方
- ANA・ジェットスター・スカイマーク・スターフライヤー・ピーチ5社の対応比較
大手10社の定時運航率を月別に並べると8月と6月で11.75ポイント差がある
国土交通省は航空輸送サービスの情報を定期的に公開している。その中にある特定本邦航空運送事業者10社の定時運航率を月別に見ると、年間でもっとも低いのは8月の77.2%だった。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
もっとも高い6月の88.95%と比べると差は11.75ポイントになる。定時運航率には遅延と欠航の両方が反映される。この数字が低い月ほど遅延だけでなく欠航も増えている。
8月と6月の定時運航率は年間でもっとも開きが大きい。
| 月 | 定時運航率 |
|---|---|
| 8月(年間でもっとも低い) | 77.2% |
| 6月(年間でもっとも高い) | 88.95% |
| 差 | 11.75ポイント |
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」の特定本邦航空運送事業者10社の月別データより。対象の路線が会社ごとに違うので単純な比較には適さない。
定時運航率は出発予定時刻からどれだけ遅れずに出発できたかを示す数字。8月に大きく下がるのは台風を中心とした天候の影響が大きい。この後の章で台風の月別接近数や欠航理由の内訳を詳しく見ていく。
なお令和7年1月から3月の特定本邦航空運送事業者全体の欠航率は1.36%で前年同期比2.36ポイント減少した。遅延率は18.66%で2.32ポイント増加している。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和6年度第4回)」
航空会社ごとの遅延率や欠航率を詳しく比べたデータは遅延と欠航のデータのページでも確認できる。各社の数字を並べて見られるようになっている。
欠航が8月に集中する理由は台風の接近回数にある
8月に定時運航率が下がる最大の理由は台風。気象庁の平年値(1991年〜2020年の30年平均)によると、日本への台風の接近数は8月が3.3個で年間最多になる。9月も同じく3.3個で8月と並ぶ。出典: 気象庁「台風の平年値」
台風が日本に近づく月とそうでない月で欠航のリスクは大きく変わる。1月から3月は台風の接近がほぼなく台風が原因の欠航はまず起きない。5月あたりから接近が始まり7月以降に一気に増える。年間の台風発生数は平均25.1個でそのうち11.7個が日本に接近する。上陸数は年間3.0個で9月の1.0個が最多になる。
台風の接近は7月から10月に集中し8月と9月がもっとも多い。
| 月 | 発生数 | 日本接近数 | 上陸数 |
|---|---|---|---|
| 5月 | 1.0 | 0.7 | 0.0 |
| 6月 | 1.7 | 0.8 | 0.2 |
| 7月 | 3.7 | 2.1 | 0.6 |
| 8月 | 5.7 | 3.3 | 0.9 |
| 9月 | 5.0 | 3.3 | 1.0 |
| 10月 | 3.4 | 1.7 | 0.3 |
| 年間 | 25.1 | 11.7 | 3.0 |
気象庁「台風の平年値」(1991年~2020年の30年平均)より。接近は台風の中心が気象官署から300km以内に入った場合を指す。
8月と9月は接近数がどちらも3.3個だが上陸数は9月の1.0個が年間最多。台風が上陸すると空港の閉鎖や広い範囲での欠航が起きやすくなる。沖縄は本土より台風の影響を受ける時期が早くて長い。
地域ごとの台風接近数には大きな差がある。気象庁の平年値で本土への台風の年間接近数は5.8個だが沖縄・奄美は7.9個にのぼる。九州南部は3.9個で四国と関東甲信は3.3個。東北は2.7個で北海道は1.9個。沖縄発着の路線は台風の影響を長い期間受ける。出典: 気象庁「台風の平年値」
台風が近づいたときに欠航がいつ決まるかの詳しい流れは台風で飛行機の欠航はいつ決まる?前日から当日の判断の流れの記事で読める。前日の夕方に決まることもあれば当日の朝まで判断が持ち越されることもある。
欠航の原因で最も多いのは天候で全体の51%を占める
欠航が起きる原因はひとつではないが最も多いのは天候。2025年度の年間データでは日本航空の欠航便4,316便のうち天候が原因のものが51%を占めた。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」(2025年度分)
天候には台風だけでなく大雪や濃霧や雷雨も含まれる。空港の立地や就航路線によって天候の影響の受けやすさは変わる。沖縄路線は台風の影響を受けやすく日本海側の空港は冬に雪の影響が出やすい。
天候以外の原因には機材の整備や機材繰り(前の便で使う予定だった機体が別の空港にいるケース)がある。こうした航空会社側の原因による欠航は天候のときと補償の内容が異なる場合がある。
雨がどのくらい強ければ欠航になるのかという目安は飛行機は雨でも飛ぶ?欠航になる雨と平気な雨の境目の記事で読める。雨だけで欠航になることは少なく風速や視界の悪さが重なったときに欠航の判断が出ることが多い。
遅延のいちばんの原因は前の便の遅れで64.0%を占める
欠航の主因は天候だが遅延は少し事情が違う。特定本邦航空運送事業者10社の遅延理由で最も多いのは「前便の遅れ」で全体の64.0%を占める。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」(2025年度分)
飛行機は1機で1日に何便も飛ぶため1便が遅れるとその後の便に連鎖する。とくにLCCは機材の運用効率を高めているぶん1便の遅れが後に波及しやすい。
天候による欠航と前便の遅れによる遅延は原因が違う。ただし乗る側にとっては出発が遅れることに変わりない。台風シーズンの旅行では乗り継ぎ時間を多めに取っておくと安心できる。

国内線と国際線で欠航時の対応は変わる
同じ欠航でも国内線と国際線では航空会社が「大幅な遅延」と判断する基準が異なる場合がある。ピーチ・アビエーションでは国内線は1時間以上の遅延で無料の振替・払い戻しの対象になる。国際線では2時間以上が基準になっている。出典: Peach Aviation「Flight Irregular」
スカイマークは国内線の航空会社で60分以上の遅延・欠航が発生した場合に変更・払い戻しに対応する。出典: スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
国際線の場合は行き先の国の法律で追加の補償が定められていることもある。日本の国内線では航空会社ごとの約款に従う形になるためどの航空会社を選ぶかで欠航時の対応が変わる。
ピーチでは大幅な遅延かどうかの判定がチェックイン開始時点で行われる。チェックイン開始後に遅延が確定した場合は空港で直接案内を受ける形になる。運賃の種類に関係なく欠航でも大幅な遅延でも無料で振替か払い戻しを選べる。出典: Peach Aviation「Flight Irregular」
航空会社ごとの欠航率は0%から2.32%まで開く
航空会社ごとの欠航率には差がある。令和8年1月〜3月の国土交通省のデータで見ると、もっとも低いスプリング・ジャパンは0.0%。もっとも高い日本航空は2.32%だった。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
欠航率はもっとも低い会社と高い会社で2.32ポイントの差がある。
| 航空会社 | 欠航率 |
|---|---|
| スプリング・ジャパン(もっとも低い) | 0.0% |
| 日本航空(もっとも高い) | 2.32% |
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」(令和8年1月〜3月分)より。対象の路線が会社ごとに違うので単純な比較には適さない。
欠航率の高さがそのまま「欠航しやすい」を意味するわけではない。路線数が多い大手は台風の影響を受ける沖縄・離島路線も飛ばしているため天候の影響が数字に反映されやすい。
2025年度の年間データでは日本航空の欠航便は4,316便で天候が原因のものが51%を占めた。路線構成の違いが欠航率に影響していることがわかる。出典: 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」(2025年度分)
路線の数や就航先によって天候の影響を受ける度合いが変わるため欠航率だけで安全な会社を判断することはできない。どの時期にどの路線に乗るかが欠航に遭う可能性を大きく左右する。
欠航に備えて出発前にやっておくことは4つある
欠航が起きてから慌てないために出発前にできることが4つある。
- 航空会社の運航情報ページをブックマークしておく
ジェットスターはウェブサイトの「運航状況」で随時情報を更新している。アプリのプッシュ通知をオンにしておくと欠航や遅延の案内を見逃しにくい。出典: ジェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」 - 予約時にメールアドレスを正しく登録する
ジェットスターでは欠航が決まると登録メールアドレスに案内を送る。メールアドレスが間違っていると届かない。スカイマークもメール通知に対応しておりドメイン指定受信を設定している場合は受信許可が必要になる。出典: ジェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」 スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」 - 天候が不安なら旅行保険に入っておく
天候が原因の欠航では宿泊費や交通費は自己負担になる。ANAの案内でも「悪天候などが理由の変更に際し発生した諸費用はお客様負担」と記載されている。出典: ANA「悪天候などが理由の変更・払い戻し」 - 台風シーズンは日程に余裕を持たせる
8月と9月は台風の接近数が年間最多の月3.3個になる。帰りの便が欠航しても対応できるよう日程に余裕を持っておくと焦らずに済む。

欠航が決まったら振替か払い戻しの2つから選ぶ
飛行機が欠航になったとき乗客が選べるのは基本的に2つ。同じ航空会社の別の便への振替か航空券の全額払い戻し。天候が原因の欠航ではどちらも手数料がかからない。
ANAでは欠航の決定以降に出発の20分前まで公式サイトで変更手続きができる。20分前を過ぎるとウェブでの変更はできなくなるため電話か空港カウンターでの手続きになる。出典: ANA「悪天候などが理由の変更・払い戻し」
払い戻しの期限は会社によって違う。ANAは旅行開始日から1年と30日以内に手続きする必要がある。スターフライヤーも1年と30日以内だが公式サイトでの手続きは旅程の最終搭乗日から4日後までに限られる。出典: ANA「悪天候などが理由の変更・払い戻し」 スターフライヤー「悪天候・その他の理由による遅延・欠航が発生した場合」
ANAでは往復や乗り継ぎなど同じ予約に2区間以上の便がある場合も注意が要る。一部区間だけを払い戻すときは残りのすべての区間に搭乗してから手続きをする形になる。出典: ANA「悪天候などが理由の変更・払い戻し」
スカイマークは出発予定日から10日以内に予約センターか空港カウンターで手続きする。航空券の有効期間は30日間延長される。出典: スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
注意が必要なのはLCCの払い戻し。ジェットスターでは天候が原因の欠航で払い戻しを選んだ場合にクレジットカードへの返金ではなくフライトバウチャー(航空券の購入に使える券)での返金になることがある。出典: ジェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」
欠航が決まった直後は振替便の予約が集中する。早い段階でウェブから変更手続きを済ませたほうが希望の便を確保しやすい。空港カウンターに並ぶと時間がかかることが多い。
ジェットスターでは変更手続きをオンライン・ライブチャット・空港カウンターの3か所で受け付けている。ライブチャットは9時から21時まで対応する。旅行会社を通じて予約した場合は予約元の旅行会社への問い合わせが必要になることがある。出典: ジェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」
どの航空会社も他社便への振替は原則として行っていない。スカイマークは「他社便その他輸送機関への振替はいたしかねます」と明記している。出典: スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
航空会社ごとの欠航時の振替と払い戻しを比べた
天候理由の欠航時の対応を5社で並べた。どの会社も自社便への振替と払い戻しが選べるが変更回数や期限に違いがある。
振替はどの会社も自社便への変更が基本で他社便への振替はできない。
| 航空会社 | 振替 | 払い戻し |
|---|---|---|
| ANA | ANA便に変更可(出発の20分前まで) | 1年と30日以内に手続き |
| ジェットスター | 後続のジェットスター便に振替可 | 天候理由はバウチャーの場合あり |
| スカイマーク | 同一区間で1回限り変更可 | 手数料なし(10日以内に手続き) |
| スターフライヤー | 1回限り変更可(事前欠航決定なら前の便にも変更可) | 1年と30日以内(全額返金) |
| ピーチ | Peach便に無料で振替可 | 無料で払い戻し可 |
各社の公式サイトの情報をもとに飛行機の神様編集部が整理(2026年9月時点)。
共通しているのは天候理由の欠航では手数料がかからない点。ただし欠航によって発生する宿泊費や交通費は各社とも乗客の自己負担になる。
スカイマークは大人普通運賃・小児運賃・障がい者割引運賃以外の運賃では振替時の差額を調整しない。変更後の運賃が安くなっても差額は戻らない。出典: スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
スカイマークでは出発予定時刻を過ぎていても出発予定日から10日以内であればウェブサイトで振替手続きができる。60分未満の遅延では振替や全額払い戻しの対象にならないため注意が必要になる。変更後の便がさらに遅延や欠航になった場合は再度変更を受け付ける。出典: スカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
スターフライヤーには独自の対応がある。悪天候で事前に欠航が決まっている便は予約便より前の便への変更もできる。出発を早められるならこの方法が使える。出典: スターフライヤー「悪天候・その他の理由による遅延・欠航が発生した場合」
スターフライヤーの公式サイトでの変更は予約便出発の20分前までに限られる。個人包括旅行運賃やダイナミックパッケージで購入した航空券は公式サイトで変更できない。コールセンターへの連絡が必要になる。払い戻しの受付場所は購入場所によって異なり旅行会社で購入した場合はその旅行会社でしか払い戻しができない。出典: スターフライヤー「悪天候・その他の理由による遅延・欠航が発生した場合」
飛行機の欠航についてよくある質問に答える
Q. 大雨で飛行機は飛ぶのか
A. 大雨だけで欠航になることは少ない。欠航の原因で最も多いのは天候で日本航空では51%を占めるがその多くは台風によるもの。雨の強さよりも風速や視界の悪さが欠航の判断に影響する。
Q. 飛行機の欠航は何月に多いのか
A. 大手10社の定時運航率は8月が77.2%で年間最低になる。台風の接近が増える7月から9月に欠航が集中する。6月は88.95%でもっとも安定する月。
Q. 飛行機が欠航になったら航空券はどうなるのか
A. 天候が原因の欠航では同じ航空会社の別の便への振替か全額払い戻しを選べる。ANAは出発の20分前まで公式サイトで変更手続きができる。手数料はかからない。
Q. 欠航率が低い航空会社はどこか
A. 令和8年1月〜3月のデータではスプリング・ジャパンが0.0%でもっとも低い。もっとも高い日本航空は2.32%。ただし対象の路線が会社ごとに違うので単純な比較には適さない。
Q. 欠航になったとき宿泊費は航空会社から出るのか
A. 天候が原因の欠航では宿泊費や交通費は自己負担になる。ANAもスカイマークも約款でそう定めている。台風シーズンに飛ぶなら旅行保険を検討したほうがよい。
Q. 台風シーズンに飛行機に乗る予定があるがどうすればよいか
A. 出発の2〜3日前から航空会社の運航情報を確認する。欠航が見込まれるときは手数料なしで便の変更や払い戻しができる。スカイマークは出発予定日から10日以内なら手続きに対応する。
飛行機の欠航が多い時期と備え方を振り返る
飛行機の欠航がもっとも多い月は8月。大手10社の定時運航率は8月が77.2%で年間最低になる。6月は88.95%でもっとも安定する月で差は11.75ポイント。
欠航の最大の原因は天候で日本航空の場合は51%を占める。台風の接近数が年間最多になる8月と9月はとくに注意が必要になる。
航空会社ごとの欠航率にも差がありスプリング・ジャパンの0.0%から日本航空の2.32%まで開く。路線構成が違うため単純な比較には適さないが傾向は読み取れる。
欠航に備えて出発前に航空会社の運航情報をブックマークしておくこと。メールアドレスを正しく登録しておくこと。台風シーズンの旅行では旅行保険の加入と日程の余裕が安心につながる。
この記事が見た公式ページ
国土交通省とピーチ・アビエーションとスカイマークとジェットスターなど7本の公式ページを実際に開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
- 1国土交通省国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」
- 2国土交通省国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和6年度第4回)」
- 3ピーチ・アビエーションPeach Aviation「Flight Irregular」
- 4スカイマークスカイマーク「悪天候時の航空券の取扱について」
- 5ジェットスタージェットスター「大幅な遅延・欠航時の対応について」
- 6全日本空輸ANA「悪天候などが理由の変更・払い戻し」
- 7スターフライヤースターフライヤー「悪天候・その他の理由による遅延・欠航が発生した場合」
最終確認 2026年9月11日
