飛行機に乗る時に、必ず受ける保安検査。
初めて通過する時はもちろんですが、いつも緊張感があります。
保安検査では、飲みかけのペットボトルまで調べられますよね。
「どうして、飲みかけのペットボトルまで調べるの?」
「ペットボトルを没収されてしまった…なぜ?」
このような疑問がでてきますよね。
今回は、空港での保安検査でペットボトルがなぜ検査されるのか・スムーズに通過する方法はないかについてお話していきます(^^♪
空港でペットボトルを検査する理由
空港で保安検査を受ける時、ペットボトルも一緒に検査されますよね。
なぜ、ペットボトルまで検査を受けるのでしょうか?
答えはペットボトルの中身が本当に危険な物ではないかを確認するために検査をします。
万が一、この液体が飲料ではなく薬品だったら飛行機は大変なことになりますよね。
なので機内の安全管理のためにペットボトルまで調べているんです。
日常生活では、何も問題ない物でも飛行機内に持ち込まれると危険物になる物があるので検査があるんですね。
検査方法は?
引用:成田空港公式サイト
ペットボトルの中身をどうやって検査しているのでしょうか?
他の手荷物と同じように、X線を通して検査します。
または、液体物検査装置のような専用の機械を使ってより詳しく中身を検査します。
ペットボトル内の液体が、危険性のある可燃物なのかどうかを電気的特性を利用して瞬時に判別できる機械。
未開栓のペットボトルであればX線だけの検査になりますが、開栓している時は液体物検査装置での検査と場合によっては検査官がフタを開けてニオイを確認するなどの検査になります。
なぜ、そこまで検査するのか
なぜ、ペットボトルの中身のニオイを嗅いだりしてまで検査する必要があるのでしょうか?
それはテロ未遂事件があったからです。
2006年の8月にイギリスからアメリカやカナダへ向かう飛行機で、24名のテロリスト達が液体物を機内に持ち込み、爆発物を作って最大10機の飛行機を爆破するという計画が発覚しました。
イギリス警察が24名を逮捕して未遂に終わりましたが、この事件を受けて国際民間航空機構(ICAO)が液体物の機内持ち込み制限のガイドラインを作って、日本も2007年3月1日から国際線で導入しました。
なので、液体物に関してはかなり厳しく検査されるんですね。
検査をスムーズに通過する方法
保安検査でペットボトルを持っていてもスムーズに通過する方法はないのでしょうか?
スムーズに通過する方法をいくつか紹介しますね↓↓
- 手荷物から出して検査トレーに置く。
- 未開封のまま検査する。
- ペットボトルの中身を入れ替えない。
- 保安検査が終わった後のエリアで買う。
簡単に説明しますね。
手荷物から出して検査トレーに置く
引用:成田空港公式サイト
保安検査を受ける時は、財布や携帯もカバンから出して検査しますよね。
ペットボトルも同じように、カバンから取り出して検査トレーに置くようにしましょう。
カバンの中に入れたまま検査してしまうと、もう一度検査を受けることになるので時間がかかります。
未開封のまま検査する
ペットボトルは開けていると検査が長引くため、未開封のまま保安検査を通る方がスムーズに通過できます。
開いていると、専用の検査機で検査やニオイを確認されたりと追加の検査を受けないといけません。
なので、未開封のままで保安検査を通過しましょう。
ペットボトルの中身を入れ替えない
ペットボトルの中身がラベルと同じとは限りません。
水だったり、青汁だったりといろんな物を入れたりしますよね。
このように中身を変えれば、当然保安検査には引っかかりますよね。
もしかしたら没収されたり、破棄しないといけない場合もあります。
なのでペットボトルの中身は、できるだけ入れ替えないほうがいいですね。
保安検査の終わった後のエリアで買う
引用:成田空港公式サイト
保安検査を通過した後の出発エリアには、売店や自動販売機があります。
このエリアは「クリーンエリア」と呼ばれていて売っている商品は、安全が確認されたものなので飛行機内に持ち込みができます。
スムーズに保安検査を通過するために、こちらのエリアで飲料を買うものいいですよ。
ペットボトルの機内持ち込み方法
飛行機内にペットボトルを持ち込むときにはどのような方法で持ち込むのでしょうか?
ペットボトルの中身や国際線と国内線で、持ち込み方法が変わります。
詳しく説明していきますね。
国内線でペットボトルを持ち込む方法
国内線にペットボトルを持ち込む時は、厳しい規定はありません。
お茶や水などの飲料水は特に規定なく機内に持ち込めます。
アルコール飲料の場合だと少し規定があります↓↓
- アルコール度数が24%以下だと持ち込みできる。
- アルコール度数が24%以上70%以下だと、1人5リットルまで持ち込みできる。
- アルコール度数が70%以上だと機内持ち込みも預け入れもできない。
国際線にペットボトルを持ち込む方法
国際線の液体物を持ち込む場合は、かなり厳しく規定されています↓↓
- 100ml以下の容器に入れた液体物を、容量1リットル以下のジッパー付きの再生可能な透明プラスチック製袋に入れる。
- 1人1袋まで。
100ml以下の時点でペットボトルは、機内に持ち込めないことが分かりますね。
旅先に持って行きたい時はスーツケースなどに入れて預け荷物にすると持って行けます。
その場合は、破裂しないようにしっかり保護しておきましょう。
ラップで包んでタオルを巻いて動かないように荷造りすると安心ですよ。
万が一に備えてしっかり保護して下さいね。
液体物の持ち込みについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓↓
ペットボトルの飲料水が販売禁止の空港
アメリカのサンフランシスコ国際空港は、2019年8月からペットボトルなどの使い捨て容器に入った容量1リットル以下の飲料水の販売や無料提供ができなくなりました。
- 浄水
- ミネラルウォーター
- 炭酸水
- 電解質で強化された水
禁止対象は「水」で、コーヒーやジュースなどは対象外になります。
また同じ「水」でも1リットル以上のものは対象外です。
ペットボトルの飲料水が禁止される理由
サンフランシスコ国際空港は、2021年までに「廃棄物ゼロ空港」を目指しています。
その第一歩が、ペットボトル飲料水の販売禁止なんです。
ペットボトルのリサイクル率が23%とかなり低いため、少しでもペットボトルを減らす活動として販売禁止されるようになりました。
その代わりに給水所を約100ヶ所設置しているので、マイボトルを持参すると無料で飲料水が飲めます。
現時点では「水」だけですが、将来的にはジュースやコーヒーなども対象になるかもしれませんね。
まとめ
- 空港でペットボトルを検査する理由は、ペットボトルの中身が安全かどうかを確認するため。
- 検査方法は、X線や専用の検査機で検査する。
- 保安検査をスムーズに通過する方法は、バックから出して検査トレーに置く・未開封のまま通過する・ペットボトルの中身を入れ替えない・出発ロビーで買う。
- ペットボトルの飲料水が禁止されている空港がある。
何気に使っているペットボトルですが、飛行機に持ち込むとなると大変ですね。
自分が飲んでいた飲料を、検査官にニオイを嗅がれたりするのはちょっと抵抗があります。
そうならないように未開封で保安検査を通過したいですよね。
でも、つい開けちゃいますが(^^;)
この記事がペットボトルを持って飛行機に乗る時の参考になれば嬉しいです。
ペットボトルの持ち込みや預け入れについてはこちらのサイトで詳しく解説しています↓↓
今回は、空港での保安検査でペットボトルが検査される理由について説明しますね。
この記事を読めば、ペットボトルを持っていても安心して検査を通過できますよ(^^)