遠くに住んでいる親戚に子供を会いに行かせたいけど、親が忙しくてどうしても同行できない時ってありますよね。
「小さい子供ひとりだけで飛行機に乗せるのは不安すぎる…。」
と思う保護者の方が多いのではないでしょうか。
飛行機は電車やバスと違って色々なルールがあるし、空港内も広いので迷子になるんじゃないかと心配するお気持ちはとても分かります。
今回の記事では、お子様をひとりで飛行機に乗せても良いのか、そして乗せるときはどんなことに注意すればよいのか解説していきます。
これを読めば安心してお子様を送り出せますよ♪
何歳から子供はひとりで飛行機に乗れるの?
子供がひとりで飛行機に乗るためには、基準の年齢を満たしている必要があります。
基準は空港会社によって少し異なります。
ANA・JAL・ジェットスターの3つに分けて解説していきます♪
また、国内線と国際線でお子様ひとりで利用できる条件が異なりますので気をつけてください!
ANA
まずはANAの国内線を利用する場合です。
年齢 | 1人での搭乗 | ANAジュニアパイロット |
---|---|---|
0〜5歳 | × | × |
6〜7歳 | ◯ | 必要 |
8歳〜11歳 | ◯ | 不要 |
6歳からひとりでの搭乗が認められています!
こんなに小さい頃からひとりで乗ってもいいのかと驚かれた方もいると思いますが、心配ご無用です。
6歳と7歳のお子様はANAジュニアパイロットというサポートを申し込む必要があります。客室乗務員がお子様の搭乗を手伝ってくれるんです♪
8歳から11歳のお子様はANAジュニアパイロットを申し込まずにひとりで搭乗できますが、心配な方は利用することも可能です!
このサポートについては追って説明させていただきます。
5歳以下のお子様は12歳以上の付添い人が必要です。
海外に親戚が住んでいたり、用事があるという場合もあると思います。
子供だけで海外に行かせるのって国内に比べてさらに不安ですよね。
ですが、実は国際線の方が小さいうちからひとりで飛行機に乗れちゃうんです!
年齢 | 1人での搭乗 | ANAジュニアパイロット |
---|---|---|
0〜4歳 | × | × |
5〜11歳 | ◯ | 必要 |
12〜16歳 | ◯ | 不要 |
国際線ではなんと5歳からひとりで乗ってもいいんです!!
小学校に入る前からひとりで乗れるなんて驚きですよね。
国内線とは違い、5〜11歳のお子様がANAジュニアパイロットを申し込む必要があります。
また、12〜16歳の方もANAエアポートサポートというサービスが利用できるのでご安心ください。
4歳以下のお子様は国内線と同じく、12歳以上の付添い人が必要です。
注意!
メキシコシティ発着便の場合、年齢制限が異なります。
こちらの表をご覧ください。
年齢 | 1人での搭乗 | ANAジュニアパイロット |
---|---|---|
0〜4歳 | × | × |
5〜13歳 | ◯ | 必要 |
14〜17歳 | ◯ | 不要 |
他の国際線とは少し違い、ANAジュニアパイロットが必要な年齢が5〜13歳となっているので気をつけてください。
また、14〜17歳のお子様はANAジュニアパイロットは必要ありませんが、同意書が必要になります。必ず事前に記入しましょう!また、ANAエアサポートが利用できます。
JAL
次にJALを利用する場合について説明していきます!
まずは国内線の場合です。
年齢 | 1人での搭乗 | キッズおでかけサポート |
---|---|---|
0〜5歳 | × | × |
6〜7歳 | ◯ | 必要 |
8〜11歳 | ◯ | 不要 |
ANAと同じく、6歳からひとりで飛行機に乗ることが可能です!
5歳以下のお子様は12歳以上の付添人がいないと搭乗できません。
また、お子様向けのサポートサービスとして、キッズおでかけサポートというものがあります♪
6歳と7歳のお子様は必須ですが、8〜11歳のお子様も利用できますよ。
次に国際線の場合です。
年齢 | 1人での搭乗 | ご搭乗サポート |
---|---|---|
0〜4歳 | × | × |
5〜11歳 | ◯ | 必要 |
12〜15歳 | ◯ | 不要 |
JALも国際線は5歳から1人でも乗れます。
また、12〜15歳の方はJALファミリーサービスというサポートを任意で利用することができます。
中学生でもひとりで国際線に乗るのはまだ不安に感じますよね。
少し大きくなってもサポートしてもらえるので気楽に海外に行けちゃいます♪
ブリティッシュ・エアウェイズ運行便は条件が少し異なります。
ブリティッシュ・エアウェイズ運航便(コードシェア便を含む)をご利用の場合、12歳または13歳のお客さまは、16歳以上の大人の方の同伴が必要です。また、14歳または15歳のお客さまの一人旅には、保護者の方の同意書が必要です。
詳しくはブリティッシュ・エアウェイズのホームページをご確認いただくか、ブリティッシュ・エアウェイズにお問い合わせください。
引用:JAL公式サイト
ブリティッシュ・エアウェイズはイギリスの航空会社です。
他の便とは違い、14歳からひとりでの搭乗が認められます。
ジェットスター
引用:JAL公式WEBサイト
ジェットスターは日本のLCCです。
LCCとは、Low Cost Carrier の略で、格安航空会社のことです。
日本にはピーチ・アビエーション、ジェットスター、バニラエア、春秋航空、エアアジアなどがあります。
ジェットスターは国内線と国際線ともに12歳からひとりでの搭乗が可能となっています。
ANAやJALに比べると、あまり小さい子供は乗れません。
その理由として、子供向けの搭乗を手伝うサービスを用意していないからです。
LCCはコスト削減のためにできるだけサービスを少なくしています。
安く飛行機を利用できるのは魅力的ですが、お子様ひとりで乗るときにサポートがないのは少し心細いですよね。
空港内で迷子になったり、間違った搭乗口に行って乗り遅れてしまう危険性もあります。
なので、子供ひとりで乗るならANAかJALがおすすめです!
子供向けのサポートの内容は?
ANAやJALではひとりで乗るお子様が安心できるよう、サポートサービスを用意しています。
今回はANAジュニアパイロットを代表として説明させていただきますね!
ANAジュニアパイロットの内容は以下の流れになります。
- 事前準備
- 出発空港での流れ
- 機内でのサポート
- 到着空港での流れ
4ステップを順番に紹介していきます!
事前準備
ANAのWebサイト、または電話で航空券を予約します。
国際線の場合、電話での予約のみとなっています。
その後、サイトでANAジュニアパイロットへの申し込みができるようになります。
サイトから同意書をダウンロードし、記入しましょう。
空港にも同意書は用意してありますが、夏休みなどは混雑していることもあるので事前の記入をおすすめします。
時間に余裕が持てるのでお子様をゆっくりお見送りできますよ♪
出発空港での流れ
出発空港での流れは以下の通りになります。
- チェックインをする
- ホルダーをもらう
- 手荷物検査をする(保護者はここまで付き添えます)
- CAと搭乗し着席する
空港に着いたらまずチェックインカウンターでチェックインをする必要があります。
「お手伝いが必要なお客様専用カウンター」へ向かってください。
自動チェックイン機が使えないので、なるべく早く空港に到着しておくと安心です!
ANAジュニアパイロット専用ホルダーがもらえるのでお子様の首にかけましょう。
引用:ANA公式WEBサイト
お子様が喜ぶかわいいデザインになっています♪
このホルダーはCAにとってANAジュニアパイロットを利用している目印になるので、外さないようにお子様に伝えてくださいね。
また、保護者の方にも付き添い券が渡されるのでしっかり持っておきましょう。
手荷物検査までは保護者の方と済ませる必要があり、寂しいですがここでお子様とはお別れです。
ですが、搭乗口までは係員が、搭乗口から座席まではCAが案内するので不安にならなくて大丈夫です!
大人でも自分の座席を探すのには結構時間がかかりますよね…。
このサポートではしっかり席に座るまで見守ってくれるので間違った席に座ってしまう恐れがないんです!
機内でのサポート
定期的に見回りを行い、CAが気にかけてくれるので何かあってもすぐ相談に乗ってもらえます。
そして、なんとおもちゃがもらえるんです!!
https://twitter.com/icchu_mama/status/1066595904772222976?s=20
時期によって変わりますが、飛行機の風船であることが多いです。
私も実際に小さい頃もらって、ずっとおもちゃで遊んでいた記憶があります!
小さいお子様にとっては本当に嬉しいプレゼントだと思います(^^)
ひとりでも飽きることなくフライトを楽しめますね。
到着空港での流れ
着陸すると、CAが座席に来て一緒に降りてくれます。
また、到着ロビーで出迎えの方と引き合わせるまで案内してくれるので、到着空港でも迷子になる心配ゼロです!
出迎えの方の署名をもらい、サポートは終了になります。
お見送り・お出迎えの方に出発時刻と到着時刻を知らせるメールが届くサービスもあります!
ANAエアサポートサービスとは?
また、国際線をひとりで利用する12〜16歳(メキシコ行きは14〜17歳)のお子様向けのANAエアサポートについてもご紹介します♪
このサポートは飛行機の出発時間の72時間前までに電話で申し込む必要があります。
直前の申し込みはできないので気をつけてくださいね。
チェックインカウンターから搭乗ゲートまでと、着陸してから到着ロビーまでの案内をしてもらえます。
ですが、サポートがあるとないのではだいぶ心持ちが変わりますよね。
海外の空港では日本語が少なく不安かもしれませんが、ぜひこのサポートを利用してみてください♪
こちらの記事ではANA以外のサポートについても解説しています!
おすすめの座席はある?
JALやANAなどの大手航空会社を利用する場合、航空券を予約する際に座席を指定することができます!
お子様がひとりで乗る場合、ぜひ指定してほしい座席の位置があるんです。
ずばり、飛行機の後方の通路側がおすすめです!
なぜ後方が良いのか、なぜ通路側が良いのかをそれぞれ解説します。
後方をおすすめする理由
CAがいるギャレーに近いので、何かあった時にすぐ伝えることができるからです!
具合が悪くなってしまった時、なかなかCAが通り掛からなかったら困るし不安ですよね。
ギャレーとはCAが機内食や飲み物を準備する、キッチンのような場所です。
また、前方の人から飛行機を降りられますが、その人たちにつられて降りてしまうのを防ぐためでもあります。
子供向けのサポートを利用する際は、CAと一緒に1番最後に飛行機を降りるので後方にいる方が安心です。
先に降りると迷子になってしまう可能性があります。
通路側をおすすめする理由
通路側だとトイレにとても行きやすいです。
窓側や真ん中の席だと席を離れる際に通路側の人に声をかける必要がありますよね。
お子様だと恥ずかしがってしまったり、タイミングがわからず声をかけられない恐れがあります。
急にお腹が痛くなったり、トイレに行きたくなった時にすぐ行けなかったら大変です!
通路側なら好きなタイミングで行けるので安心です♪
また、CAが通った時に声をかけやすい、というメリットもあります!
ですので通路側の席を強くおすすめします。
LCCはほとんどの場合、座席が指定できない代わりに低価格で乗れるようになっています。
追加料金を払えば指定できることもあります。
お子様がひとりで乗る場合、また長時間のフライトであればあるほど、座席は指定した方が安心です。
座席についての記事はこちらも参考にしてみてください♪
事前に確認しておくべきポイント!
飛行機に乗る前に、親子で確認しておいていただきたい注意事項があります。
この3つのポイントをおさえて保護者とお子さんも安心して空の旅に出れるようにしましょうね♪
- 離着陸時のルール
- 座席を蹴らない
- 困ったらCAに相談
では、どんなポイントをおさえればいいか見ていきましょう!
離着陸時に注意
飛行機が離着陸する時には、必ず携帯電話やゲームを電波が出ない状態にする必要があります。
電子機器から出る電波が、管制塔との連絡やGPS衛星を使った位置確認の邪魔をする危険を防ぐためです。
特に最近の子供は携帯電話に夢中になりやすいので注意が必要です。
小さい子供にとってこの理由を理解するのは難しいかもしれませんが、とにかく電源を切ることだけは伝えましょう!
また、離着陸時はシートベルト着用サインが点灯し、シートベルトを必ず締め着席するよう指示があります。
離着陸の際に事故が発生しやすいので、衝撃から身を守る必要があるからです。
離着陸時以外にも、急に気流が乱れた時にも点灯します。
トイレにも行けなくなってしまいます。サインが点灯している時間って意外と長いので、我慢するのは辛いですよね。
少し早めに行っておくように教えると良いですよ♪
席を蹴らない!
席は蹴らないようにしましょう。
慣れない飛行機にテンションが上がり、席ではしゃいでしまうお子様をしばしば見かけます。
楽しい気持ちはとってもわかるのですが、その際バタバタさせた足が前の席に当たると迷惑がかかってしまいます。
飛行機で後ろの座席のお子さんが席ガンガン蹴って(叩いて?)きたぞ勘弁してくれよな!
— 月下 (@gekka_hinoshita) June 12, 2017
お客様同士のトラブルの原因にもなるので、席では落ち着いて座るように伝えましょう。
何かあったらすぐCAへ!
いくらサポートがあるとはいえ、親元を離れた1人でのフライト。
不安から体調が悪くなってしまうこともあると思います。
そんな時、私たちCAは必ず親身に寄り添って解決させていただきます。
家族や友達以外に声をかけるのは緊張するかもしれませんが、すぐに相談してねとぜひ伝えていただきたいです。
まとめ
- 国内線は6歳、国際線は5歳からひとりで飛行機に乗れる
- お子様が安全に搭乗するためのサポートがある
- 後方の通路側の座席だと安心
- 事前に注意事項を話し合ってトラブル回避
飛行機に乗るって難しく思われがちですが、しっかりとしたサポートがあるので必ず無事に目的地へたどり着けます!
ひとりで飛行機に乗れたら、きっとお子様にとって忘れられない経験になると思います。
サポートを活用して楽しいフライトにしましょう♪
お子様に関するこちらの記事もぜひご覧ください。