飛行機を利用した時に、座席を移動したいと思ったことはありませんか。
「座席移動は勝手にやっても大丈夫なのかな…。」
「座席を移動したい人に頼まれたらどうすれば良いんだろう…。」
そのような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
座席移動をしてトラブルに巻き込まれるのも嫌ですよね。
座席移動のルールや、注意点を知っておきましょう!
飛行機で座席移動は可能なのか
飛行機を利用した際に、様々な理由から席を移動したいと思うことがあるかもしれません。
友達と旅行をした時に、3人席にひとりだけ違う座席だと寂しいですよね。
また、2つの席が全て空席の場所に移動してゆったりしたいですよね。
そんな時に、座席移動のルールを理解しておき役立てましょう!
空席に移動したい場合
空席があった場合、基本的に座席の移動は可能です。
移動する際は、客室乗務員の方に一言、
「あそこの空席に移動したいのですが、移動しても良いですか?」
と声掛けするようにしましょう。多くの場合は快く席の移動を案内してくれます。
- 3連続で空席になっているシート
- 前に座席が無く足が広々と伸ばせるシート
- 後部座席
連続して空席になっていたり、足を伸ばせる空席は座席移動で人気です。
やはり広々と座席を使用したい方が多いですし、連続で空席ならば横になることもできます。
また、あまり人気がない後部座席は人の目を気にせずくつろげるので知る人ぞ知る人気の座席です!
ドアが閉まった後に空いてる席に移動することがオススメです!
離陸後だとウエイト&バランスに関係します。
国際線で後部座席に移動した体験談
旅行でシンガポールからバリ島に行った際、機内はちらほら空席がありました。
私は友人2人と、横並びで仲良く着席しました。
飛行機のドアが閉まると、何人かのお客さんが空席へ移動し始めてびっくりしました!!
幸運なことに、私達は後ろから2番目に座っており、後部座席が全て空席でした。
他の方が動き出した瞬間に、私は後部座席に移動し空席を確保できました。
一声かけたほうが良いかと少し申し訳ない気持ちになりましたが、CAさんは当たり前の光景かのように注意などせずお仕事をしていました。
日本のフライトではいつも満席で座席移動をしたことがないですが、それから海外のフライトでは何回か空席移動をしました。
長・中距離問わず、機内ではゆったりしたいですよね!
座席移動は快適なフライトにする手段の一つだと思いました。
座席を交換したい場合
友人と一緒の便を取ったにも関わらず、席が離れてしまうと寂しいですよね。
また、3連続の席でお友達同士で旅行されてる方に挟まれ座席だとと気まずいですよね…。
そのような時に、座席交換をする方法をご紹介します。
- 航空会社にお願いしてみる
- オンラインチェックインで交換する座席を探す
- 【最終手段】他の乗客と交渉する
座席交換をするために、事前にオンラインページで座席変更をしてみましょう。
満席の場合は事前のオンラインチェックインで変更できない場合もあります。
JALでは、座席指定可能な場所に空席があれば何回でも変更ができます。変更回数に制限は無いようです。
お子さんと席が離れてしまった場合や車椅子の方の搭乗など、特別な対応で座席を交換してくれる例もあります。
まずは、航空会社に相談してみるのも良いと思います。
最終手段として、他のお客さんに直接交渉して座席交換をお願いしましょう。
座席を交換する際は正当な理由を述べ、相手に失礼がないように移動する方が良いですね。
だから、離陸前に交渉して座席移動をすることがオススメだよ!
座席移動を断られる場合もある?
空席に、自由に席移動をされている光景を見たことがある方も多いと思います。
空席に移動をする際は、注意点を頭に入れて行動することが重要です。
離陸直後の席移動はできない?
飛行機にはウエイト&バランスがあります。
重心が安定するようにお客さんの座席を割り振りしていて、多くの乗客が一斉に移動をし始めると、機体のバランスが安定せず安全に影響が出ます。
また、小さいお子さんを連れた方が座席を移動する場合、1列に膝の上で抱っこをして着席しても良い数にも決まりがあります。
そのような理由から、空席に移動する際は客室乗務員に一声かけるのが無難であり安全だと言えます。
国際線や飛行機に乗りなれている方で空席移動に慣れている方も多いと思います。
私が国際線を利用した際は、このような理由があることは知らずに自由に移動をしていました。
これからは移動の許可を客室乗務員の方に取るようにしたいと思いました!
他の座席クラスとの席交換はできる?
同じクラス間での座席交換は、お互いの了承や客室乗務員の許可があれば交換は可能です。
しかし、例えばエコノミークラスとビジネスクラスでの座席交換はできません。
- 提供サービスが全く違うから
- 運賃の差があるから
座席のクラスが違えば、ラウンジが使用できたり優先搭乗ができるなどのサービスの差があり、もちろん運賃の差もあります。
エコノミー | プレミアムエコノミー | |
---|---|---|
座席間隔 | 約86cm | 約97cm |
液晶モニター | ✕ | ○ |
パーソナルライト | ✕ | ○ |
スリッパ | ✕ | ○ |
毛布・枕 | ○ | ○ |
デザート | ✕ | ○ |
シャンパン | ✕ | ○ |
ANAのプレミアムエコノミーとエコノミーの機内サービスを簡単に比べてみました。
もちろん運賃の差はありますが、プレミアムエコノミーのサービスが幅広く、座席もゆったりとできます。
このようなサービスの差もあることから、座席クラスが違う席は交換ができないのは納得ですね!
原則、座席を予約した本人のみが座れる席なので、他クラス間での座席交換はできないです。
飛行機の座席ランクに関する記事はこちらを参考にして下さい↓
座席移動ができない航空会社もある?
これまで、座席移動が可能な例や座席移動の方法などをご紹介しました。
「全ての航空会社が座席移動できるのかな?」
という疑問を持った方もいると思います。
旅行をする際、どのような会社が座席移動を禁止しているのかを知っておくと役立つかもしれません。
LCCは座席移動不可
エアアジアやピーチなどのLCCでは、指定された席以外に座ることができません。
座席はランダムで振り分けられ、座席指定は追加料金を支払わなければいけないからです。
追加料金を支払った方がいる中で、自由に空席移動する乗客がいれば公平ではないですよね。
お友達や恋人とLCCを利用する際、隣同士で座りたい場合は座席指定をしましょう!
- 座席指定はは追加料金を払うから
(機内で追加料金を支払って席移動ができる場合もある)
- ウエイト&バランスに関係するから
- 機内食の予約販売は座席番号で管理されているから
座席指定に追加料金を支払っている理由の他に、先程説明したウエイト&バランスがもちろん関係します。
また、機内食の予約販売を座席の番号で管理しており、自由に移動してしまうと誰の機内食かが分からなくなりますよね。
LCCを利用する際はルールや注意点を頭に入れて利用しましょう。
ウエイト&バランス知っておこう
これまで飛行機の重心に関して言及してきましたが、
「重心がずれた時って分かるの?」
「席を移動することで重心に大きく関係するの?」
といった疑問が出てくると思います。
飛行機の重心について分かりやすいよう説明していきたいと思います。
飛行機の重心をおく許容範囲がある
飛行機が出発する前に、機長は離陸重量や着陸重量などを確認します。
飛行機の重心をおく場所は限られており、乗客や貨物を合わせた全体の重心をその範囲に収めなければいけません。
その重心を計算するために、MAC:Mean Aerodynamic Chord(平均空力翼弦)を使用します。
空力平均翼弦(MAC:mean aerodynamic chord)
実際に翼が発生させる揚力は翼幅方向に変化するが,翼全体を通じてある代表的な翼弦を想定し,この翼弦の位置に揚力がすべて作用すると仮想すれば,翼の特性を計算する場合便利となる。
専門用語なので難しいですが、翼のある代表的な部分を取り上げて翼全体に働く力として計算する方法です。
飛行機の重心を空力平均翼弦の大体の相場となる、15〜45%ほどの位置収めることになっています。
重心が限界値より前方になってしまうと、操縦がしづらくなり大きな力をかけないといけません。
逆に重心位置が限界値より後方になると、操縦が効きすぎるため少しの力でも大きく飛行機が動いてしまいます。
このようなことから、機内がガラガラであっても席の移動を断られる場合ももちろんあります。
飛行機の安全性を保つ為にも、席移動の際にはCAさんのひと声かけましょう♪
まとめ
- 空席に移動する際は客室乗務員にひと声かける
- ウエイト&バランスの関係から、空席移動はドアが閉まったタイミングでしよう
- 座席交換は、自ら交渉して離陸前に済ませておこう
- 運賃やサービスの差があり、他のクラスとの座席交換はできない
- 座席指定をするには追加料金を支払う等の理由から、LCCでは座席交換ができない
- 重心には許容範囲があり、限界値を前後することは飛行の安全性に関係する
いかがだったでしょうか。今回は座席移動に関してご紹介しました。
私自身、機体の仕組みやルールを知らずに座席移動をしていました。
これから飛行機で座席移動をしたい時があれば、客室乗務員にひと声かけようと思いました。
飛行機の安全性やトラブルにならないためにも座席移動は慎重にしましょう!
飛行機に関するその他の記事も参考にしてみて下さい↓
今回は、座席移動のルールや注意点に関して詳しく説明していきたいと思います。
快適な空の旅にできるよう、是非参考にしてみて下さい♪