グループで旅行をするときって、代表者がまとめて全員分の飛行機のチケットを購入することが多いですよね。
ですが、やはり体調不良や仕事の影響で一人だけ行けなくなってしまう状況が来ることも…。
そんな状況になると、グループで予約したチケットから一人だけキャンセルしないといけません。
「グループで予約したけど一人だけキャンセルはできるのかな」
「キャンセルって何が必要なの?」
通常のキャンセルとはまた違った状況のため、こんな疑問が湧いてきますよね。
さらに、そもそもキャンセルをするには何が必要なのかもわからないと不安ですよね。
そこで今回は、一部の乗客だけキャンセルが出来る受付や、キャンセルに必要なものなどについて紹介していきます。
一人だけキャンセルするための受付と手数料は?
結論からいうと、一人だけキャンセルすることは可能です!
受付は基本的にはweb・問い合わせから可能ですが、場合によって問い合わせのみの場合もあります。
また、キャンセルをして返金する際には基本的には通常のキャンセルと同様、手数料がかかってきます。
ここからは各航空会社の一部搭乗者キャンセルが可能な受付場所や、キャンセルに伴う払い戻しをするための手数料についてご紹介します。
これから紹介することをぜひ参考にしてくださいね。
ANA
ANAではチケットの種類にかかわらず、一部搭乗者のキャンセルとそれに伴う返金が可能となっています。
受付場所
国内線の場合はwebでの一部搭乗者のキャンセル手続きが可能となっています。
一方、国際線ではwebでの一部搭乗者のキャンセル手続きができず、問い合わせのみとなっています。
手数料
ANAでキャンセルする場合は払い戻し手数料とチケットによっては取消手数料が必要になります。
まず、払い戻し手数料は440円となっています。
ただし、以下の航空券については、払い戻し手数料はかかりません。
- ANA SUPER VALUE EARLY
- 個人包括旅行運賃
また、取消手数料については出発前にかかるものとかからないものがあります。
- ANA SUPER VALUE シリーズ
- ANA VALUEシリーズ
- スマートシニア空割
- スマートU25
- いっしょにマイル割
ANA SUPER VALUEシリーズについては、
- 購入後から出発55日前
- 出発54日前から45日前
- 出発44日前から28日前
- 出発27日前から14日前
- 出発13日前から出発前
と細かく段階が分けられています。
ただし、ANA SUPER VALUE EARLYは該当しません。
その他は購入後から出発前まで取消手数料の変動はありませんが、取消手数料には差があるので注意してください。
- プレミアム○○運賃/きっぷ
- ANA FLEX
- ビジネスきっぷ
- 障がい者割引運賃
- 株主優待割引運賃(小児株主優待割引運賃含む)
- アイきっぷ・介護割引
- 小児運賃
これらは出発時刻前に手続きをすれば払い戻し手数料のみになりますが、出発後に手続きをすると運賃の20%相当額が必要になってきます。
JAL
JALではチケットの種類にかからわず、一部搭乗者のキャンセルとそれに伴う払い戻しの措置が取られています。
受付場所
JALに関しても、一部搭乗者のキャンセルをweb・問い合わせから受け付けています。
ただし、以下の条件いずれかに当てはまる場合は、webサイトで手続きはできません。
- おともde割引で予約
- 障がい者割引で予約
- 三歳未満の幼児を連れた予約
これらに当てはまっている場合はwebからではなく問い合わせてキャンセル手続きをしましょう。
手数料
JALでキャンセルする場合、払い戻し手数料は一律で440円となっています。
ただし、取消手数料に関してはチケットの種類によって掛かるものと掛からないものがあります。
- 特便割引
- 先得
- おともdeマイル
- 乗継割引7
- 乗継割引28
比較的割引率の高いチケットには取消手数料がかかっています。
これらは
- 購入後から出発55日前
- 出発54日前から出発前
- 出発後
で取消手数料が変わっていきます。
もちろん、早めにキャンセルすることで取引手数料が抑えられますよ。
また、取り消し手数料が発生しないチケットにはどんなものがあるかまとめたものがこちらです↓
- 大人普通運賃
- 小児普通運賃
- 往復割引
- 障がい者割引
- 介護帰省割引
- JALビジネスきっぷ
- 離島割引
- 特別往復割引
- 株主割引
- 特別乗換割引
- 当日シニア割引
- スカイメイト
ジェットスター
ジェットスターでは原則キャンセルすることができず、一部搭乗者のキャンセルもできません。
ただし、しっかりMaxといったキャンセル可能なオプションを付けて予約をしている場合は、一部搭乗者のキャンセルを含めキャンセルが可能です。
また、キャンセルができないチケットであってもチケット代は返金されないものの、空港施設料と諸税が払い戻しされる場合もあります。
空港内の様々な設備を整備するために充てられるお金の事を指します。すべての空港で徴収されるわけではなく、日本国内では以下の空港が対象となっています。
- 新千歳空港
- 仙台空港
- 羽田空港
- 成田空港
- 中部空港
- 伊丹空港
- 関西空港
- 北九州空港
- 那覇空港
- 福岡空港
受付
ジェットスターでの一部搭乗者のキャンセルはWEB、コールセンター、空港カウンターでの手続きが可能となっています。
WEBサイトからキャンセルする場合には、予約の変更・確認からキャンセルすることができます。
ただし、キャンセルが出来ないチケットは、コールセンターか空港カウンターでのみ手続きが可能なので注意してくださいね。
手数料
ジェットスターでキャンセルによる払い戻しを希望をする際には、路線によって手数料が異なってきます。
路線 | 払い戻し手数料 |
---|---|
日本国内線 | 3000円 |
オーストラリア線 | 4000円 |
その他路線 | 4150円 |
日本国内線でキャンセルによる払い戻しを希望する場合は3000円、オーストラリア線の場合は4000円、その他路線は4150円の払い戻し手数料が必要になります。
もし、これらの手数料がもともと予約していたチケット代より高額な場合は払い戻しはキャンセルのみで払い戻しはされません。
また、ジェットスターでは原則現金での返金を行っておらず、バウチャーでの返金となっています。
ピーチ
ピーチでは、バリューピーチ・プレミアムピーチでのみキャンセルとそれに伴う払い戻しに対応しています。
シンプルピーチの場合、キャンセルとそれに伴うチケットの払い戻しはありませんが、空港利用料は払い戻しが可能です。
受付
ピーチでの一部搭乗者のキャンセルは、コンタクトセンターで受け付けています。
webからの手続きはできないので注意してください。
手数料
払い戻しをする際バリューピーチとプレミアムピーチで手数料が異なってきます。
- 取消手数料は1100円
- ピーチポイントにて払い戻し
- 取消手数料はなし
- ピーチポイントにて払い戻し
バリューピーチの場合は取消手数料がかかりますが、プレミアムピーチの場合は取消手数料がかかりません。
また、どちらも現金での払い戻しでなく、ピーチポイントで払い戻しがされます。
旅行代理店
旅行代理店経由で飛行機の予約をしている場合は、航空会社に直接問い合わせをせず、予約した旅行代理店に連絡を入れましょう。
予約しているパックやツアーの内容によって手数料等も変化してくるので、確認をしておきましょう!
キャンセルの期限に関する記事はこちら!↓
キャンセルするときに必要なもの
「一人だけキャンセルができる!」
という事が分かっても、手続きに何が必要なのかがわからないと困ってしまいますよね。
キャンセルする際に必要なものはこれらです。
- 便名
- 予約番号/確認番号
- 氏名
- クレジットカード番号(クレジットカードで購入した場合)
- お客様控え(コンビニで購入した場合)
キャンセルをするには、予約していた飛行機の便名や予約番号/確認番号が必要になってきます。
飛行機の便名というのは、「GK 419」や「JL 043」といったフライト毎に充てられる飛行機の英数字の事を指します。
便名と予約番号/確認番号は書類や予約確認画面、メールなどに記載されているのでキャンセルする際は確認しておいてください。
また、クレジットカードで支払いをした場合には、支払いに使用したクレジットカードの番号が必要になってきます。
一方、コンビニで支払いをした場合には航空会社によって、お客様控えの提示を求められる場合もあるので必ず取っておきましょう。
キャンセルをしないとどうなる?
もし、キャンセルをしないとどうなるのでしょうか?
事前にキャンセルせずに現れなかった場合はノーショウ(no show)として扱われます。
ノーショウとは、予約していたにもかからわず、事前の連絡もなく現れないお客様のことを指します。飛行機だけでなく、ホテルなどでも使われます。
ノーショーとなると、予約されていた座席が一つ空くことになるのでキャンセル待ちをしている他の方に座席が提供されます。
ノーショウとなった場合、航空会社によっては罰金を科す場合もあります。
科さない場合であっても、フライト時刻に影響を与える可能性があるので出来るだけ控えましょう。
また、どの航空会社でも出発後に手続きをした場合の払い戻し額は少額になるので、キャンセル手続きは事前にしておきましょう。
より詳しく知りたい方はこちら!
まとめ
- 一人だけキャンセルはできる
- チケットによって手数料は異なる
- 払い戻し手続きに必要なものの準備をする
- キャンセルは事前にする
不安は解消できましたか?
通常のキャンセルとは違って一部の人だけのキャンセルというと、不安になってしまうことが多かったかもしれません。
ですが、通常のキャンセルと基本的には同じなんですね。
今回の記事でみなさんの不安が拭えたなら幸いです!
キャンセルが出来たら改めて旅行の準備!持ち物に関する記事もぜひご覧ください!
同じキャンセルでも、”一人だけ”という条件が付いてくると「難しいのかな?」と思われるかもしれませんね。
ですが、受付場所が少し制限されるだけで通常のキャンセルとほとんど変わらないことが多いんです!
安心して手続きを出来るようにサポートさせてください(^_^)