飛行機へ薬を持ち込む際のルール
機内持ち込みは可能です。
ただし、JALは「医薬品」「医薬部外品」の表示があるものか、厚生労働省より製薬の認可がおりているもの限定です。
また、1つの容器で0.5kgか0.5リットル以下で、一人2kgか2リットルまでの上限が有ります。
ANAでは、持ち込みは可能だが、お薬手帳や薬品のラベル、医師の診断書等の、医薬品の情報がわかるものを携帯することを推奨されています。
持ち込む際は事前に規定を確認しておきましょう。
実は、薬の種類によって持ち込みの条件が異なる
薬の種類によっては、機内での持ち込みが厳しく制限される場合もある
一般的に飛行機に持ち込みができない薬をあげます。
- ナルコチック薬物:オピオイド系の鎮痛剤や鎮静剤、麻薬として認識されるもの。
- 合成麻薬:エクスタシーやメタンフェタミンなどの薬物。
- 乱用される可能性のある薬物:身体的または精神的な依存性がある薬物、不安や睡眠障害の治療のための薬物、抗うつ薬、および注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬など。
- 注射器、針、注射液:医療機器としての使用以外の目的での持ち込み。
- 液体の制限:液体の総量が100mlを超えるもの。ただし、必要な場合は、医療証明書を提供することで例外が認められる場合もある。
持ち込みが可能な薬と、それらの持ち込み方法
持ち込み可能な薬の種類について
飛行機に持ち込み可能な薬の種類は、以下の通りです。
処方箋がある場合は、医薬品を持ち込むことが可能です。ただし、量には制限がありますので、処方箋を携行し、保安検査時に提示しましょう。
持病用の薬
慢性疾患などの持病用の薬は、必要量を超えない限り持ち込むことが可能です。ただしこちらも、必ず処方箋などの証明書類を携行し、保安検査時に提示しましょう。
市販薬
市販の風邪薬や胃薬、鎮痛剤など、一般的な薬は持ち込むことが可能です。ただし、量には制限があり、一般的に、100ml以下の液体薬は、1つの透明なジップロック袋に入れ、1人1個まで持ち込むことができます。
持ち込み方法について
飛行機に薬を持ち込む方法は、以下の手順に従って行うことができます。
飛行機に持ち込む薬は、処方箋が必要なものや、持病用の薬、市販薬など、許可されたものに限られます。持ち込みが可能かどうか、あらかじめ航空会社や目的地の国の規制を確認しておくことが大切です。
薬を準備する
持ち込み可能な量に制限があるため、必要量だけを用意ましょう。また、処方箋や証明書類、必要な場合には病歴書なども用意しておく必要があります。
薬を携行する
薬は手荷物に入れて持ち込みましょう。市販薬は、100ml以下の液体薬は1つの透明なジップロック袋に入れ、1人1個まで持ち込むことができます。処方箋がある医薬品や持病用の薬は、携帯性を考慮して、必要最小限の量を持っていきましょう。
保安検査を受ける
空港の保安検査では、手荷物に含まれる薬を検査することがあります。検査官には、薬を携行している旨を伝え、必要に応じて処方箋や証明書類を提示するようにします。
飛行機内での持ち込み
飛行機内での持ち込みには、一部制限があります。例えば、飛行中に注射や点滴はできません。また、搭乗前に薬を服用するようにすると、旅行中の薬の管理が容易になります。
海外旅行での飛行機の薬の持ち込みは?
海外旅行での薬の持ち込みの際には現地の法律を確認する
海外へ旅行へ行く際は、現地の規制も確認しておきましょう。
海外旅行に薬を持ち運ぶ場合は、空港での手荷物検査に備える必要があり、例えば、液体の薬やジェル状の薬は、特定の規定に従って、別途検査を受ける必要があります。航空会社によっては、手荷物として持ち込める量や大きさに制限があることもありますので、海外へ到着してから、持ち込みが出来ない薬があることが判明してしまったら手遅れになってしまわないよう、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
アジアやヨーロッパは特に規制が厳しい
アジアやヨーロッパでは、テロ対策や不正薬物の密輸防止・薬物乱用といった観点から、薬物の持ち込みが特に厳しく規制されています。薬物依存症やステロイド剤などが厳しい規制の対象になりますので、海外への旅行では特に注意しておきましょう。
アジアやヨーロッパにおいて、薬の持ち込みには国によって厳格な規制が設けられている場合があります。
例えば、アジアでは、薬物乱用の防止を目的として、各国で薬物の所持や使用が厳しく制限されている場合があり、このため、海外からの薬の持ち込みについても、検査が厳しくなる傾向があります。
また、ヨーロッパでも薬の持ち込みには制限が設けられており、特に、鎮痛剤や鎮静剤は、厳しい制限が設けられることがあります。
したがって、アジアやヨーロッパへ薬を持ち込む際には、前述のような規制に特に注意が必要です。薬を持ち込む際には、事前に持ち込み制限や規制内容を確認し、正確な情報を提供することが大切です。また、医師の処方箋を携行することで、必要な薬をスムーズに持ち込むことができますので注意しましょう。
海外旅行で役立つおすすめの日本の市販薬
ご参考までに海外旅行に持って行くおすすめの日本の市販薬とその理由を以下に記載します。
「ガスター10」や「ビオフェルミンS」などの整腸剤は、海外での食事による腹痛や下痢の対処に役立ちます。旅行先で新しい食材を食べる機会が増えると、消化器系のトラブルがある可能性もあるため、持って行くと便利です。
◎解熱鎮痛剤
「ロキソニン」や「アセトアミノフェン」などの解熱鎮痛剤は、旅行中に発熱や頭痛、歯痛などが起きたときにとても便利です。特に、気候や気温の変化、時差などで体調を崩すことがあるため、念のため持って行くことをおすすめします。
◎抗ヒスタミン剤
「アレグラ」や「ジルテック」などの抗ヒスタミン剤は、海外の花粉症やアレルギーなどに効果があります。旅行先で花粉症やアレルギーが発生した際に、抗ヒスタミン剤を持っていると症状の緩和に役立ちます。
◎消化薬
「ガスター10」や「リンカル」などの消化薬は、胃もたれや胃酸の過剰分泌などに役立ちます。食事や飲み物の摂取量が増え、胃腸に負担がかかることがあった際に、消化薬を持っていくと安心です。
◎虫刺され薬
「ムヒ」や「ベンザブロック」などの虫刺され薬は、海外旅行中に蚊や虫に刺され、痒みや腫れが起きたときに使用することで、快適な旅行を楽しむことができます。
以上、海外旅行に持って行くおすすめの日本の市販薬になります。ただし、薬の使用には適切な知識も必要です。使用方法や成分などよく理解してから持って行くようにしましょう。
まとめ
以上のように、飛行機への薬の持ち込みには一定のルールがあります。
薬の持ち込みが必要になった場合には、事前にルールを確認をして、適切な方法で持ち込みましょう。