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飛行機の機内への液体持ち込み制限とは!?注意点など徹底解説

 

飛行機に乗る際は液体持ち込みが制限されています。
特に国際線はかなり厳しく制限されています。

「液体なんて何も持ってないから大丈夫」

「詰め替えておけばいいんでしょ」

そう思っていても、制限されている液体の一覧を見てみるとかなり細かく指定されていることがわかります。

これが液体に入るの!?と思うものも中にはあります。

大事な荷物が没収されてしまうとショックですよね。

どんなものが液体として制限されているのでしょうか。

ゆか(CA)
こんにちは!CA7年目のゆかです。

機内に持ち込める液体は、テロ対策のために2007年から厳しく制限されるようになりました。

飛行機に持ち込める液体の種類について、詳しく解説いたしますね!

 

【国内線】持ち込める液体

機内に持ち込める液体は、国内線と国際線で違います。
国内線は国際線ほど規定が厳しくありません。

国内線機内で持ち込める液体
  • お茶などの飲料
  • アルコール飲料
  • 化粧品・香水・医薬品

アルコール飲料と化粧品等は量に規定があります。

  • アルコール・・・アルコールは度数24%以上、70%以下のものは一人5リットルまで
  • 化粧品等・・・1容器に0.5kg(または0.5L)以下、一人2kg(または2L)まで

アルコールは70%以上のものは持ち込み不可です。預け荷物も不可なので覚えておきましょう!

ノンアルコール飲料については制限がありません。

上記のものは預け荷物もOKです。

【国際線】持ち込める液体

引用:peach公式サイト

国際線は国内線に比べて持ち込める液体がかなり細かく決められています。

液体の持ち込みが規制される対象の便はかなり多いです。

以下の国、都市を出発するすべての便が対象となります。

<国際線のみ適用>
日本、東アジア、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、ブラジル、シンガポール、マレーシア、ドバイ

<国際線、国内線(EU域内線)とも適用>
EU加盟国(*1)、米国、カナダ、インド、フィリピン、香港、タイ、ロシア

*1 EU加盟国(28カ国)(2014年1月現在)
イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、ハンガリー、チェコ、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、アイルランド、ベルギー、オーストリア、スロベニア、スロバキア、ポルトガル、ポーランド、マルタ、ルクセンブルク、リトアニア、ラトビア、ギリシャ、エストニア、キプロス、ルーマニア、ブルガリア
なお、EU加盟国以外にもスイス、ノルウェー、アイスランドにても同様の取扱いとなります。

引用:JAL公式サイト

国際線に乗るときには液体が制限されると思っておいた方が良さそうですね。

荷物を預けた後に保安検査場で、機内に持ち込む荷物をチェックされます。

ゆか(CA)
ここで検査に通らないものはその場で捨てていただくことになります。

液体物の対象となるものは、液体だけではなく半液体のものも含みます。

  • 液体
  • ジェル類
  • エアゾール(スプレーなど)

ジェルやスプレーなども対象になります。

そして、持ち込める容量や形状も指定されています。

国際線で持ち込める液体の決まり
  • すべての液体を100ml以下の容器に入れる
  • その容器をジッパー付きの容量1L以下の透明プラスチック製の袋に入れる
  • 持ち込めるのは一人一つ
  • 医薬品、ベビーフード・ミルクなどは申請すれば可

引用:JAL公式サイト

持ち込む際にはこのように透明なジッパー袋に余裕をもって入れなければなりません。

検査の時はこのように袋に詰めたものをトレーに乗せてチェックしてもらいます。

ボトル容器の大きさなどについてはこちらの動画が参考になりますよ。

制限の対象になるリストについて詳しくご紹介します。

【国際線】規制の対象になる液体リストと対象外のもの

持ち込み制限の対象になる液体のものはいろいろあります。

引用:成田国際空港公式サイト

代表例に載っているのはほんの一部です。実際はかなり細かく設定されています
詳しく品目別にご紹介します。

国土交通省のリストを参考にしていますので、より詳しく知りたい方はぜひ国土交通省のサイトでチェックしてください。

食品類

量的制限の対象となるリストは以下の通りです。

  • 100ml以下の個別の容器に入れる
  • 1L以下のジッパー付き透明袋に入れる
品目代表例
飲料果汁飲料、清涼飲料、乳飲料
アルコール飲料酒類(アルコール度数70%以上のものは不可)
調味料、油醤油、マヨネーズ、ドレッシング、タバスコ、サラダ油、ラー油、ショートニングなど
スプレッド類、乳製品ピーナッツバター、ジャム、サンドイッチスプレッド、マーガリン、生クリームなど
調理品、スープカレー、まぜご飯の素、おかゆ、からし高菜、コーンクリームスープなど
菓子作り等材料はちみつ、練りあん、こしあん、バニラエッセンスなど
漬物、佃煮、加工水産塩辛、ぬか漬け、のり、昆布、キムチ、らっきょうなど
水物豆腐、こんにゃく、生湯葉、ところてん、生春雨など
缶詰野菜缶詰、デザート缶、うずらの卵
(シーチキンやコンビーフは可)
デザート・ヨーグルト・アイスクリームプリン、ゼリー、みつ豆、ぜんざい、あんみつ、スムージー、アイスクリーム、かき氷など
健康食品、栄養保険食品ローヤルゼリー、薬用酒、ドリンク剤など

上のリストを見ると、食品も意外と細かく規制されていることがわかりますね。
漬け物については干し梅やカリカリ梅など液体が少ない物はOKなど例外もあるようです。

持ち込み可能なものも一部ご紹介します。手荷物に入れたままでも大丈夫です。

申告なしで持ち込めるもの
  • 農産乾物・・・ゴマ、豆類、切り干し大根、高野豆腐、ビーフン、きくらげ、乾燥野菜、春雨など
  • 加工水産(乾燥)・・・海苔、乾燥わかめ、とろろ昆布、だし昆布、ヒジキ、煮干し、鰹節など
  • 加工水産(塩蔵魚介類)・・・雲丹、カズノコ、いくら、明太子、鮭ークなど
  • 菓子類・・・キャンディ・キャラメル、チョコレート、クッキー、生菓子、ポテトチップス、半生菓子、焼き菓子など
  • その他・・・チーズ、納豆、生卵、果物

水分が少ないものは申告なしでも大丈夫だとわかりますね。
しかし線引きが難しいので、迷うときは預け荷物に入れておくか事前に確認しておくと安心です。

化粧品類

量的制限の対象となるリストは以下の通りです。

  • 100ml以下の個別の容器に入れる
  • 1L以下のジッパー付き透明袋に入れる
品目代表例
霧吹き式スプレー、噴霧器虫刺され・かゆみ止め薬(液体・スプレー)、消臭スプレー、制汗スプレー、ヘアスプレーなど
クリーム、ローション類軟膏、日焼けローション、保湿クリーム、ハンドクリーム、化粧水、ボディローション、化粧下地クリームなど
泡風呂等入浴剤(液状、ジェル状)※顆粒状、粉末状のものを除く
育毛剤(液体・スプレー)、制汗ジェル、整髪ジェル
ジェル状リップクリーム、ジェル状口紅ジェル状リップクリーム、ジェル状リップグロスなど
※スティック状のものを除く
液状ファンデーション、液体マスカラ、液体アイライナー
香水、コロン(液状、ジェル状、霧吹き式スプレー)香水、トワレ、コロン
液状除菌剤、液状せっけんハンドサニタイザー、ハンドソープ、ボディソープ
化粧クレンジング、洗顔用品洗顔フォーム、メイク落とし
口腔洗浄液、口中清涼剤マウスウォッシュ、口臭スプレー
マニュキュア、除光液、ネイルアート用品
シャンプー、リンス、トリートメント
歯磨き歯磨き粉

化粧品類については「非放射性のもの」という規定があります。
顆粒や粉末状のものやスティック状のものは対象外となることもあります。

申告なしで客室内に持ち込みできるものもご紹介します。

申告なしで持ち込めるもの
  • ウエットティッシュ
  • メイク用コットン、美容パック(紙製)・・・ふき取りクレンジング、保湿パック紙、美容パック紙
みずき
化粧品などは試供品を持っていくと便利だね。メイク落としはシートタイプにすると液体に当たらないから持っていきやすいね。

その他

量的制限の対象となるリストは以下の通りです。

  • 100ml以下の個別の容器に入れる
  • 1L以下のジッパー付き透明袋に入れる
品目代表例
液体、ジェル状水のり、修正液、万年筆インク、墨汁、水性絵具
入れ歯安定剤
家庭用洗剤、染料衣料用洗剤、アイロン仕上げ剤、染み抜き剤、台所用洗剤、住宅用洗剤など
靴墨、靴クリーム
申請なしで持ち込めるもの
  • 筆記具・・・万年筆、ボールペン
  • 喫煙用ライター・・・使い捨てライター、ガス充填式ライター、吸収剤(綿)入りライター
補足

喫煙用ライターは客室内に持ち込めるのは一人一つです。
燃料が吸収剤に吸収されていないオイルライターは客室内にも預け荷物にも持ち込み不可です。

機内はNG、預け荷物OKの液体

品目代表例
ガスボンベ式スプレー
(スポーツ用品、日用品のエアゾール、スプレー類)
※毒性のないもので『火気注意』や『火気厳禁』などの表示がないもの
防水スプレー、静電気防止スプレー、滑り止めスプレー、スプレーのり(衣服用)など

量の制限はあるので注意してください。

機内にも預け荷物にも持ち込めない液体

品目代表例
ガスボンベ式スプレーで、上のスプレー類に分類できないもの塗料スプレー、模型用スプレー、催涙スプレー、酸素スプレーエアダスターなど

申請すれば持ち込める液体

医薬品類は検査員に申告すれば例外として持ち込めます。
100mlという容器の制限もありません。

ゆか(CA)
「医薬品」として検査員にお申し出が必要になります。
品目代表例
液状、ジェル状の処方薬品、市販薬品(目薬、医療用食塩水を含む)液状風邪薬、液状胃腸薬、咳止めシロップ、コンタクトレンズ用剤(保存液)、熱冷ましシート、使い捨てコンタクトレンズ、消炎鎮痛剤(液体・スプレー)
食事療法者、身体障害者、輸送患者に対する水、ジュース、液状栄養食品、糖尿病患者用の特別食品糖尿病患者用食品
乳幼児食品、母乳、妊産婦用食品等
※乳幼児同伴の場合に限る
乳児用離乳食、乳児用飲料、妊産婦用栄養ドリンクなど
その他水、保冷剤(要冷蔵薬を冷やす目的で、これらの医薬品と同梱されている場合に限る)
補足

液状・ジェル状の薬品で100ml以下の個々の容器に入ったものは、1L以下のジッパー付き透明プラスチック袋に入れれば検査員に申し出なくても客室内へ持ち込み可能です。

コンタクトレンズ用の保存液が持ち込めるのは助かる方も多いのではないでしょうか。

また赤ちゃんを連れているお母さんにとってもしっかり配慮されてるので安心ですね。

ミルク用のお湯なども、中身を確認されることはありますが機内に持ち込めます。

医療品の場合、処方箋の写しや診断書が必要になる場合があるので事前に確認しておくといいですね。

【国際線】液体を持ち込みする容器について気を付けること

持ち込みする場合は透明のジッパー付きプラスチック袋に入れると決められています。

引用:成田国際空港公式サイト

ゆか(CA)
袋が透明でないと持ち込みができません。また、入れるときは余裕をもって入れてくださいね。

入れ物については注意しないといけないところがあります。

液体を入れる容器で注意したいこと
  • マチ付きのジップロックは容量が1L超えてしまうので使えない
  • 内容量が100ml以下でも、容器が100mlを超えていたら持ち込み不可

例えば容器が110mlで中身が半分以下だとしても、容器の規定によって持ち込みができません。

1Lの袋は透明でなければなりませんが、容器については透明でなくても大丈夫です。

袋のジッパーが閉められない場合は、一部を没収されてしまうこともあるので余裕をもって入れられる容量にしておいた方が安心ですね。

プラスチック袋は、透明でない場合NGになる可能性もありますのでスムーズに検査を通るために透明な袋を使うことをおすすめします。

袋に詰める方法についてはこちらの動画でわかりやすく説明されているのでご参考にしてくださいね。

【国際線】液体を機内に持ち込むときの注意点

液体を持ち込む際に制限されるものや、規制がない物をご紹介しました。

しかし液体品については、例外や地域によるものも、または検査員によるものもあります。

免税店で購入したもの

出国の手続きが終わった後に免税店などで買ったものは持ち込み可能です。

ゆか(CA)
保安検査が終わった後のエリアはクリーンエリアと呼ばれています。このエリアは航空機内と同じ扱いになります。
クリーンエリア

引用:成田国際空港公式サイト

クリーンエリアで購入したものは安全が保障されているとされ、100mlを超えていても機内に持ち込み可能です。

しゅん
飲み物を買いたいときはこのタイミングで買うのがいいんだね。

免税店で買ったときには、入れてもらったバッグ(STEBs)から出さないことが大切です。

免税店にて購入された液体物について

密閉式ビニール袋(ICAO基準のSecurity Tamper Evident Bag)に入った状態であれば、一部の乗り継ぎ国・空港において100ml以上の液体物を携行しての乗り継ぎが可能となっています。密閉式ビニール袋が開封されていないこと、購入時のレシートと一緒に入っていること(またはレシートを提示いただく)等の条件が適用されます。
詳細につきましては、各免税店へご確認ください。

日本国内空港においては、国際線から国際線への乗り継ぎに限ります。

引用:JAL公式サイト

STEBsとは?

STEBs (security tamper evident bags)は透明のプラスチック製のバッグです。


引用:成田国際空港公式サイト

国によってはこのSTEBsが導入されていないところもあります。その場合は廃棄されてしまうことがあるので注意してくださいね。

また乗り継ぎ前にSTEBsを開けてしまった場合、開封跡が残ってしまい安全性が確保できないとみなされてしまうことがあります。

ゆか(CA)
STEBsが導入されているどうかは免税店のスタッフに確認するといいですよ。

乗り継ぎ便

乗り継ぎ便を利用する方は気を付けてください。乗り継ぎの際に再び検査があります。

空港によっては降りてすぐに検査というところもあるので、液体品は降りる前に透明の袋に戻しておきましょう。

国によってルールが違うので、免税店で買ったものも乗り継ぎの際に没収されてしまうことがあります。

液体のお土産などを買う場合は最終の乗り継ぎ場所で購入するのがおすすめです。

没収されないために

事前に持ち込み制限がされているものを把握しておいて、事前に準備をしておくことが大切です。

また没収されないためになるべく必要なもの以外は預け荷物に入れておいた方が安心ですね。

検査は検査員の判断によるものもあります。

これは絶対大丈夫と思っていても、検査員の判断でNGとされてしまう場合もあるのです。

なぜ液体を機内に持ち込むためにここまで厳しくするのか、しっかり理解しておきたい方はこちらの動画もご参考にしてください↓↓

まとめ

  • 国内線で持ち込める液体は、ノンアルコール飲料については規定がない。アルコールや化粧品は量の制限がある。
  • 国際線は持ち込める液体がかなり細かく設定されている。量が制限されているものは100mlの容器に入れてから透明のジッパー付き袋に入れる必要がある。
  • 持ち込める液体を入れる容器は、サイズが決まっているので必ず守る。
  • 免税店で購入したものは機内に持ち込みが可能。乗り継ぎ便がある場合は再度検査があることを忘れない。
  • 検査は、検査官によるものや地域によるものもあるのでできるだけ預け荷物に入れておく方がいい。

国際線はかなり細かく持ち込める液体が制限されています。

安全に飛行機に乗るためには必要なことですよね。

液体を持ち込む際は、その時によっても違うことがあるのでできるだけ手荷物として持っていかないことも大切です。

大事なお土産などが没収されないように、事前にしっかり対策をしておきましょう。