飛行機移動の荷造りをすすめたり、お土産の計画を考えたりしているときに、
「スーツケースに入れて預けちゃいけないものってあるのかな?」
「あれ?お土産のお酒、どのくらいの量まで荷物で預けられたっけ?」
なんて頭を悩ませることがありますよね。
誤って規定外の液体を預けてしまうと、荷物を没収されたりスーツケースをこじ開けられてしまうことも...
大切な荷物を守るためにも、液体の入った荷物をどうしたらよいか確認しておきましょう!
飛行機を利用するときの荷物はこの2つ
飛行機に乗るときの荷物は、大きく分けてこの2種類があります。
- 預け荷物・・・飛行機の荷物を載せる貨物室に預ける荷物
- 手荷物 ・・・機内に自分で持っていく荷物
この2種類の荷物は、空港内の次の場所で飛行機への預かりや持ち込みができるかをチェックされることになります。
預け荷物はチェックインカウンターで重さを量り、そのまま飛行機に乗せてもらうために荷物を預かってもらいます。
このとき、口頭で「荷物の中に入れてはいけない物が入っていないか」を簡単に確認されます。
そして手荷物はチェックインのあとにある保安検査場でX線検査にかけられます。
この検査で飛行機内に持ち込みNGな物が入っていないかを確認されます。
では、飛行機に乗るときのチェックで特に引っかかることが多い「液体」の入った荷物の預け方についてみていきましょう!
預け荷物に入れられない液体はコレ!
液体の入った荷物は、機内に持ち込む手荷物と預ける物に対する制限が違います。
スーツケースなどの「預け荷物に入れられない液体」は、まずこの4つをしっかりチェックしておきましょう!
- 化粧品類や医薬品類(500mlまたは500gを超えるもの)
・・・マニキュア、コンタクトの洗浄液、消毒液など - 化粧品等のスプレー(500mlまたは500gを超えるもの)
・・・虫刺され用スプレー、ヘアスプレーなど - お酒(アルコール度数が70%を超えるもの)
- 「塩酸」や「漂白剤」
この4つに関しては、手荷物として機内へ持ち込みもできない物になっています。
ただし、「塩酸」や「漂白剤」以外は細かな注意点や量を守れば預けることが可能になりますので、ぞれぞれ確認しておきましょう!
化粧品・医薬品類(スプレーも含む)の基準は?
化粧品や医薬品は以下の基準によって、スーツケース等に入れて預けることができるかどうかが決まります。
- 各容器の容量が500ml(500g)以下のものか
- 全ての量の合計が、1人につき2リットル以下になっているか
この2つをクリアしていれば、荷物を預けることができます。
ただし、引火性のあるスプレーは危険物になるので持ち込み・預け荷物どちらも不可になります。
化粧品・医薬品それぞれ同じ基準ですが、どちらも荷物に入っている場合は、「容器の容量(容器の大きさ)」と「合計した量」どちらも対象になります。
虫刺され用薬・かゆみ止め・鎮痛剤・消毒・殺菌スプレーなど
お酒の基準は?
お酒やアルコール飲料は、以下の基準によってスーツケースなどに入れた状態で預けることができるかどうかが決まります。
- 各容器の容量が500ml(500g)以下のものか
- 全ての量の合計が、1人につき2リットル以下になっているか
このように、お酒はアルコール度数によって基準が段階的に分かれています。
自分が持ち込みを考えているお酒類をしっかりチェックしておきましょう!
「え!これも液体?」気を付けたい意外なものとは?
普段はあまり「液体」として認識していない物も液体類に含まれているので、荷造りやお土産を考える時には確認が必要です。
- ジャム
- 缶詰
- アイス
- プリン・ゼリー
- 軟膏・ハンドクリーム
- ヘアワックス・整髪ジェル
- クリームファンデーション
- 歯磨き粉
など
液体の機内持ち込みについても知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!↓↓↓
歯磨き粉の機内持ち込みについても詳しく解説しています↓↓
預け荷物でよく引っかかるものはこの3つ!
液体以外にも国内線・国際線に共通して、スーツケースなどに入れて預けられない荷物があります。
検査でうっかり没収されてしまうことがないように、こちらも確認しておきましょう!
- モバイルバッテリー
- 電子タバコ
- ライター・マッチ
どれも使い慣れている人にとって、すぐ使えるよう持っておきたいものばかりですが、荷物で預ける場合は特に注意が必要です。
モバイルバッテリーや電子タバコに内蔵されているバッテリーは、衝撃が加わると発火してしまう恐れがあるので、荷物の中に入れて預けることができません。
ただ、航空会社によっては手荷物であれば1つまでであれば機内への持ち込みを許可していることがあります。
手荷物ならOKになるものがある?
預け荷物に入れるのが基本的にNGなモバイルバッテリーやバッテリーですが、電子機器に入っている場合は預け荷物としても受け付けてくれる場合があります!
また、ライターやマッチはそれぞれ1個ずつまでであれば機内への落ち込みが可能です!
ただし、プリミキシングライターと呼ばれる強力な炎がでる物は一切の持ち込みが不可になっています。
飛行機へ絶対に持ち込めない物
飛行機へ荷物を持ち込みを確認するときに、「機内へ持っていく手荷物」としても「預ける荷物」としても持ち込みができないものがあります。
航空法で飛行機への持ち込みが禁止されている危険物を持ち込んでしまうと、「50万円以下の罰金対象」となってしまいます。
- 高圧ガス
- 引火性液体(ライターの燃料など)
- 花火
- 酸化性物質(漂白剤など)
- 毒物類(農薬など)
引用:国土交通省公式サイト
長期の滞在予定がある場合などは、旅先でどうしても必要なものがあるかもしれません。
その場合は、なるべく目的地に着いてから手に入れるようにすると安心です!
荷物を預ける時のルール
飛行機を利用するときに、スーツケースなどをチェックインカウンターで預ける方が多いと思います。
実は、その預ける荷物にも重さや大きさの規定をクリアする必要があり、基準をオーバーしてしまうと追加料金を支払うことになってしまいます。
空港で困ることがないように、このポイントもしっかり確認しておきましょう!
重さ・サイズの制限を確認しよう!
この預け荷物は、個数や重さなどの「許容量」を超えなければ無料で預けることができます。
もし基準を超えると、「超過手荷物料金」を支払わなくてはなりません。
無料で預けられる「許容量」は、各航空会社でこのように決められています。
日本発・国際線エコノミークラスでの預け荷物「許容量」 | |||
---|---|---|---|
航空会社 | 個数 | 重量 | サイズ(3辺の和) |
JAL | 2 | 23kg | 203cm |
ANA | 2 | 23kg | 158cm |
アメリカン航空 | 2 | 23kg | 157cm |
デルタ航空 | 2 | 23kg | 157cm |
ユナイテッド航空 | 2 | 23kg | 157cm |
エールフランス | 2 | 23kg | 158cm |
大韓航空 | 1(アメリカ以外) | 23kg | 158cm |
ハワイアン航空 | 2 | 23kg | 157cm |
エアプサン | 1(アメリカ以外) | 15kg | 203cm |
「荷物の準備だけでも大変なのに、重さまで考えないといけないの?」
「家では体重計とかで重さがわかるけど、滞在先ではどうしたらいいの?」
たくさんある荷物をこまごまと量っていくのは、確かに時間も体力も使ってしまいますよね。
こんな時はこんなにコンパクトな「重量チェッカー」を用意しておくのをおすすめします!
これがあれば旅行前の準備も時短できてしまいますし、旅先にも持っていけるのでお土産を詰めながらも重さの確認ができますね!
お酒や化粧品類は「免税範囲」にも気を付けて!
海外旅行などでお土産に酒類や香水などを購入して、預け入れ荷物に入れる場合は免税範囲にも注意が必要です。
海外旅行者の免税範囲
免税の範囲は、携帯品あるいは別送品(入国(帰国後6か月以内に輸入するものに限ります。)のうち、個人的に使用すると認められるものに限り、成人一人当たり下記の表の範囲内で免税となります。(携帯品と別送品の両方がある場合には、両方を合算します。)
未成年者の場合は「酒類」と「たばこ」は免税になりません。6歳未満のお子様は、おもちゃなど明らかにお子様本人の使用と認められるもの以外は免税になりません。
また、この免税範囲を超えた場合、商品や商業用サンプルには、品物の種類などに応じた税率によって税金が課せられることになります。
引用:財務省公式サイト
酒類・香水が免税(税金がかからない)範囲は、この量に決められています。
- 香水・・・2オンス(約60ml)
- 酒類・・・3本。1本760mlのものまで
酒類は、1本あたり760mlまでのものが3本まで大丈夫ということになります。
つまり、760ml×3本で「2,280ml」までは免税範囲ということになります。
「もし免税範囲を超えたらどうなるの?」
という心配も頭に浮かんできますよね。
免税範囲を超えた場合は、日本に到着した時に税関での申告が必要になります。
そこで必要に応じて追加の税金を支払わなければなりません。
預ける荷物のパッキング(荷造り)ポイント
自分の手を離れると、場所によって意外とスーツケースが雑に扱われることがあります。
私も新品のスーツケースだったはずなのに、受け取り後は表面が傷や汚れだらけに...なんてことがありました。
預け入れ荷物に液体を入れた場合、時にスーツケースの中で容器が割れたり中身が漏れ出てしまうことがあります。
着替えやお土産がベタベタに...なんて考えただけでガッカリしてしまいますよね。
そんな預け入れ荷物内の液漏れを防ぐために、こんなポイントを確認しながらパッキング(荷造り)をしてみたください。
- 液体が入った容器をビニール袋に入れて、タオルや衣服などの布製品で周りを保護する
- シャンプーやボディーソープなどはテープで蓋をとめたり、サランラップを巻いてから蓋をする
- 圧力で容器が壊れないように、スーツケースの中に余裕を持たせる
色分けもできるので、見分けが付きやすくなります。
手でも簡単に切れるので、旅先でお土産にラベリングしておくと、だれに渡す物か確認する作業も省略できちゃいます♪
また、こんなジップ付きバッグも用意していくと荷物を取り出しやすくできます。
このサイズのジップ付きバッグは、機内への液体の持ち込みサイズもクリアしているので用意しておくと便利です!
こちらの動画で実際のパッキングのイメージを見ることができます!↓↓↓
まとめ
- 飛行機に乗る際の荷物は、「手荷物」と「預け荷物」の2つに分かれる。
- 化粧品・医薬品類(スプレーも含む)は、500ml以下または500g以下なら預けられる。
- お酒は、アルコール度数70%以下であれば預けられる。
- 預け荷物でよく引っかかるのは、モバイルバッテリー・電子タバコ・ライター・マッチ。
- 預け荷物で液体の漏れを防ぐように、荷造りの時に工夫をしておくと安心。
安全な飛行機の運航のために、テロ対策として液体の荷物の預かりや持ち込みが厳しくなっています。
特に機内への持ち込みは厳しいので、なるべく預け荷物の中に入れられるようにしたいですね。
入れてはいけない物と入れられる量に注意してみると、複雑に思える液体のルールがスッと理解できるかと思います。
不注意から大切なものを没収されて、苦い思い出になるなんてことがないようにしましょう!
飛行機での移動や荷物に関しては、こちらの記事もおすすめです!↓↓↓
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