せっかく飛行機の予約をしていても、減便により乗る予定の便が飛ばなくなってしまうケースも…。
そんなときって
「どんな対応になるのかが全然わからない…。」
「減便になったら目的地には行けないのかな?」
などの様々な不安が頭をよぎりますよね。
そんな不安の種は早めのうちに摘んでおきたいですね。
そこで今回は、減便に伴う各航空会社の対応や減便になったか確認する方法についてご紹介します。
欠航、減便、運休の違い
飛行機が飛ばなくなる事を欠航、減便、運休といいますが、意味の違いが正直わかりませんよね…。
ある航空会社では、欠航・減便・運休の使い分けに明確な定義はないものの、このような状態を指すことが多いそうです。
- 欠航は突発的に特定の飛行機が飛ばせなくなる状態
- 減便は一定期間、特定の路線の一部の便が飛ばなくなる状態
- 運休は一定期間、特定の路線のすべての便が飛ばなくなる状態
各航空会社でこれらの言葉の表現に差はありますが、自分の乗る予定だった飛行機が飛ばなくなることに関しては変えようがないのであまり気にする必要もなさそうですね…。
飛行機が飛ばなくなる状況について
飛行機が飛ばなくなるのも「今日は空を飛ぶ気分じゃないな」なんて理由で飛ばなくなるわけではありません!
飛行機が飛ばなくなる理由は、大きく分けると二つに分類することができます。
- 不可抗力によるもの
- 航空会社都合によるもの
それぞれの場面についてご紹介していきます!
不可抗力によるもの
不可抗力によって飛行機が飛ばなくる場面というのは、主にこのような場面を指します。
- 強い横風の影響を受ける
- 視界不良
- 滑走路の状態が悪い
では、具体的にはどのような状況になるのでしょうか?
横風の影響を強く受ける
強い横風の影響を受けると、離着陸に支障をきたす可能性が高くなるため、飛ばなくなる場合もありますね。
ただ、「機種による横風制限の違い」や「パイロットの資格の違い」によって同じ空港発着にも関わらず、飛ぶ飛行機と飛ばない飛行機とで分かれることもあります。
例えば、ボーイング777という機種ならば38ノットまでの風なら耐えれますし、ボーイング767でしたら29ノットまでの風に耐えることができます。
滑走路の状態によっても横風制限は変わってきますが、出荷前にしっかりとテストされた上で横風制限が設定されているので安心してくださいね。
視界不良
霧や吹雪などによって視界不良となっている場合でも飛行機は飛ばなくなることがあります。
滑走路や前方が見えにくい状態になってしまうと離着陸に影響を及ぼす恐れがあるために飛ばなくなるんですね。
また、雨の場合であっても大粒の雨だと視界不良となってしまうために飛行機が定刻通りに飛ばなくなることもあります。
滑走路の状態が悪い
滑走路の状態が悪い場合も飛行機が飛ばなくなることがあります。
これは例えば、前日や当日に大雪が降り、滑走路の除雪作業が飛行機が間に合わないというような状態を指します。
北海道などの積雪量がもとから多い地域では積雪対策を講じた滑走路となっているため、この影響を受けることは少なくなっています。
航空会社の都合によるもの
航空会社都合による場面というのは主にこのような場面を指します。
- 整備不良・機材変更
- パイロットの体調不良
- システム障害
こちらも具体的にはどんな状況になるのでしょうか?
整備不良・機材変更
出発前に飛行機では専門の技師によるメンテナンスが行われています。
その際に、もしも飛行機のどこかに不良等が見つかった場合には遅延、欠航といった措置をとり、修理や補充等を行います。
システム障害
特定の航空会社や空港全体でシステム障害が起きる場合があります。
システム障害が発生してしまうと、搭乗するための手続き等が出来なくなってしまうため、飛行機が遅延、欠航してしまうことがあります。
パイロットの体調不良、代替人員が間に合わない
パイロットが体調不良などにより予定の便に搭乗できない場合には、同航空会社内の他のパイロットが代替要員として搭乗します。
JALやANAといった一般航空会社では代替要員がいないことにより欠航になることはほぼありません。
しかし、ピーチやジェットスターなどの格安航空会社の場合代替が見つからず欠航する場合もあるそうです。
一般航空会社とはANAやJALといった、飲み物等の機内サービスを無料で行う航空会社の事を指します。
一方、格安航空会社とは、ジェットスターやピーチなどのお飲み物等の機内サービスを有料で行う航空会社の事を主に指します。
また、格安航空会社はLCCと表記される場合もあります。
飛行機が飛ばなくなったらどんな対応になるの?
搭乗予定の飛行機が飛ばなくなった際の対応は主に二つあります。
- 返金
- 振替
返金は、目的地に飛行機を使っていくことはできないものの、お金が返ってくることを指します。
一方、振替というのは予定の飛行機に搭乗できなかった代わりに自社、または他社の飛行機に搭乗することを指しています。
これらは一般航空会社と格安航空会社でだけでなく、飛行機が飛ばなくなる原因が不可抗力によるものか、航空会社都合によるものかで対応が変化してきます。
事前に告知されることの多い減便でも、不可抗力によるものと航空会社都合によるもののどちらもあり得るので注意してください。
一般航空会社では?
JALやANAといった一般航空会社では予定の飛行機が飛ばなくなった場合、返金・振替の措置が取られます。
- 返金・振替ともに手数料はなし
- 予約していた会社の便に振替が可能
- 振替に当たって発生した諸費用の補償はなし
不可抗力によって欠航した場合、一般航空会社では全額返金、または自社便への振替が可能となっています。
振替を選択した場合に発生した宿泊費や食費など諸費用への補償はないため、実費で負担する必要がありますね。
- 返金・振替ともに手数料はなし
- 予約していた会社の便、他社便に振替が可能
- 振替に当たって発生した諸費用の補償あり
- 定期交通機関を振替利用した場合の補償あり
航空会社都合で欠航した場合は、全額返金、または自社便・他社便への振替が可能となっています。
航空会社都合で欠航となった場合で他社便を利用できるのは一般航空会社のみ可能な対応となっており、連帯輸送契約を結んでいる会社同士での振替となります。
一つの航空会社で顧客を送り届けることが難しくなった状況になったとき、他社とも協力して顧客を目的地へ届けるために協力をする契約。
欠航になった代わりに定期交通機関を利用した場合にも補償があります。
交通費より航空券代のほうが大きい金額となった場合は航空券代の全額払い戻しがされます。
一方、航空券代より交通費のほうが大きい金額となった場合は、航空券代と交通費との差額が航空会社によって負担されます。
引用:ANA公式サイト
上記の画像はANAの物ではありますが、JALも同様の対応をとっています。
ただし、諸費用や交通費等の補償が出るとしても、振替方法や航空券の種類によって上限額や精算方法が異なるため注意が必要です。
格安航空会社では?
ジェットスターやピーチ等の格安航空会社でも返金・振替といった対応が取られています。
ですが、補償については一般航空会社と異なる面があるため注意が必要です。
- 返金・振替ともに手数料はなし
- 予約していた会社の便に振替が可能
- 振替に当たって発生した諸費用の補償はなし
不可抗力による欠航の場合は。一般航空会社との差は見られません。
一般航空会社と同じく、全額返金、または自社便への振替が可能になっており、振替に当たって発生した諸費用に関しても補償はなく、実費で負担することなっています。
- 返金・振替ともに手数料はなし
- 予約していた会社の便に振替が可能
- 振替に当たって発生した諸費用の補償はなし(ジェットスターは除く)
- 定期交通機関を振替利用した場合の補償なし
航空会社都合による欠航の場合は一般航空会社との差がみられます。
不可抗力の場ありと同じく、全額返金、または自社便への振替が可能となっています。
格安航空会社では、航空者都合による欠航の場合でも自社便以外へ振替をすることはできません。
また、ジェットスターを除いた格安航空会社では振替に当たって発生した宿泊費や食費等の諸費用に関する保証がありません。
さらに、定期交通機関を飛行機の代わりに利用した場合でも、交通費を航空会社側が負担することはありません。
格安航空会社の中では珍しく、ジェットスターでは欠航の際の補償が充実しており、自社都合の大幅な遅延や欠航による振替を行った際に宿泊費や食費などの諸費用が補償されます。
新型コロナウイルス感染症に伴う減便への対応について
連日話題となっている新型コロナウイルス感染症に伴う減便については各航空会社で特別対応が取られています。
通常通り返金・振替の二つの選択肢から選ぶことが可能ですが、振替便の期限が延長されていたりと対応の中身が通常とは異なっています。
例えばANA国際線では通常時、振替をする際には搭乗予定日から30日以内の飛行機に振り替える必要がありますが、新型コロナウイルス感染症に伴う減便では、2020年12月31日まで一回のみ搭乗日の変更が可能と発表しています。
詳しくは、登録メールアドレスに届いたメールや各航空会社のホームページをご確認ください。
飛行機内の感染症対策が気になる…という方はこちらの記事もチェック!
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飛行機が減便になっているか確認する方法とは?
各航空会社では、予約していた便が飛ばなくなった場合に確認する方法は主に三つあります。
- 予約時に登録した連絡先への連絡
- 各航空会社のホームページ
- 各航空会社のTwitter
それぞれ詳しく見ていきましょう!
予約時に登録した連絡先への連絡
飛行機を予約する際に、代表者はメールアドレスや電話番号を登録しています。
減便に伴い予約していた飛行機が欠航となった場合には、登録している連絡先に返金や振替に関する連絡が航空会社から来ますので、メールボックスや不在着信等の確認をする必要があります。
また、メールの場合、迷惑メールに振り分けられている可能性もあるので迷惑メールのフォルダまで確認しましょう。
各航空会社のホームページ
航空会社のホームぺージには、飛行機の運航状態を調べることの出来るページが用意されていることがあります。
そちらのページでは、搭乗日と便名を入力するか、搭乗日と出発地・目的地の情報を入力することで、搭乗予定の飛行機が通常通り運航するかどうかを調べることが可能です。
通常通り運航か欠航かというだけでなく、運行できるかどうかを調査中というような表示がされる航空会社もあるので、適宜確認してみるのもいいかもしれませんね。
各航空会社のTwitter
◆国内線◆こんにちは。本日4日午後、釧路空港は視界不良のため、条件付きの運航となる可能性があります。https://t.co/Hj94jtF1sn
— ANA運航の見通し情報 (@ANA_flight_info) May 4, 2020
航空会社によっては、この様に運行情報を随時呟くアカウントを運用しています。
ホームページに比べてより手軽に、よりリアルタイムに情報が入手しやすいという利点があります。
また、運行情報だけではなく自宅でも旅気分が味わえる料理の情報や、お得なキャンペーンの告知なども呟かれているので各航空会社のTwitterやをフォローをしてみるのもいいかもしれません。
大規模な減便はアレに影響が
飛行機と天気予報に関係性があることは知ってましたか?
実は、飛行機が減便すると天気予報の精度が下がるんです!
天気予報をするには、観測点で継続的に気温・雨量などを測定する事が必要になります。
地上にある観測点だけでは限界があるので、飛行機が観測点として上空での温度や風、湿度いった情報を収集しています。
飛行機が大幅に減便してしまうと、それに伴って上空の情報が少なくなってしまうため、天気予報の精度も下がってしまうんですね。
晴れ予報の日に外でスポーツをしようと計画していても、雨が降ってできない。なんてことが起こりやすくなってしまうんだね。
「せっかく天気がいいなら綺麗な景色が見たいな…」そんな方はこちらの記事もチェック!
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まとめ
- 飛行機が飛ばなくなる原因は不可抗力か航空会社都合によるもの
- 飛行機が飛ばなくなったら返金か振替が可能
- 一般航空会社では返金や振替の補償が充実
- メールやホームページ、Twitterで運行情報の確認が可能
せっかく予約した飛行機が減便によって乗れなくなってしまうのは残念ですよね。
ですが、各航空会社の対応に沿って手続きをすることで、目的地にたどり着くことも可能です。
対応の違いなどに注意して、皆さんにとってよりよい選択ができるよう祈っています!
もし振替をして飛行機に乗るのでしたらこちらの記事がおすすめです!
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皆さんを目的地へお届けしたくても、飛行機を減便せざるを得ない状況もやってきてしまいます(>_<)
搭乗予定の飛行機が飛ばなくなってしまっても、その後の手続きを安心して行えるように全力でサポートしますのでよろしくお願いします!