空港では、フライトまで暇を持て余すことがありますよね。
そんな時にピアノがあったらどうでしょうか?
「最近、駅や空港でのストリートピアノが流行っているみたい」
「勝手に弾いてもいいのかな?」
動画投稿サイトなどで、ストリートピアノの素敵な演奏をよく見かけます。
あんな風に、大勢の人の前で上手に演奏ができたら楽しいだろうなと思いますよね。
今回は、そんなストリートピアノのよさや、ピアノが弾ける空港などを紹介したいと思います。
公共の場のピアノを弾くにあたって、するべきコロナ対策の方法もお教えしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
ストリートピアノの良さ
ストリートピアノとは、公共の場に置かれたピアノを自由に弾くことです。
誰でも、好きなように好きな曲を弾くことができます。
何より素敵なのは、見ず知らずの人たちが音楽を通して打ち解け、癒しの空間を共有できることだと思います。
その良さがよく分かる、番組やyoutuberの方を紹介したいと思います。
NHK駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ
引用:NHK公式サイト
NHKのBS1で放送されている番組です。
世界中の駅や空港に設置されたピアノに、定点カメラを設置して、人々がピアノを演奏する姿を写しています。
ノーナレーションで定点カメラの映像のみ、と少し素朴な番組に思われるかもしれませんが、多くのファンがいる素敵な番組です。
ピアノを演奏する人の背景や、音楽に対する思いをインタビューし、音楽の素晴らしさを改めて感じられる内容です。
放送日は不定期で、15分ほどの番組ですが、音楽好きの方には大変おすすめの番組なので、是非見てみてくださいね。
NHKオンデマンドに登録すれば、過去に放送した回を視聴することもできるようです。
ストリートピアノyoutuber
海外でストリートピアノの動画を投稿されている方です。
聴いている人も、思わず口ずさんでいたり、手拍子をしたり、曲が終わるごとに盛大な拍手を送っているのが素敵ですよね。
これこそが音楽の素晴らしさだと感じます。
ストリートピアノは、海外では目にするというイメージでしたが、最近では日本でもメジャーになっていますよね。
日本でストリートピアノの動画を投稿されているyoutuberの方です。
腕前はもちろんのこと、周りで演奏を聴かれている方々のうっとりとした表情が印象的です。
街中を歩いていて、こんな素晴らしい演奏が聴こえてきたら思わず立ち止まっちゃいますよね。
このように、最近はストリートピアノを弾きたい人・聴きたい人の両方が増えています。
今回は、日本の空港にしぼってストリートピアノがある場所を紹介したいと思います。
ピアノがある日本の空港
意識していないと、空港のピアノに巡り合うことは少ないかもしれません。
しかし、思っているよりもピアノがある空港は全国にあるんですよ♪
さっそく羽田空港から紹介していきます^^
羽田空港
羽田空港ピアノ発見
カフェみたいな落ち着いた雰囲気で良き
ピアノの音色もまろやかで音量が小さく、周囲の方々の会話の邪魔にならない
音数減らしたアレンジでBGM的に優しく演奏するにはvery goodな環境 pic.twitter.com/trtZYKYrPM
— フィアット500の大木さんピアノ垢 (@oooooookita3) February 2, 2020
演奏可能時間:15:00〜18:00
ピアノの音が大きすぎず、周りの方の会話を遮らないというのは魅力的ですよね。
飛行機を利用する方のみでなく、誰でも弾くことができます。
現在は、残念ですが新型コロナウイルスの影響で使用は中止されているようです。
再開の日程は、羽田空港のHPやFacebookを確認してみてくださいね。
中部国際空港セントレア
演奏可能時間:6:00〜21:30
2020年の7月に設置されたばかりの新しいピアノです。
セントレアの開港15周年を記念して設置され、「ひこうピ」という愛称があるようです。
セントレアのオフィシャルキャラクター・セントレアフレンズが描かれた、ポップで可愛いデザインですよね。
現在は、新型コロナウイルスの影響で、弾き語り、合唱等が禁止されており、消毒やマスクを必須としていますが、演奏はできるようです。
https://twitter.com/Centrairairport/status/1286146038567378944
こちらの公式twitterの投稿画像にあるように、ピアノを演奏する姿を撮影できる、スマホスタンドも設置されています。
よく考えられていてとても便利そうですよね♩
この「ひこうピ」は、今年の秋頃までの設置を予定しています。
神戸空港
引用:神戸市公式サイト
演奏可能時間:6:00〜23:00
使用しているピアノは、ある幼稚園で使わなくなったものだそうです。
飛行機がよく見えて、開放感ある空間なので、気持ちよくピアノを弾くことができると思いますよ♩
動画投稿者の方のように、飛行機に乗る予定はないけど、ピアノを弾きに神戸空港まで足を運ぶ人も多いです。
演奏を聴く子どもたちが、「アンパンマンだ!」と反応し、一緒に歌い始めたのはなんだかとても感動しちゃいました…
ただ、神戸空港でも新型コロナウイルスの関係で、当面の間使用を中止しているそうです。
こちらも、再開の目処は公式HPやFacebookをチェックしてみてくださいね!
北九州空港
北九州空港ピアノは、引き続き2階の待合ロビーの奥に設置されています。空港にお越しの際にはお気軽に演奏してみてくださいね。#北九州空港ピアノ #kitakyupiano
演奏可能時間:9:00〜18:00
実はこのピアノ、お茶で有名な辻利の社長、辻史郎さんが50年以上使われた末に寄附されたピアノだそうです。
とても大切に使われていたことが分かりますよね。
ぜひその歴史を感じながら、ピアノを演奏してみてください♩
鹿児島空港
演奏可能時間:6:00〜21:00
演奏の際には1階の総合案内所へ行き、演奏の許可をもらう必要があります。
必ず一声かけてからピアノを弾きましょうね。
ちなみに、ピアノの柄には鹿児島県を代表する黒豚が描かれており、「ラッキー」という愛称もあるようです。
鹿児島空港のフリーピアノに無名の老人ピアニストが降臨して、相次ぐ遅延による溜め息まじりの空気を清らかなものにしている、、、 pic.twitter.com/5fJ0lMXfwE
— たまさか☄✂️@最高の夏完 (@tam_kud) February 20, 2017
飛行機が遅延した際、ピリついた雰囲気がピアノの演奏によって変わるなんて、音楽の力は素晴らしいですよね。
以上挙げた空港のほかに、期間限定で成田空港や伊丹空港、米子空港などにもピアノが設置された時期がありました。
ストリートピアノは期間を定めて設置されることも多いので、演奏をしに足を運ぶ際は、期間中であることを確認してから向かいましょうね。
ストリートピアノのマナー
ストリートピアノの魅力などをお伝えしてきましたが、実は少し問題も生じているそうなんです。
「Love Piano」というヤマハの企画で、品川駅にストリートピアノが設置された時期がありましたが、予定より早く撤去されてしまいました。
メディアへの露出が増え、ストリートピアノを目的に来る人が多くなってしまったことが問題でした。
動画配信者の方による予告イベントも行われる予定だったそうで、駅の安全を守るためにもやむを得ない判断だったんですね。
一見メリットがたくさんあるようなストリートピアノですが、マナーを守らないと利用することができなくなってしまいます。
すべての人が気持ちよく利用するためにも、守るべきマナーを紹介したいと思います。
演奏は平等に
「誰でも自由に弾ける」というのがストリートピアノの定義だとお伝えしましたが、自由というのは、ただわがままに自分のやりたいように振る舞うこととは違いますよね。
ある程度の節度を持って、周りに迷惑をかけない範囲内で行うことで、初めて自由というものが成り立つと思います。
少し難しい話になってしまいましたが、自分勝手な演奏は禁物ということです。
みんなが平等に演奏できるようにするためには、具体的に以下のことに気をつけてみましょう。
- 演奏の順番を待つ際は、列をつくって順番を守る。
- 一曲ごとに周りを見渡して、ほかに弾きたそうな人がいないか確認する。
演奏している本人は、周りを気にしながら弾いていたつもりでも、はたから見ると「占領している」と思われてしまうことも少なくないようです。
たしかに、演奏はしていなくても、曲と曲の合間もピアノの椅子に座り続けていたりしたら、周りの人はなかなか声をかけづらいですよね。
注意して周りを観察してみましょう。
ずっとピアノを気にしているような人がいたら、勇気を出して声をかけてみるのも良いかもしれません。
「ピアノが好き」という同じ境遇を共感できるせっかくの相手です。
警戒し合うのではなく、ピアノをきっかけに絆が生まれたら素敵ですよね。
ピアノを大切に扱う
ピアノは、みなさんが思っているよりもとても繊細です。
強い衝撃や、液体物などに耐えられるような作りにはなっていません。
以下のことに気をつけて、ピアノを演奏しましょう。
- 鍵盤・ペダルは強く叩かない。
- 濡れた手で触らない。
- 飲食をしながら演奏しない。
- 飲食物をピアノの上に置かない。
自宅などにあるピアノとは違って、ストリートピアノは調律や修理をする機会が限られています。
なるべく良い音色で、ピアノが長持ちするためにも、一人一人が大切にピアノを扱うことが重要ですね。
万が一破損させてしまった場合は、損害賠償などが発生する可能性もあるので、あくまでも借り物ということを忘れず使用しましょう。
設置場所のルールを守る
一概にストリートピアノと言っても、設置されている場所によって独自のルールがあったりします。
弾き語りや、ほかの楽器とのセッション、合唱などが禁止されているところもあるので、きちんとルールに従いましょう。
先ほど紹介した鹿児島空港のように、一度総合案内所のような場所で許可をとる必要がある場合も。
ピアノの近くに、演奏をする際のルールなどが書かれていることがあるので、よく読んでから演奏しましょうね。
予告したイベント等は開催しない
品川駅の例もそうですが、ストリートピアノが設置される場所は、駅や空港、ショッピングモールなどが多いです。
いくらピアノの演奏が素晴らしくても、人々の移動を妨げてはいけません。
演奏をしていたら聴衆が集まってきたというのは仕方がありませんが、意図的に人を集めるのはやめましょう。
チャンネル登録者数が多い人に限られますが、あらかじめ日程を設定し、SNSなどで演奏の予告をすることは控えるべきです。
混雑を招いてしまう上に、大々的にイベントを開催されては、その時間帯にほかに弾きたい人がいても弾くことができませんよね。
撮影に関して
基本的に、演奏の動画などを撮る際、許可をとる人はあまり多くいません。
勝手に撮影されるのが嫌な人は、そのように伝えましょう。
聴く側の人は、動画を撮りたい時、演奏者に一声かけるのが理想的です。
お互いに気持ちよく楽しみたいですよね。
営利目的の演奏は禁止
営利目的で利用することを禁止するストリートピアノが多いです。
イベントを開催してチケット販売したり、演奏後に投げ銭を求める行為などを指します。
また自身の営業活動もあまりよくないそうです。
関わっている演奏会などのビラやチラシ、またプロモーションカードなどの配布は控えましょう。
ピアノの除菌方法
この時期に気になるのが、やはり除菌方法ですよね。
ですが、先ほども述べましたがピアノはとても繊細です。
特に鍵盤はピアノの顔なので、無理にアルコールなどを使用していいのか不安な人も多いはず。
ですが他の方法で代行できるので、安心してくださいね!一緒に見ていきましょう。
鍵盤を除菌する際の基本
まず、鍵盤を除菌する際の基本として、アルコールを使用しないことと、濡れたらすぐに乾拭きすることの2つが挙げられます。
どんな除菌方法でも、この2つのことは共通しているので、必ず念頭に置いておいてくださいね。
アルコールを使用したり、鍵盤が濡れたままになっていると、ピアノ内部に影響を及ぼしたり、鍵盤がひび割れる原因になりますので気をつけましょう。
台所用中性洗剤を使用する場合(推奨)
台所用中性洗剤とは、その名の通り中性の洗剤のことで、食器を洗う際の液体洗剤などを指します。
いろいろな中性洗剤がありますが、この商品はどんなお掃除にも使えるオールマイティーな洗剤なのでおすすめです。
中性洗剤を使用する方法
鍵盤をやさしく拭く。
その後すぐに別のタオルで乾拭きをする。
除菌自体は意外と簡単にできそうですが、出先までタオルをいくつも持っていくのは少し大変かもしれません。
ジップロックにタオルを入れて持ち運んだりと工夫はできますが、もう少し簡単な方法もお教えしたいと思います。
ノンアルコール除菌シートを使用する場合
最近は、少しずつどこでも手に入るようになってきましたね。
このような一般的な除菌シートで構いませんが、必ずアルコールを使用していないことを確認しましょう。
ノンアルコール除菌シートを使用する方法
使用した除菌シートは、袋に入れて密閉し廃棄しましょう。
中性洗剤を使用した方が除菌効果が高いのでおすすめですが、一時的な除菌ならノンアルコールシートでも問題ありません。
ですが、ピアノを使用した後は、念のためしっかり手を洗いましょうね。
電子楽譜
ストリートピアノのマナーやコロナ対策など、少しネガティブな話をしてしまいましたが、ここからはストリートピアノが楽しくなるアイテムを紹介したいと思います。
引用:ヤマハ公式サイト
ヤマハが出している、コード譜作成アプリです。
弾きたい曲を再生すると、すぐに楽譜を作成してくれる耳コピアプリというと分かりやすいでしょうか。
iPad、iPhoneに対応しているので、いちいち楽譜を持ち運ぶ必要がないんです。
どんな曲も再生するだけで楽譜を作ってくれるので、誰かにリクエストされた知らない曲でもすぐに弾くことができますよ♩
演奏できる曲のバリエーションが増え、リクエストにも答えられるようになるので、ストリートピアノが楽しくなること間違いなしです。
私も長年ピアノを習っていましたが、これが無料で手に入るのは素晴らしいと思います。
便利な時代ですね。気になる方は、App Storeからダウンロードしてみてくださいね。
まとめ
- ストリートピアノは自由に弾くことができる。
- 日本の空港では、羽田空港、セントレア、神戸空港、北九州空港、鹿児島空港に設置されている。
- 現在は、新型コロナウイルスの関係で中止されている場所もあるため注意。
- ストリートピアノを使用するにはマナーを守る必要がある。
- 予告イベントや営利目的の演奏は行わない。
- ピアノを除菌するには、台所中性洗剤やノンアルコール除菌シートが効果的。
- アルコール消毒液は厳禁。
- iPad、iPhoneに対応したコード譜作成アプリが便利。
空港のストリートピアノについて紹介しました。
一概に自由といっても、周りへの配慮を忘れずに節度を保った利用が求められます。
演奏をする人も聴く人も、お互いが気持ちよく過ごせるように配慮したいものです。
現在は残念ながら利用できない場所も多いようですが、お伝えした除菌方法などを活用して安心してピアノを楽しみましょう。
空港についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
ピアノの音色は癒されますよね。
せわしない空港で、素敵なピアノの音色が聞こえてきたら、きっと誰もが心休まると思います。
音楽やピアノが好きな方は、ぜひ空港でピアノの演奏をしてみてくださいね。