本文へ移動
NEWS

飛行機のペットボトルは航空会社で変わる?17社を比べた違い

公開 読了 約13分
飛行機のペットボトルは航空会社で変わる?17社を比べた違い 図の中の文字: 国内線は中身、そのまま可、国際線は100ml、透明袋1つ、国内線、国際線

この記事は飛行機の神様 編集部が航空会社と国土交通省の案内を見て書いています。旅行の予約サイトなどの広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。記事の作り方

この記事の数字と規定は2026年9月13日に公式ページで確かめたものです。

ペットボトルは国内線なら中身入りで持ち込める

国内線ならペットボトルは中身が入ったまま持ち込める。国際線では100ml以下の容器に移す必要がある。飛行機の神様編集部が航空会社17社のルールを調べたところ全社に独自の注意書きがあった。同じ「ペットボトルOK」でも開封済みの置き場所や保安検査での扱いは会社によって違う。

この記事でわかること

  • 国内線と国際線でペットボトルのルールがどう変わるか
  • 航空会社ごとにペットボトルの扱いがどう違うか
  • 中身の種類(水・お茶・炭酸・アルコール)で何が変わるか
  • アメリカやヨーロッパのルールとの違い

飛行機の神様が17社のペットボトルルールを調べた

飛行機の神様の持ち込み早見表では111品目のルールを航空会社17社ぶん並べている。このうちペットボトル(飲み物)に関するルールだけを取り出した結果が次の表だ。

調べた内容 結果
調べた航空会社の数 17社
うち国内線のみの会社 8社
国際線も飛ばす会社 14社
独自の注意書きがある会社 17社(全社)
会社ごとの独自ルールの合計 114

出典:飛行機の神様 持ち込み早見表(2026年9月10日時点)

17社すべてに独自の注意書きがある。合計すると114の独自ルールが存在する。国土交通省も「航空会社によって、より厳しいルールを設けている場合がありますので、各航空会社の指示に従ってください」と案内している。出典:国土交通省「機内への持込み、お預け手荷物に制限がある品目について」

国土交通省は「機内持込み・お預けにあたって制限のあるもの」として227品目を公表している。このうち57品目は機内にも預け入れにもできる。107品目は機内には持ち込めないが預けることはできる。39品目はどちらもできない。ペットボトルの飲み物は「機内にも預け入れにもできる」品目に入るが条件が付く場面がある。

国際線でペットボトルに100ml制限がかかるのはなぜか

国際線の液体制限は2006年の事件がきっかけだ。ロンドン・ヒースロー空港で手製の液体爆弾を使った旅客機爆破計画が発覚した。出典:European Commission「Liquids, aerosols and gels」

この事件を受けて国際民間航空機関(ICAO)が液体の持ち込み制限を各国に求めた。ANAは「国際民間航空機関(ICAO)の指示のもと、航空機内への液体物の持ち込みが制限されています」と案内している。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

日本を含む多くの国で液体を100ml以下の容器に入れるルールが導入された。EU加盟国27カ国と英国・米国では国際線だけでなくEU域内線でも制限がかかる。この制限はもともと「液体爆弾の検知技術が実用化されるまでの一時的なもの」とされていた。しかし導入から20年が経ったいまも続いている。

ANAは制限の対象となる国と地域を2つに分けて案内している。日本・韓国・台湾・香港・ベトナム・シンガポール・インドネシア・ミャンマー・マレーシア・オーストラリアでは国際線だけが対象だ。一方でEU加盟国のほかに英国・米国・メキシコ・タイ・インド・カナダ・中国大陸・フィリピン・カンボジアでは国内線でも同じ制限がかかる。海外の国内線に乗る場合でもペットボトルの持ち込みには注意がいる。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

国内線と国際線でペットボトルのルールはこう変わる

国内線ではペットボトルの飲み物をそのまま機内に持ち込める。スカイマークは「未開封・開封済みを問わずお持ち込みいただけます」としている。出典:スカイマーク「お弁当や飲み物(ペットボトル等)を機内に持ち込むことはできますか?」

スターフライヤーも「お茶や水など(缶、瓶、ペットボトル、水筒などの容器に入ったもの)の飲料は機内にお持ち込みいただけます」と案内する。出典:スターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」

国際線では事情が変わる。ANAによると「あらゆる液体物、ジェル、エアゾール類等は、100ミリリットル以下の容器に入れてください」と制限がかかる。100ml以下の容器に移し替えたうえで容量1リットル以下の透明なジッパー付きプラスチック袋に入れる。1人あたり袋は1つだけだ。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

国内線か国際線かで判断が分かれる。次のフローで確認できる。

袋の大きさはANAが「縦横の辺の合計が40cm以内」と案内している。正方形なら縦20cm×横20cmが目安になる。ピーチは「縦20cm以下×横20cm以下(マチなし)」と指定している。マチ付きの袋は使えない。出典:Peach Aviation「機内持ち込み手荷物について」

容量の表記がグラムの容器もある。ANAは「密度の違いはありますが、100ミリリットルは100グラムと読み替えます」と説明している。グラム表記でも100g以下なら持ち込める。ただし100mlを超える容器に100ml未満の液体を入れた場合は持ち込みが認められない。ANAは「その場合は預け入れ手荷物としてお預けください」としている。容器自体が100ml以下でなければならない。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

医薬品とベビーミルク・ベビーフードは透明の袋に入れなくても持ち込める。ANAは「ベビーミルク/ベビーフードは乳幼児のお客様が一緒にご搭乗される場合に限ります」と条件を付けている。

国内線と国際線でペットボトルの扱いがどう変わるかをまとめると次のようになる。

項目 国内線 国際線
ペットボトルの持ち込み そのまま持ち込める 100ml以下の容器に移す
袋の要否 不要 1L以下の透明袋に入れる
1人あたりの袋の数 制限なし 1袋
預け入れ ペットボトルのまま可 ペットボトルのまま可

出典:各航空会社の公式ページより飛行機の神様編集部が整理(2026年9月時点)

国内線と国際線のペットボトルルールの違い。 国内線:中身入りのペットボトルをそのまま持ち込める、未開封でも開封済みでも保安検査を通る、保安検査で中身を確認するだけで済む。 国際線:ペットボトルのまま機内に持ち込む、100mlを超える液体を手荷物に入れる、透明な袋に入れずに液体を持ち込む。制作:飛行機の神様。

預け入れなら国内線も国際線もペットボトルのまま入れられる。ただし気圧の変化で中身が漏れることがある。預け入れで気をつけることは飛行機のペットボトルはスーツケースに入れて平気?破裂と没収の分かれ目で詳しくまとめている。

中身の種類でペットボトルの扱いは変わる

ペットボトルの中身がアルコールかどうかで持ち込みのルールが変わる。

中身の種類 国内線機内 国際線機内 預け入れ
水・お茶 持ち込める 100ml以下の容器なら可
炭酸飲料 持ち込める 100ml以下の容器なら可
アルコール(24%未満) 持ち込める 100ml以下の容器なら可
アルコール(24%以上70%未満) 5Lまで 100ml以下の容器なら可 5Lまで
アルコール(70%以上) 不可 不可 不可

出典:スターフライヤーピーチの公式ページ(2026年9月時点)

アルコール度数で変わるペットボトルのルール。左が制限なし、右が持ち込み不可。24%未満(ビール・ワイン)。24%〜70%(ウイスキー・焼酎)5Lまで。70%以上(スピリタスなど)不可。制作:飛行機の神様。

アルコール度数24%未満の飲み物には制限がない。ビールやワインはこの範囲に入る。スターフライヤーは24%未満について「制限はありません」と明記している。

度数24%以上70%未満の飲み物は1人あたり5リットルまでだ。ウイスキーや焼酎がこの範囲に入る。持ち込みも預け入れも同じ上限になる。

度数70%以上の飲み物は持ち込みも預け入れもできない。ピーチは「アルコール度数が70%を超えるもの:機内持ち込み、お預けともに不可」としている。

化粧品・医薬品も液体ルールの対象になる。スターフライヤーは「1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で、お一人様当たり2kgまたは2リットルまでお持ち込みが可能です」と案内する。飛行機に持ち込める液体の全体像は持ち込み早見表で111品目を確認できる。

航空会社ごとにペットボトルの注意点は違う

ペットボトルは全社持ち込めるが開封済みの保管場所は会社によって違う。

航空会社 国内線の持ち込み 開封済みの保管場所 独自の注意点
ANA 記載なし 瓶は壊れやすいので機内持ち込み推奨
スカイマーク 手元に準備 保安検査で内容物を確認
スターフライヤー 手元か前の座席下 収納棚に入れない
ソラシドエア シートポケットか前の座席下 収納棚に入れない
ピーチ 記載なし アルコール24%〜70%は5Lまで

出典:各航空会社のFAQ・手荷物ページ(2026年9月時点)

スターフライヤーは「開封済みのペットボトルや水筒などは、上空での気圧の変化により水漏れする恐れがあります。座席上の物入れには入れず、必ずお手元や前の座席の下で保管をお願いいたします」と案内している。出典:スターフライヤー「液体物の機内持ち込みについて(国内線)」

ソラシドエアも「開封済みのペットボトル(水筒)など、水漏れの恐れのあるものは座席上の収納棚ではなく、シートポケットや前の座席の下に収納してください」と伝えている。出典:ソラシドエア「機内にペットボトルなどの飲み物を持ち込む(収納する)ことはできますか。」

持ち込めるかどうかは全社同じだが開封済みの保管場所には違いがある。上の棚に入れてよい会社もあれば足元を指定する会社もある。気圧で破裂するかどうかは飛行機でペットボトルは気圧で破裂する?膨らむ前にできることで詳しく取り上げている。搭乗前にご利用の航空会社のページで確認しておくと安心だ。

ペットボトルの本数の上限についてはアルコールの度数で変わる場合がある。何本まで持っていけるかは飛行機にペットボトルは何本まで?国内線と国際線で変わる上限でまとめている。

保安検査でペットボトルはどう確認されるか

保安検査場ではペットボトルの中身を確認される。スカイマークは「保安検査場にて内容物の確認をさせていただきますので、お手元にご準備ください」と案内している。出典:スカイマーク「お弁当や飲み物(ペットボトル等)を機内に持ち込むことはできますか?」

未開封のペットボトルでも検査の対象になる。カバンの奥に入れたままだと取り出す手間がかかるので手元に持っておくとスムーズに通れる。国際線ではペットボトルそのものが100ml制限にかかるため検査の前に預け入れに回すか容器を移し替える必要がある。

国際線では透明な袋もカバンの外に出しておくと検査が早く終わる。ANAは「透明プラスチック製袋はその他の手荷物とは別にして手荷物検査場にて検査係員に提示してください」と案内している。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

保安検査で何を確認されるか詳しく知りたい場合は空港でペットボトルが検査される理由は?中身ありでも通す方法で検査の流れをまとめている。

ペットボトルの没収を防ぐやり方は3つある

ペットボトルで起きやすいのは漏れ・没収・保安検査での停止の3つだ。

起きやすいこと 原因 対策
中身が漏れる 上空での気圧の変化 十分に梱包する。開封済みは座席下に置く
没収される 国際線で100ml超の容器を持ち込む 100ml以下の容器に移すか空港で購入する
保安検査で止められる 中身の確認が必要 ペットボトルを手元に準備しておく

出典:各航空会社の公式案内より飛行機の神様編集部が整理(2026年9月時点)

この3つを避ける具体的なやり方は次のとおりだ。

  1. 国際線に乗るならペットボトルの中身を100ml以下の容器に移しておく。100ml以下の容器に移し替えたうえで透明なジッパー付き袋に入れる。袋は縦横の合計が40cm以内で1人1袋だ。容器に移すのが面倒なら保安検査を通ったあとに空港内で買うほうが確実になる。
  2. 開封済みのペットボトルは座席上の収納棚に入れず足元に置く。スターフライヤーとソラシドエアは気圧の変化による水漏れを理由に座席下の保管を求めている。ANAは「水漏れ等のないよう十分に梱包した状態でお持ちください」と案内する。出典:ANA「食品・飲料品(国内線)」
  3. アルコール度数を出発前に確認しておく。度数70%以上の飲み物は国内線でも国際線でも持ち込みも預けもできない。24%以上70%未満は1人あたり5リットルまでだ。普段飲むビールやワインは24%未満なので心配はいらない。

ペットボトルを没収されたらどうするか

保安検査でペットボトルが引っかかった場合にできることは2つある。その場で中身を飲みきるか捨てるかだ。

国土交通省は「万が一、機内への持込み又はお預けできない物品を空港に持ってきてしまった場合には、お近くの係員へお申し出ください」と案内している。出典:国土交通省「機内への持込み、お預け手荷物に制限がある品目について」

また国土交通省は「当該物品は宅配便など航空貨物による輸送であっても輸送できない場合があります。宅配便などの運送事業者へ確実にご申告のうえ、運送事業者の指示に従ってください」とも伝えている。液体で没収されるのはほとんどが国際線の100ml制限にかかった場合だ。国内線のペットボトルは中身の確認だけで通れるので没収されることはまずない。

保安検査のあとでもペットボトルは手に入る

保安検査を通ったあとに売店や自動販売機でペットボトルを買えば問題ない。国際線であっても保安検査後の購入品なら持ち込める。

ANAは「出発地空港の免税店等で購入された液体類は機内持ち込みが可能です」と案内している。ただし条件がある。「密閉式のビニール袋(ICAO様式のSecurity Tamper Evident Bag)に入っており、開封されていないこと」と「購入を証明するレシートが袋内に入っていること」の2つだ。出典:ANA「機内持ち込みに注意が必要な手荷物について(国際線)」

乗り継ぎがある場合は乗り継ぎ国のルールが適用される。ANAは「日本(成田空港、羽田空港、関西空港を除く)、ベトナム、台湾、マレーシア、カンボジア、インドで乗り継ぎの場合」は「免税品であっても、現地以外の免税店で購入された液体類は機内持ち込みが制限され」ると案内している。乗り継ぎ便がある場合は出発前に確認しておくのが確実だ。

アメリカとヨーロッパではペットボトルの規則がこう違う

日本の国際線とアメリカ・ヨーロッパでは免税品の扱いに違いがある。

地域 容器の上限 袋の条件 免税品のレシート期限
日本(国際線) 100ml以下 1L以下の透明袋・1袋 当日の購入
米国(TSA) 3.4oz(100ml)以下 1クォートサイズの袋 48時間以内
EU 100ml以下 1Lの透明袋 36時間以内

出典:国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」European Commission「Liquids, aerosols and gels」(2026年9月時点)

容器の上限はどの地域も100ml(米国は3.4oz)で同じだ。違いが出るのは免税品の扱いになる。

アメリカのTSAは免税品について「密閉された改ざん防止袋に入っていること」「購入から48時間以内のレシートが袋内にあること」を条件にしている。出典:TSA「Liquids, Aerosols, and Gels Rule」

EUでは免税品のレシート期限が「preceding 36 hours」と36時間になっている。日本の国際線では「当日購入」が基本だ。海外の空港を経由する場合は各国の規則を事前に確認しておく必要がある。

タイから出発する場合は特例がある。ANAは「手の消毒液に限り、1容器あたり350ミリリットルまで、機内への持ち込みが可能です」と案内する。ただし日本に到着してから国際線に乗り継ぐ場合は100ml制限が適用される。

英国から出発する場合も独自のルールがある。ANAは「1容器あたり容量が2リットル以下であること」「金属製や二重構造の容器は、検査前に中身を完全に空にしていること」を条件に液体をバッグから取り出さずに検査を受けられるとしている。

ペットボトルの持ち込みでよくある質問に答える

Q. 国内線でペットボトルは中身入りで持ち込めるか
A. 持ち込めます。スカイマークは「未開封・開封済みを問わずお持ち込みいただけます」としています。保安検査場で中身の確認を受けるだけで通れます。アルコール度数70%以上の飲み物は持ち込めません。

Q. 国際線でペットボトルをそのまま持ち込めるか
A. そのままでは持ち込めません。100ml以下の容器に移し替えて縦横の合計が40cm以内の透明な袋に入れる必要があります。預け入れならペットボトルのまま入れられます。

Q. 未開封のペットボトルなら国際線でも通るか
A. 通りません。未開封でも100mlを超える容器の液体は国際線の機内に持ち込めません。保安検査を通ったあとに空港内で購入すれば持ち込めます。

Q. アルコール入りのペットボトルはどこまで持ち込めるか
A. アルコール度数24%未満なら制限はありません。24%以上70%未満は1人あたり5リットルまでです。70%以上の飲み物は持ち込みも預けもできません。

Q. 保安検査後に買ったペットボトルは持ち込めるか
A. 持ち込めます。保安検査場を通過したあとに空港内の売店や免税店で買った飲み物は国際線でもそのまま機内に持ち込めます。乗り継ぎがある場合は乗り継ぎ国のルールが適用されるので注意が必要です。

Q. 航空会社によってペットボトルのルールは変わるか
A. 飛行機の神様が17社を調べたところ全社に独自の注意書きがありました。とくに開封済みのペットボトルの保管場所は会社ごとに違います。搭乗前に利用する航空会社のページで確認してください。

まとめ:ペットボトルは路線と会社でルールが変わる

ペットボトルは国内線ならそのまま持ち込める。国際線では100ml以下の容器に移す必要がある。航空会社17社すべてに独自の注意書きがあるので搭乗前に確認しておくのが確実だ。保安検査を通ったあとに空港内で買えば国際線でもペットボトルのまま持ち込める。

内容の誤りを知らせる

あわせて読みたいRELATED