手軽に日本全国から海外まで移動できる飛行機はとても便利な乗り物です。
ペットを飼っている人の中には旅行や帰省のため家を離れなければならない場合も。
「大切な猫と一緒に飛行機に乗れたら…」このように思ったことはありませんか?
今回は、機内に猫を持ち込む方法や費用・乗り方についてご紹介します。
そもそも「猫は飛行機に乗れるの?」「事前に準備しておくものや、乗る際の心得は?」
このような疑問も解決して、あなたと大切な猫の素敵な旅にお役立てください。
猫と一緒に飛行機に乗りたい!
急な出張や帰省などで、数日間自宅を離れなければならなかった経験はありませんか?
大切な猫をひとり残すのは心配ですよね…。
一緒に連れて行けたり、ペットと旅行を楽しめたりできたらより人生が豊かになるでしょう。
ここからは以下の3点について詳しくご紹介します。
そもそも猫は飛行機に乗れる?
結論、猫は飛行機に乗せることが可能です!
ここで注意するポイントは、国内線・国際線ともに航空会社の規定により変わること。
基本的に猫を飛行機へ乗せることができますが、夏場は機体の気温が高くなり熱中症、気温の低い冬場は凍傷のリスクが発生する可能性が0ではありません。
各航空会社は、細心の注意を払って運行しています。
しかし利用する場合は、「万が一死傷するかもしれない」ということを頭に入れておく必要があるでしょう。
飛行機に向いていない猫の種類
飛行機に猫が乗れる=どの品種でも可能かのか?気になる人も多いはず。
結論、猫は飛行機に向いている品種・向いていない品種が存在します。
猫やペットが乗る機内は貨物室になるため、基本的に乗客の荷物を保管する場所です。
「生き物を乗せる」目的で作られていないことから搭乗の向き・不向きが発生します。
- 短毛種(ペルシャ・エキゾチックショートヘア・ヒマラヤン・バーニーズなど)
- 生後5カ月未満の子猫
- 7歳以上のシニア猫
- 妊娠中の猫
- 心臓疾患や呼吸器系の疾患をもっている
短毛種の場合、他の品種に比べ鼻腔が狭く飛行機など高度が高い場所では呼吸がしづらいです。
過去には熱中症や呼吸困難により死亡したケースも発生しており、ほとんどの航空会社で搭乗拒否とされています。
生後5カ月未満の子猫や7歳以上のシニア猫は体力が弱く、飛行機での移動はとてもストレスがかかるでしょう。
同様に妊娠中の猫や、心臓疾患・呼吸器系の病気を患っている場合にも、気圧やストレスにより大きなダメージにつながることから、搭乗を控えておくと安心です。
「どうしても猫を連れて移動しなければならない!」
このような場合は、飛行機ではなく車や新幹線、船など別の移動手段がないのか改めて考える必要があります。
航空会社によっては搭乗不可能な場合も。1つでも当てはまる際は、事前に航空会社へ確認しておくと良いでしょう。
猫を飛行機に乗せる前の準備と気をつけたいこと
ここからは、猫を飛行機に乗せる前に気をつけたい5つのポイントをご紹介します!
「今度初めて飛行機に乗せるため心配…」「事前に準備しておくことは?」このような疑問も、ぜひ一緒に解決し、当日を迎える準備をしましょう。
- フライト前日はしっかり休み体力の温存を行う
- 移動中は猫がゆったり過ごせるゲージを準備しよう
- 航空会社に提出する同意書の記入を済ませておく
- 空港までの交通手段は、ストレスの少ない車を利用する
- 移動時間の少ないルートを選ぶ
猫にとって飛行機の移動は、普段とは異なる環境によりストレスが増え、いつも以上に体力が奪われることも…。
事前に動物病院で「健康状態に問題はないのか」、初めて利用する場合は「飛行機に乗せても大丈夫か」検査や医師に相談をしておくと安心です。
フライト前日や当日はゆったりと過ごせる環境を心がけ、猫を収容するゲージもゆったりとしたサイズや、普段から寝る際に愛用しているタオル・ブランケットを入れておくと安心しますよ。
人慣れしていない猫の場合、空港までの交通手段は電車ではなく、人混みを避けた車移動が良いでしょう。
目的地までの移動ルートも、なるべく移動時間がかからないようにするなど猫を乗せる際は配慮が必要です。
猫を飛行機に持ち込む費用と搭乗までの流れ
ここからは猫を飛行機に持ち込む際発生する費用と、搭乗までの流れを「国内線」「国際線」それぞれ詳しくご紹介します!
国内線の場合
猫を国内線の飛行機に乗せる場合発生する費用は、1ゲージあたり約4,000円〜6,600円です。
ゲージの大きさにより異なるため、事前に利用する航空会社へ確認しておくと安心です。
- チケットカウンターや動物専用カウンターで受付を済ませる
- 飛行機に搭乗
- 目的地到着後、手荷物受け取りエリアから猫を引き取る
記入していた「搭乗同意書」を忘れずに、利用する航空会社のチケットカウンターにて手続きを行いましょう。
同意書は航空会社のHPなどから事前に印刷ができますよ!
目的地到着後、猫がいつもよりぐったりしていないか、下痢や嘔吐など体調に変化はないのか必ず確認しておきましょう。
少しでも不安な場合はお近くの空港スタッフまで相談してください。
国際線の場合
国内線とは異なり移動時間も長くなる国際線は猫にとってストレスが大きくなります。
できるだけリラックスできるよう配慮したいですね。
国際線の飛行機に猫を預ける場合、発生する費用は1ゲージあたり約20,000円〜40,000円です。国内線に比べても大幅に金額が上がります。また、ゲージの大きさにより費用は異なるため、事前に確認しておくと安心です。
- 入国条件をクリアしているか確認する
- 動物検疫所で検疫を受ける
- 同意書にサインし猫を預ける
- 飛行機に搭乗
- 目的地到着後、動物免疫を受ける
- 猫を受け取る
国際線は、国内線に比べて手続きの流れが増えるでしょう。
また海外へ出入国する場合、猫にも「狂犬病予防接種」や「マイクロチップ」装着が義務付けられています。
他にも「出入国許可証」「輸入証明書」「健康証明証」など。
装着や手続きに2週間から長くて2ヶ月ほどかかる場合も考え、渡航前に早めに準備しておくと良いでしょう。
機内へ持ち込み可能な航空会社ある?
基本的に国内線・国際線ともに猫(動物)の機内持ち込みが禁止されています。
理由として、動物=荷物(貨物)という扱いになること、動物アレルギーをもつ方の安全確保のためです。
しかし大切な家族である猫と、一緒に機内で過ごせたらどんなに幸せでしょうか。
こまめに体調を確認することができ、メリットが多く感じます。
日本の航空会社で唯一、「スターフライヤー」は猫を機内へ持ち込みできます!
- 小型の猫(または犬)であること
- 機内に持ち込めない品種は貨物室の利用が可能
- 運行は羽田(東京)から北九州全線までの往復便
- 座席は選べず、機体最後列の窓際に設置すること
- 機内では猫(ペット)を出すことはできない
- 鳴き声など必要以上出さず、異なる環境に対して強い猫であること
出典:https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet/
機内持ち込みは、1匹50,000円とかなり高額に。
ほかにも混合ワクチンを3種類以上摂取している、長さ50cm×横幅40cm×高さ40cmのゲージ(クレート)に入る大きさであることが条件です。
また運行路線に限りがあり、座席指定ができない部分や、周囲への配慮を十分行える状態で利用する必要があります。
これらのハードルをクリアできれば、今までなかなか実現できなかった猫との素敵な旅になるでしょう。
「病院へ連れて行く際いつも一苦労している…」
このような場合は、飛行機へ乗る前に自宅でゲージに慣れさせておく。
お留守番トレーニングを行い、飼い主と離れる時間を好きになってもらうなど、一緒に楽しく練習しておくことも効果的です。
突然慣れない環境に連れ出されると、猫は大きなストレスを負ってしまいます。
少しでもストレスを少なく、快適に過ごせるよう工夫してみましょう。
「できることなら猫を機内に持ち込みたい!」このように考えている人はぜひ利用してみてください。
飛行機を降りた後のアフターケアが大切
長い飛行機での移動後は自身を休めることも大切ですが、猫にも十分なアフターケアを行いましょう。
また、空港から目的地までの移動手段も大切です。
目的地までストレスの少ない移動手段を使おう
空港から目的地までの移動手段も、ストレスなく過ごせるよう気をつけたいところ。
行きと同様、できるだけ人混みは避け車で移動すると良いでしょう。
また、空港に到着後すぐに移動するのではなく、少し休ませ体調を安定させることも大切です。
何よりも移動を終えた猫の健康状態を優先することがポイントですよ。
猫へのご褒美を与える
初めての場所や大きな音など、飛行機という慣れない環境下で頑張った猫へぜひご褒美を用意してあげましょう!
体調が安定している場合は、大好きなおやつやお気に入りのおもちゃ、水分などしっかり与えてくださいね。
夏場はひんやりグッズ、冬場はあったか毛布など準備も忘れずに。
ホテルや帰省先などに到着した後は、十分に身体を休ませてください。
大切な猫と一緒に空の旅へ出かけよう
国内線・国際線問わず基本的に猫を飛行機に乗せることは可能です。
事前の手続きや搭乗手続きを理解しておくと、当日慌てず過ごせますよ。
最近では、機内(座席)へ持ち込める航空会社も出てきました。
ぜひ、大切な家族でもある猫にとって、最適な移動手段を選んでくださいね。
大切な家族と一緒に素敵な空の旅へ!