スマートフォンで手ぶら通話や、音楽を聴くのに欠かせないワイヤレスイヤホン、もちろん旅行にも持って行きたいですよね。
「電子機器だし、飛行機に持ち込みはできるの?」
「機内で使用していいのか判断に困る!」
なんて声をよく耳にします。
今回はワイヤレスイヤホンを飛行機に持ち込みできるのか、機内で使えるのかを詳しく解説します。
ワイヤレスイヤホンを飛行機に持ち込むことは出来る?
飛行機に乗る時に困るのが持ち込める荷物、持ち込めない荷物が細かく決められていて、判断に迷いますよね。
結論から言うとワイヤレスイヤホンは国内線・国際線ともに機内に持ち込みは可能です。
飛行機に持ち込むのに注意が必要なものは下記のものです。
引用:JAL公式サイト
- 引火性のガスを使用したスプレー
- バッテリー
- 火薬を使用したもの
- 液体物
- 発熱するもの
- ライター、燃料オイル
ワイヤレスイヤホンはこれに該当しないので手荷物として機内に持ち込むことができます。
ワイヤレスイヤホンは飛行機で使用できるの?
飛行機に乗り込んで「スマートフォンの電源を…」などのアナウンスは流れますが、ワイヤレスイヤホンはアナウンスは流れません。
機内で使っていいのか、どのタイミングから使えるのかわからない事だらけですよね。一つ一つ詳しく解説していきますね!
電子機器の使用制限が緩和
2014年9月1日から使用制限が緩和されましたことにより、飛行機で「機内の電子機器同士で無線通信を行う電子機器」が常時使用可能になりました。
つまり、ワイヤレスイヤホンを飛行機の中で使用できるということです。
これによってワイヤレスイヤホンとスマートフォンを接続してお気に入り音楽や映像を楽しむことができます。
ただし電波に耐久性のある航空機(B787.B777.A320等)とあります。つまり、これは搭乗する機材(機体)によって使えるのか使えないのかが決まるということです。
引用:国土交通省公式サイト
搭乗する機材(機体)によって使用できるか決まる
引用:国土交通省公式サイト
国土交通省の定める「区分一」の航空機では使用可能で「区分二」「区分三」の該当する航空機ではドアクローズからドアオープンまで使用を禁止されています。
また、航空会社によってもそれぞれルールが異なり、それに加えて例外の機材などもあります。
各社の対応は大きく分けて「機材によって対応が異なる航空会社と」、「一律で対応している航空会社」の分けられます。
機材(機体)によって異なる航空会社
ワイヤレスイヤホンを機内で使用できるかを機材によって異なる対応をとっている航空会社です。
- JAL
- ANA
こちらの2社の航空会社は国内線・国際線ともに基本的にはワイヤレスイヤホンの使用は禁止しています。
例外として先ほどの「区分一」の機材のみ常時使用可能という対応をとっています。
JAL
JALの規則ではBluetoothで接続するワイヤレスイヤホンは「常時電波を発する状態にあるもの」の分類に分けられています。
引用:JAL公式サイト
JALでは基本的に「行動時電波を発する状態にあるもの」は飛行機のドアが閉まった状態から離陸後の滑走終了後までワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続しての使用は禁止されています。
例外として使用できる機材は下記の通りです。
- JAL(日本航空)737-800、767、777、787、A350
- JAC(日本エアコミューター)ATR42-600、ATR72-600
- J-AIR(ジェイ・エア)EMBRAER170、EMBRAER190
- JTA(日本トランスオーシャン航空)737-800
- RAC(琉球エアコミューター)DHC8-Q400
こちらの機材では常時使用可能です。
上記の機材では、Bluetoothでワイヤレスイヤホンを常時接続が可能なので機内で快適に音楽や映像を楽しむことが出来ます。
ANA
ANAでは基本的に「通信用の電波を発信する状態の電子機器」はドアが閉まった状態から着陸後の滑走が終わるまでは使用を禁止されています。
しかし、例外として飛行機の種類によって制限の内容が変わるとされています。
- B787
- B777-200/-300
- B767-300(Wi-Fi装着機*1)
- B737-700/-800
- A321
- A320
- Q400
こちらの機材では常時接続が可能です。
こちらの機材ではワイヤレスイヤホンを機内で使用可能です。
スマホと接続してダウンロードしておいた動画やお気に入りのミュージックナンバーを流して、飛行機での移動中も自分の好きなコンテンツを楽しむことが出来ます。
ワイヤレスイヤホンを常時使用できない機材も記載されています。
- B767-300(Wi-Fi非装着機*2)
- B737-500
こちらの機材では使用できません。
ワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続しての使用はドアが閉まった状態から着陸後の滑走が終わるまでは使用を禁止されています。
使用できる状況が他の航空会社と異なる対応の航空会社
ワイヤレスイヤホンを使用できる状況を独自のルールで他の航空会社と異なる航空会社があります。
- ブリティッシュエアウェイズ
ブリティッシュエアウェイズではワイヤレスイヤホンを飛行中に常時使用できますが、離陸時、着陸時は電源を切る必要があります。
飛行中に使用できるので飛行中は快適に過ごせそうですね!
ワイヤレスキーボードやヘッドフォン等のBluetooth機器は、飛行中はご利用いただけますが、地上走行中、離陸時および着陸時には電源を切っていただくようお願いいたします。
このように他の独自のルールを用いている航空会社もあります。
常時接続が可能な航空会社
こちらの航空会社ではワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続しての使用は離着陸にかかわらず常時使用できます。
こちらの航空会社は常時ワイヤレスイヤホンは使用が可能ですが、乗務員の指示がある場合は従ってください。
こちらの航空会社では国内線・国際線ともに機材によって左右されないので、安心してワイヤレスイヤホンを使用できますよ。
こちらの航空会社を利用する際はスマホにお気に入りのコンテンツをたくさん入れていけばストレスなく空の旅を楽しめますね!
使用を禁止している航空会社
常時使用可能な航空会社とは逆に常時使用を禁止している航空会社があります。
直接ワイヤレスイヤホンの記載がありませんが、ハワイアン航空ではワイヤレス装置(キーボード、マウス)が禁止されていますのでワイヤレスイヤホンも禁止になります。
使用が禁止されている電子機器
以下の機器は、いかなる場合も機内での使用を禁止されています。
- 客室乗務員が航空に支障をきたすとみなす全端末
- ワイヤレス装置(キーボード、マウス等)
引用:ハワイアン航空公式サイト
同様にタイ国際航空では無線機(Bluetoothなど)は飛行中機内で使用しないでくださいとあります。
安全のために、無線送信機、トランシーバー、携帯無線制御玩具、ラジオ、テレビ受信機、市民バンドのラジオ、ポケットベル、電子玩具、無線機器(マウス、Bluetoothなど)などの携帯電子機器は、常に一度オフにして、飛行中は機内で使用しないでください。
引用:タイ国際航空公式サイト
残念なですが上記2社の航空会社ではワイヤレスイヤホンの使用はできません。
このようにワイヤレスイヤホンを使用できるかは航空会社によって対応はさまざまです。
機内で使用する際の注意
機内でワイヤレスイヤホンを使用する際は注意が必要です。
必ず機内モード
飛行機でスマートフォンにワイヤレスイヤホンを接続する際は、スマートフォンを機内モードにする必要があります。
機内モードとは?:機内モードは通話機能やパケット通信、Wi-Fiなどのすべての無線通信をOFFにする状態
機内モードに設定するとBluetoothの接続も同時に切れてしまいますが、機内モードにしてからもう一度luetoothを接続し直せば、きちんとワイヤレスイヤホンを接続する事ができます。
万が一飛行機内で、機内モードにせずにワイヤレスイヤホンを接続してしまうと航空法の違反にあたり、50万円以下の罰金を科せられることがあります。
こんなことにならないように飛行機に乗ったら忘れずに機内モードに設定してくださいね!
機器同士のBluetooth接続(ワイヤレスマウスやワイヤレスヘッドホン等)やWi-Fi接続(電子ゲーム機等)は常時ご使用になれます。 また、機内無線LANシステムを装着している機材では、 必ず「電波を発信しない状態(設定)」に設定したうえでご使用ください。なお、無線通信の対象が「航空機外」とならない場合に限るため、モバイルWi-Fiルーターや公衆無線LAN等への接続はご利用になれません。
引用:ANA公式サイト
落下注意
実は飛行機の中でワイヤレスイヤホンを落とされる方が多くいます。
Twitterでも飛行機の中でワイヤレスイヤホンを落としてなくしてしまった…と多くの声がありました。
意外にワイヤレスイヤホンは耳から落ちやすく、小さいのですき間に入り込みやすいんですよ。
ワイヤレスイヤホンをしたまま寝てしまって落とさないように、皆さんも飛行機や電車で使用するときは気を付けてくださいね。
ワイヤレスイヤホン飛行機の中でよくポロリするのです。
そしてなぜか決まって座席の横に落ちるのです。
JR西日本ではワイヤレスイヤホンの落とし物が増えてるそうな。そして対策が、
「ストラップをつける事」
…ん?!な、なんだってぇぇーーー?!#ブラブラエンタくん日記 #イヤホンポロリン pic.twitter.com/zJBoHBcGPH— ヘルニアンshow (@hishowtw) December 30, 2019
電車の線路にもワイヤレスイヤホンを落としてします人が多いんですね。線路に落ちたら大変!私たちも気を付けたいですね。
飛行機に乗る時におすすめのイヤホン
ご紹介したようにワイヤレスイヤホンを使用できない航空会社・機材がありますし、落として無くしてしまう可能性もあります。
飛行機に乗るときは有線のイヤホンを持っていくことをおすすめします。
飛行機に備え付けられているイヤホンを使うより自分のイヤホンを持って行った方が耳に馴染んで機内の映画なども楽しむことができます。
有線イヤホンの中で、ノイズキャンセリング機能が付いた物だと、意外に耳につく飛行機の騒音を抑えてくれるので快適に過ごせます。
まとめ
- 飛行機にワイヤレスイヤホンを手荷物で持ち込める
- 機内で使用できるかは、航空会社、機材によってルールが異なる
- 常時使用可能な航空会社も、常時使用不可の航空会社もある
- 必ず機内モードで使用し、落下注意!
- 飛行機には有線イヤホンがおすすめ
- LAL・ANAは基本的にはNG、例外機材がある、例外機材は常時使用可能
ワイヤレスイヤホンはスマートフォンなどで音楽を聴いたり日常生活において欠かせないものですが、すべての飛行機で常時使用できるわけではありません。
機内で使用するのにも制限がいろいろありますので出発前に航空会社にきちんと確認して素敵な旅にしてください♪
このサイトでは飛行機に関する記事がたくさんあります。
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飛行機の移動時間も快適に過ごせるようにワイヤレスイヤホンの使用するためのルールや注意するポイントなどをご紹介します♪