「子供を連れて初めて飛行機に乗りたいんだけど、子供の座席はどうしたらいいのかな?」
「子供連れだといろいろ気を使うな...飛行機に乗っている時間を少しでも快適に過ごしたいな...」
連休の家族旅行やお引越しなどで子供と一緒に飛行機を利用するとき、準備することや気がかりなことがたくさんありますよね。
今回は、お子さんが飛行機に乗る際の座席選びや過ごし方のポイントについてご紹介します!
主な航空会社の種類
まずは、簡単に航空会社についてご紹介します!
旅行などで利用する航空会社には大きく分けて、一般航空会社とLCCと呼ばれる2種類があります。
LCCは「Low Cost Carrier (ローコストキャリア)」の略で、格安航空会社とも呼ばれます。
LCCは、機内サービスを有料オプションにしたり、機内設備や人件費などを削減することでお手軽な価格設定で利用することが出来ます。
快適な座席の選び方と過ごし方
子供を連れての飛行機利用を考えたときにまず気になるのが、
「子供が泣いたり、騒いだりしてしまったらどうしよう...」
「落ち着いて乗っていられるかな...」
という周りの方々に迷惑にならないかなということではないでしょうか?
少しでも気兼ねなく過ごせるように、座席の選び方と過ごし方のポイントを見ていきましょう!
お子様も快適に過ごせる座席と過ごし方を年齢別にご紹介いたします!
0歳
まだ寝ている時間が多いこの頃は、なんといっても「バシネット」を利用できる席を選ぶのがおすすめです。
下の図で赤く囲まれた範囲に、「バシネット」を設置できる席が用意されています。
(ボーイング787の例)
ずっと機内で抱っこしていると腕も疲れてしまうし、赤ちゃんも暑がって泣き出してしまうかもしれません。
赤ちゃんがぐっすり眠っているときや大人の食事の時間などは、「バシネット」を利用できると快適さがグンとアップします!
「バシネット」はお子さんの体重にもよりますが、2歳未満の子供が利用できることになっています。
「バシネット」を使う際の追加料金は必要ないですが、設置可能な座席の確保と利用の事前予約が必要です。
また、航空会社によって利用可能な路線・「バシネット」のサイズや体重制限に違いがあるので確認をしておくと安心です。
●一般航空会社の「バシネット」の情報
●主なLCCの「バシネット」の情報
1~2歳
1~2歳のお子さん連れにおすすめな座席は、通路側の座席です。
お子さんの体格によってはバシネットも利用できますが、どんどん動きたい盛りになってきている年齢ですよね。
イヤイヤ期も重なるので、可能な範囲で移動や気晴らしがしやすいと親子ともに楽です。
通路では人やCAさんの動きが見えるので、風景が変わりやすくて気分転換になります。
おむつ替えに立ったり少し通路を往復したりするだけでも、この頃のお子さんにとっては楽しい時間になりますよ!
また、トイレ前に少し広いスペースがあるのでそこで過ごしてみるのもおすすめです。
チャイルドシートの持ち込みや貸し出しも!
バシネットは使えないけど、さすがにずっと抱っこも厳しい年齢です。
実は規格や座席のサイズをクリアしていれば、ご自身でお持ちの「チャイルドシート」を持ち込むことも可能です。
下の表示があるか、お持ちの「チャイルドシート」の規格表示を確認してみてください!
基準マーク画像引用:JAPAN AIRLINES公式サイト
飛行機のチャイルドシート最高に快適でした!
ちなみにJALです(^^) pic.twitter.com/ObnTjNvtVF— MEGU@育児中 (@nachan_white) November 30, 2018
航空会社によってレンタルも可能ですので早めにご予約ください!
3~5歳
3~5歳のお子さんになると、子供の分も席の予約が必要になります。
活発なお子さんであればやはり気分転換しやすくトイレに行く時にも気兼ねない、通路側の座席を選ぶのがおすすめです。
一方でこの年齢では一定の時間遊びや映像に集中できるようになるので、機内モニターを楽しんでもらうのもいい方法です。
チャイルドシートも利用すると子供の目線がモニターを見やすい位置に上がるので、チケットを申し込む際に一緒に予約をしてあげるのはいかがでしょうか?
それぞれで楽しみながらフライト時間をお過ごしいただけます。
小学生以上
小学生以上になると、窓側の席も楽しめるようになります。
離陸や着陸時の外の様子を窓と機内モニターを見比べて楽しむのもおすすめです!
もちろん機内モニターでもアニメや映画だけでなく、ゲームも楽しめます!
引用:いい旅スリランカ
他にも、お気に入りの音楽や動画などを視聴できるタブレットやDVDプレーヤーがあると退屈をしのぎやすくなります。
コミュニケーションにの機会にも
小学生くらいになると、学校や習い事などでゆっくり話をする時間も減ってくる頃です。
機内で過ごす時間を使って一緒に旅行の計画を立てたり、旅行の感想を話し合ったりするのもおすすめの時間です。
そんなちょっとしたことも、お子さんのいい思い出作りのきっかけになります。
飛行機内で使えるお役立ちグッズ
そのほかにも座席に持っていくと、快適度が上がるお役立ちグッズをご紹介します!
Fly Tot(フライ トット)
Fly Tot(フライ トット)は空気で膨らませられる、機内用クッションです。
座席の足元にセットすると子供が足をのばして座れるので、足をブラブラして前の座席を蹴ってしまうのを防ぐことができます。
使わない時は、空気を抜いてしまえばコンパクトになるので荷物もかさばりません!
また、海外旅行で機内泊が必要なときも子供が横になって寝るスペースを確保できるので座席での過ごしやすさがアップします!
ジェットキッズ by ストッケ
引用:ストッケ公式サイト
「ジェットキッズ by ストッケ」も、座席の下に置いて簡易ベッドとフットレストとして使えるグッズです。
使わない時は、ケースの中にマットとおもちゃなども収納できます。
さらに、空港内の移動や入国審査時の待ち時間などはケースに座って移動や待機が可能です。
荷物の量や移動時間も長くなる旅行で抱っこをせがまれる回数が減るのは、大人の体力温存にもなるのですごく助かりますよね!
静かに遊べるおもちゃ
シールブック
シールブックは、乗り物やキャラクターものなどいろいろな種類があるので子供の好みのに合わせて用意すると良いです。
中でもこの顔ノートは貼り方によって想定外に面白い顔になったりするので、子供も集中して遊んでくれます!
ぬりえ
引用:うきうきぬりえカラーワンダー サンスター文具公式サイト
付属の無色透明のペンを使うと、うきうきぬりえシートの上でのみ色が出るという塗り絵です。
もし手や周りに書いてしまっても、汚すことがないので機内でも安心して使うことが出来ます。
子供に人気のキャラクター商品が揃っているのも、ご機嫌アップのポイントです!
子連れフライトで受けられる様々なサービス
航空会社はそれぞれ、お子様連れのお客様向けに様々なサービスを展開しています。
空港内サービスと機内サービスに分けてご紹介します!
空港内サービス
まず、飛行機にのる前後に利用する空港内でのサービスはこちらです。
- (共通)ベビーカー預かり無料・優先返却(空港により対象外あり)
- (共通)ベビーカー貸し出し無料(空港により対象外あり)
- (共通)事前改札サービス(3歳未満のお子様連れのお客様が対象)
- (ANA・国内線)電動カートの利用(羽田空港第2ターミナルのみ)
- (JAL・国内線)JALスマイルサポートカウンターの利用が可能
- ベビーカー貸し出し無料
- 事前改札サービス
機内サービス
次に、機内の中ではそれぞれどのようなサービスを受けられるのかご紹介します!
- (JAL・国内)チャイルドシートの貸し出し(事前予約が必要)
- (共通)化粧室におむつ交換台あり(一部対象外の機体あり)
- (共通)M・Lサイズの紙おむつの用意
- (JAL・国内)赤ちゃん専用毛布の貸し出し(一部対象外の機体あり)
- (ANA・国内)お子様用携帯ベッドの持ち込み可
- (共通)オリジナルグッズ配布
- (共通)絵本貸し出し
- (共通・国際線のみ)バシネット貸し出し
- (共通)ミルクづくりのお手伝い
- (JAL・国際)離乳食・幼児食の提供あり
- (ANA・国際)赤ちゃん用スペシャルミールあり
- 化粧室におむつ交換台あり
- 絵本貸し出し
- ミルクづくりのお手伝い
各航空会社で子供連れでも利用しやすいように、色々な気遣いをしてくれているのがわかりますね。
ANAのキャビンアテンダントさん、ありがとう!
子連れ初めての飛行機で不安な私に、何度も声をかけてくれて、初めてと聞くと素敵な笑顔で「ファーストフライトおめでとうございます!」と言ってくれました。キャンディも笑顔もスィートでした! pic.twitter.com/3Xd9sHjes7— ぐうたらこ (@guutaraco) September 17, 2015
フライト前のおすすめの過ごし方
海外旅行のフライトはもちろん国内の移動でも、子供にとっては長い時間に感じてしまうものです。
少しでも機内で落ちついて過ごしてもらえるように、フライト前にこんな過ごし方をするのがおすすめです。
キッズスペースで遊ぶ
引用:成田空港 公式サイト
今回のフライトも子にゃおさん寝てくれたー。私も寝られた
最初腹減りでグズったけど、バナナ食べたらグッスリ
岡山空港もキッズスペースあったから遊ばせられたのも良かったかな? 機内では、後ろの席が凄く年の近い男の子と優しいママさんで、グズった時もかなり助かりました。
フライトまでの間、空港に設置されているキッズスペースを利用することができます。
しっかり体を動かして遊んでおくと、機内での食事や睡眠がスムーズに進みやすくなります。
空港の中をお散歩する
待ち時間の気分転換やフライトに備えて体を動かしてもらえるように、空港内をお散歩してみるのもおすすめです!
よく子連れ旅行に行くママも搭乗前に広い空港内をいっぱい歩いてもらうこの作戦を使っているそうです。
大人も空港内のお店や施設など、新たな発見との出会いがあるかもしれません!
旅行に向けた子供の体調管理
「旅行に行く時に限って子供が熱を出してがっかり・・・」
なんて投稿をSNSで見かけたり、実際に経験した方もいるのではないでしょうか?
せっかくの旅行、みんな元気いっぱいで楽しみたいですよね。
そこで旅行に向けての体調管理のポイントもお伝えします。
普段の生活で
旅行前は普段通り過ごしているつもりでも、普段の生活の中に旅行の準備が重なって意外と慌ただしくなります。
大人も子供も、知らず知らずのうちに疲れが溜まってしまうことがあります。
いつも以上に、基本的な生活のリズムを大切にすることが大事です。
- 睡眠をしっかりとる
- 食事を3食しっかりとる
- 子供のお昼寝のリズムなどを崩さない
- 手洗いうがいをしっかりする
搭乗前に
子供は5歳くらいになると、三半規管の発達が進んで乗り物酔いが始まる子もいます。
具合が悪い中、旅行をしても楽しめず旅行自体が嫌いになってしまうこともあります。
心配な場合は、事前に酔い止めのお薬を用意してあげましょう。
子供でも使いやすい、ドロップタイプの酔い止め薬もあります。
もしものときは・・・
「準備はしていたけれど、子供が体調を崩してしまった・・・」
「飛行機のチケットをキャンセルしなくちゃいけないなんて・・・」
人間ですから、対策をしていても体調を崩してしまうことももちろんあります。
実は、航空会社によってはキャンセル料がかからずに払い戻しができるんです!!
お友達のママも子供が熱を出して泣く泣くキャンセル料を払うしかないと問い合わせをしたら、
この方法を使ってしっかり払い戻しをしてもらえたそうです!
例えば、一般航空会社(ANA/JAL)の対応は、こうなっています。
国内線 | 国際線 | |
---|---|---|
ANA | 医師の診断書などがあれば、本人と同行者の航空チケット代を手数料なしで払い戻し可能 | 予約状況や航空券によって、対応が変わるので問い合わせが必要 |
JAL | 医師の診断書などがあれば、本人と同行者の航空チケット代を「手数料なしで払い戻し」または、「30日以内の他の便に変更」することが可能 | 予約の方法や航空券によって、対応が変わるので問い合わせが必要 |
航空会社と子供料金の違い
飛行機の子ども料金は、航空会社や年齢区分・国内線か国際線かで違いがあります。
まずは、下の表で確認していきましょう!
子供料金の年齢はいくつまで?
まず、飛行機チケットの子供料金は何歳まで使えるのでしょうか?
一般航空会社とLCC・国内線と国際線それぞれで下の表のような年齢の区分になっています。
ここで使われる年齢は、飛行機に乗る日(搭乗日)で計算をします。
子供料金の違い
航空会社の子供料金は、「国内線」と「国際線」・「座席の必要の有無」によって変動します。
※LCCでは、座席を使わず大人の膝の上で乗る場合も幼児料金が必要な航空会社があります。
まとめ
- 航空会社には、「一般航空会社」と「LCC(格安航空会社)」がある。
- 0歳の赤ちゃんには、バシネット(ベビーベッド)が使える座席がおすすめ。
- 1~2歳の子供には、通路側の座席やチャイルドシートを座席に付けて利用するのがおすすめ。
- 3~5歳の子供には、座席に付いている機内モニターの活用がおすすめ。
- 小学生以上になると、窓側の座席も楽しめるようになる。
- 子供連れの家族は、急ぐ方が少ない後方の座席が人気。
- 機内で使えるお役立ちグッズや機内サービスなどを活用すると、座席で過ごす時間の快適度が上がる。
- もしも子供の体調不良で予定日の旅行が難しい時は、状況によって無料でチケット代の払い戻しや変更をしてもらえる。
- 11歳までは、子供料金で飛行機を利用できる。
飛行機に乗る体験は、子供にとっても普段できない貴重な経験になります。
思い出にもなる旅行や移動が、大人も子供も楽しいのが1番ですよね。
ご紹介した方法で、ぜひお子さんと楽しいひと時をお過ごしください!
飛行機を利用するのに役立つ記事は、こちらもおすすめです!↓↓↓
飛行機の座席選びや過ごし方のちょっとした工夫で、お子さま連れのご家族も空の旅を一層楽しんでいただけますよ!