海外旅行には、現金をいくら持っていくか迷いますよね。多すぎても持ち運びが怖いですし、少なくて足りなくなったら困ってしまいます。そこで、この記事ではどのような場面で現金が必要なのか、持っていく金額の決め方をご紹介します。また、現地での現金の管理方法についてもお伝えしているので、参考にしてみてくださいね。
海外旅行で現金が必要な場面
海外旅行で現金が必要な場面はどのようなものがあるでしょうか？以下のような予定がある場合は、現金を少し多めに持っておくと安心かもしれません。
チップを支払うとき
日本にはないチップ文化。キャッシュレスが進むと同時に、チップもカードで払える場所も増えてきました。しかし、全ての場面でカードが使えるわけではありません。
例えば、ホテルでベッドメイキングをしてくれるスタッフさんや、飲食店て素敵に対応してくれた店員さんなど、その人に渡したいと思った場合は現金が必要です。現金を持っておくと、その場でさっとお礼の気持ちを伝えられるので、とてもスマートですね。
小さい街やマルシェ（市場）に行くとき
キャッシュレスの進んでいない場所に行く時も現金が必要です。小さな街は現金しか使えないのは日本でも同様ですね。また、海外では、生産者さんが広場に野菜やチーズ、お花や工芸品などを持ち寄るマルシェ（市場）が開かれることがあります。私がいくつかの国でマルシェに行った際には、どこも現金しか使えませんでした。
滞在するホテルの近くで実はマルシェが開催されるというのも珍しくありません。マルシェに興味があったり、地元の生産者さんたちに協力したりしたい場合は、現金を用意できるといいですね。
公共交通機関に乗るとき
海外旅行中の移動はどのような方法で考えていますか？公共交通機関に乗る場合は、現金があった方が便利な場合があります。海外でもICカードのようなものが増えてきて、それを購入できるととても楽です。しかし、旅行者用に販売していない国もあるので、事前にそういったものがあるかどうかは確認しておきましょう。
また、切符を購入する際にカードで支払える時もありますが、現金のみの対応となっている国もまだまだ多いです。券売機が不調で現金しか対応していないなんてことも海外ではあるあるなようです。いざという時は現金が使えるので、お守りがわりとして持っておくと安心ですね。
小額の買い物をするとき
コンビニでジュースを買うときや、小物を買うときなどカードを使うほどじゃない場合は現金があると便利です。カードを出さないことは1つの防犯対策にもなるので、少ない金額の時はお会計を現金でさっと済ませられるといいですね。
お店によっては、買い物の額が少額過ぎるとカードが使えないこともありました。カードで支払いをするための余分な買い物は避けたいですよね。いくらか現金を手元に残しておくと少しですが節約にも繋がりますよ。
いくら現金を持って行くか決めるためのポイント
現金を使う場面がわかったところで、持っていく額をどのように決めるかお伝えしていきますね。
- 1日に使える予算がいくらか
- 海外旅行先でキャッシュレス化が進んでいるか
- ツアーに申し込んでいるのか自由旅行なのか
1日に使える予算がいくらか
まずは、自分の予算から考える方法です。旅行全体の予算から、1日いくら使うかや何に使う予定かを考えてみましょう。上記のような現金が必要そうな場面はあるか、カードが使えそうな場所に行くのかなど、予定と予算を組み合わせて考えられるといいですね。
その国の物価や為替も関わってくるので、事前にその辺りも確認しておくと考えやすくなりますよ！
海外旅行先でキャッシュレス化が進んでいるか
旅行先はキャッシュレス文化が進んでいるのかということも1つのポイントです。観光地や先進国の中心街に行く場合は、キャッシュレス対応されているお店が多く、たくさん現金を持ち歩く必要がないかもしれません。一方で、中心部から離れた街や、開発途上国に行く場合は、現金しか使えないこともあります。
ご自身のいく国や街がどのような場所なのか、事前にチェックしておきましょう。
ツアーに申し込んでいるのか自由旅行なのか
旅行の形態がツアーに参加するのか、自分たちで動く自由旅行なのかによっても両替する現金の額は異なります。ツアーに参加する場合は、食事代や移動費などが支払い済です。一方で自由旅行の場合は、全てその場で自分たちが払わなければなりません。行く場所だけでなく、ツアーかどうかも一つのポイントになります。
ツアーであっても、お土産を買う時間が設けられていることも多いですよね。その際は、現金が使える地域やお店なのかという確認をしておくと、現金がなくて買えなかったという悲しい出来事も防ぐことができますよ。
海外旅行前にどのタイミングで両替をするべきか迷いますよね。こちらの記事では両替のタイミングや、両替をできる場所、両替にかかる手数料までまとめています。よろしければ合わせて参考にしてみてください。
海外旅行で安全な現金の管理方法
両替する際はいつも持ち歩く金額より多くなりがちです。どこに行っても、スリや盗難の可能性がゼロではありません。だからこそ、どのように管理をしたら良いか迷いますよね。そこで、私も実践している海外旅行での安全な現金の管理方法をお伝えしていきますね。
現金をしまう場所を分ける
必ずしておきたいのは、現金をしまう場所を分けておくということです。一つの場所にしまっておくと、管理はしやすいです。しかし、トラブルに巻き込まれた場合、一気に現金を無くしてしまう可能性もあります。
海外旅行中は現金をカバンの中、お財布の中、ポーチの中、一部はホテルに置いておくなど分散して保管しておきましょう。現金を複数の場所に分けて管理をしつつ、取られていないかの確認もこまめにすると安心ですよ！
おしゃれをしすぎない
続いて、おしゃれをしすぎないことも安全な現金の管理方法です。海外旅行というと、新しく買った洋服を着て、お気に入りのコスメでお化粧をして、素敵なバッグを持って周りたくなりますよね。
しかし、おしゃれをしすぎると「私、お金持ってます」と宣言しながら歩いているようなものです。綺麗でおしゃれな人はどうしても目立ってしまします。その服装が馴染む場所であれば問題はないのですが、目立ってしまうようなら、安全のためにもおしゃれは我慢しておくほうが安全です。
ホテルのセキュリティボックスを利用する
現金を持ち歩かない方法としては、ホテルのセキュリティボックスを利用することです。しっかりと鍵がついているので、基本的には安心して保管することができます。パスポートやその他貴重品も置いておくことが可能です。
セキュリティボックスを利用する前には、
・鍵がかかるか
・解除ができるか
・持ち運べないタイプなのか
・番号の部分にオイルのようなものが塗られていないか
などを必ず確認するようにしましょう。セキュリティボックスだから安全と思ってしまう気持ちを利用して、盗難を考えている人がいるようです。
被害に遭わないためにも、使用する前に必ず確認をしてくださいね。
海外旅行先での現金の引き出し方
海外旅行先で現金が万が一足りなくなった場合の対応方法についてお伝えしますね。旅行先で現金が必要になった場合は、デビットカードや海外キャッシングが使えます。事前に申請が必要な場合もあるので、出発前に利用方法を確認しておきましょう。
- デビットカードは現地通貨が引き出せる
- 海外キャッシングは利息が付くので注意
- 海外旅行中のATMでの現金の引き出し方
デビットカードは現地通貨が引き出せる
デビットカードは、現地通貨が簡単に引き出せます。また、カードの特性上、その場で決済ができます。クレジットカードのように、後から請求が来るわけではないので、お金の管理がしやすいです。また、口座にある金額の範囲内でしかおろせないので、使い過ぎを防止できます。
現地のATMは英語での操作が必須だと考えておいて間違いありません。引き出しの際に使える単語も事前にチェックしておきましょう。
・ACCOUNT（口座）
・SAVINGS（普通預金）
・PIN（暗証番号）
・WITHDRAW（引き出し、引き出し額）
・AMOUNT（金額）
・RECEIPT（レシート、明細書）
ATMを利用した後は、いつも以上に周りに注意して、しっかりとバッグにしまうようにしましょう。バッグも必ず体の前で持つようにして、私は注意してますよというメッセージを発信しているだけでも、スリ防止につながります。
海外キャッシングは利息が付くので注意
海外キャッシングを利用するという方法もあります。ただし、海外キャッシングの利用には事前審査が必要なことが多いです。海外でキャッシングを利用したい場合は、旅行の計画とともにキャッシングの審査申請も進めるようにしましょう。
また、キャッシングはデビットカードでの引き出しとは異なり、利息がつきます。たくさん借りるとその分利息も払わなければならないため、注意しておきましょう。
海外旅行中のATMでの現金の引き出し方
海外のATMでの実際の引き出し方の手順は以下の通りです。
こちらを参考に引き出してみてくださいね。
海外旅行では安全に現金を管理して楽しんで
海外旅行中の現金の管理は気を引き締めていれば、盗難やスリの可能性をグッと低くできます。現金やお財布、カードなどお金関係のものに触れた後は特に注意していきましょう。お財布などをカバンにしまい、カバンの口が閉まっているか、鍵などがあればそれを閉められているか面倒かもしれませんが習慣化させることをおすすめします。
旅行を楽しむには健康で物をなくさずに過ごすことが必須条件です。気を引き締めるところは気を引き締めて、海外旅行を楽しんでくださいね。
