憧れの海外旅行は、安全な国で楽しみたいですよね。ただし、日本と同じ感覚でいるとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。事前にできる防犯対策を取ることで、安全に楽しい旅行にすることができますよ。
この記事では安全で治安が良い国を紹介していきます。また、安全な国であってもトラブルに遭わないための対策もお伝えしますね。
海外旅行で安全な国ランキングTOP10
経済平和研究所が発表している世界平和度指数は、社会の安全・安心、国際・国内紛争、軍事化の3つのカテゴリーに分けて全23項目でスコアが決められています。このスコアが少ないと平和度が高いとされています。
早速TOP10の国を見ていきましょう。
- 第1位アイスランド
- 第2位デンマーク
- 第3位アイルランド
- 第4位ニュージーランド
- 第5位オーストリア
- 第6位シンガポール
- 第7位ポルトガル
- 第8位スロベニア
- 第9位スイス
- 第10位カナダ
有名な観光地や食べ物も合わせてご紹介していきますね。
第1位アイスランド
北海道よりやや大きい国のアイスランド。世界で最も治安が良い国と言われています。平和や治安に関するランキングでは何度も1位に輝いている国です。治安が良いと言われる理由は、犯罪発生率が低く、旅行者は昼夜関係なく1人で行動できるからです。賭博や麻薬に関する事件も少なく、治安を維持できている国の1つとなっています。
アイスランドはオーロラが有名です。国内のほぼ全ての地点で観測ができ、1年での中で8ヶ月近くも見られるチャンスがある国は他にはありません。ただし、コンビニやタクシーなどのぼったくりの話があるようなので、一般的な値段は事前にチェックしておきましょう。
第2位デンマーク
デンマークの大きさは九州と同じくらいです。首都はコペンハーゲン。デンマークは世界平和度指数などで治安が良好と判断され、世界有数の治安の良さを誇っています。デンマークは景観が美しく、おとぎ話に出てくるような街並みが魅力です。港のニューハウンや人魚姫の像が有名ですね。
食べ物はオープンサンドが有名です。北欧では一般的なライ麦入りの酸味が効いた黒パンの上にサーモンやエビなどの海鮮と、クリームチーズや野菜が乗っており、写真映えも抜群なサンドイッチです。ただし、ノアブロ地区は地元のギャングが集まるとされています。犯罪に巻き込まれないためにも、観光は日中に済ませるようにしておきましょう。
第3位アイルランド
アイルランドの首都はダブリン。世界平和度指数や犯罪調査統計では治安が良好と評価されており、治安の良い国の1つです。軽犯罪も重犯罪も滅多に発生せず、観光客でも早朝深夜に限らず1人で行動できるほど平和で安全と言われています。賭博や麻薬に関する事件も少なく、治安が維持できている国といえます。
アイルランドの有名な観光地はダブリン城です。1204年に建てられ、現在は観光のほか、大統領の就任式や国際会議など国の重要な式典でも使用されています。また、アイルランドといえば、ギネスビールも有名ですね。アイリッシュパブで地元の人たちと交流をしてみてはいかがでしょうか。
アイルランドに限らずですが、空港などの人が集まりやすい場所はスリやひったくりが多いです。自分の荷物や貴重品がしっかり手元にあるか定期的に確認をするようにしてくださいね。
第4位ニュージーランド
ニュージーランドも犯罪発生件数が少なく、治安が良い国です。観光客であっても昼夜問わず出かけられると言われています。
ニュージランドの首都はウェリントン。日本からは直行便があり、オークランドまでは8時間ほどで訪れることができます。ニュージランドの有名な観光地といえば、星空が綺麗に見えると言われるテカポ湖です。運がいいとオーロラも一緒に見れるそうですよ。また、人口よりも羊が多いと言われており、ラムチョップも有名です。
第5位オーストリア
オーストリアは様々な調査で治安良好と認識されており、平和で安全な国としての印象が浸透している永世中立国です。治安は落ち着いていて、盗みなどの軽犯罪が少しあるものの、重犯罪は稀です。夜に1人で外出するのは危険が出てきますが、日中は自由に動けるほど安全な国といわれています。
オーストリアの有名な観光地は首都でもあるウィーンの歴史地区です。旧市街一帯が世界遺産に登録されているからです。多くの有名音楽家を生み出した歴史深い街は魅力に溢れています。またザッハトルテはオーストリアを代表するチョコレートケーキです。本場のカフェで一息つくと、よりその国に馴染むことができますね。
第6位シンガポール
シンガポールは日が沈んだ後も女性が1人でタクシーに乗ることができる安全な国です。また、犯罪の発生率が日本よりも低く、日本にいる方が犯罪に遭いやすいとさえ言われています。ただし、スリやひったくりといった事件は多発しているため、派手な服装や高価なアクセサリーなどをつけておくのは控える方がおすすめです。
また、シンガポールは日本のように歩行者優先の社会ではありません。そのため、交通事故に巻き込まれないように注意してくださいね。左右の確認や、信号を守る、横断歩道の使用など基本的ですが、自分の身を守るためにも徹底していきましょう。シンガポールといえば、マーライオンやナイトサファリも有名です。
第7位ポルトガル
ポルトガルも世界平和度指数で治安良好と判断され、世界屈指の治安の良さを誇る国です。賭博・麻薬を含む事件はあるようですが、日本人の被害者が出るような事件は報告されていません。スリや置き引き対策、声をかけられても着いていかないなど基本的な防犯対策を行えば、安全に過ごすことができます。
ポルトガルは、首都のリスボンに世界遺産が17個もあります。世界にポルトガルの名前を広げた「大航海時代」の世界遺産が残っているのです。ベレンの塔や発見のモニュメントが有名ですね。また、ポルトガルは実はヨーロッパで1番お米を食べる国です。大西洋ではタラやイワシ、タコ、イカなど魚介がよく取れるため、シーフードを使ったリゾットは絶品です。旅行中にお米が恋しくなったら、リゾットを探してみてくださいね。
第8位スロベニア
ヨーロッパに位置する、四国とほぼ同じ大きさのスロベニア。各国際機関の調査でも安全な国であると評価されています。しかし、犯罪の発生率は日本の約4倍とされているため、防犯対策はしっかりととるようにしましょう。
スロベニアで有名な観光地はポストイナ鍾乳洞で、こちらでは鍾乳洞の中をトロッコで進むことができます。また、世界遺産にも登録されているトリグラウ国立公園は大自然の中でトレッキングを楽しむことができます。
第9位スイス
スイスは世界中に治安の良さに関する調査で常に上位にランクインしている永世中立国です。基本的な防犯対策を行なっていれば海外旅行中に犯罪に遭うということはほとんどない国という認識で大丈夫です。
スイスの有名な観光地は、スイスとイタリアの国境にある名峰「マッターホルン」。ハイキングをしながらピラミッドのようなそびえた立つ山を眺めるのがおすすめです。また、チーズが有名なスイスでは、ぜひチーズ料理を楽しんでみてください。フォンデュが発祥の地と言われているので、チーズフォンデュ(チーズ+パン)、オイルフォンデュ(オイル+お肉)、しゃぶしゃぶのような「フォンデュ・シノワーズ」などいくつか種類があります。お気に入りのフォンデュを見つけるのもおすすめです。
第10位カナダ
カナダも世界の中で治安が良い国に分類されており、治安に関する調査では常々上位にランクインしています。犯罪率は決して低くはないのですが、移民の国ということで、人々がお互いに尊重しあい、治安が安定している国となっているのですね。
カナダの有名な観光地といえば、ナイアガラの滝です。カナダとアメリカの国境付近に落ちるたきは、世界三大瀑布の一つとして知られる絶景スポットです。また、ナイアガラからケベックまでの「メープル街道」は全長なんと800kmもあり、9月末から11月初旬の秋にだけ見られる期間限定の風景です。カナダでは「文化遺産の道(Heritage Highway)」と呼ばれています。
カナダで有名な食べ物といえば、シェパーズパイです。シェパーズパイは、基本のものは、羊もしくは牛ひき肉とマッシュポテトを使用した、二層のグラタン料理とされています。シェパーズパイを直訳すると「羊飼いのパイ」となりますが、パイは使用していません。ひき肉の上にのっているポテトがパイの代わりを務めています。
アジアで安全な国は?
ここまではヨーロッパを中心に少し日本からは距離のある国をご紹介していきました。続いてはアジア圏での安全な国をご紹介します。
- ブータン
- マレーシア
- 台湾
- ベトナム
- 韓国
ブータン
ブータンは、各国政府が安全度が高い国であると評価しています。一般犯罪の発生率は増加傾向にありますが、世界的に見れば治安は安定しています。
ブータンはタクツァン僧院が有名ですね。標高約3000mの断崖絶壁に建つ僧院で、世界中からたくさんの参拝客が訪れるチベット仏教の聖地です。パロの郊外にあるタクツァン僧院へは、麓の登山口まで車で行き、そこから2時間ほど山道を登っていくことになります。辿りつくのに苦労する分、参拝を終えた後の達成感はかなりのものが味わえると人気のスポットになっています。
マレーシア
マレージアも比較的安全な国です。こちらも多民族国家であり、観光でマレーシアを訪れても異国の者として扱われることがありません。しかし、所得の格差によって毎日スリや窃盗、強盗などの軽犯罪が多発している傾向です。また、マレーシアはイスラム教徒の国です。かつてはテロの標的になるような事件も起こってしまいました。こういった事件に巻き込まれないようにするには、その国の最新情報を得ておくことが大切です。
ベトナムの観光地は、クアラルンプールのペトロナスツインタワーです。20世紀完成の高層ビルとしては最も高く、その高さはなんと約452mもあります。
台湾
台湾の治安は安定しており、旅行者にとって比較的安全と言われています。ただし、人口10万人あたりの犯罪件数を計算すると台湾は日本の倍以上(約2.2倍)犯罪が発生していることになリマス。増加している犯罪は窃盗や詐欺ですので、スリなどには十分注意しましょう。
台湾のか有名な観光地は台北101です。名前の由来が地上101階建であることからきており、そのビルの中には、ショッピングモールやレストラン、オフィスがあり、ショッピングにはおすすめです。また、士林夜市では、なんでも揃えることができると言われているほど、飲食物や衣料品、生活雑貨、遊戯など様々なジャンルのお店が並び、多くの人で賑わいます。
ベトナム
ベトナムといえば、安くて美味しい国のイメージがあるのではないでしょうか。ベトナムの治安は比較的良好とされていますが、近年の経済発展による貧富の差の拡大や地方貧困層の都市部流入等に伴い治安状況は悪化傾向にあります。繁華街周辺でのひったくり、スリや置き引き等は多いようですね。できる対策をしっかりと行うことは旅行を楽しむ上で外せない準備です。
世界遺産のハロン湾は、ベトナム北部にある都市ハノイから車で4時間のところにある観光地です。大小様々な島が浮かび幻想的な雰囲気を感じることができます。ハロン湾の魅力に浸るなら、クルーズ船に宿泊するのがおすすめです。ハロン湾は時間帯によって異なる風景を見せてくれますよ。
韓国
韓国料理やKPOPで親しみのある韓国。日本から近く、気軽に海外旅行が楽しめますよね。韓国の治安は比較的いいとされていますが、殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪は日本の2倍発生しています。日中も観光をするには問題はありませんが、夜中の1人歩きは事件に巻き込まれる危険性が高まるため控えた方が良さそうです。
韓国といえば「景福宮(キョンボックン)」は、1395年に朝鮮王朝の太祖李成桂によって王宮として作られました。その後約200年にわたって正宮として使用されていた建物です。韓国の史跡にも登録されていて、敷地内には国立古宮美術館や国立民族博物館などが併設されています。
周辺には韓服レンタルのお店も多くありますので、韓国の伝統衣装を身にまとってたくさんの写真を撮りながら観光を楽しむのも良いかもしれません。
以下の記事では韓国で購入するべきお土産についてまとめています!合わせてチェックしてみてくださいね!
安全な国でもトラブルに遭わないための防犯対策
安全であると言われている国をご紹介してきましたが、どの国でもスリや詐欺が起こる可能性は十分にあります。特に観光客を狙った事件は多発しているので、防犯対策は必須です。海外旅行で取り組みたい防犯対策をお伝えしていきますね。
それぞれみていきましょう。
スリや置き引き、ひったくりに注意する
海外旅行で外せないのはスリや置き引きに注意することです。具体的な行動としては、以下のとおりです。
・商品を受け取る前にお財布を必ずしまい、カバンの蓋を閉める
・バッグは体の前で保持する
・人が多いところで荷物を床に置かない
当たり前のことですが、旅行中は気が緩みがちです。基本的なことですが、常に意識しておきましょう。スリ対策で最も重要なのは、相手に面倒くさそうだと思わせることです。
ぼったくられないよう適正価格を知り値段は比較する
海外旅行で気をつけたいのは、ぼったくりですね。お店を変えたり、交渉したりするとかなり値段が変わることは普通です。ぼったくりに合わずに、お得に買い物をするためにできることは、以下の4つです。
・インターネットで事前に適正価格を知る
・お店の人と交渉する
・自分の予算を決めておく
・同じお店で複数購入する
事前に価格を調べておくことで、ぼったくられているかどうかを判断できますね。また、予算を決めておくことで、使いすぎの防止にもなります。お店の人と交渉する時は、行き過ぎると迷惑なお客さんになってしまうので、ほどほどのところで止めるようにしておきましょう。
ホテルの人に危険な地区を教えてもらう
泊まるホテルのスタッフに近くの危険な場所を教えてもらう方法もあります。日本ではあまり考えられないかもしれませんが、海外には現地の人でも行かない地域もあるそうです。そのような、現地の人の情報ほどありがたいものはないので、気になる地域に宿泊する場合は聞いてみてくださね。
海外旅行では安全な国でも防犯対策を忘れずに
安全で安心な国になってほしい気持ちはありますが、実際にスリなどの事件が起きているのは変えられない事実です。楽しい旅行にするためにも、自分でできる備えはしっかりとしておくようにしましょう。
防犯対策はしすぎて後悔したということもないので、できる限りのことをして、旅行中も気を引き締めるとことは気を引き締めた楽しんでくださいね。